VRSC クイックリリースデタッチャブルウィンドシールドキット
J033172021-04-27
概略
キット番号
57211-05、57177-05
適合モデル
これらのキットは2002年以降のVRSCA (V-Rod ® )モデルと2004年以降のVRSCBモデルに適合します。
表1。 適合モデル
キット
コンテンツ
57211-05
Touring、クリアウィンドシールド
57177-05
Super Touring、クリアウィンドシールド
装着に必要となる追加パーツ
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 お持ちの車両のサービスマニュアルは、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にご用意しております。
キット内容:
図4」および「表2」を参照してください。
取り付け
車両の準備
警告
誤って車両が始動すると、死亡事故や重傷事故を引き起こすおそれがあるため、バッテリーケーブル(マイナス(-)ケーブルが先)を外してから作業を開始してください。 (00307a)
警告
マイナス(-)バッテリーケーブルを先に取り外します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00049a)
1. 40Aマキシヒューズを取り外すか、バッテリーケーブルをマイナスケーブルから外します。
2. ターンシグナルリロケーションキット(ハーレーダビッドソン部品番号 57205-05)に入っている説明書に従って、ターンシグナルとその配線を移動させます。 VRSCBモデルは、ステップ4に進みます。
注記
ヘッドランプのロービームバルブ(H11)は、ヘッドランプアッセンブリー後面の上側の穴に取り付けられています。 ハイビームバルブ(H9)は下側の穴に取り付けられています。
1ヘッドランプマウントブラケット
2ヘッドランプバイザー
3スクリュー
図1。 新型バイザー付きヘッドランプ
ご注意
クオーツバルブには絶対に触らないでください。 指紋を付けると皮脂および油脂などが付着し、バルブの寿命が短くなります。 紙または清潔な乾いたウエスでバルブを取り扱ってください。 上記を怠るとバルブを損傷するおそれがあります。 (00210b)
3. VRSCAモデルの場合、 ヘッドランプバイザーとバルブを以下の通りに取り付けます:
a. 「 図4 」を参照。 キットからヘッドランプバイザー(16)を準備します。 「 図1 」を参照。 ヘッドランプ(1)をヘッドランプマウントブラケットに固定しているスクリュー(3)2本を取り外します。 ヘッドランプバイザーをヘッドランプ( 図4 に図示されているように向けられている)の上に取り付け、バイザーを付けたヘッドランプをスクリュー2本でヘッドランプブラケットに固定します。
b. 2本のマウントスクリューを使用して、ヘッドランプブラケットをアッパートリプルクランプに取り付けます。 スクリューを 11–18 N·m (8–13 ft-lbs) のトルク値で締め付けます。
c. 各ヘッドランプバルブをヘッドランプの後ろにそっと取り付け、時計回りに約45度回して固定します。
d. 適切な視界を確保するため、サービスマニュアルの説明に従て、ヘッドランプの位置を調整します。
4. サービスマニュアルを参照し、マキシヒューズの再接続の説明に従ってください。
警告
車両を運転する前に、全てのランプやスイッチ類が正常に作動することを確認してください。 被視認性が低いと、死亡事故または重大な人身事故につながるおそれがあります。 (00316a)
5. ターンシグナルが正確に点灯することを確認します。
ウィンドシールドへのクランプの組み立て
図2。 ウィンドシールドマウントブラケット
1. 図2 」を参照。 パッケージからウィンドシールドサブアッセンブリーを取り出し、きれいで柔らかい場所にマウントブラケットを上にして置きます。
2. 図4 を参照。 パッケージからクランプとハードウェアキットを取り出し、アッセンブリー用に類似パーツを分けます。
1ショルダーボルト
2右ウィンドシールドブラケット
3カップワッシャー
