FLTR FAT MINI-APE HANDLEBAR (FLTR FATミニエイプハンドルバー)
J053892011-04-15
概要
キット番号
55800094
モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
装着に必要となる追加パーツ
お客様の車両にこのキットを正しく取り付けるには、追加のパーツまたはアクセサリーを別途購入し、取り付けなければならない場合があります。 モデルに必要なパーツまたはアクセサリーのリストは、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、お持ちの車両のサービスマニュアルが必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図4」および「表1」を参照してください。
取り付け
準備
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
  1. 該当するサービスマニュアルを参照し、メインヒューズを取り外します。
  2. サービスマニュアルを参照し、アウターフェアリングを外して計器ナセルとベゼルを外します。
  3. サービスマニュアルを参照してイグニッションスイッチとスイッチプレートを外します。
ハンドルバーの取り外し
注記
傷が付かないよう、きれいなウエスでフロントフェンダーとフューエルタンクを覆います。 これをしないと、仕上げ面に傷が付く場合があります。
  1. サービスマニュアルを参照し、ハンドルバーからフロントブレーキマスターシリンダーとクラッチレバーアッセンブリーを外し、邪魔にならないようにします。
  2. サービスマニュアルを参照し、クラッチレバーからクラッチケーブルの接続を外します。
  3. サービスマニュアルを参照し、サイドカバーからクラッチケーブルの接続を外します。 車両からケーブルを取り外します。
  4. サービスマニュアルのモレックス電装コネクターのセクションを参照してください。 ハンドルバーコントロール配線を外します。
  5. ヘッドランプナセル内側グレーの16ウェイメインハーネスコネクター、黒の12ウェイメインハーネスコネクターからハンドルバーコントロール配線を外します。
  6. 注記
    ナセル内側にあるモレックスハンドルバースイッチコネクターピンハウジングからワイヤーを取り外さないでください。
  7. スイッチから出ているソケットハウジングの各キャビティにある配線の色と位置をメモします。 サービスマニュアルの配線図と「モレックス電装コネクター」のセクションを参照してください。 ソケットハウジングからワイヤー(ソケットターミナル付き)を取り外します。
  8. サービスマニュアルを参照してください。 右側のスイッチハウジングアッセンブリーおよびハーネスを外します。
  9. 左スイッチハウジングアッセンブリーとワイヤーハーネスの取り外し方法についてはサービスマニュアルを参照してください。
  10. 両スイッチハーネスをハンドルバーに固定していたプラスチック製配線リテーナークリップがハーネスまたはハンドルバーに固定されたままの場合は、取り外し廃棄します。
  11. 左側のハンドグリップがハンドルバーに接着されていない場合: エンドキャップが付いている場合には、グリップから取り外します。 ハンドグリップを取り外して新しいハンドルバーに取り付けられるよう保管します。
  12. エンドキャップが付いている場合には、既存の右ハンドルバーグリップから取り外します。 ハンドルバーからグリップを外します。
注記
ハンドルバー右側のツイストグリップセンサーには、シールキャップが使用され、埃や湿気から内部の電ウェイを保護し、またスロットルグリップの保持装置としての役割も果たしています。
グリップを外す際、シールキャップのレセプタクルからグリップのインデックスピンを外すために若干強く引かなければならない場合があります。
スロットルグリップを交換する場合: スロットルグリップを廃棄してステップ11に進みます。
スロットルグリップを交換しない場合: グリップを取り外した上で、シールキャップがツイストグリップセンサーの先に取り付けられているかを確認します。
  • シールキャップがセンサーに取り付けられている場合は、ステップ11に進んでください。
  • シールキャップがスロットルグリップ内側のインデックスピンに取り付けられたままの場合、硬い針金を使ってシールキャップを引っかけ、インデックスピンから引きはがします。
標準装備(OE)ツイストグリップセンサーは必ず新しいセンサーと交換してください。 OE センサーは、慎重に取り外せば後に使用することが可能です。
  1. サービスマニュアルの「ツイストグリップセンサー: 取り外し」を参照し、 該当モデルの説明に従ってOE ツイストグリップセンサーを取り外します。
    1. 車両内側にある6ウェイツイストグリップセンサージャンパーハーネスコネクター[204]を取り出し、黒のモレックスコネクターの片方を外します。
