ROAD ZEPPELIN AIR ADJUSTABLE SEAT (ROAD ZEPPELINエアアジャスタブルシート)
J051232010-03-30
概要
キット番号
52333-97E、52341-97E
モデル
モデルの適合に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
必要となる場合があるその他の条件
アクセサリー回路コネクターに他のアクセサリーを接続する場合は、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にてSwitched Circuit Adapter Harness (スイッチ回路アダプターハーネス)(H-D部品番号70264-94A)を別途購入してください。
注記
Tour-Pak®とリアスピーカーの両方を装着しているFLHTモデルシートを取り付けるためにTour-Pakを少し後ろにずらす必要があるため、シート交換には他の人の協力が必要となる場合があります。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取扱要領書は、サービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。このキットを取り付ける際は、お持ちのモデルのバイク用のサービスマニュアルが必要です。必要であればハーレーダビッドソンジャパン正規販売網店でお求め頂けます。
電気的過負荷
ご注意
電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。 複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)
警告
電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。 最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)
このRoad Zeppelinシートは、電気システムから最大で6.0 アンペアの追加電流を必要とします。
キット内容
図9および表1を参照してください。
ご注意
このユニット内部の全てのパーツは、お客様ご自身では整備ができません。整備については、認可を受けた整備テクニシャンにお任せ下さい。 装置を分解すると、機器に損傷や故障が発生します。 (00172a)
  • シートを分解するとメーカーの保証対象外となります。
この説明書の終わり部分にあるトラブルシューティングを参照してください。
現在取り付けられているシートの取り外し
注記
H-Dサービスカバーまたはきれいなタオルで塗装面を覆い、仕上げ面に傷が付かないようにします。
1. Touringモデルのサービスマニュアルを参照し、左右のサドルバッグを取り外します。
2. Tour-Pak装着モデル:Tour-Pakを開いて、パッセンジャーシートバックレストをずらします。
3. 全モデル:サービスマニュアルを参照し、パセンジャーグラブストラップ(装着時)を外します。サドルバッグフロント取り付けブラケットを外します。取り付け用のハードウェアは保管します。
4. 図1を参照してください。ネジ(1)を外して、リアフェンダーからシートリア取り付けブラケット(2)を外します。
1シートマウントスクリュー
2シート取り付けブラケット
3ブラケットマウントスクリュー(2)
図1。 シートリア取り付けブラケット
5. 図2を参照してください。 Tour-Pakは装着しているがリアスピーカーは装着していないモデル:Tour-Pakとリアスピーカーの両方とも装着しているモデル:Tour-Pak非装着モデル:シートを後ろにスライドさせ、フレームバックボーン(4)のスロット(3)からシート前にある突起(1)を外し、フレームからシートを取り外します。
a. リアシート取り付けブラケットを覆い、Tour-Pakの仕上げ面を保護します。
b. シートを前に押しながら、ブラケットがTour-Pakの上から外れるまでシートの後部を持ち上げます。
c. シートを少しだけ後方へずらし、シートのフロントにある突起(1)をフレームバックボーン(4)のスロット(3)から外して、フレームからシートを取り外します。
d. リアシート取り付けブラケットを覆い、Tour-Pakの仕上げ面を保護します。
e. シートを少しだけ後方へずらし、シートのフロントにある突起(1)をフレームバックボーン(4)のスロット(3)から外して、フレームからシートを取り外します。
6. 図1を参照してください。ネジ(3)2本を外し、シート下からリア取り付けブラケット(2)を外します。
1ツメ
2シート下
3スロット
4フレームバックボーン
図2。 シートフロントの取付
ROAD ZEPPELINシートの取り付け
1. 純正ネジを使って純正取り付けブラケットを新しいシートの下に固定し、しっかり締めます。
2. 図3を参照してください。シート下にあるアクセサリー回路コネクター(1)からラバープラグを外します。シート電気コネクターをアクセサリーコネクターに挿入します。コネクターはカチッと音がするまでロックさせてください。
注記
他のアクセサリーでアクセサリー回路コネクターを使用している場合は、スイッチ回路アダプターハーネス(H-D部品番号70264-94A、ハーレーダビッドソン販売店にて別売り)をY型アダプターとして使用してください。
電気接続配線でシートをぶら下げないでください。接続が損傷します。
1アクセサリーコネクター
図3。 アクセサリーコネクターの位置(シート下)
3. フレームにシートを装着します。電気ハーネスとコネクターがシートとフレームに挟まっていないか確認します。
4. 図2を参照してください。 Tour-Pak非装着モデル:シートの前を下と後ろに強く押し、突起(1)をフレームバックボーン(4)のスロット(3)に装着します。 Tour-Pak装着モデル:リアスピーカー装着モデルに関する注意:必要に応じて、車両のうしろで誰かにしっかりとTour-Pakを掴んでいてもらってください。Tour-Pakの底をサポートレールに固定しているスクリューは、緩めるか外すかしてください。Tour-Pakは、グロメットを通してワイヤーが引っ張られるほどうしろには引っ張らないよう気を付けてください。ワイヤーの痛むおそれがあります。固定を緩めたTour-Pakは、新しいシートを取り付けるまでは、人の手を借りて慎重に後方へずらしてその位置から動かさないようにしてもらってください。
