25.4 mm (1.00 in.)径ハンドルバーキット
J044042016-08-22
概要
キット番号
56036-08、55800589、55800590、55800591、55800592
モデル
モデルの備品に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
注記
内部または外部ハンドルバースイッチワイヤー付属のキット56176-08および56184-08に対する説明が記載されています。
キット56036-08には必ず内部ハンドルバースイッチワイヤーのみ使用してください。
トライクモデルのハンドルバーには、内部ハンドルバースイッチワイヤーを使用することができません。
ヒートハンドグリップは、内部ハンドルバースイッチワイヤーを使用したハンドルバーには使用することができません。
必要なその他のパーツまたはアクセサリー
お持ちのモデルのバイクにこのハンドルバーキットを正しく取付けるには、追加のパーツやアクセサリーを別途購入する必要があります。このモデルに必要なパーツまたはアクセサリーのリストについては、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
キット56176-08、56184-08の配線、およびキット56036-08の取り付けには、ツイストグリップセンサーキット(H-D部品番号32310-08)を別途購入する必要があります。
警告
ブレーキラインガスケットの交換。 純正ガスケットを取り替えずに使用すると、ブレーキに不具合が生じて車両が制御できなくなり、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00318a)
標準装備(OE)のブレーキラインを使用しているモデルの場合は、各バンジョー固定具にあるシーリングガスケット2個を必ず交換してください。正しい部品番号については、パーツカタログを参照するか、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店までお問い合わせください。
グルー(接着式)左ハンドグリップ装着車両には、別売りの新しいグリップが必要となります。OEハンドグリップの交換についてはパーツカタログを参照してください。
FLHXモデルには、ハンドルバーマウントミラーを別途購入する必要があります。フェアリングマウントミラーを取り外す場合、小型(H-D部品番号755)および大型(H-D部品番号732)の穴プラグを2個ずつ別途購入することを推奨します。
販売されている純正モーターアクセサリーハンドグリップおよびハンドルバーマウントミラー(FLHXモデル)については、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店までお問い合わせください。
必要な工具およびサプライ品
密閉された容器に入った新しくきれいなDOT 4 Brake Fluid (DOT 4ブレーキフルード)が必要です。
ロングシャンクボールエンドソケット(Snap-on® FABL6Eまたは同等品)があれば、ラジオまたはストレージボックスの脱着が容易になります。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取扱要領書は、サービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。取り付け時には、車両の年/モデルのサービスマニュアルが必要です。マニュアルはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で入手できます。
キット内容
図4」および「表1」を参照してください。
取り外し
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
1. サービスマニュアルを参照し、メインヒューズの外し方の説明に従ってください。
2. アウターフェアリングを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。
3. フェアリングキャップを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。
4. FLHXモデル:このハンドルバーを正しく取り付けるには、ハンドルバーマウントミラー(別売り)が必要です。インナーフェアリングを取り外さなければならない場合があります。サービスマニュアルを参照してください。 フェアリングマウントミラーを取り外す場合:小型ブラックプラグおよび大型ブラックプラグ2個ずつ(別売り)をフェアリングミラーの穴に挿入します。