    2. ゆっくりツイストグリップセンサーと配線をハンドルバーから引き、小さな緑色のコネクターを出します。
    3. 注記: ハンドルバー内側の小さな緑色のツイストグリップセンサーコネクターの外部ラッチは、ツイストグリップセンサーを強く引き過ぎると破損します。 ラッチが壊れるとピンとソケットハウジングがうまくはまらなくなります。 ピンとソケットハウジングは交換できないため、 破損するとOE ツイストグリップセンサーまたはジャンパーハーネスが使用できなくなります。 小さなマイナスドライバーまたは同様のツールでゆっくりラッチを引き上げ、ハンドルバー内側のジャンパーハーネスの緑色ピンハウジングからセンサーの緑色ソケットハウジングの接続を外します。
    4. 車両からツイストグリップセンサーを外し、後に使用する場合に備え保管します。
    5. ハンドルバーの下部中央配線出口スロットからジャンパーハーネスを引き出し、後に使用する場合に備え保管します。
  2. 図1」を参照してください。 ハンドルバーアッパークランプ(2)をライザー(4)に固定しているスクリュー(1)を取り外して廃棄します。 クランプを取り外して廃棄します。 車両からハンドルバー(3)を取り外します。
  3. ライザー(4)、ライザーボルト(5)、カップワッシャー(6)、スペーサースリーブ(7)、ラバーブッシング(8)、アースストラップ(9)を外します。 ライザーボルトとカップワッシャーは後で取り付けられるように保管します。
1クランプスクリュー(4)
2アッパークランプ
3ハンドルバー
4ハンドルバーライザー(2)
5ライザー取り付けスクリュー(2)
6カップワッシャー(4)
7スペーサー(2)
8ハンドルバーブッシング(4)
9アースストラップ
図1。 ハンドルクランプおよびライザー
新しいハンドルバー配線
注記
ハンドルバーキットの取り付けには必ず内部ハンドルバースイッチ配線のみを使用してください。
  1. 紐、針金、または同等のものを3本用意します。それぞれの長さはハンドルバーエンドから下中央のワイヤースロットまでに合わせ、さらに15 ~ 30 cm (6 ~ 12インチ)分が開放部から出る長さにします。
    1. それぞれの紐の先に小さい重りを付けます(たとえば、センターワイヤースロットを通るぐらいのスペアナットやワッシャー)。
    2. 2本の紐の重りを付けた側を、ハンドルバーの端(ツイストグリップセンサーの歯がある側)に挿入し、ハンドルバーを傾けて、重りと紐がハンドルバーを滑り落ちてロアセンターワイヤースロットに達するようにします。 必要に応じて、エアホースを使用して重りと紐に空気を送りハンドルバーの中心スロットから出るようにすることも可能です。
    3. 紐のうち重りが付いていない側が、右ハンドルバーの端から出ている状態のままで、重りが付いている側をロアセンターワイヤースロットから引き出します。 紐から重りを外します。
    4. ピンセットまたは同様のツールを使って、1本の紐を右ハンドルバーの端近くにあるスイッチワイヤースロットから引き出します。 2本目の紐を右ハンドルバーエンドから十分出します。
    5. ステップ1bから1cを最後の紐を使ってハンドルバーでも繰り返します。 左ハンドルバーエンド近くにあるスイッチワイヤースロットから紐を引き出します。
  2. まだ行っていない場合は、ハンドルバースイッチハーネスを純正ハンドルバーに固定しているプラスチック製配線リテーナークリップを取り外します。
  3. 配線元ごとに、ワイヤーターミナルの先にテープを巻き、リーダーを分離します。 各リーダーが、ハンドルバースイッチ部にあるワイヤー入り口穴に入り、新品のハンドルバーを簡単に通り抜けられるようにきつく包みます。
  4. 図4」を参照してください。 各スイッチ配線束にグロメット(8)をスライドさせます。
注記
OEの ツイストグリップセンサーを新しいハンドルバーに再使用しないでください。 OEセンサーに付いている小型の緑色コネクターは、 内部ハンドルバーのスイッチワイヤーと互換性がありません。 OE センサーは、新しいセンサー(部品番号32310-08) (別売り)と交換してください。
1. ツイストグリップセンサーキット(別売り)を用意します。 テープをツイストグリップセンサー配線の先にある配線ターミナルに巻き、リーダーを1つ作ります。 新しいハンドルバーを簡単に通り抜けるように各リーダーをしっかりと巻きます。
2. ハンドルバーエンド穴からツイストグリップセンサー配線束に紐の先を結び付けるかテープで留めます。
3. スイッチ配線穴から右スイッチ配線束に紐の先を結び付けるかテープで留めます。
4. 液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤(WD-40®など)を、右スイッチおよびツイストグリップセンサー配線束に薄く塗布します。
1アッパースイッチハウジングスクリュー
2ロアスイッチハウジングスクリュー
3ピンチポイント
