XL1200C TURN SIGNAL RELOCATION KIT (XL1200Cターンシグナルリロケーションキット)
J052432011-08-18
概要
キット番号
67800071、67800077
モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
装着に必要となる追加パーツ
このキットは、特定車両モデルのデタッチャブルサドルバッグキットを取り付ける際に必要となります。 入手可能なサドルバッグキット、モデルの適合性に関する情報、追加のパーツ要件については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
注記
このキットは、サドルバッグがなくても取り付けることができますが、それによりフェンダーサポートカバー内に開放孔ができます。 以下の穴プラグはハーレーダビッドソン販売網でお買い求めいただけます。
  • 部品番号68446-00、8.7 mm (0.344 in)直径穴用。
  • 部品番号6989、10.2 mm (0.400 in)直径穴用。
必要な工具およびサプライ品
ターミナルピック(スナップオン製品TT600-3 または同等製品)とAMP マルチロッククリンパー(HD-41609)がこのキットの取り付けに役立ちます。
このキットを正しく取り付けるには、Electrical Contact Lube (エレクトリカルコンタクトルーブ) (部品番号99861-02)または同等品が必要です。 このアイテムはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にてお買い求めいただけます。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、該当する年式/モデルのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図3」および「表1」を参照してください。
準備
注記
スマートサイレンを搭載した車両の場合:
  • ハンズフリーキーフォブが作動圏内にあることを確認します。
  • イグニッションキースイッチをIGNITION (イグニッション)にします。
1. サービスマニュアルの説明に従って、シートを取り外します。 シート取り付け金具は全て保管します。
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
2. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってメインヒューズを取り外します。
取り付け
電気切断
注記
  • 車両側左右のターンシグナルコネクターを区別後、切断します。
  • 電装コネクターは、サービスマニュアルにおいてブラケット内の数字と文字で区別されています。
  1. ケーブルストラップを外し、シート下エリアの2ウェイターンシグナルコネクター[18]と[19]を取り外します。
  2. 注記
    配線の色とキャビティの場所を書き留めてから、ハーネス接続のランプ側ソケットハウジングからターミナルを外します。
  3. サービスマニュアルを参照し、ターンシグナルソケットハウジング[18B]と[19B]から配線とソケットターミナルを外します。 後の取り付けで使用するため、ソケットハウジングは保管します。
ターンシグナルランプワイヤー
警告
車両が倒れないように、フレーム下で車両をブロックで固定するかジャッキで持ち上げてください。 車両を適切にブロック固定または上昇させずに作業すると、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00462c)
ご注意
車両をジャッキアップするときは、ロアフレームチューブのダウンチューブとロアフレームチューブが交わる箇所にジャッキをセットします。 クロスメンバー、オイルパン、マウントブラケット、コンポーネントまたはハウジングへ絶対にジャッキをかけないでください。 車両が損傷し、大掛かりな修理が必要となるおそれがあります。 (00586d)
1. 適切なリフトやジャッキで車両を真っ直ぐに固定します。
2. アッパーリアショックボルトを取り外し、車両を起こしてリアフェンダー下のファスナーとワイヤーにアクセスします。
3. フェンダーサポートカバースクリュー2本およびフェンダーサポートカバーを車両の片側から取り外します。
4. フェンダー内部のターンシグナルスクリューからナットを取り外し、フェンダーサポートからターンシグナルランプとランプサポートを取り外します。 車両から配線を完全に取り外します。
5. 固いサドルバッグまたはドッキングポイントを取り付ける場合は、フェンダーサポートカバーを取り付ける際にそのキットの取り付けを参照してください。 固いサドルバッグキットまたはドッキングポイントキットを取り付けない場合は、フェンダーサポートカバーとスクリューを取り付けてください。 スクリューを15–24 N·m (11–18 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