注記
D.O.T. 4 brake fluid (DOT 4ブレーキフルード)が塗装面に付着した場合、その部分を直ちにきれいな水で洗い流してください。
DOT 4 Brake Fluid (DOT 4ブレーキフルード)がこぼれたり飛び散ったりしても被害がないよう、H-Dサービスカバーまたはポリエチレン製の保護シートで車両表面を覆ってください。
警告
DOT 4ブレーキフルードに触れると、健康に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 適切な皮膚の保護用具及びセーフティグラスを着用しないと、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。
  • 吸入した場合: 安静にし、新鮮な空気を取り込み、医師の手当てを受けてください。
  • 皮膚に付着した場合: 汚染された衣服を脱ぐ。 直ちに多量の水で皮膚を15 ~ 20分間洗い流します。 炎症が発生したときは、医師の手当てを受けてください。
  • 目に入った場合: 最低15分間、目を開けたまま、流水で洗い流してください。 炎症が発生したときは、医師の手当てを受けてください。
  • 飲み込んだ場合: 口を濯ぎ、多量の水を飲んでください。 吐かせてはなりません。 ポイズンコントロールにお知らせください。 緊急手当が必要です。
  • 詳細については、sds.harley-davidson.comにある安全データシート(SDS)を参照してください。
(00240e)
ご注意
DOT 4 brake fluid (DOT 4ブレーキフルード)が塗装面およびボディパネル面に付着すると、表面が損傷します。 ブレーキに関する作業を行うときは、常にブレーキフルードをこぼさないように注意し、塗装面を保護してください。 表面を保護しないと外装に傷が付くおそれがあります。 (00239c)
5. サービスマニュアルの説明に従って、フロントブレーキリザーバーとラインからブレーキフルードを抜きます。
注記
仕上げ面を保護するために塗装パーツをカバーします。
6. ラジオ搭載モデル:ラジオを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。 ラジオを搭載していないモデル:ストレージボックスを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。
a. 左右ラジオサポートブラケットにラジオまたはストレージボックスを固定しているソケットヘッドスクリュー4本には、フェアリングブラケットの楕円形の穴からアクセスします。ロングシャンクボーエンドソケットを使用してスクリューを取り外します。
b. ラジオまたはストレージボックスを前に引いてインナーフェアリングの開放部から取り外します。
ご注意
ブレーキライン構成部品は慎重に取り外してください。 座面が損傷すると漏れを起こす場合があります。 (00320a)
7. フォークステムとブラケットアッセンブリー下にあるブレーキラインマニホールドティーを固定しているボタンヘッドスクリューを外し保管します。
8. フロントブレーキラインの取り回しとバンジョー固定具の向きをメモします。フロントブレーキキャリパーとフロントブレーキマスターシリンダーアッセンブリーからブレーキラインを外します。 バンジョーボルトを保管します。バンジョー固定具のガスケット2本は廃棄します。サービスマニュアルを参照してください。
9. フロントブレーキラインアッセンブリーを取り外します。
注記
必要に応じて、この年式とモデルのOEブレーキラインアッセンブリーおよびクラッチケーブルの交換についてはパーツカタログを参照してください。
純正モーターアクセサリーカスタムブレイデッドクラッチケーブルおよびブレーキラインについては、ハーレーダビッドソン販売店までお問い合わせください。
10. フロントブレーキマスターシリンダーとクラッチレバーアッセンブリーをハンドルバーから取り外します。
11. クラッチレバーからクラッチケーブルを外します。サービスマニュアルを参照してください。 クラッチケーブルを交換する場合:サービスマニュアルの説明に従ってサイドカバーからクラッチケーブルを外し、車両からケーブルを取り外します。
注記
ハーネスの取り回し、コネクタークリップとケーブルストラップの位置をメモしてからフェアリング内部のワイヤーを取り外してください。
