EFIモデル用Screamin’ Eagleステージ1 キット
J049532011-10-05
概略
キット番号
29782-07A
モデル
モデルの備品に関する情報は、最新の純正P&Aカタログを参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
装着に必要となる追加パーツ
このキットを正しく取り付けるには、ハーレーダビッドソンジャパン正規販売網店で販売されているDigital Technician®が必要です。
Loctite® 243 Threadlocker and Sealant (Blue) (ロックタイト243スレッドロッカーシーラント青) (部品番号99642-97)
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。このキットを取り付ける際は、お持ちの車両モデルのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図1および表1を参照してください。
注記
認定を受けたハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店が本キットの取り付けを行う場合、限定保証に影響はありません。
このステージ1キットは、高性能用途のみを対象にしています。このエンジン関連性能向上パーツは、カリフォルニア州における交通環境対策に対し販売、使用することが法律で認められています。(米国のみ)エンジン関連性能向上パーツは、経験豊富なライダーのみを対象にしています。
このキットに含まれている製品情報ラベルは、カリフォルニア大気資源委員会(CARB)の排出規制に準じたものです。フレーム右側のVINステッカーの真下にラベルを貼ってください。カリフォルニア州以外ではこのラベルは不要です。
製品識別ラベルは、2007年モデルには必要ですが、2008年以降のモデルには不要です。
このキットに付属するエアクリーナーは、このキットのみ使用できるようデザインされています。その他の部品の組み合わせの使用は、公道における合法性が確認されていません。
取り外し
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
注記
スクリューがバックプレートインサートのねじ山に噛み合わないようにするため、バックプレートをインダクションモジュールから引き離しながら、バックプレートとインダクションモジュールとをつないでいるスクリューを一度に数回ずつ回して緩めてください。スクリューがねじ山に係合した場合、バックプレートからインサートが引き出される事があります。
1. サービスマニュアルの説明に従ってシートを取り外します。
警告
誤って車両が始動すると、死亡事故や重傷事故を引き起こすおそれがあるため、バッテリーケーブル(マイナス(-)ケーブルが先)を外してから作業を開始してください。 (00307a)
警告
マイナス(-)バッテリーケーブルを先に取り外します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00049a)
2. マイナス(-)から先にバッテリーケーブルを取り外します。
3. 既装着のエアクリーナーアッセンブリーを取り外します。エアクリーナーカバーとブリーザースクリューは保管し、残りの部品を廃棄します。サービスマニュアルを参照してください。
取り付け
エアクリーナーの取り付け
ご注意
フィルターエレメントを取り外した状態でエンジンをかけないでください。 異物がエンジン内に吸い込まれ、エンジンが損傷するおそれがあります。 (00207a)
警告
このキットのエレメントは、標準装備(OE)カバー用に設計されています。 このキットをOE カバー以外のエアクリーナーカバーに使用すると、エレメントのフェイスプレートが破損するおそれがあります。 適切な推奨アダプターを使用する場合、このキットは他のH-Dアクセサリーカバーでも使用可能な場合があります。 エレメントのフェイスプレートが破損すると、カバーが外れ、ライダーの注意が逸れて死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00400b)
注記
エアクリーナーを取り扱う際は、ロックタイト243(青)をすべてのファスナーのネジ山に塗ります。
1. 図1」を参照してください。3つのスクリュー(1)をバックプレートのインサートに完全に取り付けます。Loctite 243 (Blue) (ロックタイト243青)をスクリューのねじ山に塗ります。
2. ガスケット(2)の裏紙をはがし、バックプレートのインダクションモジュール側に押し付けます。ガスケットの穴がバックプレートの穴とぴったり合っていることを確認します。
3. バックプレート(3)をインダクションモジュールに取り付けます。
a. インダクションモジュールに空いている3つの穴(1/4-20スクリューホール)と、バックプレートに空いている3つの穴の位置を揃えます。
b. バックプレート(3)と一緒に、3本のスクリュー(1)をインダクションモジュールに慎重に挿入します。
c. スクリューを次のトルク値で締め付けます: 4.1–6.8 N·m (36–60 in-lbs)。
4. 取り付け部品をシリンダーヘッドに取り付けます。
a. ストックブリーザースクリュー(A)からOリングを取り外します。
