SCREAMIN' EAGLE PRO CNC PORTED EXCHANGE HEADS (SCREAMIN' EAGLE PRO CNCポートエクスチェンジヘッド)
J053442014-03-12
概要
キット番号
16500067 (黒)
モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
装着に必要となる追加パーツ
2005以前のモデルは、別売りの吸気フランジ(26993-06)が2つ必要です。 2006以降のモデルは、標準装備の吸気フランジを再使用します。
各ヘッドには12 mmのスパークプラグが必要です。 Screamin' Eagle Performance Spark Plug (Screamin' Eagle Proのカタログを参照)を推奨します。
全モデルで、トップエンドオーバーホールガスケットキットと調節式またはScreamin' Eagleパーフェクトフィットプッシュロッドが必要です
上記のアイテムは全て別売りで、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店から購入できます。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、お持ちの車両のサービスマニュアルが必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図2」および「表1」を参照してください。
注記
このキットは、ハイパフォーマンスやレーシング用であり、エコカーへの販売や使用は法律で禁止されています。 このキットの取り付けにより、車両の保証が無効になる場合や、保証内容が制限される場合があります。 エンジンに関連した性能向上パーツは、経験豊富なライダーのみを対象にしています。
ご注意
どんなときでも推奨される安全な最高エンジン回転数(rpm)を超えないようにしてください。 エンジンに重大な損傷を与えるおそれがあります。 (00248a)
取り外し
作業準備
1. 適切なリフトに車両を設置してください。
注記
ハーレーダビッドソンスマートセキュリティシステムを装着している車両は、オーナーズマニュアルを参照してシステムを解除してください。
2. サービスマニュアルの説明に従ってシートを取り外します。
3. メインヒューズを取り外します。 お持ちの車両のサービスマニュアルを参照してください。
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
4. サービスマニュアルの説明に従ってフューエルタンクを取り外します。
エンジンコンポーネントの取り外し
1. 既存のエアクリーナーアッセンブリーを取り外します。 サービスマニュアルのエアクリーナーの取り外しを参照してください。
2. 既装着のエキゾーストシステムを取り外します。 サービスマニュアルの「エキゾーストシステムの取り外し」セクションを参照してください。
3. エンジンからシリンダーヘッドを外します。 サービスマニュアルの該当する「エンジン」セクションを参照してください。
注記
これらのシリンダーヘッドアッセンブリーのバルブスプリングは、最大14.859 mm (0.585インチ)リフト、7,000 rpmのカムで機能します 。
以下のステップで記載されるバルブとピストン間のクリアランスを確認することが重要です。 ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にこの点検を行ってもらうことを推奨します。
ピストンをクレーするときは、バルブはゼロバルブラッシュにしてください。
4. クレーを3.2 mm (1/8インチ) 厚の両ピストンのクラウンに使用します(バルブがピストンと合う場所)。
5. トップエンドオーバーホールガスケットキット(別売り)に付属している新品のガスケットを使って、サービスマニュアルの手順どおり、このキットに付属している新品のシリンダーヘッドを取り付けます。 ヘッドとバルブトレインを組み立て、サービスマニュアルに記載されているトルク規定値に従って、メスねじの切ってあるシリンダースクリューを締め付けます。
6. 2回転数エンジンを手で回します。
7. ヘッドを取り外し、この薄さでクレーを測定します。
注記
  • クレーの最も薄い箇所が、 2.03 mm (0.080インチ)でなければなりません。 測定値が最小厚に合わない場合、バルブのノッチの深さを増やしてください。ただし、ノッチの深さが3.43 mm (0.135インチ)を超えないようにしてください 。
注記
新しいシリンダーヘッドのバルブスプリングは、高さ46.99 mm (1.850インチ)のスプリングが取り付けられています。 これは87.86 kg (193.7 lbs)のシート圧力に相当します。
  • シート圧力を増加させるには、シム18224-98 (0.015インチ)または18225-98 (0.030インチ)をロアスプリングカラーの下に取り付けます。 スプリング高が 0.38 mm (0.015インチ)ごとに低下すると、シート圧が1.7 kg (3.8 lbs)低下します。 ロアカラーの下にシムを置いて必要なシート圧に調整する場合にも、コイルバインドが発生するまでに17.78 mm (0.70インチ)以上のトラベルを確保してください 。