図2。 スイッチハウジング配線取り回し(右ハウジングを表記)
警告
スイッチハウジングの配線は、必ず次の図のとおりに取り回してください。 スイッチハウジングのピンチポイントは、ショートしたり配線が切れたりする場合があり、制御が失われて死亡したり重傷を負う原因となるおそれがあります。 (00415b)
5. ツイストグリップセンサー配線束を右ハンドルバーエンド内にゆっくり送ります。 「図2」を参照してください。 図のように右スイッチワイヤーバンドルをスイッチハウジングに送ります。 配線束を右スイッチ配線穴にゆっくり送ります。 ツイストグリップセンサーのインデックスタブをハンドルバーエンドのスロットに装着し、新しいハンドルバーからバーの中心に向けて束を引きます。 誤った組み立てを防止するため、1つのインデックスタブとスロットは他の物よりも小さくなっています。
警告
ハンドルバーの穴からワイヤーをゆっくり引き出し、ワイヤーが剥けないようにします。 ワイヤーが剥けると、ショートを起こし車両の電気コンポーネントに損傷が生じる場合があり、車両のコントロールが失われて死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00418b)
6. 配線束のテープが付いた先をハンドルバーの下中央にある配線出口穴から引き出します。
警告
ハンドルバーの各配線用穴のグロメットは、ハンドルバーを通ってワイヤーを取り回した後も同じ位置にする必要があります。 グロメットが同じ位置にないとワイヤーの損傷が起こり、回路が短絡し、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00416d)
  1. スイッチ配線穴から左スイッチ配線束に紐の先を結びます。
  2. 必要ならば、液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤(WD-40®など)を、左スイッチ配線束に薄く塗ります。
  3. 左スイッチ配線穴を、右側の配線と同様に図2に示すようにスイッチハウジングへ通します。 配線束を左スイッチワイヤー穴にゆっくり送ります。 新しいハンドルバーからバーの中心に向かって束を引きます。
  1. スイッチ配線グロメットをハンドルバーのスイッチ配線穴に挿入します。
  2. ブレーキレバーとクラッチレバークランプを新しいハンドルバーに仮留めします。
  3. ハンドルバースイッチハウジングを新しいハンドルバーに仮留めします。
  4. 配線束の先からテープを取ります。
  5. ハンドルバーと配線束の各配線間の電気的導通があるかチェックします。 導通していたらそれは短絡しているということですので、スイッチハウジング内のワイヤーとその取り回しを調べる必要があります。
新しいハンドルバーの取り付け
  1. 図3」を参照してください。 図のとおりマウント穴を外側に向けて各ライザー(6)を取り付けます。 とっておいたパーツで、図のように新しいライザー(6)と新しいリジッドブッシング(9)をアッパーフォークブラケットに取り付けます。 ライザーボルトを締めますが、完全には締めないでください。
  2. ライザーに新しいハンドルバー(7)が中央にくるよう合わせます。
  3. 新しいハンドルバーアッパークランプ(ハンドルバーライザーキットに付属)を丸型の「突起」(8)を内側にして(図参照)、キットの新しいクランプスクリューと平ワッシャーを軽く取り付けます。
  4. 注記
    ハンドルバーアッパークランプは、取り付けたときにハンドルバーの片側でクランプとライザーの間に隙間ができるよう機械加工されています。 突起部を内側に向けたとき、隙間がない側が左クランプハンドルバー前部で、後部が右クランプに位置します。
  5. 次の順序に従ってアッパークランプスクリューを締めますが、完全には締めないでください。
    1. 左クランプのフロントスクリュー(1)のみを固定します。
    2. 右クランプのリアスクリュー(2)のみを固定します。
  6. 注記
    取り外し、取り付けの手順はサービスマニュアルを参照してください。
  7. 先ほど取り外した黒のソケットハウジングの適切なキャビティに、右スイッチハーネスのソケットターミナルをそれぞれ挿入します。
  8. 先ほど取り外した灰色のソケットハウジングの適切なキャビティに、左スイッチハーネスのソケットターミナルをそれぞれ挿入します。
  9. グレーのソケットハウジングをナセル内側のグレー8ウェイピンハウジングに接続します。 黒のソケットハウジングをナセル内側の黒の6ウェイピンハウジングに接続します。 3ウェイクルーズコントロールピンとソケットハウジングを同様に取り付けます(装着時)。
  10. ツイストグリップセンサーキットからPVCチューブを用意します。 チューブをツイストグリップセンサーから出る全てのワイヤーに取り付けます。
  11. ツイストグリップセンサーキットから6ウェイブラックモレックスピンハウジングを用意します。 ツイストグリップセンサーからピンハウジングの適切なキャビティにピンターミナルを挿入します。 黄色のコンジットから、黒いコンジットから、