12. フェアリング内側にあるグレーの16極メインハーネスコネクター、黒の12極メインハーネスコネクターからハンドルバーコントロールワイヤーを外します。サービスマニュアルを参照してください。
13. 両方のスイッチハーネスをハンドルバーに固定しているケーブルストラップを外し、廃棄します。
14. 右側のスイッチハウジングアッセンブリーおよびワイヤーハーネスを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。
15. 左側のスイッチハウジングアッセンブリーおよびワイヤーハーネスを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。
16. 左ハンドグリップがハンドルバーに接着されていない場合:ハンドグリップからエンドキャップを取り外します(装着時)。 ハンドグリップを外し、新しいハンドルバー取り付け用に保管します。
17. 右ハンドグリップにエンドキャップが付いている場合は、そのエンドキャップを取り外します。 ハンドルバーからハンドグリップを外します。
注記
ハンドルバー右側のツイストグリップセンサーにはシールキャップが使用され、埃や湿気から内部の電極を保護し、またスロットルグリップリテーナーとしての役割も果たしています。
グリップを外す際、シールキャップのレセプタクルからグリップのインデックスピンを外すために若干強く引かなければならない場合があります。
スロットルグリップを交換する場合:スロットルグリップを廃棄し、ステップ16へ進みます。
スロットルグリップを交換しない場合:グリップ取り外し後、シールキャップがツイストグリップセンサーの先に取り付けられていることを確認します。
  • シールキャップがセンサーに取り付けられている場合は、ステップ16に進んでください。
  • シールキャップがスロットルグリップ内側のインデックスピンに取り付けられたままの場合、硬い針金を使ってシールキャップを引っかけ、インデックスピンから外します。
新しいハンドルバーのハンドルバースイッチを内部配線する場合:OEツイストグリップセンサーを新しいセンサーと必ず交換してください。
新しいハンドルバーのハンドルバースイッチを外部配線する場合:OEツイストグリップセンサーは、慎重に取り外せば新しいハンドルバーにも使用することができます。
18. OEツイストグリップセンサーを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。
19. ツイストグリップセンサーを取り外し、新しいハンドルバー(外部ハンドルバーワイヤーの場合)の取り付け用に保管するか、廃棄します(内部ハンドルバーワイヤーの場合)。
1クランプスクリュー(4)
2アッパークランプ
3ハンドルバー
4ハンドルバーライザー(2)
5ライザー取り付けスクリュー(2)
図1。 ハンドルバークランプおよびライザー
20. 図1」を参照してください。ハンドルバーアッパークランプ(2)をライザー(4)に固定しているスクリュー(1)を外します。クランプを外します。ハンドルバー(3)を取り外します。
注記
フェアリング内側にあるモレックスハンドルバースイッチコネクターピンハウジングからワイヤーを外さないでください。
21. スイッチから出ているソケットハウジングの各キャビティーにあるワイヤーの色と位置をメモします。配線図とサービスマニュアルを参照します。ソケットハウジングから配線とソケットターミナルを外します。
22. 新しいハンドルバーのハンドルバースイッチを外部配線する場合:外部ハンドルバーワイヤーに進みます。 新しいハンドルバーのハンドルバースイッチを内部配線する場合:テープを使って各元からワイヤーターミナルの先を巻き、リーダーを分割します。各リーダーが、ハンドルバースイッチ部にあるワイヤー入り口穴に入り、新しいハンドルバーを簡単に通り抜けられるようにきつく包みます。
取り付け
内部ハンドルバー配線
注記
キット56036-08を取り付けるときは、ハンドルバースイッチを必ず内部配線してください
1. サービスマニュアルの説明に従ってハンドルバーにワイヤーを通します。
注記
ワイヤーハーネスを引いたときにスイッチハーネススロットにうまく取り付けられるよう、グロメットのスタイルと向きに注意してください。
2. キット56036-08の場合:図4」を参照してください。フルフランジ左グロメット(2)を、まずフランジエンドを左スイッチワイヤー束にスライドさせ、グロメットをスイッチエンドに近づけます。 一部フランジした右グロメット(3)を、まずフランジエンドを右スイッチワイヤーバンドルにスライドさせ、グロメットをスイッチエンドに近づけます。このときフランジがハンドルバーの中央を向くように設置してください。
