Reduced Reach Conversion Kit (リデュースリーチコンバージョンキット)
J053212011-06-02
概要
キット番号
50700005
モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
装着に必要となる追加パーツ
このキットを正しく取り付けるには、LOCTITE® Anti-Seize Lubricant (LOCTITEアンチシーズ潤滑剤) (ハーレーダビッドソン部品番号98960-97)を別途購入する必要があります。 これはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、お持ちの車両のサービスマニュアルが必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図1」および「表1」を参照してください。
取り付け
シフターアッセンブリー
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡や重傷事故の危険があるため、マイナス(-)バッテリーケーブルを外してから作業を開始してください。 (00048a)
1. バッテリーケーブルを、マイナス(-)ケーブルから順に外します。
2. シフターレバーアッセンブリー、リンケージ、およびフットペグはそのままにし、左側フットレストブラケットからファスナーを2個取り外します。 ファスナーは廃棄します。
注記
図1」を参照してください。 リデュースドリーチプレート(1)はシフターブラケットとフレームの間に取り付けられています。
3. リデュースドリーチプレート(1)を、タップした穴を後方に、カウンター穴を外向きにして、シフターブラケットを取り付けたフレームに付けます。 2本の新品のスクリュー(2)で固定し、41–47 N·m (30–35 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
4. 新しいスクリュー2本(2)を使用して、リデュースリーチプレートにシフターブラケットを取り付けます。 41–47 N·m (30–35 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
5. フットシフターレバーをライダーに合わせて調整してください。 ピンチボルトを24.4–29.8 N·m (18–22 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
注記
全てのシフターコンポーネントを取り付け後、シフターをいっぱいまで動かし他の部品と接触しないことを確認します。 シフトロッドの長さはプライマリーケースとの空間のために調節できます。
ブレーキペダルとリンケージアッセンブリー
1. 右側ライダーフットレストをマウントクレビスから取り外します。 取り付け用に、フットレストと留め具を保管します。
2. 図1」を参照してください。 リアブレーキマスターシリンダーのブレーキロッドジャムナット(D)を緩めます。
注記
マスターシリンダーからブレーキロッドを取り外すには、プッシュロッド(E)の平面を利用します。
3. マスターシリンダープッシュロッドを回転させて、標準ブレーキロッドを外します。
4. ジャムナットを取り外して、後の取り付けのために保管します。 純正ブレーキロッドは廃棄してください。
5. 右側フットレストブラケットからファスナー2個を外します。
6. フットレストクレビス(B)およびブレーキペダルピボットシャフト(4)を取り外します。 ピボットシャフトは廃棄し、クレビスとスクリュー(C)は取り付けのため保管します。
注記
リデュースリーチプレート(3)はブレーキペダルブラケット(A)とフレームの間に装着します。
7. リデュースリーチプレート(3)を、タップ穴がフロント側にあり、カウンターボアが外側に向くようにしてフレームに取り付けます。 スクリュー(2)を使用して下部の穴に固定し、フレーム内のねじ止め穴で上部の穴を揃えます。 41–47 N·m (30–35 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
8. スクリュー(2および5)を使用して、ブレーキペダルブラケット(A)とリデュースリーチプレートを締め付けます。 スクリューを41–47 N·m (30–35 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
9. 新しいブレーキペダルピボットシャフト(4)をLoctiteアンチシーズでコーティングします。
10. 長いトルクススクリュー(C)を使い、ブレーキペダルブラケット(A)に新しいブレーキペダルピボットシャフト(4)、ブレーキペダル、および新しいフットレストマウントクレビス(B)を取り付けます。 スクリューを44–47 N·m (32–35 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
11. ジャムナット(D)を新しいブレーキロッド(6)に完全に取り付けます。
警告
ブレーキコントロールロッドを調整する時は、コントロールロッドとジャムナットの間に9個より多くのねじ山が露出しないようにしてください。 露出するねじ山が9個を超えると、ブレーキロッドに支障が生じ、リアブレーキが損傷して、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00306c)
12. マスターシリンダープッシュロッドを、ねじの半分を使用するところまで、ブレーキロッド向きに回転させます。
13. 元のクレビスピン、ワッシャー、およびコッターピンを使用してブレーキロッド(6)をブレーキペダルに連結します。 コッターピンの足をクレビスピンシャフト周りに曲げます。
14. ラバーブーツ(ブレーキロッドを覆っている)内の排水穴がラバーブーツの底部にあることを確認します。
15. ブレーキロッドのプッシュロッドを、ブレーキペダルが有効なライダー角度になるまで、またブレーキロッドについているねじ溝の半分以上を使用するまで、回転させます。 マスターシリンダープッシュロッドにジャムナットを締めます。
16. 純正ファスナーを使用し、純正フットレストをフットレストマウントクレビス(B)に固定します。
注記
全てのブレーキ部品取り付け後、ブレーキペダルをいっぱいまで動かし他の部品と接触しないことを確認します。 ブレーキロッドの長さは必要に応じてエキゾーストシステムとの空間のために調節できます。
警告
プラス(+)側のバッテリーケーブルを先に接続します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00068a)
17. バッテリーケーブルを接続します。その際、プラス側のケーブルを先に接続します。
警告
ブレーキの整備を行ったら、車両を運転する前に、ブレーキをポンピングしてブレーキシステムに圧力をかけます。 圧力が不足すると、ブレーキの制動力に悪影響を及ぼし、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00279a)
警告
ブレーキは安全に関わる重要なコンポーネントです。 ブレーキの修理や交換が必要な場合は、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にご依頼ください。 ブレーキの不適正な整備は、ブレーキ性能に悪影響を与え死亡事故や重大なケガにつながるおそれがあります。 (00054a)
18. 運転前に正常にブレーキが作動することを確認してください。
交換用パーツ
図1。 交換用パーツ: リデュースリーチコンバージョンキット
表1。 交換用パーツ表
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
プレート、リデュースドリーチ、左
別売りなし
2
トルクススクリュー、3/8-16 x 1.0インチ (6)
4512A
3
プレート、リデュースドリーチ、右
別売りなし
4
ブレーキペダルピボットシャフト
別売りなし
5
トルクススクリュー、3/8-16 x 1.5インチ
別売りなし
6
ブレーキロッド
別売りなし
キットには含まれない本文中記載のアイテム:
A
ブレーキペダルブラケット
参照のみ
B
フットレストマウントクレビス
参照のみ
C
トルクススクリュー、3/8-16 x 2-3/4インチ
参照のみ
D
ジャムナット
参照のみ
E
マスターシリンダープッシュロッド
参照のみ