    1. 黒の配線をキャビティ1へ
    2. 白の配線をキャビティ2へ
    3. 赤の配線をキャビティ3へ
    1. 黒の配線をキャビティ4へ
    2. 白の配線をキャビティ5へ
    3. 赤の配線をキャビティ6へ
  12. 6ウェイブラックモレックスピンハウジングをツイストグリップセンサーからナセル内側の黒6ウェイソケットハウジングに接続します。 先ほど取り付けたPVCチューブがナセル内にある中央ハンドルバー配線穴のツイストグリップセンサー配線と摩耗しないように配置します。
1左フロントスクリューを締め付ける
2右リアスクリューを締め付ける
3左リアスクリューを締め付ける
4右フロントスクリューを締め付ける
5車両前方
6ライザー取り付け穴を外側へ
7ハンドルバー
8アッパークランプ(突起内側) (2)
9キットのリジッドブッシング(4)
10カップワッシャー、前に取り外したもの(4)
11ライザーボルト、前に取り外したもの(2)
12アースストラップ(左側のみ)
図3。 ハンドルバーおよびクランプアッセンブリーをライザーへ
7. 前輪をゆっくり右フォークストップまで回し、次に左フォークストップまで回してハンドルバーがフェアリングに接触しないことを確認します。 ハンドルバーを正しく中心に取り付けても接触する場合は、適切な間隔が得られるまでハンドルバーの角度を上下させてください。
注記
アッパーハンドルバークランプスクリューは、正しい締め付け力を得られるよう必ず次の順序で最後に締めます。
締めた後、ハンドルバーの左後方と右前に向かってアッパークランプとライザーの間にわずかな隙間ができます。
8. 図3」を参照してください。 下記のとおり、アッパーハンドルバークランプスクリューを締めます。
a. 左フロントスクリュー(1)を16.3–21.7 N·m (12–16 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
b. 右リアスクリュー(2)を16.3–21.7 N·m (12–16 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
c. 左リアスクリュー(3)を16.3–21.7 N·m (12–16 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
d. 右フロントスクリュー(4)を16.3–21.7 N·m (12–16 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
9. 1つ1つ順番に、ライザーボルトを取り外します。 Loctite® 271 (赤)を少量ボルトのねじ山に塗り、取り付けます。 ライザーボルトを41–54 N·m (30–40 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
10. ハンドルグリップの取り扱い説明書または適切なサービスマニュアルに従って、新品のハンドルバーの左の先に元のハンドルグリップまたは新品の(別売り)ハンドルグリップを取り付けます。
11. 運転しやすいように、スイッチハウジングとハンドルバーのクラッチレバーアッセンブリーの位置を調節します。
12. クラッチレバークランプスクリューを、まず上のスクリュー、次に下のスクリューの順に8.1–12.2 N·m (72–108 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
13. スイッチハウジングスクリューを、まずロアのスクリュー、次にアッパーのスクリューの順に4–5.1 N·m (35–45 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
注記
ハンドグリップに柄がある場合、スロットルを完全に閉じた状態で右ハンドグリップの柄と左ハンドグリップの柄を合わせます。
14. 該当するサービスマニュアルを参照し、記載の説明に従って新しい(別売り)または純正右ハンドグリップ/スロットルスリーブを取り付けます。
15. 運転しやすいように、スイッチハウジングとハンドルバーのブレーキレバーアッセンブリーの位置を調節します。 ブレーキマスターシリンダーは、車両をサイドスタンドで立て、ハンドルを一番左に切った状態で、できるだけ水平になるようにしてください。
注記
上のブレーキレバークランプスクリューを締めてから下のスクリューを締めます。
16. ブレーキレバークランプスクリューを、まず上のスクリュー、次に下のスクリューの順に8.1–12.2 N·m (72–108 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
注記
下のスイッチハウジングスクリューを締めてから上を締めます。 こうすることでスイッチハウジング前部に空間ができ見た目がよくなります。