4ベルビルワッシャー(ウィンドシールドブラケットが間にある状態でカップ面が向き合うようにする)
図3。 ウィンドシールドマウントクランプ
3. 図3 」を参照。 クランプアッセンブリーと部品を順に組み立てます。
警告
ベルビル(コーン)ワッシャーのカップ側が互いを向くようにし、各取り付け部でウィンドシールドマウントブラケットを挟んでください。 ワッシャーの向きを正しく取り付けない場合、衝突時にウィンドシールドがうまく外れず、死亡したり重傷を負う原因となる場合があります。 (00422b)
4. 図3 」を参照。 クランプを1度に1つずつ、クランプがウィンドシールドブラケット(2)の上側および内側に向いた状態で、ショルダーボルト(1)を締め付け、ウィンドシールドを車両に取り付ける際に、クランプの向きが固定されるようにします。 ボルトは後で完全に締め付けます。
ウィンドシールドを取り付けます。
注記
前輪を真っ直ぐにし、ブラケットがフューエルタンクを傷つけないよう注意します。
1. 4つのクランプが全て「開放」となっているか確認し、ウィンドシールド(クランプ側を自分から反対に向けた状態で)を車両の前方に持ってきます。
注記
レキサンウィンドシールドは柔軟性が高く、曲げることによってヘッドランプからクランプを拡げ、バイクの取り付けを簡単にすることができます。 ウィンドシールドをフォークスライダーに合わせる際、クランプでヘッドランプハウジングを傷つけないよう注意してください。
2. フロントフェンダーを立てます。 ウィンドシールドをヘッドランプ中心に合わせ、クランプをフォークスライダーに取り付けます。
3. 下(各側)から始め、ショルダーボルトを指で締めるよりも少しだけ強く締め、各クランプを閉じ、クランプがフォークスライダーと互いに対して自動的に合うことを確認します。
注記
推奨トルク値以上にショルダーボルトを締め付けないでください。 締め過ぎるとフォークスライダーでクランプがねじれ、クランプジョーがつぶれる場合があります。 クランプがつぶれるとフォークスライダーの負荷に耐えることができず、ウィンドシールドが緩んでくる場合があります。 ウィンドシールドが緩かったり、ガタガタ鳴っていると、ライダーの集中を妨害する可能性があります。
ご注意
マウントスクリューを取り付ける際は推奨トルク値を超えないよう注意してください。 ウィンドシールドが破損するおそれがあります。 (00385a)
4. ウィンドシールドクランプをフォークスライダーに固定した状態で、ショルダーボルトのショルダー部分が各ウィンドシールドブラケット位置にしっかり収まっていることを確認します。 各ショルダーボルトを締め付けます。
トルク: 6.7 N·m (60 in-lbs) クランプボルト
5. ハンドルバーを左右のフォークストップまで完全に回し、動作が制限されていないことを確認します。
警告
アクセサリーの取り付けや荷物の積載を適切に行わないと、車両の安定性やハンドリングに悪影響を及ぼし、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00455b)
警告
ステーショナリーと可動パーツの間に十分な間隔を作らないと、ハンドル操作が奪われ、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00378a)
注記
取り付け後、ウィンドシールドを点検してください。 ウィンドシールドの取り付けによって、フロントフォークアッセンブリー左右の動きが妨害されていないことを確認します。 完全に動かない場合は、適切な間隔が得られるまでウィンドシールドを調整してください。 この付属品の取り付け後、何か問題がある場合は、運転前にハーレーダビッドソンの経験豊かな整備担当者に修正をご依頼ください。
注記
取り付け金具は定期的に点検してください。 パーツが緩んだ状態では運転しないでください。 パーツが緩んでいると、他のパーツやウィンドシールド自体に過剰な負担がかかり、コンポーネントに修復できない不具合が生じるおそれがあります。
ウィンドシールドの取り外し
ウィンドシールドを外すには、4 つのクランプを開きます(順番は問いません)。 取り付け中、ヘッドランプハウジングや塗装済みパーツを傷つけないように注意してください。
