XLカートリッジフロントフォークキット - ミッド
J060402015-05-04
概要
キット番号
45400090
モデル
モデルの適合に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、www.harley-davidson.com(英語のみ)の「部品とアクセサリー」セクションをご覧ください。
取り付け要件
  • また、このキットを正しく取り付けるために次の特殊ツールも必要となります:
  • Loctite® 565 Thread Sealant (ロックタイト565スレッドシーラント) (99818-97)
  • Harley-Davidson® Type E Fork Oil (ハーレーダビッドソン純正タイプEフォークオイル) (62600026)
  • Harley-Davidson® Seal Grease (ハーレーダビッドソンシールグリース) (11300005)
  • フォークチューブホルダー(HD-41177)
  • フォークシール/ブッシングツール(HD-36583)
  • フロントフォークオイルレベルゲージ(HD-59000B)
  • フロントフォークスプリング圧縮ツール(HD-45966)
  • 延長ツール(HD-45966-1)
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。取り付け時には、お持ちのモデルのサービスマニュアルが必要です。マニュアルはハーレーダビッドソン正規販売網店で入手できます。
キット内容
図8および表1を参照してください。
注記
右側スプリングは、部品番号の表示されたプラスチック袋に入っています。作業を始める前にキットの中身を右側と左側とに分けておくことをお勧めします。
取り外し
  1. サービスマニュアルを参照してください。フロントフェンダー、ホイール、ブレーキを外します。
  2. サービスマニュアルを参照してください。フロントフォークスを取り外します。
右側
フォークの解体
1. 図1を参照してください。フォークをフォークチューブホルダー(HD-41177)に取り付けます。
a. 水平ポジションでしっかりとツール(1)の端を固定します。
b. 図8を参照してください。フォークボルト(C)を上にし、ツール内側のラバーパッド間でフォークチューブ(D)を固定します。フォークチューブがしっかり固定されるまでノブを締め付けます。
注記
フォークボルト(C)にはスプリングの圧力がかかっています。最後のねじ山を回すまでプラグをしっかり持っていてください。
警告
フォークアッセンブリーのサービスの際は、必ずセーフティグラスまたはゴーグルを着用してください。 スプリングの前負荷を解除せずにスライダーチューブキャップを取り外さないでください。そうしないとキャップまたはスプリングが飛び出て死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00297a)
2. フォークチューブからフォークボルトとO リング(2)をゆっくり外します。Oリングを廃棄します。
3. スプリングカラー(16)、平ワッシャー(5)およびスプリング(12)をフォークチューブから外します。平ワッシャーは、あれば廃棄してください。
4. フォークチューブホルダーからフォークアッセンブリーを外します。ドレンパンの上にフォークを逆さにし、オイルを出します。フォークチューブとフォークスライダー(J)を、10回以上ゆっくりと上下させる方法が最も推奨されます。
5. フォークスプリングとスプリングカラーをフォークチューブに取り付けます。
6. 床に布を敷きます。フォークアッセンブリーを逆さにします。スプリングカラーの先をラグに押し込みます。スプリングを圧縮します。フォークスライダーのボトムエンドからスクリューと銅製ワッシャー(11)を外します。エアインパクトレンチの使用が最も推奨されます。スクリューと銅製ワッシャーを廃棄します。
7. フォークスプリングとスプリングカラーを外して廃棄します。
8. チューブ下側の開口部に細い棒を入れて、ダンパーチューブ(13)とリバウンドスプリング(10)をフォークチューブから押し出して外します。ダンパーチューブ、リバウンドスプリングを廃棄します。
9. ダストシール(15)を取り外します。
10. ピックツールを使用し、フォークスライダーとフォークチューブの間にある固定クリップ(F)を取り外します。フォークチューブから外す際、固定クリップを拡げたり、伸ばしたりしないでください。フォークチューブやクリップが破損する場合があります。
注記
抵抗がある場合は、フォークチューブをスライドハンマーとして使用します。フォークスライダーにフォークチューブを押し込みます。中程度の力で外側に引きます。フォークチューブがフォークスライダーから離れるまでこれを繰り返します。
11. フォークスライダーからフォークチューブを外します。
12. フォークオイルシール(8)、スライダーワッシャー(G)、スライダーブッシング(H)をフォークチューブ端からスライドさせます。フォークオイルシールとダストシールを廃棄します。
