BOOM!オーディオミュージック&インターコムキット
J049292010-04-20
概略
キット番号
77107-09
モデル
モデルの備品に関する情報は、最新の純正P&Aカタログを参照ください。または、www.harley-davidson.com (英語のみ)の「パーツとアクセサリー」セクションをご覧ください。
装着に必要となる追加パーツ
インターコムシステムフラッシュ(H-D部品番号76441-06DT)
注記
ヘッドセットコネクターの外観により統一性を持たせるために、ウルトラクラシック・エレクトラグライドのコンソールまたはコンソールポッド、またはその両方を使いコンソールを交換することができます。適用できる部品についてはFLHTCUパーツマニュアルを、取り付け方法の説明についてはサービスマニュアルを参照してください。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書では、サービスマニュアルに記載された情報を参照します。このキットを取り付ける際は、お持ちのバイクのモデルを対象としたサービスマニュアルが必要です。最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図7」および「表1」を参照してください。
取り外し
  1. 該当するサービスマニュアルを参照し、次の部品を取り外します。
    1. メインヒューズ
    2. アウターフェアリング
    3. シート
    4. フューエルタンクとコンソール
    5. インナーフェアリング
    6. カバーに通った配線
    7. レフトハンドコントロール
    8. 左側サドルバッグ
取り付け
パッセンジャーヘッドセットハーネスへのスイッチハウジングの取り付け
  1. 図1」を参照してください。プッシュ・トゥ・トークスイッチハウジング(2)をパッセンジャー用ヘッドセットプラグハウジング(3)に取り付けます。パッセンジャー用ヘッドセットプラグハウジングはコミュニケーションスイッチワイヤーハーネスの一部に含まれています(図7の品目10を参照)。
  2. ノブがパッセンジャー用ヘッドセットコネクターのキャップの近くになるようにスイッチハウジングの位置を決めます。
  3. セルフタッピングスクリュー(1)をスイッチハウジングに取り付けますが、この時点ではまだ固く締めないでください。バイクのモデルや取り付けられているシートやアクセサリーによっては、位置の調節が必要になる場合があります。
1セルフタッピングスクリュー
2プッシュ・トゥ・トーク(以下PTT)スイッチハウジング
3パッセンジャー用ヘッドセット プラグハウジング
図1。 PTTスイッチハウジングの取り付け
PTT/オーディオレフトハンドコントロールとスピーカー選択スイッチの取り付け
  1. サービスマニュアルを参照しながら、PTT/オーディオレフトハンドコントロールとスピーカー選択スイッチとアダプターワイヤーを取り付けます。
  2. 注記
    車両にハイドロ(油圧)クラッチのマスターシリンダーが搭載されている場合は、純正のクラッチスイッチを再利用します。
オーバーレイハーネスの配線
  1. フレーム左側のステアリングヘッド付近でワイヤーハーネスを固定しているP クランプの締め具を取り外します。
  2. 35極ラジオコネクター[28]をラジオの裏側に接続します。
  3. このモデルのモーターサイクルのサービスマニュアルを参照し、6極オーディオハーネスコネクター[6]をフェアリングのハーネスコネクターに接続します。
  4. サービスマニュアルの説明に従い、オーバーレイハーネスをフェアリングの内側に固定します。
  5. ハーネスのパッセンジャー用ヘッドセット側の端を内側のフェアリングと左側フレームのP クランプを通して配線します。P クランプのファスナーを交換します。
  6. ハーネスをフレームバックボーンに沿ってハーネスの内側まで配線します。
  7. 図1」を参照してください。6極コネクター[41]、プッシュ・トゥ・トークスイッチハウジング(2)およびパッセンジャー用ヘッドセットプラグハウジング(3)コネクター[76]を、左側を通りリアフェンダーのサポートカバーまで配線します。
  8. ヘッドセットプラグハウジング(3)のフタ側が車体の前方を向くようハーネスを折り返します。
ヘッドセットコネクターとスイッチハウジングの固定
注記
図7」を参照してください。キットのPクランプをパッセンジャー用ヘッドセットのスイッチハウジングの後ろにあるコネクターに取り付けます。
