BOOM!オーディオステージIIフェアリングスピーカーキット(FLHT/FLHX)
J059312017-11-07
概要
取り付けは販売店に依頼するようお勧めします。
キット番号
76000524A
モデル
モデルの備品に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
取り付け要件
2014 ~ 2017年FLHTKSEモデルのみ: ハーネス(部品番号69200489)とハーネスインターコネクト(部品番号69200714)を別途購入する必要があります。
2018年以降のFLHTKSEモデルのみ: ハーネス(部品番号69200489)とハーネスインターコネクト(部品番号69201930)を別途購入する必要があります。
注記
Stage IとStage IIのスピーカーを、同じ車両に混在させないでください。
このスピーカーは、2014年以降のハーレーダビッドソンオーディオシステム専用です。 2006 ~ 2013年のハーレーダビッドソンオーディオシステムでこのスピーカーを使うと、 スピーカーは回復できない損傷を受けます。 これらのスピーカーを2005年以前のハーレーダビッドソンオーディオシステムに使用した場合、システムは回復できない損傷を受けます
ご注意
オーディオシステムを作動する前に、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でラジオのEQを更新する必要があります。 先にオーディオシステムを動かすと、すぐにスピーカーが破損してしまいます。 (00645d)
Digital Technician® II診断ツールによるRadio EQの更新については、次の点に注意してください:
  • スピーカーを取り付けるに実施するよう推奨します。
  • オーディオシステムを作動するに行う必要があります。
  • ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でのみお買い求めいただけます。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。 取り付け時には、車両の年/モデルのサービスマニュアルが必要です。 マニュアルはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で入手できます。
電気的過負荷
警告
電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。 最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)
ご注意
電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。 複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)
このキットを購入すると、Advanced Audio Systemと使用される、特別に開発されたサウンドイコライザーソフトウェアをご利用いただけます。 この独自のイコライザーはBoom!オーディオフェアリングロアスピーカーの性能とサウンドレスポンスを最大限に引き出すように設計されたものです。 このキットをハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で取り付けていない場合は、この特別イコライザーソフトウェアをどの販売店でもDigital Technician IIから無料で使用できます。 アップグレードの手続きには販売店のサービス料金が適用される場合があります。
このアンプは、電気系統から最大で8 Aの追加電流を必要とします。
キット内容
図3」および「表1」を参照してください。
準備
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
  1. メインヒューズを取り外します。 オーナーズマニュアルを参照してください。
取り外し
  1. アウターフェアリングを取り外す。 ウィンドシールドを取り外す。 サービスマニュアルを参照してください。
  2. 図1」を参照してください。 各スピーカーエンクロージャ(1)から、ハーネスアンカー(2)を取り外します。
  3. 右側のみ: 電源ポート[132] (非表記)の接続を外します。 サービスマニュアルを参照してください。 左側のみ、CB装着モデル: サービスマニュアルを参照してください。 CB [184] (4)とCBアンテナの接続を外します。 モジュールを取り外さないでください。