6. 車両の反対側でもステップ2 ~ 4を繰り返します。
7. 図1」を参照してください。 小型のドライバーをターンシグナルランプ1つのレンズ(2)底部のスロットに挿入し、ひねってハウジング(1)からレンズを外します。 バルブ(3)を押し込み、反時計方向に回転させて取り外します。 後の取り付けで使用するため、レンズとバルブは保管します。
8. 正しい角度のピックまたは3 mm (7/64 in)六角キーをバルブソケットキャビティに挿入し、キャビティ内の2つのバルブリテーナースロット(17)の1つに引っ掛けます。 ランプハウジングからリフレクター(5)を引き外します。 リフレクターまたはハウジングからラバーガスケット(4)を外します。
9. リフレクターからバルブソケット(6)とスプリング(7)をスライドさせます。 バルブソケットから青色配線(11)とボタンターミナルを取り外します。
10. リフレクターの裏からアースターミナルと黒ワイヤー(10)を取り外します。 保護チューブ(13)と両方の配線をランプハウジングのねじ山のない穴(8)から出し、廃棄します。
注記
残っている紫色配線はこの取り付けでは使用しません。
11. キットから新品の終端処理された配線(黒1本、青1本)を用意します。
12. 終端処理されていないワイヤーの端部を、内側からねじ穴(9)を通してランプハウジング(1)に挿入します。
13. 配線の終端処理された端の上にラバーガスケット(4)をスライドさせます。
14. 新品の黒色配線(10)のターミナルをリフレクター(5)後部のキャビティにカチッとはまるまで挿入します。 新品の青色配線(11)をリフレクターとスプリング(7)の中央に通し、ボタンターミナルをリフレクターバルブソケット(6)のスロットとキャビティに挿入します。
1ハウジング
2レンズ
3バルブ
4ガスケット
5リフレクター
6バルブソケット
7スプリング
8ねじなし穴
9ねじ穴
10黒色配線
11青ワイヤー
122ウェイソケットハウジング
13保護チューブ
14リセスカバー
15ロックワッシャー
16六角ナット
17バルブリテーナースロット(2)
18ガスケットのノッチ
19ランプハウジング(2)内のリブ
図1。 ターンシグナルランプ
15. 次のようにランプを組み立てます。
a. スプリングおよびバルブソケットをリフレクターに戻します。
b. ラバーガスケットにリフレクターアッセンブリーを配置し、リフレクターのアースターミナルとガスケットのノッチ(18)を合わせます。
c. リフレクターとガスケットアッセンブリーを取り付け、リフレクターのアースターミナルをランプハウジング内の平行リブ(19)の間に設定して、ワイヤーを50–100 mm (1–2 in)程度ハウジングの内部に残しておきます。
d. 両手親指を使って、リフレクターアッセンブリーの端に均等に力を加えて完全に装着します。
e. Electrical Contact Lubricant (エレクトリカルコンタクトルブリカント) (H-D部品番号99861-02)または同等品を、リフレクターソケットとバルブ下の接点に十分塗布します。 バルブを押しこみ時計方向に回して取り付けます。
f. ランプハウジングにレンズを取り付け、完全にカチッとはまるまで親指でゆっくり力を加えます。 新しいライトバーに取り付けるときは、レンズを回転させ、ランプ底部のスロットに配置します。
16. 残りのターンシグナルランプでもステップ6から14を繰り返します。
ライトバーアッセンブリー
注記
図3」を参照してください。 ライトバー(1)をスペーサー(2)とリロケーションマウント(3)に組み付けるときは、正しい方向は表示(D)に示されているように、ワイヤー排出穴(B)が下方向に曲がった角度になっています。そこから離れないようにしてください。
1. ライトバーアッセンブリー上のスレッドスタッド(A) 2個から保護キャップを取り外します。
2. スペーサーと角度の付いたリロケーションマウントを図のようにスタッドに取り付けます。
3. ワッシャー(4)とエイコーンナット(5)をスタッドに取り付け、2.3–2.8 N·m (20–25 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
ライトバーへのターンシグナルランプの取り付け
注記
リセスカバー、ロックワッシャー、ジャムナットを同じ向きと順序で確実に取り付けてから、ワイヤーをライトバーアッセンブリーを通して送ってください。
  1. 図3」を参照してください。 クロームジャムナット(9)をライトバー端のスレッドスタッドの1つに緩く取り付けます。 ジャムナットに対して、ロックワッシャー(8)をスタッドに配置します。 図の向きでスタッドにクロームリセスカバー(7)を取り付けます。
  2. 注記