ウィンドシールドを保管する際、ウィンドシールドクランプがしっかり保護されるところに保管してください。 ウィンドシールドに衝撃が加わったり、落下したりする場所には保管しないでください。 アッセンブリーの上には何も載せないでください。
保管後、再取り付け前に、クランプやハードウェアのファスナーと汚れを点検します。 各クランプには、フォークスライダーに取り付けるクランプサドルにラバーガスケットがペアで付属し、自由に開閉するようになっています。
手入れと清浄
注記
ウィンドシールド内側の屈曲によって、太陽光が車両の特定部分に集中して非常に高温になることがあります。 駐車時は注意してください。 太陽に向けて駐車するか、半透明素材を計器にかぶせるか、またはウィンドシールドを反射しないように調整してください。
ご注意
ポリカーボネート製ウィンドスクリーン/ウィンドシールドには注意を払い、適切に手入れをする必要があります。 ポリカーボネートを適切に手入れしない場合、ウィンドシールド/ウィンドデフレクターが損傷する恐れがあります。 (00483e)
ご注意
ハーレーダビッドソンのウィンドシールドには、必ずハーレーダビッドソンが推奨する製品のみを使用してください。 きつい化学薬品またはシート類を使用しないでください。それらの使用は、曇りやかすみ等のウィンドシールド表面の損傷を引き起こすおそれがあります。 (00231c)
ご注意
ハーレーダビッドソンのウィンドシールドには、必ずハーレーダビッドソンが推奨する製品のみを使用してください。 きつい化学薬品またはシート類を使用しないでください。それらの使用は、曇りやかすみ等のウィンドシールド表面の損傷を引き起こすおそれがあります。 (00231c)
日差しが強い、または温度の高い環境でLexan®ポリカーボネートを掃除しないでください。 粉末、研磨剤入り、またはアルカリ性クレンザーを使用するとウィンドシールドが損傷します。 ウィンドシールドをカミソリ等の鋭利なもので擦らないでください。完全に損傷してしまいます。
注記
ウィンドシールドにあらかじめ濡らしたきれいな布を15分間程度かぶせておくと、洗浄時にこびり付いた虫を簡単に取り除くことができます。
ハーレーダビッドソンウィンドシールド撥水加工処理部品番号99841-01は、ハーレーダビッドソンのレキサン®ウィンドシールド用として承認されています。
交換用パーツ
図4。 交換用パーツ: VRSCクイックリリースウィンドシールドキット
表2。 交換用パーツ表
アイテム
詳細(数量)
部品番号
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
ウィンドシールドサービスキット(アイテム2~3を含む)
10
ショルダースクリュー、ボタンヘッド
非売品
Touring、クリアウィンドシールド
57233-05
11
スペーサー、カップワッシャー
非売品
Super Touring、クリア
57179-05
12
ベルビルワッシャー(2)
非売品
2
ウィンドシールド
非売品
13
スクリュー、ボタンヘッド、トルクス、ロックパッチ、5/16-24 x 3/4 インチ (8)
94639-99
3
ワッシャー、ラバー、ブラック(12)
57964-97
14
ワッシャー(10)
6352
4
ブラケット、ウィンドシールドマウント、右
57189-05
15
エイコーンナット、5/16-24 (クローム) (8)
94007-90T
5
ブラケット、ウィンドシールドマウント、左
57190-05
16
バイザー、ヘッドランプ
69200-01
6
ブラケット、中央水平
57210-05
17
ターンシグナルリロケーションキット(図なし)の内容については、キット付属の説明書を参照してください。
57205-05
7
クランプアッセンブリー、ツール不要リリース(4) (アイテム8を2個含む)
57400467
A
ブラケットに組み立てられたクランプの側景
8
ガスケット(8 - クランプ1個につき2個)
57197-05
注記: 実際の部品の外見は図とは異なる場合があります。
9
金具キット、ウィンドシールドマウント(4) (アイテム10から12を含む)
58790-04