  4. エンクロージャの下をフェアリングサポートブラケット(5)に固定するスクリュー(6)3 本を取り外します。
  5. エンクロージャの上部をアッパーサポートブラケット(7)に固定するスクリュー(8)2 本を取り外します。
1スピーカーエンクロージャ
2フェアリングハーネスアンカー
3スピーカー[34]または[35]
4CB [184]
5フェアリングサポートブラケット
6スクリュー、六角ソケット、5/16-18 x 3/4インチ(3)
7アッパーサポートブラケット
8スクリュー、六角ソケット、1/4-20 x 1/2インチ(2)
9スクリュー、六角ソケット、1/4-20 x 3/4インチ(3)
10これらのスクリュー(13)は取り外さないでください。
11取り付けてあった5-1/4インチスピーカー
12スクリュー、TORX、#10 x 1/2インチ(4)
13スピーカーワイヤーコネクター
14スピーカーグリル
15スクリュー、TORX、#10 x 3/8インチ(3)
16位置決めピン
17矢印の方向から見た図
図1。 スピーカーエンクロージャの取り外し(左側表記)
注記
スピーカーエンクロージャを固定しているスクリュー(10)は取り外さないでください。
  1. スピーカーエンクロージャをインナーフェアリングに固定するスクリュー(9)3 本を取り外します。 スピーカーエンクロージャを車両から取り外します。 スクリューは取っておきます。
  2. スクリュー(12)4 本を取り外し、エンクロージャからスピーカー(11)を外します。 スクリューは取っておきます。
  3. 配線(13)の接続を外します。 スピーカーをエンクロージャから取り外します。 スピーカーを廃棄します。
  4. スピーカーグリル(14)をインナーフェアリングに固定しているスクリュー(15)3 本を取り外します。 フェアリングからスピーカーグリルを取り外します。 スクリューは取っておきます。 グリルを廃棄します。
  5. ステップ3 ~ 9 を繰り返し、残りのスピーカーエンクロージャー、スピーカーおよびグリルを取り外します。
注記
スピーカーエンクロージャを取り外した状態で車体を動かさないでください。 これらの構成部品は、フェアリングの構造的サポートに重要です。 これらのコンポーネントなしで作動させると、フェアリングアッセンブリーが損傷することがあります。
取り付け
1. フェアリングアンプキットが取り付けられていることを確認します。
2.
注記
ウーファーをスピーカーエンクロージャーの開口部に位置決めします。 スピーカーのアウターリム(C)に「A」および「B」の文字が刻印されていることを確認してください。
  • 左側のスピーカーの場合、「B」の文字が下側に来るように回します。
  • 右側のスピーカーの場合、「A」の文字が下側に来るように回します。
図3」を参照してください。 スピーカーエンクロージャー(A)の内側にあるスピーカージャンパーワイヤーコネクター(B)を新品のウーファー(1)の裏側のスペードターミナルに取り付けます。 異なるサイズのスペードコンタクトを使用することで正しく組み立てることができます。
3.
注記
  • ツイーター/ミッドレンジフェアリングスピーカーアッセンブリーは向きが決まっています。 右側のスピーカートリムリングには、ツイーターハウジングの右に「BOOM! AUDIO STAGE II」と記載されています。 左側のスピーカートリムリングには何も記載されていません。
  • スピーカーを回し、ツイーター(E)がアッパーマウントホール内側の上部に来るようにしてください。
事前に取り外したスクリュー(D) 4本を使用して、スピーカーをエンクロージャーに固定します。 締め付けます。
トルク: 1.6–2.3 N·m (14–20 in-lbs)
4. 内側から正しいツイーター/ミッドレンジスピーカーアッセンブリー(2または3)をインナーフェアリングのスピーカーの開口部を通して挿入します。 以前の作業で取り外した3本のTORXスクリュー(F)で固定します。 締め付けます。
トルク: 1–1.4 N·m (9–12 in-lbs)
5. 反対側のスピーカーについてもステップ2 ~ 4を繰り返します。
6. 1つのスピーカーエンクロージャーをインナーフェアリングに取り付けます。 先に取り外した六角ソケットスクリュー(「図1」の品目9を参照) 3本で固定します。 締め付けます。
トルク: 5.4–6.8 N·m (48–60 in-lbs)
7. エンクロージャーの下を先に取り外した3本の六角ヘッドソケットスクリュー(6)でフェアリングサポートブラケット(5)に取り付けます。 締め付けます。