    必要に応じて、液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤を、ワイヤーの端部に薄く塗ります。 必要に応じてフィッシュテープまたは針金を使用し、バーにワイヤーを通します。
  3. 片方のターンシグナルワイヤーの終端処理されていない端をスレッドスタッドに送ります。 配線をチューブに送り、配線を最も近い穴(B)に押し入れます。 穴から出た配線の端を引きます。
  4. 残りの配線でもステップ2を繰り返します。
  5. ターンシグナルランプがライトバーの終端から約100 mm (2 in)になるまで、ワイヤーを引いたり押したりして調整します。
  6. まだ取り付けてないターンシグナルを左(反時計方向)に約2 ~ 3回転させて、配線をあらかじめ巻きます。 ターンシグナルの配線を軽くひねった状態で、ランプがライトバーの端でスレッドスタッドに触れるまで、バーを通して残っている配線を引きます。
  7. ランプハウジングをスタッドに固定します。
    1. ライトバーとランプを組み立てる際、配線がよれたり破損したりしていないことを確認します。
    2. リセスカバーをランプハウジングの穴とくぼみに合わせます。 ロックワッシャーはリセスカバーの穴の内側に合います。
    3. ライトバーを車両に取り付ける際は、レンズが地面に対して後方かつ平行に向けられるようにランプハウジングを合わせます。
    4. ハウジングを所定の位置で押さえたまま、ロックワッシャーに対してジャムナットを手で締めます。
  8. ライトバー溶接部の前方開口部にある各配線をゆっくり引き、チューブ内側から余った配線を取り出します。
  9. 残りのターンシグナルランプでもステップ1から7を繰り返します。
  10. キットから保護チューブ(16)を用意し、同じ長さにカットしたものを2個作ります。
  11. 注記
    必要に応じて、液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤の薄膜を保護チューブ外側に作ります。
  12. 保護チューブ1つをランプワイヤーセット1つの上からライトバーの開口部にスライドさせます。 スレッドスタッドに届くまで、配線の上にチューブをスライドさせます。
  13. ターンシグナルの配線バンドルに「左」または「右」と適宜印を付けます。
  14. 残りのターンシグナルランプでもステップ9から11を繰り返します。
フェンダー内の配線穴のドリル
  1. 車両からライセンスプレートを取り外します(装着時)。 プレートと取り付け金具を保管します。
  2. ライセンスプレートブラケットをテールランプベースに保持している2本のNo.10-32スクリューとワッシャーを取り外します。 スクリューを廃棄し、ワッシャーとライセンスプレートブラケットを保管します。
  3. 注記
    テールランプとクロームベースを保護カバーで覆い、仕上げに傷が付かないようにします。
  4. 図2」を参照してください。 以下のようにリアフェンダーにターンシグナル用の穴をドリルで開けます。
    1. 図のようにテールランプベースの上および左のエリア内のリアフェンダーにマスキングテープを配置します。
    2. ベースのテールランプセクションから約13 mm (½ in)測定し、テープ上に線(1)を引きます。 テールランプベースのライセンスプレートセクションの左、約13 mm (½ in)に2本目の線(2)を引きます。 線が交差する位置に、センターポンチで穴の位置を印付けます。
    3. リアタイヤとドリル位置のフェンダー下の間に、木製のブロックか類似のプロテクトを配置します。 テールランプワイヤーハーネスが穴の位置の下で、離れていることを確認します。 テープとフェンダーを通して、3 mm (1/8インチ)のパイロット穴をドリルで開け、その後直径11 mm (7/16インチ)の穴(3)を開けます。
    4. 木製のブロックとテープを取り外します。 穴の端からバリを取り、フェンダーからテープや穴開けによる残留物を除去します。
    5. ドリル穴の端を補修剤か透明マニキュアで保護し、露出した金属が腐食しないようにします。
    6. キットのグロメットをフェンダーの新しい穴に挿入します。
1テールランプベースから13 mm (1/2インチ)上に線を付ける
2ライセンスベースから13 mm (1/2インチ)左に線を付ける
311 mm (7/16インチ)径の穴を開ける
4テールランプワイヤーハーネスの取り回し
5テールランプフェンダーブレース
図2。 配線穴の位置
ライトバーの車両への装着
注記
H-Dサービスカバーまたはきれいなウエスで、仕上げ面に傷が付かないようにリアフェンダーを覆います。
1. 図3」を参照してください。 図(D)のようにリロケーションマウント(3)をリアおよび下に向けて、ライトバーアッセンブリーをテールランプエリアに持っていきます。
注記
  • 必要に応じて、液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤をグロメット穴および保護チューブに薄く塗ります。
