BOOM! AUDIO AMPLIFIER KIT
J060242015-06-15
概要
キット番号
76000523
モデル
モデルの適合に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
取り付け要件
スピーカーを5台以上追加するときは、Speaker Expansion Kit (部品番号76000280)を別途購入する必要があります。
このキットを購入すると、Advanced Audio Systemと使用される、特別に開発されたサウンドイコライザーソフトウェアをご利用いただけます。この独自のイコライザーはBoom!オーディオフェアリングロアスピーカーの性能とサウンドレスポンスを最大限に引き出すように設計されたものです。
このキットをハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にて取り付けていない場合でも、この特別イコライザーソフトウェアは、デジタルテクニシャンII を通してどの取扱店でも無料で使用できます。アップグレードの手続きには販売網店のサービス料金が適用される場合があります。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取扱要領書は、サービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。取り付け時には、車両の年/モデルのサービスマニュアルが必要です。マニュアルはハーレーダビッドソン正規販売網店で入手できます。
電気的過負荷
ご注意
電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。 複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)
警告
電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。 最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)
このアンプは、電気系統から最大で8アンペア位上の電流を必要とします。
キット内容
図7および表4を参照してください。
準備
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
注記
  • スマートサイレン装備車両:セキュリティーフォブがある状態で、イグニッションスイッチをオンにします。サービスマニュアルを参照してください。セキュリティシステムを解除し、直ちにメインヒューズを取り外します。
  • スマートサイレン非装備車両:サービスマニュアルを参照してください。メインヒューズを取り外します。
  1. サービスマニュアルを参照してください。シート、フューエルタンク、アウターフェアリングおよびエアダクトを取り外します。
  2. 図1」を参照してください。配線用ケースのカバーを取り外します。
  3. サービスマニュアルを参照してください。ヘッドランプアッセンブリーを外します。
図1。 配線用ケース
取り付け
1. 図7を参照してください。フロントアンプブラケット(2)、リアアンプブラケット(3)および六角ソケットスクリュー(4)4本をキットから取り出してください。
2. 図2を参照してください。アンプブラケットをアンプ(1)に取り付けます。スクリューを9–12 N·m (7–9 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
1アンプ
2フロントアンプブラケット
3リアアンプブラケット
4六角ソケットスクリュー(4)
図2。 アンプマウントブラケットの取り付け
3. 図3を参照してください。アンプを取り付けます。
a. 4本の六角ヘッドスクリュー(4)と平ワッシャー(5)をキットから取り出します。
b. アンプとブラケットアッセンブリー(1)を、図のように接続部(2)を外側に向け、ラジオマウントブラケット(3)の下側の位置にスライドさせて入れます。 注記:図は、よく見えるようにラジオが取り外してあります。
c. ラジオブラケットの穴をアンプブラケットのインサートに合わせます。
d. アンプをラジオブラケットにスクリューとワッシャーで取り付けます。ナットを次のトルク値で締め付けます: 9.5–12.2 N·m (7–9 ft-lbs)。
注記
ブラケットのリア側のスタッドはCVOでの使用専用です。
注記
電装コネクターは、ここに示すようにサービスマニュアルにおいてブラケット内の数字と文字で区別されています。
1アンプおよびブラケットアッセンブリー
2アンプコネクター
3ラジオマウントブラケット
4六角ヘッドスクリュー(4)
5平ワッシャー(4)
6矢印方向から見た図
図3。 アンプの取り付け
4. 図4」を参照してください。図のようにハーネスを配置してください。コネクターを接続します。[34]、[35]、[162]、[313]、[299] および[22]の接続の詳細は、以下を参照してください。