  • シート圧を減らすには、ロアスプリングカラーの下のシリンダーヘッドの表面を機械加工します。 スプリング高が 0.38 mm (0.015インチ)増加するごとにシート圧が1.7 kg (3.8 lb)下がります。 シリンダーヘッドのスプリングポケットを機械加工して必要なシート圧に調整する場合にも、コイルバインドが発生するまでに17.78 mm (0.70インチ)以上のトラベルを確保してください 。
最大RPMで一定に作動させ、全てのバルブスプリング4本の取り付け具合を点検します。
1アッパーカラー
2ロアカラー(バルブガイドシール)
3取り付けたスプリングの高さ46.99 mm (1.850インチ)、スプリング圧力87.86 kg (193.7 lbs)
4自由可動範囲は、最大バルブリフトより0.080インチ (2.03 mm)以上大きいことが必要です。
図1。 バルブスプリングの動き
8. 以下のように、取り付けたバルブスプリングの高さ(シート圧)を変更します。
a. バルブスプリングを圧縮し、バルブカラーリテーナー、アッパーカラー、スプリング、ロアカラー/バルブシールを取り外します。
b. 「図1」を参照してください。 目的のシート圧を得るために必要なシム調整やシリンダーヘッドの機械加工を行います(上の注記を参照)。 ロアバルブスプリングカラー(バルブガイドシールなし)、バルブスプリング、アッパーカラー、カラーキーを取り付けます。 取り付けたスプリング高をチェックします。
c. スプリング高が一致しない場合は、必要に応じて上記のステップ8aと8bを繰り返し、任意のスプリング高に取り付けます。バルブガイドシールは取り付けません。
d. 全てのスプリング高が一致したら、バルブカラーリテーナー、カラー、スプリングを取り外します。 新品のロアカラー/バルブガイドシール18016-03 (別売り)で取り付けます。 シリンダーヘッドアッセンブリーを組み立てます。
取り付け
エンジン構成部品の取り付け
  1. シリンダーヘッドをエンジンに取り付けます。 サービスマニュアルの該当する「エンジン」セクションを参照してください。
  2. エキゾーストシステムを取り付けます。 サービスマニュアルのエキゾーストシステムの取り付けセクションを参照してください。
  3. エアクリーナーアッセンブリーを取り付けます。 サービスマニュアルのエアクリーナーの取り付けセクションを参照してください。
最終組立作業
1. サービスマニュアルの説明に従ってフューエルタンクを取り付けます。
2. メインヒューズを取り付けます。 お持ちの車両のサービスマニュアルを参照してください。
3. サービスマニュアルの説明に従ってシートを取り付けます。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
ご注意
このキットを取り付ける際には必ずECM (電子制御モジュール)を再調整する必要があります。 ECMの再調整が適切に行われないと、エンジンに深刻なダメージを与えるおそれがあります。 (00399b)
4. EFIレースチューナーキットを使って新しいECMキャリブレーションをダウンロードします。 Screamin' Eagle Proのカタログをご覧になるか、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
操作
  1. エンジンを始動させます。 数回繰り返して正常に作動するか確認します。 ならし運転の説明については、オーナーズマニュアルの「ならし運転のルール」を参照してください。
交換用パーツ
図2。 交換用パーツ: SCREAMIN' EAGLE PRO CNCポートヘッド
表1。 交換用パーツ: SCREAMIN' EAGLE PRO CNCポートヘッド
キット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
キット16500067
1
シリンダーヘッドアッセンブリー、フロント
別売りなし
1
シリンダーヘッドアッセンブリー、リア
別売りなし
2
  • シリンダーヘッド(加工、アイテムB、C、D取り付け)
別売りなし
3
  • カラー、バルブスプリング、アッパー(4) (アイテムAの一部)
18015-03B
4
  • カラーとバルブガイドシール、バルブスプリング、ロア(4) (アイテムAの一部)
18016-03
5
  • スタッド、エキゾーストポート(4)
16715-83
6
  • インテークバルブ(2)
18000001
7
  • エキゾーストバルブ(2)
18000002
8
  • リテーナー、バルブカラー(8) (アイテムAにも付属)
18260-02
9
  • バルブスプリング(4) (アイテムAの一部としてのみ販売)
別売りなし
以下のアイテムはシリンダーヘッドに付属していますが、別売りもされています。
A
Screamin' Eagleバルブスプリングキット
18013-03A
B
バルブシート、インテーク
18020-83
C
バルブシート、エキゾースト
18011-86
D
バルブガイド、インテーク、エキゾースト
16465-06