13. フォークチューブ(D)の先またはフォークスライダーの内側から、オイルロック(I)を外します。オイルロックは残しておきます。
1バイスグリップ
2ラバーパッド
3プラスチックノブ
図1。 フォークチューブホルダー(HD-41177)
フォークアッセンブリー
ご注意
フォークチューブに傷が付かないよう注意してください。 チューブが破損すると、組み立て後にフォークオイルが漏れる原因となります。 (00421b)
注記
部品に摩耗あるいは損傷がないか点検します。必要に応じて、交換または修理を行います。
右側スプリングは、部品番号の表示されたプラスチック袋に入っています。
1. 図8のアッセンブリー(B)参照してください。ピストンリングがダンパーチューブに取り付けられていることを確認してください。キット(13)の新品のダンパーチューブにリバウンドスプリング(10)を合わせます。ダンパーチューブをフォークチューブ(D)に挿入します。
2. スプリング(12)とスプリングカラー(16)をフォークチューブに挿入し、コイルの密度の高い部分をダンパーチューブに向けます。ダンパーチューブのボトムをフォークチューブのボトムエンドの開口部に押し込みます。オイルロック(I)をダンパーチューブの先に合わせます。
3. Loctite 565 Thread Sealant (ロックタイト565スレッドシーラント)をスクリュー(11)に塗ります。フォークチューブとダンパーチューブをフォークスライダー(J)に合わせます。スプリングに圧力を加え、アッセンブリーを固定します。キットのスクリューと銅製ワッシャー(11)を取り付けます。
4. スクリューを次のトルク値で締め付けます: 20 ± 5 N·m (15 ± 4 ft-lbs)。
5. スライダーブッシング(H)の内径(ID)と外径(OD)をきれいなフォークオイルでコーティングします。スライダーブッシングをフォークチューブにスライドさせます(各方向)。
6. スライダーブッシングに当たるまでスライダーワッシャー(G)をフォークチューブにスライドさせます(各方向)。
7. きれいなフォークオイルで新品のフォークオイルシール(8)のIDをコーティングします。Harley-Davidson Seal Grease (ハーレーダビッドソンシールグリース)でフォークオイルシールのODをコーティングします。文字が書かれた側を上にして、スライダーワッシャーに当たるまでフォークオイルシールをフォークチューブにスライドさせます。
8. 図2を参照してください。フォークシール/ブッシングツール(HD-36583)を用意し、次の手順を実行します:
a. フォークオイルシールに触れるまで、フォークシールインストーラーをフォークチューブにスライドさせます。
b. 「図2」を参照してください。スライドハンマー等のツールを使用し、固定クリップの溝がフォークスライダー内径に見えるまで、フォークオイルシール(スライダースペーサーとスライダーブッシング装着状態)をフォークチューブ下方に押します。
c. 図8を参照してください。フォークオイルシールに触れるまで、フォークチューブに固定クリップ(F)をスライドさせます。フォークスライダーの溝に固定クリップを取り付けます。フォークチューブに取り付けるとき、固定クリップを拡げたり、伸ばさないよう注意してください。クリップが破損する場合があります。
9. ダストシール(15)を取り付けます。
10. スプリングカラーとフォークスプリングを外します。
警告
フォークオイルの量が適切でないと、操作に影響が出て車両の制御が失われる結果、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00298a)
11. スライダーをフォークホルダーに配置します。
12. フォークチューブに注油する。
a. フォークチューブを圧縮した状態で、ほぼ一番上までフォークチューブにハーレーダビッドソン純正タイプEフォークオイルを注ぎます。
b. フォークチューブを10回ポンピングして空気を抜きます。
13. フォークオイルレベルを、フォークチューブを圧縮しフォークスプリングとスプリングカラーを取り外した状態で、フォークチューブ上から135 mm (5.32 in)となるよう調整します。
a. 図4を参照してください。フロントフォークオイルレベルゲージ(HD-59000B)を用意します。
b. メタルリングのサムスクリューを緩め、リング下部がロッド下部から135 mm (5.32 in)の位置に来るまで上下させます。蝶ねじを締め付けます。
c. 一番奥までプランジャーをシリンダーに押し込みます。
d. 「図4」を参照してください。メタルリングがフォークチューブ上に水平になるまで、ロッドをフォークチューブの先端に挿入します。
e. プランジャーを引き、フォークチューブからフォークオイルを取り除きます。透明チューブからフォークオイルを観察し、オイルがフォークから出ているか確認します。