注記
ツイストグリップセンサーは、必ず別売りの新しいセンサー(H-D部品番号32310-08)と交換してください。
3. 全キット:ツイストグリップセンサーキット(別売り)を用意します。 テープをツイストグリップセンサー配線の先にあるワイヤーターミナルに巻き、リーダーを1つ作ります。新しいハンドルバーを簡単に通るようリーダーをしっかり巻きます。
4. 右ハンドルバーエンド穴からツイストグリップセンサー配線束にひもの先を結びます。
5. 右スイッチワイヤー穴から右スイッチワ配線束にひもの先を結びます。
6. 液体石鹸、ウィンドクリーナー、または全用途潤滑剤を右スイッチとツイストグリップセンサー配線束にうすく塗ります。
警告
スイッチハウジングの配線は、必ず次の図のとおりに取り回してください。 スイッチハウジングのピンチポイントは、ショートしたり配線が切れたりする場合があり、制御が失われて死亡したり重傷を負う原因となるおそれがあります。 (00415b)
7. ツイストグリップセンサーワイヤーバンドルを右ハンドルバーエンドにゆっくり送ります。 「図2」を参照してください。図のように右スイッチワイヤーバンドルをスイッチハウジングに送ります。配線束を右スイッチ配線穴にゆっくり送ります。 ツイストグリップセンサーのインデックスタブをハンドルバーエンドのスロットに装着し、新しいハンドルバーからバーの中心に向けて束を引きます。誤った組み立てを防止するため、1つのインデックスタブとスロットは他の物よりも小さくなっています。
警告
ハンドルバーの穴からワイヤーをゆっくり引き出し、ワイヤーが剥けないようにします。 ワイヤーが剥けると、ショートを起こし車両の電気コンポーネントに損傷が生じる場合があり、車両のコントロールが失われて死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00418b)
8. 配線束のテープが付いた先をハンドルバー下中央にある配線出口穴から引き出します。
警告
ハンドルバーの各配線用穴のグロメットは、ハンドルバーを通ってワイヤーを取り回した後も同じ位置にする必要があります。 グロメットが同じ位置にないとワイヤーの損傷が起こり、回路が短絡し、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00416d)
9. 左スイッチワイヤー穴から左スイッチ配線束にひもの先を結びます。
10. 必要に応じて、液体石鹸、ウィンドクリーナー、全用途潤滑剤を左側のスイッチワイヤーバンドルに薄く塗ります。
11. 図2」で示した右側の配線と同じように、左側のスイッチワイヤーバンドルをスイッチハウジングの中に通します。ワイヤーバンドルを左スイッチワイヤー穴にゆっくり送ります。 新しいハンドルバーからバーの中心に向かって束を引きます。
注記
フランジをバーの中心に向けて右グロメットをハンドルバースロットに挿入します。
12. キット56036-08の場合:図4」を参照してください。スイッチワイヤーグロメット(2と3)をハンドルバーのスイッチワイヤー穴に挿入します。
13. 全キット:ブレーキレバーとクラッチレバークランプを新しいハンドルバーに軽く締めます。
14. ハンドルバースイッチハウジングを新しいハンドルバーに軽く締めます。
15. 配線束の先からテープを取ります。
16. ハンドルバーと配線束の各配線間の電気的導通があるかチェックします。導通していたらそれは短絡しているということですので、スイッチハウジング内のワイヤーとその取り回しを調べる必要があります。 ハンドルバーの取り付けに進みます。
1アッパースイッチハウジングスクリュー
2ロアスイッチハウジングスクリュー
3ピンチポイント
図2。 スイッチハウジングワイヤー取り回し(右ハウジングを表記)
外部ハンドルバーワイヤー
  1. サービスマニュアルの説明に従ってワイヤーを取り回します。
  2. 先ほど取り外したツイストグリップセンサージャンパーハーネスを用意します。 中央ワイヤースロットから出るひもの端を小型緑ジャンパーハーネスピンハウジングに結びます。
  3. 必要に応じて、液体石鹸、ウィンドクリーナー、または全用途潤滑剤をジャンパーハーネスにうすく塗ります。
  4. 注記
    ひもを強く引きすぎると、緑ジャンパーハーネスピンハウジングの外部ラッチが破損します。破損した場合、OEツイストグリップセンサージャンパーハーネスは使用できなくなります。