1. 2006年 ~ 2008年のFLHX、FLTR、FLHT/Cの各モデル: ドッキングハードウェアのない車両の場合は、フェンダーサポートカバーのファスナーを利用してキット内の小さいPクランプ(15)を取り付けます。 ドッキングハードウェアのある車体の場合は、フロントドッキングポイントのファスナーを使用します。小さいPクランプ(15)をドッキングポイントの外側のスクリューとワッシャー後部に取り付けます。 2009年以降のFLHX、FLTR、FLHT/Cの各モデル: ドッキングハードウェアのない車両の場合は、「図2」を参照してください。フレームのねじ穴を利用して、キットに入っているスクリュー(4)、ワッシャー(3)、スペーサー(2)、小さいPクランプ(5)を使用します。 ドッキングハードウェアのある車両の場合は、「図3」に示したドッキングポイントを使用してください。キットに入っている小さいPクランプを、ドッキングポイント用のワッシャーとスクリューを使ってドッキングポイントの外側の端に取り付けます。 Tour-Pakを装着していない2009年以降のTrikeモデル(FLHXXX): キット付属の1/2-13スクリュー(3)と大きいほうのPクランプ(2)を使って、フレームにヘッドセット/スイッチアッセンブリー(1)を固定します。固定する位置は、「図4」で示した位置とします。 全モデル: 前の作業でスイッチハウジングに取り付けたセルフタッピングスクリューをしっかりと締め付けてください。
1ヘッドセット/スイッチアッセンブリー
2スペーサー(2009年以降のモデル)
3ワッシャー
4スクリュー
5Pクランプ
図2。 ドッキングポイントがない場合の取り付け
1P クランプ(ワイヤーハーネスは省略)
図3。 ドッキングポイントがある場合の取り付け
1ヘッドセット/スイッチ組み立て部品
2Pクランプ
3スクリュー
図4。 ツアーパック未装着のトライクへの取り付け
ライダー用ヘッドセットコネクターの取り付け
1. 図5」を参照してください。キットのライダーヘッドセットハーネス(図7、品目11)をコミュニケーションスイッチハーネスの12極コネクター(図7、品目10)に接続します。
2. 下側のコンソールマウントファスナーの位置から約15.2 cm (6.0 in)過ぎる位置まで、フレームチューブの左側を上に向かってハーネスを通します。
3. サービスマニュアルの説明に従ってフューエルタンクを取り付けます。
112極コネクター
図5。 12極コネクター、オーバーレイハーネス用
1タンクコンソール
2ヘッドセットプラグ
3ヘッドセットブラケット
4粘着クリップ
5ヘッドセット粘着パッチ(2)
6コンソール用ラバーモールディング
図6。 ライダー用ヘッドセットのプラグの取付
4. 図6」を参照してください。クリップの取り付け位置を、50 ~ 70%イソプロピルアルコールと30 ~ 50%の蒸留水を混合した液体で清掃してください。完全に乾くまで待ちます。粘着クリップはフューエルタンク下側に、シートに隠れるよう接着します。
a. クリップ(4)をワイヤーハーネスに取り付けます。この時点では、粘着面の台紙をはがさないでください。
b. ヘッドセットのブラケット(3)の細い方の端を、コンソール左下端コンソールのモールディングストリップとコンソールの間(に示す部分)に取り付けます。
c. 粘着パッチ(5)をヘッドセットプラグ(2)の裏側と同じ大きさに切り、裏の台紙の片側をはがしてコネクタープラグの裏に貼ります。これはタンクを傷から守るためです。 粘着パッチを12 x 6 mm ( x  in)の長方形に切り取ります。裏の台紙の片側をはがし、図のようにブラケットの下側に貼ります。
d. ヘッドセットのコネクターを上向きに置き、ブラケットの幅の広い方の端を使ってヘッドセットコネクターの平らな部分を図のように固定します。
e. パッチの裏の台紙の反対側をはがし、ブラケットをコネクターに、コネクターをフューエルタンクに固定します。
f. 粘着クリップ(4)を図のように取り付けます。クリップの粘着面の台紙をはがし、フューエルタンクのシートに隠れる位置に取り付けます。
注記
リフレクター装着後24時間以内は、強力な洗浄、水噴射、極端な天候に晒さないでください。
5. ライダー用ヘッドセットコネクターのフタの内側にロッキングリングを付け、ウェザーキャップアセンブリーを取り付けます。
6. 全ての配線を、ケーブルストラップを使いながら固定します。車両をチェックして、ワイヤーハーネスがハンドル、サスペンション移動、またはその他の可動部品に接触していないことを確認してください。
7. サービスマニュアルを参照して、「取り外し」のステップ1で取り外した部品をすべて取り付けてください。
交換用パーツ
図7。 交換用パーツ、ミュージック&インターコムキット
表1。 交換用パーツ
品目
詳細(数量)
部品番号
1
スイッチ/ハウジングサブアッセンブリー(品目2 ~ 5を含む)
77133-09
2
  • スイッチアッセンブリー(品目3を含む)
単品販売なし
3
  • ノブ、PTT VOL-/VOL+
71814-98
4
  • スイッチハウジング
単品販売なし
5
  • スクリュー、セルフタッピング(2)
3152
6
左ハンドコントロール、PTT/Audio
単品販売なし
7
ウェザーキャップアッセンブリー
76266-98
8
クリップ、ナイロン製、接着剤付
単品販売なし
9
ケーブルストラップ(10)
10006
10
コミュニケーションスイッチワイヤーハーネス
単品販売なし
11
ライダー用ヘッドセットハーネス、7ピン
77121-08
12
スペーサー
5689
13
フラットワッシャー(クローム)
94066-90T
14
ボタンヘッドスクリュー(TORX®)、5/16-18
4334
15
クッション付きP クランプ(小)
9990W
16
クッション付Pクランプ(大)
10036
17
スピーカー選択スイッチ
77092-98
18
ワイヤーアダプター
77174-06
19
ライダー用ヘッドセットブラケット
