SCREAMIN' EAGLE PRO CNC PORTED OE CYLINDER HEAD
J053402015-06-10
概要
キット番号
1650013A (黒)
モデル
モデルの適合に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
取り付け要件
2005年以前のモデルは、インテークフランジ(部品番号26993-06)を2個、別途購入する必要があります。2006年以降のモデルは、元々取り付けられていたインテークフランジを再利用します。
各ヘッドには12 mmのスパークプラグが必要です。Screamin' Eagle Performance Spark Plug (Screamin' Eagle Proのカタログを参照)を推奨します。
どのモデルもトップエンドオーバーホールガスケットキットが必要です 。
お望みの用途に必要となる可能性のあるパフォーマンスプッシュロッドについては、Screamin' Eagle Proカタログのプッシュロッドおよびカムの図表を参照してください。
上記品目はすべて別途購入が必要です。ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取扱要領書は、サービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。この取り付け作業には、年式とモデルとに該当するサービスマニュアルが必要です。マニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図2および表1を参照してください。
注記
このキットは、ハイパフォーマンス専用またはレース専用です。このキットは、環境対策車両に対し販売、使用することは法律で認められていません。このキットの取り付けにより、車体の保証が無効になる場合や、保証内容が制限される場合があります。エンジン関連性能向上パーツは、経験豊富なライダーのみを対象にしています。
ご注意
どんなときでも推奨される安全な最高エンジン回転数(rpm)を超えないようにしてください。 エンジンに重大な損傷を与えるおそれがあります。 (00248a)
取り外し
作業準備
1. 適切なリフトに車体を設置してください。
注記
  • 2007年以降のスマートサイレン装備車:セキュリティーフォブがある状態で、イグニッションスイッチをオンにします。サービスマニュアルを参照してください。セキュリティシステムを解除し、イグニッションスイッチをオフ(OFF)にします。直ちにメインヒューズを取り外します。
  • 1999 ~ 2006年のスマートサイレン装備車両:キーフォブまたはセキュリティコード付きサイレンを解除します。サービスマニュアルを参照してメインヒューズを取り外します。
  • スマートサイレン非装備車両:サービスマニュアルを参照してください。メインヒューズを取り外します。
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
2. シートを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。
3. サービスマニュアルを参照してメインヒューズを取り外します。
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
4. フューエルタンクを取り外す。サービスマニュアルを参照してください。
エンジンコンポーネントの取り外し
1. サービスマニュアルを参照して以下の作業を行う。
a. エアクリーナーアッセンブリーを取り外します。
b. エキゾーストシステムを取り外します。
c. シリンダーヘッドをエンジンから取り外します。
注記
このシリンダーヘッドアッセンブリーのバルブスプリングは、最大リフト量が14.859 mm (0.585 in)で最大回転数が7000 rpmであるカムと連動します。
以下のステップで記載されるバルブとピストン間のクリアランスを確認することが重要です。間隔の点検は、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店に任せるようお勧めします。
ピストンをクレーするときは、バルブはゼロバルブラッシュにしてください。
2. 両方のピストンの冠の部分(バルブとピストンとが面する部分)に厚さ3.2 mm (⅛ in)の粘土を乗せます。
3. サービスマニュアルの手順に従って、キット付属の新品のシリンダーヘッドを取り付けます。別途購入したトップエンドオーバーホールガスケットキット付属の新品のガスケットを使います。ヘッドとバルブトレインを組み立てます。メネジの切ってあるシリンダースクリューを、サービスマニュアルに規定してあるトルク値で締め付けます。
4. エンジンを手でちょうど2回転させます。
5. ヘッドを取り外します。クレーが一番薄い箇所で厚さを測定します。
注記
  • クレーは一番薄い箇所が2.03 mm (0.080 in)でなければなりません。この測定値が最小厚さを満足しない場合は、バルブノッチをもっと深くしてください。ノッチの深さは、 3.43 mm (0.135 in)を超えてはなりません
注記
新品のシリンダーヘッドのバルブスプリングは、取り付けたときの高さが46.99 mm (1.850 in)です。この状態のシート圧力は87.86 kg (193.7 lb)です。
  • シート圧力を上げるときは、シム(部品番号18224-98 0.381 mm (0.015 in)または部品番号18225-98 0.762 mm (0.030 in))をロアスプリングカラーの下に挿入してください。スプリングの高さが0.381 mm (0.015 in)沈むたびに、シート圧力は1.7 kg (3.8 lb)ずつ高まります。 ロアカラーの下にシムを置いて、適切なシート圧に調整してください。コイルバインドに達するまで動ける余裕を、少なくとも17.78 mm (0.70 in) 確保してください。