  5. グリーンピンハウジングが見えるまで、右ハンドルバーエンドからひもをゆっくり引きます。
  6. ツイストグリップセンサーのグリーンソケットハウジングをジャンパーハーネスのグリーンピンカハウジングに接続します。
  7. 必要に応じて、液体石鹸、ウィンドクリーナー、または全用途潤滑剤をツイストグリップセンサーワイヤー束にうすく塗ります。
  8. ツイストグリップセンサーワイヤーを右ハンドルバーエンドにゆっくり送ります。 ツイストグリップセンサーのインデックスタブをハンドルバー先のスロットに装着し、新しいハンドルバーからバーの中心に向けてワイヤー束をゆっくり引きます。誤った組み立てを防止するため、1つのインデックスタブとスロットは他の物よりも小さくなっています。
  9. ハンドルバー下側の中央配線出口スロットよりジャンパーハーネスを引き出します。
  10. 図4」を参照してください。ラバースリーブ(4)を2等分にカットします。スリーブの一部を、フレキシブルコンジットからスイッチワイヤーバンドルにスライドさせ、スリーブの外側の先を内側のスイッチエンドに向けます。
  11. 注記
    スイッチ配線をカバーするフレキシブルコンジットは、スイッチハウジング内に入るようにします。ラバースリーブをスイッチハウジングの側面に取り付けてスイッチの配線を保護します。
  12. ワイヤーがブレーキレバーやクラッチレバークランプに挟まらないようにするには、スイッチハーネスのラバースリーブで覆われた部分を、新しいハンドルバーのワイヤースロットに押し込みます(ハンドルバー面のすぐ下)。 ハンドルバー表面下のハーネス/ラバースリーブを抑えながら、ブレーキレバーまたはクラッチレバークランプをハンドルバーに軽く固定します。
  13. 反対側でもステップ10を繰り返します。
  14. ハンドルバースイッチハウジングを新しいハンドルバーに軽く締めます。
ハンドルバーの取り付け
1. 新しいハンドルバーが中央にくるようライザーに取り付けます。ハンドルバーのギザギザの部分が各ライザー外側から均等に見えていることを確認します。
2. 純正ハンドルバーアッパークランプを取り付け、先ほど取り外したクランプスクリューで軽く固定します。
注記
ハンドルバーアッパークランプは、取り付け時にハンドルバーの後部でクランプとライザーの間にギャップができるように設計されています。
1左フロントスクリューの固定
2右フロントスクリューの固定
3左フロントスクリューを締める
4右フロントスクリューを締める
5右リアスクリューを締める
6左リアスクリューを締める
7車両前方
8純正ハンドルバーライザー
9ハンドルバー
10純正アッパーハンドルバークランプ
図3。 ハンドルバークランプスクリュー締め付け順序
3. 図3」を参照してください。前方アッパークランプスクリューのみを2本、次の順序で仮止めします。完全には締めないでください。
a. 左前のスクリュー(1)を仮止めします。
b. 次に右前のスクリュー(2)を仮止めします。
4. 取り外し時のメモ、配線図、サービスマニュアルを参照します。左スイッチ配線束から先ほど取り外したグレーのソケットハウジングの適切なキャビティーに、各ソケットターミナルを挿入します。
5. 右スイッチ配線束から先ほど取り外した黒のソケットハウジングの適切なキャビティーに、各ソケットターミナルを挿入します。
6. グレーのハンドルバースイッチワイヤーソケットハウジングを、ナセル内側のグレーのピンハウジングに接続します。黒のハンドルバースイッチワイヤーソケットハウジングを、フェアリング内側の黒のピンハウジングに接続します。
7. 新しいハンドルバーのハンドルバースイッチを外部配線する場合:ステップ9に進みます。 新しいハンドルバーのハンドルバースイッチを内部配線する場合:ツイストグリップセンサーキット(別売り)からPVCチューブと6極モレックスピンハウジング(黒)を用意します。チューブをツイストグリップセンサーから出るすべてのワイヤーに取り付けます。
8. ツイストグリップセンサーから出ている各ターミナルをピンハウジングのそれぞれのキャビティーに挿入します。 黄色コンジットから コンジットから ステップ7で取り付けたPVCチューブをラジオまたはストレージボックス部に配置します。このチューブは、最後の組み立てを行うときに、正しい位置へ動かします。
a. 黒のワイヤーをキャビティー1へ
b. 白のワイヤーをキャビティー2へ
c. 赤のワイヤーをキャビティー3へ