f. フォークチューブからロッドを外します。プランジャーをシリンダーに押し込み、余分なフォークオイルを適当な容器に排出します。
g. 必要に応じてステップ13 (c)から13 (f)を繰り返します。フォークオイルが透明チューブから出ていなければ、オイルレベルは適切です。
注記
フォークスプリングが下部コイルの密集部に取り付けられていることを確認します。
14. コイルの密集部を下にしてフォークチューブにフォークスプリングを取り付けます。
15. スプリングのトップに平ワッシャー(5)を取り付けます。
16. ワッシャーのトップにスプリングカラー(16)を取り付けます。
17. フォークボルト(C)の上に新品のOリング(2)を取り付けます。
18. フォークチューブボルトを取り付けます。次のトルク値で締め付けます: 55 ± 25 N·m (40.5 ± 18.5 ft-lbs)。
図2。 フォークオイルシールの取り付け
左側
フォークの解体
1. 前のステップで外した左フォークアッセンブリーを用意します。
2. 図1」を参照してください。フォークをフォークチューブホルダー(HD-41177)に取り付けます。
a. 水平ポジションでしっかりとツール(1)の端を固定します。
b. 図8を参照してください。フォークボルト(C)を上にし、ツール内側のラバーパッド間でフォークチューブ(D)を固定します。フォークチューブがしっかり固定されるまでノブを締め付けます。
注記
フォークボルト(C)にはスプリングの圧力がかかっています。最後のねじ山を回すまでプラグをしっかり持っていてください。
警告
フォークアッセンブリーのサービスの際は、必ずセーフティグラスまたはゴーグルを着用してください。 スプリングの前負荷を解除せずにスライダーチューブキャップを取り外さないでください。そうしないとキャップまたはスプリングが飛び出て死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00297a)
3. フォークチューブからフォークボルトとOリングをゆっくり外します。フォークボルト(C)とOリング(2)を廃棄します。
4. スプリングカラー(16)、平ワッシャー(5)、フォークスプリング(12)をフォークチューブから外します。平ワッシャーは、あれば廃棄してください。
5. フォークチューブホルダーからフォークアッセンブリーを外します。ドレンパンの上にフォークを逆さにし、オイルを出します。フォークチューブとフォークスライダー(K)を、10回以上ゆっくりと上下させる方法が最も推奨されます。
6. フォークスプリングとスプリングカラーをフォークチューブに取り付けます。
7. 床に布を敷きます。フォークアッセンブリーを逆さにします。スプリングカラーの先をラグに押し込みます。スプリングを圧縮し、フォークスライダーのボトムエンドからスクリューと銅製ワッシャー(11)を取り外します。エアインパクトレンチの使用が最も推奨されます。スクリューと銅製ワッシャーを廃棄します。
8. フォークスプリングとスプリングカラーを外して廃棄します。
9. チューブ下側の開口部に細い棒を入れて、ダンパーチューブ(13)とリバウンドスプリング(10)をフォークチューブから押し出して外します。ダンパーチューブ、リバウンドスプリングを廃棄します。
10. ダストシール(15)を取り外します。
11. ピックツールを使用し、フォークスライダーとフォークチューブの間にある固定クリップ(F)を取り外します。フォークチューブから外す際、固定クリップを拡げたり、伸ばしたりしないでください。フォークチューブやクリップが破損する場合があります。
注記
抵抗がある場合は、フォークチューブをスライドハンマーとして使用します。フォークスライダーにフォークチューブを押し込みます。中程度の力で外側に引きます。フォークチューブがフォークスライダーから離れるまでこれを繰り返します。
12. フォークスライダーからフォークチューブを外します。
13. フォークオイルシール(8)、スライダーワッシャー(G)、スライダーブッシング(H)をフォークチューブ端からスライドさせます。フォークオイルシールとダストシールを廃棄します。
14. フォークチューブ(D)の先またはフォークスライダーの内側から、オイルロック(I)を外します。オイルロックを廃棄します。フォークチューブを廃棄します。
フォークアッセンブリー
1スプリング
2スプリングの先端
3
図3。 左側スプリングのマーキング
注記
図3を参照してください。左側スプリングは、スプリング(2)のどちらか一方の先端に溝(3)が刻んであります。
ご注意
フォークチューブに傷が付かないよう注意してください。 チューブが破損すると、組み立て後にフォークオイルが漏れる原因となります。 (00421b)
注記
部品に摩耗あるいは損傷がないか点検します。必要に応じて、交換または修理を行います。
注記
以下の手順については、図8を参照してください。
1. まだ取り付けていない場合は、きれいなフォークオイルで新しいフォークチューブブッシング(E) IDをコーティングします。フォークチューブ(14)に滑らせ、溝に入れるために必要なだけスプリットラインでフォークチューブブッシングを拡げます。