  • シート圧力を下げるときは、シリンダーヘッドの表面(ロアスプリングカラーの下の部分)を機械切削してください。スプリングの高さが0.381 mm (0.015 in)上がるたびに、シート圧力は1.7 kg (3.8 lb)ずつ下がります。 シリンダーヘッドのスプリングポケットを加工して適切なシート圧に調整してください。コイルバインドに達するまで動ける余裕を、少なくとも17.78 mm (0.70 in)確保してください。
最大RPMで安定して動作するよう、4本のバルブスプリングがすべて取り付け高さに適合しているか点検します。
1アッパーカラー
2ロアカラー(バルブガイドシール)
3取り付けたときのスプリングの高さ46.99 mm (1.850 in.)、スプリング圧力87.86 kg (193.7 lbs)
4自由に動く範囲は、最大バルブリフトから2.03 mm (0.080 in.)以上としてください。
図1。 バルブスプリングの動き
6. 取り付けたバルブスプリングの高さ(シート圧)を変更するには、以下の手順で行います。
a. 各バルブスプリングを順に圧縮します。4つのバルブすべてについて、バルブカラーリテーナー、アッパーカラー、スプリング、バルブシール、ロアカラーを取り外します。
b. 図1を参照してください。必要に応じてシムまたは加工シリンダーヘッドを使用し任意のシート圧を得ます(先に箇条書きで示した各項を参照)。 ロアバルブスプリングカラー、バルブスプリング、アッパーカラー、カラーキーを取り付けます(バルブシールはまだ取り付けません)。取り付けたスプリング高をチェックします。
c. スプリング高が一致しない場合は、必要に応じて上記のステップaとbを繰り返し、適切な高さに調節します(やはりバルブシールは取り付けません)。
d. すべてのスプリングの高さが同じになったら、バルブカラーリテーナー、アッパーカラー、スプリング、ロアカラーを取り外します。新品のlower collars/valve guide seal (部品番号18016-03、別売)を取り付けます。シリンダーヘッドを組み立てます。
注記
自動コンプレッションリリースプラグは、Screamin' Eagle自動コンプレッションリリースキット(部品番号28861-07A、別売り)を取り付ける際、取り外しても構いません。
機械式コンプレッションリリースが望ましければ、Screamin' Eagleコンプレッションリリースキット(部品番号32076-04)をお求めください。機械式コンプレッションリリースはScreamin' Eagle機械式コンプレッションリリース金具(部品番号94638-08)を使用して加工することができます。
取り付け
エンジン構成部品の取付
  1. サービスマニュアルを参照して以下の作業を行う。
    1. シリンダーヘッドをエンジンに取り付けます。
    2. エキゾーストシステムを取り付けます。
    3. エアクリーナーアッセンブリーを取り付けます。
    4. フューエルタンクを取り付けます。
最終組立作業
1. メインヒューズを取り付けます。サービスマニュアルを参照してください。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
2. サービスマニュアルに従ってシートを取り付けます。
ご注意
このキットを取り付ける際には必ずECM (電子制御モジュール)を再調整する必要があります。 ECMの再調整が適切に行われないと、エンジンに深刻なダメージを与えるおそれがあります。 (00399b)
3. EFI Race Tuner Kitを使って新しいECM (電子制御モジュール)キャリブレーションをダウンロードします。Screamin' Eagle Proレーシング部品カタログをご覧になるか、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店にお問い合わせください。
4. エンジンを始動させます。数回繰り返して正常に作動するか確認します。
操作
  1. エンジンのブレークインの手順については、オーナーズマニュアルのブレークインライディングのルールのセクションを参照してください。
交換用パーツ
図2。 交換用パーツ:Screamin' Eagle Pro CNC Ported OE Cylinder Head
表1。 交換用パーツ
キット
品目
詳細(数量)
部品番号
キット16500208 (ブラック)
1
シリンダーヘッドアッセンブリー、フロント
シリンダーヘッドアッセンブリー、リア
16500209
16500210
2
  • シリンダーヘッド(加工、品目B、C、D 取り付け)
単品販売なし
3
  • カラー、バルブスプリング、アッパー(4)(品目A の一部)
18015-03B
4
  • カラーとバルブガイドシール、バルブスプリング、ロア(4) (品目A の一部)
18016-03
5
  • スタッド、エキゾーストポート(4)
16715-83
6
  • インテークバルブ(2)
18000001
7
  • エキゾーストバルブ(2)
18000002
8
  • リテーナー、バルブカラー(8)、(品目A の一部)
18260-02
9
  • バルブスプリング(4) (品目A の一部としてのみ販売)
単品販売なし
以下のアイテムは既にシリンダーヘッドに組み込まれていますが、別売りもされています。
A
Screamin' Eagleバルブスプリングキット
18013-03A
B
バルブシート、インテーク
18020-83
C
バルブシート、エキゾースト
18011-86
D
バルブガイド、インテーク、エキゾースト
16465-06