BOOM! AUDIO AMPLIFIER KIT (BOOM!オーディオアンプキット)
J052662011-07-28
概要
キット番号
76000070, 76000074
モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
装着に必要となる追加パーツ
ノン-ウルトラオーバーレイハーネス(部品番号70169-06)を装着していないモデルでは、ラジオワイヤーハーネス(部品番号69200106)を別途購入する必要があります。
必要な工具およびサプライ品
このキットを正しく取り付けるには、Loctite® 243 Threadlocker and Sealant (Loctite 243スレッドロッカシーラント) (青) (部品番号99642-97)が必要です。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、該当する年式/モデルのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
電気的過負荷
ご注意
電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。 複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)
警告
電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。 最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)
このアンプには、電気系統から最大で11 Aの追加電流が必要です。
キット内容
図5」および「表1」を参照してください。
取り付け
準備
注記
スマートサイレンを搭載した車両の場合:
  • ハンズフリーキーフォブが作動圏内にあることを確認します。
  • イグニッションキースイッチをIGNITION (イグニッション)にします。
  1. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってメインヒューズを取り外します。
  2. サービスマニュアルの説明に従ってシートを取り外します。
警告
マイナス(-)バッテリーケーブルを先に取り外します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00049a)
  1. 2006、2007年モデルの場合: バッテリーを取り外す方法についてはサービスマニュアルを参照してください。 2008年以降のモデルの場合: サービスマニュアルを参照し、説明に従ってECMキャディをバッテリーの上部から取り外してください。 まず、マイナス(-)バッテリーケーブルを外します。
  2. 全モデル: サービスマニュアルを参照し、説明に従ってフューエルタンクコンソールおよびフューエルタンクを取り外してください。
アンプの取り付け
1. サービスマニュアルの説明に従って、アウターフェアリングとウィンドシールドを取り外してください。
注記
  • 電装コネクターは、ここに示すようにサービスマニュアルにおいてブラケット内の数字と文字で区別されています。
  • 図1」を参照してください。 黒色の6ウェイドイチェオーディオからインターコネクトハーネスコネクター[6] (1)の位置をメモし、灰色のモレックス12ウェイコネクター[2] (2)を動かします。
2. 左(シフター側)フェアリングブラケット(ラジオサポートブラケット、3)から、灰色のモレックス12ウェイメインからインターコネクトハーネスコネクター[2]を外します。
3. 図2」を参照してください。 ソケットヘッドスクリュー(1)を4本外し、左右ラジオサポートブラケット(2)からラジオを外します。 ブラケットの楕円形の穴を使ってスクリューにアクセスし、スクリュー取り外し後ラジオをサポートします。
4. 車両左(シフター)側にアンプコネクターを向け、アンプをラジオ上部に取り付け、アンプブラケットがラジオサポートブラケットの外側に来るようにします。
5. Loctite 243 (青)をきれいなラジオねじ山に2、3滴塗ります。 ラジオ側のスクリュー式インサートを、アンプブラケット穴と左右ラジオサポートブラケットの楕円形の穴に揃えます。
注記
締め過ぎないでください。 スクリュー式インサートは簡単に緩んだりクロスに挿入されることがあります。
6. 後部から始めて、先に外したソケットヘッドスクリュー4本を取り付けます。 スクリューを4–5.1 N·m (35–45 in-lbs)のトルク値で交互に締め付けます。
1オーディオからインターコネクトハーネスコネクター[6]
2メインからインターコネクトハーネスコネクター[2]
3左フェアリングブラケット
4右フェアリングブラケット
5オーディオまたはラジオハーネスコネクター
6ラジオの裏に35ウェイコネクター
7左側フロントスピーカー
8右側フロントスピーカー
図1。 インナーフェアリングコネクター(FLHX、FLHT/C/U)
1ソケットヘッドスクリュー(4)
2ラジオサポートブラケット(2)
3ラジオ
図2。 AM/FMラジオの取り付け、右(ブレーキ)側表記
ラジオワイヤーハーネスの取り回しと接続