5. フェアリングハーネスのアッパー側フェアリングスピーカーコネクター[34]、[35]を抜き取ります(どちらのコネクターも対になっていますが、その両方とも抜き取ってください)。そうして空いたフェアリングハーネスコネクターにアンプワイヤーハーネスコネクター[34]、[35]を差し込みます(対になっている両方とも差し込んでください。)。
注記
  • FLTRXモデル:設置済みのスピーカーにこのアンプを追加する場合は、表3を参照し、ワイヤーハーネス接続に関する具体的な説明を確認してください。
  • このアンプともう1台のアンプを組み合わせて6個または8個のスピーカーが使えるようにするときは、表1表2、キット76000280でコネクター[162]、[313]の詳細を確認してください。
  • 4ウェイMolexコネクター[162]はラジオからのリアチャンネル出力を供給します。アンプのないモデルのスピーカー出力に使います(図4を参照)。プライマリーアンプには使いません。セカンダリーアンプのINPUT (入力)に使います。
  • 4ウェイMolexコネクター[313]はプライマリーアンプからのリアチャンネル出力を供給します。このコネクターはサドルバッグスピーカー、リアポッド、またはフェアリングロアに使用することができます。6または8台のスピーカー構成で使用する場合は、コネクター[313]は、フェアリングロア専用になります。
  • 右側(ブレーキレバー側)のラジオの横にある、使用されていない2 ウェイマルチロックP&Aアクセサリーコネクター[299A]を見つけてください。カバーとして取り付けられているソケットハウジングを取り外してください。メインアンプワイヤーハーネスコネクター[299]をこのP&Aアクセサリーコネクターに接続してください。
  • 左スピーカーの横にある4ウェイP&A CANコネクター[243]の位置を確認します。CANジャンパー[243B]をピンハウジング[243A]から外します。4ウェイコネクター[22]の2つの片端を、コネクター[243]の適合する片端に接続します。
1メインアンプのワイヤーハーネス
2リアスピーカージャンパーハーネス(表1または表2を参照)
図4。 ハーネス接続
6. バッテリーワイヤーを、配線用ケースを通って正しいバッテリーターミナルに配線します。
7. プラスおよびマイナスバッテリーターミナルを取り外します。
a. 「B+」と書かれたリングターミナルをプラスバッテリーターミナルにはめます。ボルトを取り付けます。
b. 「B-」と書かれたターミナルをマイナスバッテリーポストにはめます。ボルトを取り付けます。
c. ボルトを6.8–7.9 N·m (60–70 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
d. インラインヒューズホルダーを分解を最小限にできる場所に置きます。決してヒューズホルダーを配線用ケースの中に置かないでください。
8. 図5」を参照してください。カバーに配線を取り付けます。未使用のピン側コネクターを4ウェイピンウェザープラグ(部品番号72632-10)でキャップしておきます。ハーネス692000478のコネクター[313]に付属されていたウェザープラグ、または標準装備のフェアリングハーネスコネクター[162]からのウェザープラグを使用してください。
9. サービスマニュアルを参照してください。ヘッドランプアッセンブリーをピンに取り付けます。
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
10. ワイヤーハーネスをキットに付いていたケーブルストラップで固定します。ワイヤーがステアリングまたはサスペンションの移動を妨げていないか確認します。
1マイナスバッテリーターミナル
2プラスバッテリーターミナル
3ヒューズホルダーの位置
図5。 バッテリー接続
表1。 アンプハーネスのコネクター[313]
モデル
スピーカー台数
2
4
6
8
FLTRX
該当なし
A
B
B
A:69200489ジャンパー(カバーまたはリアポッド)またはフェアリングロアーハーネス69200612に接続します。
B: フェアリングロアハーネス69200612に接続します。
該当なし:2つのスピーカーシステムはコネクター[313]を使用しません。
表2。 コネクター[162] (車両フェアリングハーネスとアンプ)
モデル
スピーカー台数
2
4
6
8
FLTRX
該当なし
D
E
E
D : 接続しないでください。元々のウェザーキャップを付けておきます。
E.69200489ジャンパーに接続します。ジャンパーのもう片方の端をスピーカー拡張ハーネス69200490 [296]に接続します。
該当なし:コネクター[162]は、2スピーカーシステムでは使いません。
アンプ取り付け時のオーディオシステム設定のリフラッシュ
注記
システムのリフラッシュにブルートゥース接続は使用しないでください。USB接続の方が大幅に高速です。
  1. デジタルテクニシャンII PCの電源を入れてください。Digital Tech II メインスクリーンが表示されます。
  2. USBポートコネクターを使用して、TechLink II装置をDT II PCに接続します。
  3. 残りのTechLink IIケーブルを、左サイドカバー奥の6 ウェイDeutsch Data Link Connector (DLC) [91]に接続します。