b. スクリューのねじ山にLoctite® 243 (Blue) (ロックタイト243青)を塗ります。
c. スクリューをフロントとリアシリンダーヘッドのねじ穴に差し込みます。次のトルク値で締め付けます: 13.6–27.1 N·m (10–20 ft-lbs)。
d. ブリーザーホース(4)をブリーザースクリュー(A)に押し込みます。ガイドとインダクションモジュールの穴の両方に吹き出し口の位置がくるようにしてください。
エアクリーナーエレメントとカバーを取り付けます。
1. 図1」を参照してください。フィルターエレメント(5)をバックプレートに取り付けます。
a. 4つのスクリュー(6)を使ってフィルターエレメントを固定します。
b. スクリューにLoctite 243 (Blue) (ロックタイト243青)を塗布し、そのスクリューを次のトルク値で締め付けます: 6.2–6.8 N·m (55–60 in-lbs)。
2. エアクリーナーインサート(7)をストックエアクリーナーカバー(B)の上に置き、フラットヘッドスクリュー(8)を取り付けます。
3. スペーサー(9)をフラットヘッドスクリュー(8)にスライドさせ、リテーニングリング(10)をねじ山に取り付けて、スペーサーを定位置に固定します。
4. アダプターカバー(11)をエアクリーナーカバーの中に置きます。
5. フラットヘッドスクリュー(8)2 個を使って、カバーアッセンブリーをフィルターに取り付けます。
6. スクリューを次のトルク値で締め付けます: 4.1–6.8 N·m (36–60 in-lbs)。
最終組立作業
警告
プラス(+)側のバッテリーケーブルを先に接続します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00068a)
1. まずプラス(+)ケーブルからバッテリーケーブルを接続します。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
2. サービスマニュアルの説明に従ってシートを取り付けます。
ご注意
このキットを取り付ける際には必ずECM (電子制御モジュール)を再調整する必要があります。 ECMの再調整が適切に行われないと、エンジンに深刻なダメージを与えるおそれがあります。 (00399b)
ハーレーダビッドソンジャパン正規販売網店にてデジタルテクニシャンを使用し最新のECM キャリブレーションをダウンロードします。EFI 搭載モデルにのみ適用します。
メンテナンス
エアクリーナーエレメントのメンテナンス
注記
これはドライエアフィルターです。フィルターエレメントにオイルを使用しないで下さい。
圧縮空気で乾燥させないで下さい。
  1. 図1」を参照してください。8000 km (5000マイル)ごとにエアクリーナーカバー(B)を取り外して、フィルターエレメント(5)を点検します。埃の多い環境の場合は点検の頻度をさらに上げてください。
  2. フィルターエレメントをエアクリーナーアッセンブリーから取り外します。
  3. 次の方法でフィルターエレメントを清掃します:
    1. エレメントにスプレーする:エレメントを軽くたたき、柔らかい剛毛ブラシで掃きます。エアフィルタークリーナー(99883-88T)をエレメントにスプレーします。 エレメントを浸す:エアフィルタークリーナー(99883-88T)または石鹸水が少量(フィルタープリーツの3/4の深さ)入った受け皿に、真っ直ぐに(先端を向けて)エレメントを浸します 。フィルタープリーツの外側の表面全体が浸るまで、液の中でエレメントをゆっくり「回転」させます。フィルター内部に汚れた液体が入らないようにしてください。
    2. 汚れを分解するため、エレメントを10分間そのまま置いておきます。
    3. 内側から冷水でフィルターエレメントを洗い流します。
    4. 余分な水分を取り除き、空気乾燥させます。
  4. エアクリーナーエレメントおよびカバーを取り付ける。
交換用パーツ
図1。 交換用パーツ:Screamin' Eagleステージ1キット(EFIモデル用)
表1。 交換用パーツ:Screamin' Eagleステージ1キット(EFIモデル用)
品目
詳細(数量)
部品番号
1
スクリュー、ボタンヘッド1/4-20 x 1-1/4 in. (3)
869
2
ガスケット、キャブレターインレット
29268-03Y
3
バックプレート、キット(品目1のスクリュー付き)
28103-09
4
ホース、ブリーザー(2)
63520-04
5
エレメント、フィルター
29044-04B
6
スクリュー、六角フランジ 1/4-20 x 1-1/4 in. (4)
3643
7
インサート、エアクリーナー
29051-04
8
スクリュー、フラットヘッドクローム5/16-18 x 7/8 in. (2)
94113-95
9
スペーサー(2)
31507-04A
10
リテーニングリング(2)
62894-04
11
アダプター、カバー
29047-04
12
製品情報ラベル(非表記)
単品販売なし
13
ロックタイト243 (青)、0.5 mL パケット(非表記)
単品販売なし
キットには含まれない本文中記載の標準装備:
A
ブリーザースクリュー
B
エアクリーナーカバー
注記:Loctite (ロックタイト)(品目13)は6 mlのチューブでのみ販売、(99642-97)。