黒の6ウェイドイチェオーディオからインターコネクトハーネスソケットハウジング[6B] (図1、アイテム1)までをオーディオハーネス(5)に接続している場合、コネクターの片側を外し、「アンプ用ハーネスの取り回しと接続」セクションに進みます。
黒の6ウェイハウジング[6B]がハーネスに接続されていない場合は、ラジオワイヤーハーネス(部品番号69200106、別売り)を次のように取りつけます。
  1. 図4」を参照してください。 このキットからアンプハーネス(2)を用意します。
  2. サービスマニュアルの説明に従って、アンプハーネスの23ウェイコネクター(3)のキャビティ8、15、22、および23からプラグを外します。 ラジオワイヤーハーネスの残った6ウェイコネクター2本から出る終端ワイヤー(15)を次のように23ウェイコネクターに取り付けます。
  • 茶の配線をキャビティ8へ
  • 白/茶の配線をキャビティ15へ
  • 緑の配線をキャビティ22へ
  • 薄緑/茶の配線をキャビティ23へ
  • コネクター全部を目視点検し、ターミナルがしっかり装着されていることを確認してから赤のコネクターロックを閉じます。
  1. ラジオワイヤーハーネス(12)の35ウェイコネクター(13)をラジオ後部のリセプタクルに挿入します(「図1」参照、アイテム6)。 必ずカチッと音が聞こえるまで挿入してください。
  2. ラジオワイヤーハーネスの短い分岐(6ウェイピンハウジングと黄色/オレンジおよび黄色/紫の配線)をソケットハウジング[6B] (1)の部分に取り回します。ただしこの時点では接続しないでください。 このピンハウジング(14)はコネクター[6A]となります。
アンプハーネスの取り回しと接続
1. サービスマニュアルの説明に従って、ソケットハウジング[6B](「図1」、アイテム1)から予備のロックウェッジを外します。 キャビティ4および5からプラグを外します。
2. 図4」を参照してください。 サービスマニュアルの説明に従って、黄色/オレンジ終端ワイヤー(4)をアンプハーネスからソケットハウジング[6B] (1)のキャビティ4に、黄色/紫終端ワイヤー(5)をキャビティ5に取り付けます。
3. サービスマニュアルの説明に従って、予備ロックウェッジをソケットハウジングに取り付けます。
4. 6ウェイソケットハウジング[6B]を前のセクションで取り付けたラジオワイヤーハーネス(12)または車両オーディオハーネスのピンハウジング[6A] (14)に挿入します。
5. 23ウェイソケットハウジング(3)をアンプ側面のリセプタクルに挿入します。 必ずカチッと音が聞こえるまで挿入してください。
注記
アンプハーネスの2つの分岐は、ソケットとスペードターミナルが2つずつあり、フロントスピーカーに接続します。
6. アンプハーネスの短い分岐(6) (白色/オレンジと薄緑/白の配線)を左フェアリングサポートブラケットのから左スピーカーに通します。
注記
キット76000074のみ:新しいBOOM!オーディオハイパフォーマンスBOOM!バッガースピーカーを、このキット付属の取り扱い説明書J04932に従って取り付けます。
7. 左側スピーカーのスペードターミナルからインターコネクトハーネスソケットターミナルを慎重に取り外します。
8. アンプハーネスのソケットターミナルをスピーカーのスペードターミナルに取り付けます。 スペードターミナルは誤接続防止のため、異なったサイズになっています。
9. アンプハーネスのスペードターミナルをインターコネクトハーネスのソケットターミナルに取り付けます。 スペードターミナルは誤接続防止のため、異なったサイズになっています。
10. アンプハーネスの長い分岐(7) (灰/赤および薄緑/黒の配線)を右側のスピーカーへ配線します。
11. 右側スピーカーのスペードターミナルからインターコネクトハーネスソケットターミナルを慎重に取り外します。
12. アンプハーネスのソケットターミナルをスピーカーのスペードターミナルに取り付けます。 スペードターミナルは誤接続防止のため、異なったサイズになっています。
13. アンプハーネスのスペードターミナルをインターコネクトハーネスのソケットターミナルに取り付けます。 スペードターミナルは誤接続防止のため、異なったサイズになっています。
注記
図3」を参照してください。 ワイヤーとコンジットをアンプ(1)とフロント(ヘッドランプ)側近くのラジオ(3)に取り回すと、間隔が狭くなりアウターフェアリング(2)の取り付けが難しくなります。
1フェアリング装着アンプ
2アウターフェアリングのインナー面
3このエリアには配線しない
4このエリアでは配線可能
図3。 フェアリング装着アンプ配線間隔
14. 図4」を参照してください。 キットからコイルへケーブルストラップを使用しラジオワイヤーハーネスの未接続配線(16)を束ねます。 オプションで、茶と白/茶の配線とそのコネクター[42A]から左スピーカーに別の信号を送ることができます。 緑と緑/茶の配線とそのコネクター[41A]は、右スピーカーに別の信号を送ることができます。
15. アンプとラジオハーネスをラジオとアンプの側面から後部に送るか、またはインナーフェアリングに一番近いアンプの上部分を通します(「図3」、エリア4を参照)。 キットのケーブルストラップを使い、アンプとラジオハーネスをフェアリング内側の既装着のハーネスに固定します。