単品販売なし
20
粘着パッチ、1.5 x 1.0インチ
単品販売なし
21
スクリュー、1/2-13 x 0.75インチ
868A
アドバンスドオーディオラジオの特徴
スピーカー/ボリューム機能の解説
3点式のスピーカースイッチについて:
  • FLHTCU、FLHTCUTG、FLHTKの各モデルに標準搭載されています。
  • キット番号77107-09および77108-09Aに含まれます。
注意すべき基本事項:
  • スピーカースイッチは、音楽やバイク間の通話の出力先(スピーカーまたはヘッドセット)を切り替えるためのスイッチです。
  • ライダーとパッセンジャーの間の通話(インターコム)は、スイッチの位置にかかわらず、必ずヘッドセットを通じて行われます。
スイッチがの位置(ライダーに近い位置)になっている時は、音楽と通信内容は車両のスピーカーから聞こえます。インターコムはライダー用とパッセンジャー用のヘッドセットから聞こえます。
スイッチが央の時は、音楽が車両のスピーカーから聞こえます。ライダーとパッセンジャーの間の通信(インターコム)は、スイッチの位置にかかわらず、必ずヘッドセットを通じて行われます。
スイッチがの時(ライダーから最も遠い)は、音楽、バイク間の通話、インターコムのすべてが、ライダーとパッセンジャーのヘッドセットから聞こえます。
ボリューム設定
注意すべき基本事項:
  • スピーカーとフロント/リアのヘッドセットは、それぞれボリューム設定が必要です。
  • 音楽、インターコム、バイク間通信(CB)には、それぞれボリューム設定が必要です。
  • これらのボリュームを標準設定から変更するには、ユーザー側で個別の設定を行う必要があります。また、この設定には時間と手間がかかる可能性があります。
音楽、通信、インターコムのボリューム設定はすべて独立しており、いずれの調整もライダーのレフトハンドコントロールにあるAUDIO+/-スイッチまたはパッセンジャー側のPTT/VOL+/VOL-スイッチで行います。
オーディオ(音楽)スピーカーのボリュームは、スピーカーで音楽を聴いている間、ライダーのみが調節できます。レフトハンドコントロールのAUDIOボタンを押し上げたり、押し下げたりして調節します。
  • 画面にはスピーカーのアイコンが表示されますので注意してください。
オーディオ(音楽)ヘッドセットのボリュームは、音楽を聴いている途中であれば、ライダーまたはパッセンジャーがそれぞれ別々に調節できます。レフトハンドコントロールのAUDIOボタンか、パッセンジャーのPTTスイッチを押し上げたり押し下げたりして調節します。
  • ヘッドセットモードの画面では、Fはフロント/ライダーの設定を、Rはリア/パッセンジャーの設定をそれぞれ表します。
インターコムのボリュームは、ラジオの前面にあるINTボタンを押すと見ることができます。調節は、INTモードでのみ可能です。
  • ボリュームの調節は、ライダーまたはパッセンジャーがそれぞれ別々に行えます。
  • 画面では、Fはフロント/ライダーの設定を、Rはリア/パッセンジャーの設定をそれぞれ表します。
  • 通常の音楽の操作に戻るには、INTを押してください。
バイク間通信のボリュームは、ラジオ前面のCOMボタンを押すと見ることができます。調節は、COMモードでのみ可能です。
  • ボリュームの調節は、ライダーまたはパッセンジャーがそれぞれ別々に行えます。
  • 画面では、Fはフロント/ライダーの設定を、Rはリア/パッセンジャーの設定をそれぞれ表します。
  • 通常の音楽の操作に戻るには、COMを押してください。
  • ライダーまたはパッセンジャーがPTTボタンを押すと、CBシステムを搭載した他の車両と通信できます。
インターコムのボイスアクティベーションについて
注記
この機能は、正しく設定すればあまり問題はありませんが、経験の少ないユーザーにとっては最も複雑で面倒な部分となり得ます。
VOX、ボイスオペレーテッドエクスチェンジ(別名"ボイスアクティベーション")は、ライダーとパッセンジャーが走行中にインターコムで会話をする際、マイクの調整に使用します。マイクが「OPEN」の時は、再生中の音楽はボリュームが下がり、会話のBGMのようになります。マイクを「CLOSE」にすると、音楽のボリュームは元の設定に戻ります。
VOXの感度はラジオ前面にあるインターコムのボタンを押すか、右ハンドコントロールのMode +/-スイッチで 調節できます。
  • 感度を下げて使用する場合、ライダーとパッセンジャーは会話を始める際に大声で話す必要があります。
  • 感度上げて使用すると、マイクがより広範囲に集音するので、大きな声を出す必要がなくなります。
  • 路面の状態が変わったり(たとえば高速道路から街中の道路など)、風の強さが変わった場合には、VOXの調節が必要になる場合があります。これは、通常の音声に周囲の音声が加わることでVOXの設定が無効となり、マイクの集音範囲が広くなるからです。
注記
音楽(スピーカーまたはヘッドセットのどちらでも)のボリュームは、VOXがインターコム使用のため開放されると必ず消音します。音楽が不意に途切れてしまう問題の多くは、現在の状況に対してVOXの感度が高すぎるため雑音でマイクが開放されてしまい、音楽が消音になってしまうため起こります。