d. 黒のワイヤーをキャビティー4へ
e. 白のワイヤーをキャビティー5へ
f. 赤のワイヤーをキャビティー6へ
9. ツイストグリップセンサーから6極モレックスピンハウジング(黒)をフェアリング内側の6極ソケットハウジング(黒)に接続します。
ご注意
ハンドルバーまたは構成部品のアライメントが不適切な場合、左または右に曲がった時フューエルタンクに接触することがあります。 フューエルタンクに接触すると外装を損傷するおそれがあります。 (00372b)
10. ハンドルバーをゆっくり一番左と右に動かす。ハンドルバーを正しく中心に取り付けても接触する場合は、適切な間隔が得られるまでハンドルバー角を上げてください。
注記
アッパーハンドルバークランプスクリューは、正しい締めつけ力を得られるよう必ず次の順序で最後に締めます。
11. 図3」を参照してください。下記のとおり、アッパーハンドルバークランプスクリューを締めます。
a. ハンドルバークランプ左側が左ハンドルバーライザーの前部と接触するまで左フロントスクリュー(1)を締めます。
b. ハンドルバークランプ右側が右ハンドルバーライザーの前部と接触するまで右フロントスクリュー(2)を締めます。
c. 左側のフロントスクリュー(3)を次のトルク値で締め付けます: 21.7–27.1 N·m (16–20 ft-lbs)。
d. 右側のフロントスクリュー(4)を次のトルク値で締め付けます: 21.7–27.1 N·m (16–20 ft-lbs)。
e. 右側のリアスクリュー(5)を次のトルク値で締め付けます: 21.7–27.1 N·m (16–20 ft-lbs)。
f. 左側のリアスクリュー(6)を次のトルク値で締め付けます: 21.7–27.1 N·m (16–20 ft-lbs)。
注記
締めつけた後、アッパークランプとライザーの間にハンドルバー後部に向かって少し隙間ができます。
12. 新しい(別売り)または純正ハンドルバーグリップを、ハンドルバーグリップ取り扱い説明書またはサービスマニュアルに従って、新しいハンドルバー左端に取り付けます。 ハンドルバースイッチを外部配線するヒートハンドグリップ装備車の場合:ヒートグリップ付属の説明書に従ってヒートグリップを新しいハンドルバーに取り付けます。
13. 運転しやすいように、スイッチハウジングとハンドルバーのクラッチレバーアッセンブリーの位置を調節します。
14. 最初にクラッチレバークランプスクリューを締め付けます。次に下側のクラッチレバークランプスクリューを締め付けます。スクリューを次のトルク値で締め付けます: 8.1–12.2 N·m (72–108 in-lbs)。
15. ロアスイッチハウジングスクリュー、アッパースイッチハウジングスクリューの順に、次のトルク値で締め付けます: 4–5.1 N·m (35–45 in-lbs)。
注記
ハンドルバーグリップに柄がある場合、スロットルを完全に閉じた状態でグリップ右の柄と左グリップの柄を合わせます。
ハンドルバースイッチを外部配線するヒートハンドグリップ装備車の場合:グリップ付属の説明書に従ってヒートグリップを新しいハンドルバーに取り付けます。
16. 新しい(別売り)または純正右グリップ/スロットルスリーブを取り付けます。サービスマニュアルを参照してください。
17. 運転しやすいように、スイッチハウジングとハンドルバーのブレーキレバーアッセンブリーの位置を調節します。ブレーキマスターシリンダーは必ず水平になるよう設置します。
注記
上のブレーキレバークランプスクリューを締めてから下のスクリューを締めます。
18. 上のブレーキレバークランプスクリュー、下のブレーキレバークランプスクリューの順に、次のトルク値で締め付けます: 8.1–12.2 N·m (72–108 in-lbs)。
注記
下のスイッチハウジングスクリューを締めてから上を締めます。こうすることでスイッチハウジング前部に空間ができ、見た目がよくなります。
19. ロアスイッチハウジングスクリュー、アッパースイッチハウジングスクリューの順に、次のトルク値で締め付けます: 4–5.1 N·m (35–45 in-lbs)。
20. 右のグリップ/スロットルスリーブが回転して勝手に元に戻り、ハンドルバーやスイッチハウジングに引っかからないことを確認します。
最終組立作業
警告
ブレーキラインガスケットの交換。 純正ガスケットを取り替えずに使用すると、ブレーキに不具合が生じて車両が制御できなくなり、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00318a)
