SCREAMIN' EAGLE TWIN CAM HIGH COMPRESSION FORGED 4.00" STROKE, 3.875" BORE PISTON KIT (SCREAMIN' EAGLE TWIN CAMハイコンプレッション鍛造4.00インチストローク、3.875インチボアピストンキット)
J050852009-12-04
概要
キット番号
(1550シリンダー) 22868-00A、22870-00A
モデル
このキットは、以下の品目を装備した99 ~ 06年式Harley-Davidson Twin Camに取り付けることができます。
シリンダーヘッド:SE MCRのパフォーマンスヘッドまたはコンプレッサーヘッド、および標準装備シリンダーヘッド
シリンダー:Screamin' Eagle Pro 3-7/8インチビッグボアシリンダー
フライホイール:'99 ~ '06年式標準装備(4インチストローク)フライホイールアッセンブリー
注記
これらの説明書に記載された寸法は全てインチ表記です。
表1。 モデル
ピストンキット
対応モデル
22868-00A
標準(フロント&リア)
22870-00A
+0.010 (フロント&リア)
注記
Screamin' Eagleブランドのハイパフォーマンスエンジン部品を装着したハーレーダビッドソン製車両は、公道では使用できないことがあり、また場合によってはサーキットのような閉じた空間でしか走行できません。エンジン関連の性能部品は、レース用に開発されており、エコカーへの販売や使用は法律で禁止されています。
高圧縮ピストンを使用する際は、シリンダーヘッドに適切な圧縮解放加工を行う必要があります。
既存のものでないカムシャフトを使用する場合は、ピストンとバルブのクリアランスを常に確認してください。
装着に必要となる追加部品
1550キットは、head gasket (ヘッドガスケット) (部品番号16787-99)を2個、別途購入する必要があります。これは、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めになれます。
組み立てには、Service Gasket Kit (サービスガスケットキット) (部品番号17052-99)が必要です。
最適性能を得るため、エキゾーストシールは部品番号17048-98のシールに置き換えたほうが良いでしょう。
注記
ECM再キャリブレーションが必要です。これは、Screamin' Eagleレースチューナーキットで行うことができます。ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
このパフォーマンスパーツの性能を最大限に引き出すためには、エンジンのジェッティングまたはタイミングを再調整しなければならないことがあります。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。このキットを取り付ける際は、お持ちのバイクのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
表4および図4を参照してください。
取り付け
警告
誤って車両が始動すると、死亡事故や重傷事故を引き起こすおそれがあるため、バッテリーケーブル(マイナス(-)ケーブルが先)を外してから作業を開始してください。 (00307a)
警告
マイナス(-)バッテリーケーブルを先に取り外します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00049a)
1. サービスマニュアルを参照し、記載指示に従ってシート、バッテリーケーブルをマイナス(-)から取り外します。
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
2. サービスマニュアルの「エンジン」の章にある「修理のための車両分解」や「シリンダーヘッドの取り外し」のセクションを参照します。
3. サービスマニュアルの「エンジン」の章にある「シリンダーおよびピストン」、「修理」、「シリンダーのボーリングとホーニング」についての手順に従います。
4. サービスマニュアルの「エンジン」の章にある「シリンダーおよびピストンの取り付けと組み立て」の説明を参照します。
1ピストン幅
2測定エリア
図1。 ピストン測定
5. 図1」を参照してください。ピストンピン穴の両側から水平に90度、スカートの最下部から0.465インチ上(2)のピストン幅(1)を測定します。この位置でのピストンとシリンダーとの嵌合具合については表2を参照してください。
注記
ドットまたはベベルの付いたピストンリングを取り付けます。その際、ドットまたはベベルがを向くようにしてください。マークのないリングはどちらが上でも構いません。
1550シリンダーは、シリンダー上部のダボにOリングは使いません。トルクプレートの使用時にもエンジンの組み立て時にも取り付けないでください。
表2。 ピストンの製造公差
ピストン:
1550 (インチ)
シリンダーのフィット
0.0025 ~ 0.0035
コンプレッションリングギャップ
トップ
2速
0.12 ~ 0.022
0.12 ~ 0.022
オイルコントロールレールギャップ
0.010 ~ 0.050
表3。 サービスリミット
ピストン:
1550 (インチ)
シリンダーのフィット
0.005
コンプレッションリングギャップ
トップ
2速
0.032
0.032
オイルコントロールレールギャップ
0.060
ピストンピン固定リング(サークリップ)の取り付け
注記
サークリップギャップが12:00 または6:00 の位置にくるように取り付けてください。
6. このキットのピストンは前後用に分かれていません。ピストン上の矢印をエンジンの前に向けてフロントとリアシリンダーにピストンを取り付けます。
7. 図2」を参照。サークリップ(1)の開いた方をピストンピン突起周囲の溝(2)のノッチ(3)に挿入し、ギャップが12時 または6時 の位置にくるようにします。
1サークリップ
2ノッチ
3
図2。 サークリップおよびピストン(写真は一般的なピストン)
1親指の向き
2サークリップを85%装着
図3。 サークリップの取り付け(写真は一般的なピストン)
8. 図3」を参照してください。図の通り親指(1)の位置を合わせ、サークリップ(2)の85%が溝にはまるまでしっかり押し込みます。
9. ピストンを引っかいたり傷つけたりしないように注意しながら、小型スクリュードライバーを使ってサークリップを溝の残り部分に押し込みます。残りのサークリップでも繰り返します。
注記
ピストンサークリップが完全に装着されているか確認してください。完全に装着されていないとエンジンが損傷します。
10. サービスマニュアルの「エンジン」の章にある「分解後の車両の組み立て」のセクションを参照して、最終組み立ての手順に従います。
注記
ばらしたエンジンを組み立て直したあとは、しかるべきオーナーズマニュアルに説明されている慣らし運転手順に必ず従ってください。
交換用パーツ
図4。 交換用パーツ:ピストンキット
表4。 交換用パーツ表、フロントおよびリアのピストンキット
キット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
キット22868-00A
1550ピストンキット
(標準)
1
ピストン(標準)
別売りなし
2
リングセット(標準) (2)
22457-03
キット22870-00A
1550ピストンキット
(+0.010)
1
ピストン(+0.010)
別売りなし
2
リングセット(+0.010) (2)
22459-03
全ピストンキット共通品目:
3
ピストンピン(2)
22455-03
4
リテーニングリング(サークリップ) (4)
22097-99