17. スイッチハウジングスクリューを、まずロアのスクリュー、次にアッパーのスクリューの順に4–5.1 N·m (35–45 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
18. 右のハンドグリップ/スロットルスリーブが自由に回転して元に戻り、ハンドルバーやスイッチハウジングに引っかからないことを確認します。
最終組立作業
  1. ツイストグリップセンサー配線(新しいハンドルバーの取り付け、ステップ7)にPVCチューブを装着し、フェアリング内側の尖った面(ラジオのヒートシンクフィン(装着時)等)またはラジオやストレージボックスマウントブラケットの尖った面でツイストグリップセンサー配線を傷つけないよう注意します。
  2. 計器ナセルを参照: FLTR: サービスマニュアルの取り付けのセクションを参照して計器ナセルとベゼルを取り付けます。 アッパーフェアリングおよびウィンドシールド: FLTR: アウターフェアリング: サービスマニュアルの取り付けのセクションを参照してアウターフェアリングを取り付けます。
警告
ブレーキラインガスケットの交換。 純正ガスケットを取り替えずに使用すると、ブレーキに不具合が生じて車両が制御できなくなり、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00318a)
ご注意
漏れがないようにしてください。 ガスケット、バンジョーボルト、ブレーキライン、およびキャリパーボアは組み立て前に汚れや損傷がないことを確認してください。 (00321a)
  1. 純正ブレーキラインを交換する場合は、新しい(別売り)または既存フロントブレーキラインに損傷や不具合がないかよく確認し、損傷している場合は交換してください。 サービスマニュアルの「フロントブレーキマスターシリンダー: フロントブレーキラインの取り付け」セクション、またはブレーキライン付属の説明書を参照して取り付けます。 純正ブレーキラインを交換しない場合は、ステップ5に進みます。
  2. ブレーキのエア抜きを行います。 サービスマニュアルの油圧ブレーキオイルの排出セクションを参照してください。
  3. サービスマニュアルのクラッチケーブル取り付け方法に従って、新しいクラッチケーブル (別売り)を取り付けます。
安全点検
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
  • ケーブルがフレームやフォークの間で挟まれていないことを確認します。
  • ハンドルバーを左右のフォークストップに当たるまで回したときにクラッチケーブルがきつく張った状態にならないことを確認します。
  • ハンドルバーを左右のフォークストップまで回した時、スロットル/アイドルコントロールケーブルがきつく張った状態にならないことを確認します。
1. イグニッション/ランプスイッチがOFF (オフ)になっていることを確認します。
2. メインヒューズを取り付けます。
警告
車両を運転する前に、全てのランプやスイッチ類が正常に作動することを確認してください。 被視認性が低いと、死亡事故または重大な人身事故につながるおそれがあります。 (00316a)
3. イグニッション/ランプスイッチをIGNITION (イグニッション)に入れますが、エンジンはかけないでください。 ハンドルバースイッチが全て正常に作動するかテストします。
4. ハンドルを左右のステアリングストップまで切り、ハンドルバーコントロールが機能するか確認します。
5. フロントブレーキレバーを握り、ストップランプが点灯するか確認します。
警告
エンジンを始動する前に、スロットルコントロールを離したときにアイドル位置に瞬時に戻ることを確認してください。 エンジンがアイドリング状態に自動復帰するのを防ぐスロットルコントロールが制御不能になると、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすことがあります。 (00390a)
警告
ブレーキシステムを修理した後は、低速でブレーキをテストしてください。 ブレーキが正しく作動しない場合、高速でテストを行うと制御不能となり、死亡したり重傷を負ったりするおそれがあります。 (00289a)
交換用パーツ
図4。 交換用パーツ: FLTR FATミニエイプハンドルバー
表1。 交換用パーツ表
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
ハンドルバー、1-1/4インチ、12インチミニエイプ、クローム
別売りなし
2
ライザーキット、FATハンドルバー(アイテム3から6を含む)
56789-05
3
  • スクリュー、ソケットヘッド(4)
4816A
4
  • ワッシャー(4)
6046
5
  • クランプ、1-1/4インチハンドルバー(2)
55962-02
6
  • ライザー、1-1/4インチハンドルバー(2)
56380-02
7
ブッシング(4)
別売りなし
8
グロメット
11386