ご注意
漏れがないようにしてください。 ガスケット、バンジョーボルト、ブレーキライン、およびキャリパーボアは組み立て前に汚れや損傷がないことを確認してください。 (00321a)
  1. 新しい(別売り)または既存フロントブレーキラインに損傷や不具合がないかよく確認し、損傷している場合は交換してください。サービスマニュアルまたはブレーキライン付属の説明書に従って取り付けます。
  2. ブレーキの空気を抜きます。サービスマニュアルを参照してください。
  3. サービスマニュアルの説明に従って、クラッチケーブルをクラッチレバーに取り付けるか、新しいクラッチケーブル(別売り)を取り付けます。
  4. ラジオ搭載モデル:ラジオを取り付けます。サービスマニュアルを参照してください。 ラジオを搭載していないモデル:ストレージボックスを取り付けます。サービスマニュアルを参照してください。
  5. ツイストグリップセンサーワイヤー(前に取り付けたもの)にPVCチューブを取り付け、ラジオ(装着時)のヒートシンクフィンや、フェアリング内のラジオまたはストレージボックスマウントブラケットの鋭利な先端部分にツイストグリップセンサーワイヤーが接触して擦れないよう注意します。
  6. フェアリングキャップを取り付けます。サービスマニュアルを参照してください。
  7. アウターフェアリングを取り付ける。サービスマニュアルを参照してください。
  8. FLHXモデル:サービスマニュアルに従って、ハンドルバーマウントミラーを取り付けます。
安全点検
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
  • ハンドルバーを左右のフォークストップに当たるまで回し、ワイヤー、クラッチケーブルおよびブレーキラインが引っ張られないことを確認します。
1. イグニッションスイッチがOFF (オフ)の位置にあることを確認します。 メインヒューズを取り付けます。サービスマニュアルを参照してください。
警告
車両を運転する前に、全てのランプやスイッチ類が正常に作動することを確認してください。 被視認性が低いと、死亡事故または重大な人身事故につながるおそれがあります。 (00316a)
2. イグニッションスイッチをIGNITION (イグニッション)に入れますが、エンジンはかけないでください。すべてのスイッチやライトを点検し、正常に作動することを確認します。
3. ハンドルを左右のステアリングストップまで切り、ハンドルバーコントロールが機能するか確認します。
4. フロントブレーキレバーを握り、ストップランプが点灯するか確認します。
警告
エンジンを始動する前に、スロットルコントロールを離したときにアイドル位置に瞬時に戻ることを確認してください。 エンジンがアイドリング状態に自動復帰するのを防ぐスロットルコントロールが制御不能になると、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすことがあります。 (00390a)
警告
ブレーキシステムを修理した後は、低速でブレーキをテストしてください。 ブレーキが正しく作動しない場合、高速でテストを行うと制御不能となり、死亡したり重傷を負ったりするおそれがあります。 (00289a)
交換用パーツ
図4。 交換用パーツ:ハンドルバーキット
表1。 交換用パーツ、ハンドルバーキット
キット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
56036-08
1
ハンドルバー
単品販売なし
2
ハンドルバーグロメット、左側(フルフランジ)
11403A
3
ハンドルバーグロメット、右側(一部フランジ)
11642
55800589
1
ハンドルバー
単品販売なし
55800590
1
ハンドルバー
単品販売なし
55800591
1
ハンドルバー
単品販売なし
55800592
1
ハンドルバー
単品販売なし
キットには含まれない本文中記載のアイテム:
A
標準装備ハンドルバーライザー(2)
B
標準装備アッパーハンドルバークランプ
C
標準装備ハンドルバークランプスクリュー(4)
キット32310-08: ツイストグリップセンサーキット(別売り)
下記のヒートハンドグリップ品目はこれらのハンドルバーキットには使用しないため、捨てて構いません。
ソケットハウジング、2極
補助ロック、2極ソケットハウジング
シールピン(プラグ) (2)
ピンハウジング、2極
補助ロック、2極ピンハウジング