トルク: 24.1–32.5 N·m (18–24 ft-lbs)
8. エンクロージャーを六角ソケットスクリュー(8) 2本でアッパーサポートブラケットに固定します。 締め付けます。
トルク: 5.4–6.8 N·m (48–60 in-lbs)
9. ステップ6 ~ 8を繰り返し、残りのエンクロージャーを取り付けます。
10. 図3」を参照してください。 Y型ハーネス(4)をフェアリング内に配置します。
11. FLHTKSEモデル: リアスピーカーインターコネクトハーネス(2014 ~ 2017年は部品番号69200714、2018年以降は部品番号69201930)とリアスピーカージャンパーハーネス(部品番号69200489)を取り付けます。どちらも別途購入する必要があります。 リアジャンパーハーネスはリアスピーカーをフェアリングアンプに接続します。
a. パッセンジャーバックレストの下にあるリアオーディオ[162]の位置を見つけて、[162]の接続を外します。 サービス/電気系統診断マニュアルを参照してください。
b. コネクター[162A]と[162B]を、リアスピーカーインターコネクトハーネスの適合するコネクターに接続します。
c. リアスピーカージャンパーハーネスの4極ピン[162A]をインターコネクトハーネスの4極ソケット[162D]に接続します。
d. キャップを使ってインターコネクトハーネスの未使用の4極ピン[162C]をふさぎます。
e. リアスピーカージャンパーハーネスソケット[162B]を配線キャディに沿ってフェアリングアンプのところまで取り回します。 FLHTKSEモデルのフェアリングに適合するのはコネクター[313]です。
12. FLHTKSE以外の全モデル: Y型ハーネス(4)の[313B]をアンプハーネスリアスピーカーアウトプットソケット[313]に接続します。 FLHTKSEモデル: Y型ハーネス(4)の[313B]をアンプハーネスリアスピーカーアウトプットソケット[162B]に接続します。
注記
Y型ハーネスの脚部には、「RH」(ライダーから見て右側)または「LH」(左側)のラベルが貼られています。 ラベルがない場合は、Y型ハーネスのワイヤーの色とスピーカーのワイヤーの色を合わせてください。
13. Y型ハーネスの各脚部を正しいスピーカーに取り回します。
14. スピーカーコネクターを覆っているラベルがある場合は取り外します。 ラベルを取り外します。
15. コネクターを各スピーカーに接続します。
16. スピーカーと電源ポートコネクターを合わせます。 ハーネスアンカーをスピーカーエンクロージャーに固定します。
17. 使用していない全てのコネクターにプラグで蓋をします。
18. CB装着モデル: CB [184]とCBアンテナを接続します。 サービス/電気系統診断マニュアルを参照してください。
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
  • ハンドルバーを左右のフォークストップに当たるまで完全に回したとき、ワイヤー、ハーネスまたはラインがきつく張った状態にならないことを確認してください。
  1. ステアリングが滑らかにストップからストップまで動くか確認してください。
1左フェアリングスピーカー
2左フェアリングスピーカー
3アンプ、フェアリング(別途購入)
4ツイーターミッドレンジ[313]
516ウェイリアオーディオ[162] (2014 ~ 2017年のFLHTKSE)または8ウェイリアオーディオ[162] (2018年以降のFLHTKSE)
6インターコネクト、CVOのみ、(部品番号6920714)
7ジャンパー、CVOのみ、(部品番号6920489)
図2。 フェアリングスピーカー、アンプ、接続の概略位置
完了
注記
オーディオシステムの損傷を防ぐため、メインヒューズを取り付けるに、イグニッションおよびオーディオシステムがOFF (オフ)になっていることを確認してください。
ご注意
オーディオシステムを作動する前に、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でラジオのEQを更新する必要があります。 先にオーディオシステムを動かすと、すぐにスピーカーが破損してしまいます。 (00645d)
  1. サービスマニュアルを参照してください。 メインヒューズを取り付けます。
  2. デジタルテクニシャンIIによるRadio EQの更新は、ハーレーダビッドソン正規販売網店に依頼してください。
  3. イグニッションをオンに入れます。エンジンはかけないでください。