16. 図4」を参照してください。 車両後部のアンプハーネスの残った分岐(8)をハーネストレーに通します。 ハーネストレーのカバーを開けます。 ケーブルストラップを使ってアンプハーネスをトレー開口部に通し、メインハーネスに固定します。
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
  • ハンドルバーを左右のフォークストップに当たるまで完全に回したとき、ワイヤーがきつく張った状態にならないことを確認します。
  1. バッテリーキャビティの右側に沿ってハーネスを配線します。 赤のヒューズワイヤー(9)と黒のアースワイヤー(10)を、バッテリーケースの前面内に引いてきます。
通常使用状態に戻す
注記
バッテリーケーブルを取り付ける前に、イグニッションキースイッチがOFF (オフ)の位置になっていることを確認してください。
警告
プラス(+)側のバッテリーケーブルを先に接続します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00068a)
17. 次の手順でバッテリーを接続します。
a. アンプハーネスのヒューズ付き赤色ワイヤーターミナルを赤いバッテリー用プラス(+)ケーブルターミナルと一緒にバッテリーのプラス(+)側に取り付けます。
b. アンプハーネスの黒色アースワイヤーターミナルを黒いバッテリーのマイナス(-)ケーブルターミナルと一緒にバッテリーのマイナス(-)側に取り付けます。
c. Harley-Davidson Electrical Contact Lubricant (ハーレーダビッドソンエレクトリカルコンタクトルブリカント) (部品番号99861-02)、ワセリンジェルまたは腐食防止剤をバッテリーのターミナルに薄く塗ります。
d. 「図4」を参照してください。 ヒューズホルダー(11)とアンプの接続ワイヤーをバッテリー前面にまとめます。 注記: ケーブルストラップをヒューズホルダーのストレインリリーフアームの位置で切断し、ヒューズホルダーが正しい位置に配置された後、新しいケーブルストラップをアームを縛るようにすると便利です。
e. 2006、2007年モデルの場合: サービスマニュアルを参照し、説明に従ってバッテリーを車両に取り付けてください。 2008年以降のモデルの場合: バッテリーに接続されている全てのワイヤーターミナルがECMキャディの開口部の位置に揃っていることを確認してください。 サービスマニュアルを参照し、説明に従ってECMキャディをバッテリー上部に取り付けてください。
f. 全モデル: サービスマニュアルの説明に従って、メインヒューズを取り付けます。
18. サウンドシステムが正常に作動するかテストします。 音が出ない場合はトラブルシューティングに進みます。
19. 音声システムが適切に動作したら、サービスマニュアルに従ってアウターフェアリングとウィンドシールドを取りつけます。
20. マイナス(-)バッテリーターミナルからマイナス(黒)バッテリーケーブルをはずします。
21. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってフューエルタンクおよびコンソールを取り付けます。 マイナスバッテリーケーブルを取り付けます。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
22. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってシートを取り付けてください。
トラブルシューティング
音が聞こえない
  1. [6A]と[6B]の配線を確認します。 黄/オレンジの配線が両コネクターのキャビティ4に、黄/紫がキャビティ5に取り付けられているか確認します。
  2. 取り付けに関連する各コネクター:
  • 全てのピンとソケットターミナルがしっかりコネクターにはまっていること、および取り付け時に押し戻されていないことを確認します。
  • コネクターの後部から個別に各ワイヤーをゆっくり引っ張り、しっかりロックされているか確認します。
16ウェイソケットハウジング[6B]
2アンプハーネス
323ウェイコネクター[149B]
4黄/オレンジ色終端ワイヤー
5黄/紫色終端ワイヤー
6左側のスピーカーへ
7右側のスピーカーへ
8ハーネスのバッテリー分岐
9赤色配線
10黒色配線
11ヒューズホルダー
12ラジオワイヤーハーネス
1335ウェイコネクター[28B]
146ウェイピンハウジング[6A]
15アンプハーネスの23ウェイコネクター[149B]に挿入
16未接続配線
図4。 ハーネス接続図、フェアリング装着アンプ
交換用パーツ
図5。 交換用パーツ、Boom!オーディオアンプキット
表1。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
アンプ、フェアリングマウント
76000071
2
ハーネス、アンプ
別売りなし
3
ケーブルストラップ(10)
別売りなし
4
キット76000074のみ:
  • BOOM!オーディオハイパフォーマンスBOOM!バッガースピーカー2
  • 取り付け関連パーツ
  • 取り扱い説明書J04932