a. Tour-Pakの仕上げを守るために、リアシート取り付けブラケットをカバーしたままにします。
b. 片手でシートのリアを約76 mm (3 in)持ち上げます。
c. もう片方の手で、シートの前を下と後ろに強く押し、突起(1)をフレームバックボーン(4)のスロット(3)に装着します。
5. 全モデル:リアフェンダーシート固定リテンションナットがシート取り付けブラケットの穴の中央に来るまで、シートを前に押します。
6. サービスマニュアルを参照し、標準装備のサドルバッグフロント取り付けブラケットと新品のグラブストラップとを、標準装備の金具で取り付けます。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
7. 図1を参照してください。スクリュー(1)をシート取り付けブラケットの穴に通してリテンションナットへ挿入し、次のトルク値で締め付けます: 2.3–4.5 N·m (20–40 in-lbs)。
8. Tour-Pakの固定を緩めた場合は、そのTour-Pakを所定の位置まで前方へスライドさせます。先に緩めた(外した)ネジでTour-Pakをサポートレールに取り付けます。スクリューを 10.8–13.5 N·m (96–120 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
操作
シートは、イグニッションをオンまたはアクセサリー(ACCESSORY)の位置で作動します。フェアリング装着タイプの場合、フェアリングのアクセサリースイッチがオンになっていることを確認します。始動時、コンプレッサーが短時間作動する場合があります。
各ロッカースイッチの盛り上がった部分を押して、チャンバーに空気を送ります。ロッカースイッチの平らな面は、チャンバーから空気を抜く際に使用します。
膨らます際、ライダーの腰部分とライダーおよびパセンジャーの太もも部分が左から右に膨らみます。
ライダー太股部
図4を参照してください。ライダーシートコントロールパネルの前ロッカースイッチは、ライダーの太もも部分チャンバーを膨張、収縮させます。
図4。 ライダーの太もも部の調整
図5。 ライダーの尾骨部の調整
ライダー尾骨部
図5を参照してください。ライダーシートコントロールパネルの中央ロッカースイッチは、ライダーの尾骨部分チャンバーを膨張、収縮させます。
ライダーの腰部
図6」を参照してください。ライダーシートコントロールパネルの後部ロッカースイッチは、ライダーの腰部分チャンバーを膨張、収縮させます。
図6。 ライダーの腰部の調整
図7。 パセンジャーの太もも部の調整
パッセンジャー太股部
図7を参照してください。パッセンジャーシートコントロールパネルの前ロッカースイッチは、パッセンジャーの太もも部分チャンバーを膨張、収縮させます。
パセンジャー尾骨部
図8」を参照。パセンジャーシートコントロールパネルの後部ロッカースイッチは、パセンジャーの尾骨部チャンバーを膨張、収縮させます。
図8。 パセンジャー尾骨部の調整
走行時の推奨事項
警告
走行中は、シートを調整しないでください。 走行時にシートを調整すると、ライダーの注意が逸れ、制御が失われて死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00598c)
乗車前に以下の作業を行ってください。
  • すべてのチャンバーから完全に空気を抜きます。
  • しっかりとした、しかし快適な圧迫感が得られるように太ももチャンバーを調整します。
  • 快適な圧迫感が得られるように腰チャンバーを調整します。
  • ごく軽い圧迫感が得られるように尾骨チャンバーを調整します。
市街地走行:頻繁に停止を繰り返す走行の場合、太股チャンバーに少しだけ空気を入れるか、空にする方が快適な場合があります。
ツーリング:
  • 太ももチャンバーにしっかりと、快適性を得られる圧力を加えます。
  • 脚をツーリングポジションにした状態で尾骨と腰チャンバーを調整した方がよい場合もあります。
  • 長距離走行時では、休憩時に毎回シートを調整した方がよい場合があります。こうすることで血流が改善し疲労が抜け、長距離走行を快適に行うことができます。
パッセンジャーの快適性。移動していないときに座る場合:
  • 見ないでもスイッチの位置が分かるよう練習します。
  • すべてのチャンバーから完全に空気を抜きます。
  • しっかりとした、しかし快適な圧迫感が得られるように太ももチャンバーを調整します。
  • ごく軽い圧迫感が得られるように尾骨チャンバーを調整します。
ロードツェッペリンシートには、ナイロンカバー(レインコート)が付属しており、走行していない雨天時に使用します。取り付け:
  • レインコートをシート前の下部分に滑らせます。
  • レインコートを後ろに伸ばし、シートの後ろに被せ、シートが完全に見えなくなるまで両側を突っ込みます。
レインコートは汚れを取り除き乾かしてから保管してください。走行中にレインコートを使用しないでください。
トラブルシューティング
  • 膨張スイッチを押していないのにコンプレッサーが作動し続ける場合は、シートへの電源をすぐに切ります。
  • 膨張スイッチを押してもライダーまたは後部座席のシートが膨張しない場合は、電気接続をすべてチェックしてください。
これらのいずれかの状態が続く場合は、シートの電源を切り、ハーレーダビッドソン販売店に点検を依頼してください。
保証および修理に関する情報は、保証書W126Cを参照してください。
交換用パーツ
図9。 交換用パーツ、ロードツェッペリンエアアジャスタブルシート
表1。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
シート
単品販売なし
2
グラブストラップ
52967-97A
3
レインカバー(非表記)
52952-97
4
レザーケアキット
(シート52333-97Eのみ付属)
別売りなし