  4. キーレスイグニッションのない場合:イグニッションスイッチをACC位置にします。 キーレスイグニッションのある場合:セキュリティーフォブがある状態で、左側トリップスイッチを長押しし、アクセサリーサーキットに通電します。
  5. [AUTO DETECT (自動認識)]アイコンを使って[VEHICLE INFORMATION (車両情報)]画面に当該車両を表示します。 [SYSTEM INFORMATION (システム情報)]画面が表示されます。
    1. PCの画面上で、車両が正しく識別されていることを確認します。
    2. [checkmark (チェックマーク)]アイコンを選択します。
    3. [reflash (リフラッシュ)] (稲妻)アイコンを選択します。
    4. [RADIO (ラジオ)]を選択します。
  6. [REGION (地域)]の正しいことを確認します。[SPEAKER (スピーカー)]タブを選択し、正しいスピーカー構成を選択します。
  7. 注記
    次の画面に進む前に、画面右側の情報を書き留めておいてください。
  8. [OPTIONS (オプション)]タブを選択します。重要:希望する設定に必要なオプションボックスはすべて選択します。
  9. [AUDIO INPUTS (オーディオ入力)]を選択します。設定がすべて正しいことを確認します。
  10. [checkmark (チェックマーク)]アイコンを選択してラジオの設定を開始します。画面の指示に従ってラジオの設定を完了したら、Digital Tech II のメインスクリーンに戻ります。
  11. [reflash (リフラッシュ)] (稲妻)アイコンを選択します。
  12. 続いて表示される画面の内容に従います。
    1. [AMP 1 (アンプ1)]チェックボックスを選択します。[checkmark (チェックマーク)]アイコンを選択します。
    2. 適切な[AMP EQ (AMPイコライザー)]をリストから選択します。[checkmark (チェックマーク)]アイコンを選択します。画面上の指示に従ってください。
    3. [ARE YOU SURE? (よろしいですか?)]ボックスをオンにします。
    4. モジュールの部品番号が、この設定に適合するイコライザーキャリブレーションを示していることを確認します。
  13. 注記
    リフラッシュ手順の実行には、2 ~20 分かかります。
  14. アンプ1 のリフラッシュが開始されます。画面には、進捗状況を示すプログレスバーが表示されます。画面の指示に従って最後まで進めてください。
  15. アンプ1 のリフラッシュが完了したら、Digital Tech II のメインスクリーンに戻ります。 必要に応じて[AMP 2 (アンプ2)]、[AMP 3 (アンプ3)]、[AMP 4 (アンプ4)]についてもリフラッシュの作業を繰り返します。
  16. Digital Tech II のメインスクリーンに戻ります。一番上の行から[toolbox (ツールボックス)]アイコンを選択します。 左下の列から[SYSTEM INFORMATION (システム情報)]アイコンを選択します。ラジオとアンプが正しく設定されていることを確認してください。
  17. サウンドシステムが正常に作動するか点検してください。
完了
  1. サービスマニュアルを参照してください。エアダクト、アウターフェアリング、タンクおよびシートを取り付けます。
  2. デジタルテクニシャンIIを使用して、取り付け中に設定されたコードを全てクリアしてください。
図6。 アンプの設定
表3。 アップグレード
アップグレード
4スピーカーシステムのFLHX/FLTRXモデル:主要アンプへのアップグレード
ロア
車両ハーネスラジオ出力[162]からロアハーネス(69200612)の接続を外します。フェアリングアンプハーネスの[313]に再度接続します。
ポッド/カバー
  • 車両ハーネスラジオ出力[162]からジャンパー69200489の接続を外します。フェアリングアンプの[313]に再度接続します。
  • ウェザーキャップを[313]から[162]に移動します。
交換用パーツ
図7。 交換用パーツ、Boom! オーディオアンプキット
表4。 交換用パーツ
品目
詳細(数量)
部品番号
1
オーディオアンプ
76000277
2
アンプマウントブラケット、フロント
76000556
3
アンプマウントブラケット、リア
76000558
4
スクリュー、六角ソケットボタンヘッド、1/4-20 x 長さ16 mm (⅝ in) (4)
926
5
スクリュー、六角ヘッド、1/4-20 x 長さ13 mm (½ in) (4)
3728
6
プレーンワッシャー、6.4 mm (¼ in) I.D. (4)
6703
7
ワイヤーハーネス、メインアンプ
69200487
8
ワイヤーハーネス、リアスピーカージャンパー
69200489
9
ケーブルストラップ(6)
10006
10
ワイヤーリテーナー、裏が接着面(4)
69200342