  • グロメットに通した後、バンドルに「左」または「右」の識別があることを確認してください。
2. ターンシグナル配線バンドル2本をフェンダーの新しいグロメット(10)に通します。
3. グロメットから配線をほぼ全て引きぬいたら、テールランプベースのねじ山付き穴2個にライトバーアッセンブリーブラケットを揃えます。 以前取り外したライセンスプレートブラケットを穴に揃え、キットの新品のスクリュー(6)と元のワッシャー(E)で緩く取り付けます。
4. 右側のターンシグナルの配線バンドルをライトバーマウント、エイコーンナット、およびテールランプベース上部の間に押し込みます。
5. 車両を直立させて、ライトバーアッセンブリーを地面に平行に設定し、スクリューを2.3–2.8 N·m (20–25 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
6. レンズが真っ直ぐ後方を向くように、ターンシグナルハウジングを回して調整します。 ターンシグナルハウジングを所定の位置に保持しながら、六角ナットとロックワッシャーを(リセスカバーではなく)ハウジングに11–14 N·m (96–120 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
ターンシグナルの車両への配線
  1. 左側のチャンネルを通して、テールランプワイヤーのパスに従い、ターンシグナル配線バンドルをフェンダーの前部に向けフェンダー上の配線通し穴を通し、シートの下のエリアに送ります。
  2. ターンシグナルの配線と保護チューブを車両ハーネス上の2ウェイターンシグナルコネクター[18]および[19]の上に送ります。 簡単に接続できるように50–100 mm (2–4 in)余裕を持たせて、終端処理されていないワイヤーとチューブを切断します。
  3. 図3」を参照してください。 キットからソケットターミナル(15) 4個と標準装備の配線から取り外した2ウェイソケットハウジングを取り出します。
  4. サービスマニュアルの指示に従い、ターミナルをターンシグナルワイヤーに圧着します。 取り外し時に書き留めたメモを参照して、ターンシグナルソケットターミナルをソケットハウジングの正しいキャビティに挿入します。
  5. ソケットハウジングを車両ハーネスのピンハウジング[18]と[19]に接続します。 リアフェンダー前方のシート下のエリアにコネクターと配線を押し込みます。
通常使用状態に戻す
注記
メインヒューズを取り付ける前に、イグニッションキースイッチがOFF (オフ)の位置になっていることを確認してください。
1. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってメインヒューズを取り付けます。
2. イグニッションキースイッチをIGNITION (イグニッション)に入れますが、エンジンはかけないでください。
3. テール、ストップ、ターンシグナルランプの適切な作動をテストします。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
4. サービスマニュアルを参照し、シートの取り付け方の説明に従ってください。
交換用パーツ
図3。 交換用パーツ、XL1200Cターンシグナルリロケーションキット
表1。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
ターンシグナルリロケーションライトバーアッセンブリー
別売りなし
2
スペーサー
別売りなし
3
リロケーションマウント
別売りなし
4
プレーンワッシャー、1/4インチ内径(2)
6339
5
エイコーンナット、1/4-20 (クローム) (2)
94004-90T
6
キャップスクリュー、六角ソケットボタンヘッド、No.10-32 x 5/8インチ(2)
別売りなし
7
リセスカバー、ターンシグナルランプハウジング、クローム(2)
68028-03
8
ロックワッシャー、らせんスプリング、8 mm (5/16 in)公称内径(2)
7042
9
六角ナット、クローム(2)
7849
10
グロメット
11410
11
ワイヤーハーネス部品、リアライト(アイテム12 ~ 16を含む)
別売りなし
12
  • 配線、青(2)
別売りなし
13
  • 配線、紫(2)
別売りなし
14
  • 配線、黒(2)
別売りなし
15
  • ソケットターミナル、No.18 ~ 22ゲージ(6)
別売りなし
16
  • 保護チューブ、150 cm (60インチ)
別売りなし
キットには含まれない本文中記載のアイテム:
A
ライトバーアッセンブリー上のスレッドスタッド、1/4-20インチ
B
長方形の配線排出穴(方向は埋め込まれた側の図に表示) (2)
C
標準装備(OE)ライセンスプレートブラケット
D
矢印の方向から見た側面図
E
OEワッシャー、No.10 (0.19インチ)公称内径(2)