  4. オーナーズマニュアルの「Boom! ボックスインフォーテインメントシステム」セクションを参照。 ラジオをオンにします。 すべてのスピーカーから音が出て、フロント/リアフェーダー機能が正しく作動しているか確認します。 異常がある場合はスピーカーの配線をチェックします。 アウターフェアリングを取り付けるまで、きしみや振動が生じることがあります。
  5. サービスマニュアルを参照してください。 アウターフェアリングとウィンドシールドを取り付ける。
使用時
強い水圧の水がスピーカーグリルに直接当たらないようにしてください。 スピーカーが破損する恐れがあります。
交換用パーツ
図3。 交換用パーツ、Boom!オーディオステージIIフェアリングスピーカーキット(FLHT/FLHXモデル)
表1。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
スピーカーアッセンブリー、ウーファー(2)
76000525
2
スピーカーアッセンブリー、ツイーター/ミッドレンジ
76000535
3
スピーカーアッセンブリー、ツイーター/ミッドレンジ
76000536
4
ワイヤーハーネス、ツイーター/ミッドレンジスピーカーアッセンブリー
69200925
キットには含まれない本文中記載のアイテム:
A
スピーカーエンクロージャー(2)
B
スピーカージャンパーワイヤーコネクター(4)
C
スピーカーフレーム底部の参照穴、「A」(左スピーカー)、「B」(右スピーカー)のマーク
D
標準装備(OE)スクリュー、#10 x 1/2インチ(8)
E
ツイーターブリッジ
F
標準装備(OE)スクリュー、#10 x 3/8インチ(6)
配線図の情報
配線色コード
単色配線の場合: 「コネクター/配線図の記号(標準)」を参照してください。 英文字コードで配線の色を示します。
ストライプ付き配線: コードは実線色付きコードとストライプのコードの間にスラッシュ(/)を入れて記されています。 たとえば、GN/Yと記された配線は、黄色のストライプが入った緑の配線になります。
配線図の記号
「コネクター/配線図の記号(標準)」を参照してください。 角カッコ([ ])はコネクター番号を示します。 カッコ内の英文字は、ピンハウジングかソケットハウジングかを示します。
A=ピン: Tコネクター番号の後の文字Aおよびピン記号はターミナルコネクターのピン側を表します。
B=ソケット: コネクター番号の後の文字Bおよびソケット記号はターミナルコネクターのソケット側を表します。 配線図にあるその他の記号は以下のとおりです:
ダイオード: ダイオードは回路の中で電流を一方向のみに流します。
配線の中断: 配線の中断は、オプションによる違いや配線の途中でページが途切れていることを示します。
接続なし: 配線図内で2本の線が互いに交差していても、その交点に接合部(ドット)が表示されていない場合は、その2本の線は互いに接続されていません。
回路の方向: この記号は、別ページに完全な回路の配線図があることを示します。 また、この記号は電流の方向も示している。
接合部: 接合部は2本以上の配線が配線図上で接続されている場所を示します。 図上で接合部が示されている場合、その記載の目的はその回路に配線が接合されていることを示すことのみであり、 ワイヤーハーネスの接合位置を示すものではありません。
アース: アースは、クリーンアースとダーティアースとに分類できます。 一方は(BK/GN)配線で、通常はセンサーやモジュールに使用されます。
注記
このアースは通常、アース回路に電気的干渉を引き起こす電気モーターやコイルなどを持ちません。
もう一方のアースは(BK)配線で、電気的干渉に影響されない構成部品に使用されます。
ツイストペア: この記号は2本のワイヤーがハーネス内でよじってあることを示します。 これにより外部から回路への電磁干渉を最小限にしています。 これらの配線に修理が必要な場合、配線はよじれたままにしておきます。
1コネクター番号
2ターミナルコード(A=ピン、B=ソケット)
3単色配線
4ストライプ配線
5ソケット記号
6ピン記号
7ダイオード
8配線の中断
9非接続
10回路の方向
11接合部
12GND
13ツイストペア
図4。 コネクターおよび配線図の記号
表2。 配線色コード
コード
配線色
BE
BK
BN
GN
GY
LBE
水色
LGN
薄緑
O
オレンジ
PK
ピンク
R
TN
タン
V
W
Y
1ツイーターミッドレンジ[313B]
2左サイドツイーターミッドレンジコネクター[35TB]
3右サイドツイーターミッドレンジコネクター[34TB]
図5。 ツイーターミッドレンジフェアリングワイヤーハーネス