2. フォークチューブホルダーにフォークスライダー(K)を取り付けます。フォークスライダーにフォークチューブ(14)をスライドさせます。
3. スライダーブッシング(H)の内径(ID)と外径(OD)をきれいなフォークオイルでコーティングします。スライダーブッシングをフォークチューブにスライドさせます(14) (各方向)。
4. スライダーブッシングに当たるまでスライダーワッシャー(G)をフォークチューブにスライドさせます(各方向)。
5. きれいなフォークオイルで新品のフォークオイルシール(8)のIDをコーティングします。Harley-Davidson Seal Grease (ハーレーダビッドソンシールグリース)でフォークオイルシールのODをコーティングします。文字が書かれた側を上にして、スライダーワッシャーに当たるまでフォークオイルシールをフォークチューブにスライドさせます。
6. 図2を参照してください。フォークシール/ブッシングツール(HD-36583)を用意し、次の手順を実行します:
a. フォークオイルシールに触れるまで、フォークシールインストーラーをフォークチューブにスライドさせます。
b. 「図2」を参照してください。スライドハンマー等のツールを使用し、固定クリップの溝がフォークスライダー内径に見えるまで、フォークオイルシール(スライダースペーサーとスライダーブッシング装着状態)をフォークチューブ下方に押します。
c. フォークオイルシールに触れるまで、フォークチューブに固定クリップ(F)をスライドさせます。フォークスライダーの溝に固定クリップを取り付けます。フォークチューブに取り付けるとき、固定クリップを拡げたり、伸ばさないよう注意してください。クリップが破損する場合があります。
7. ダストシール(15)を取り付けます。
8. フォークチューブホルダーからアッセンブリーを外します。
9. ダンパーカートリッジ(7)の先にオイルロック(9)を取り付けます。
10. フォークアッセンブリーを水平に保ち、オイルロックを付けたスライダーダンパーカートリッジをフォークアッセンブリーにスライドさせます。
11. カートリッジを押しこみます。
12. Loctite 565 Thread Sealant (ロックタイト565スレッドシーラント)をスクリュー(11)に塗ります。コッパークラッシュワッシャーと新しいスクリュー(11)を取り付けます。フォークスライダー下の穴からスクリューをスライドさせ、ダンパーカートリッジ先に挿入します。
13. キットからフォークスプリング(6)を用意します。新しいフォークスプリングをフォークチューブに取り付けます。
14. 床に布を敷きます。フォークアッセンブリーを逆さにします。スプリングの先をラグに押し込みます。スプリングを圧縮し、スクリュー(11)を次のトルク値で締め付けます: 20 ± 5 N·m (15 ± 4 ft-lbs)。
15. フォークチューブを縦にして、フォークスライダー(フォークチューブではなく)をフォークチューブホルダーに固定します。
16. フォークチューブに注入します:
a. 「図7」を参照してください。ダンパーロッドの先に延長ツールを挿入します。
b. フォークチューブを圧縮した状態で、ほぼ一番上までフォークチューブにハーレーダビッドソン純正タイプE フォークオイルを注ぎます。フォークチューブを10回ポンピングして空気を抜く。
c. ダンパーロッドを、すべてストロークで抵抗が感じられるまでゆっくりポンプします。さらに10 回ポンピングする。
d. 一番下の位置にダンパーロッドを取り付けます。フォークパイプが一番底に配置されていることを確認します。
e. ダンパーロッドの先から延長ツールを取り外します。
図4。 余分なフォークオイルを取り除きます
警告
フォークオイルの量が適切でないと、操作に影響が出て車両の制御が失われる結果、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00298a)
17. フォークオイルレベルを、フォークチューブを圧縮しフォークスプリングを取り外した状態で、フォークチューブ上から142 mm (5.59 in)となるよう調整します。
a. 図4を参照してください。フロントフォークオイルレベルゲージ(HD-59000B)を用意します。
b. 金属リングの蝶ねじを緩め、リングの下がロッド下から142 mm (5.59 in)の位置に来るまで上下させます。蝶ねじを締め付けます。
c. 一番奥までプランジャーをシリンダーに押し込みます。
d. 「図4」を参照してください。メタルリングがフォークチューブ上に水平になるまで、ロッドをフォークチューブの先端に挿入します。
e. プランジャーを引き、フォークチューブからフォークオイルを取り除きます。透明チューブからフォークオイルを観察し、オイルがフォークから出ているか確認します。
f. フォークチューブからロッドを外します。プランジャーをシリンダーに押し込み、余分なフォークオイルを適切な容器に排出します。
g. 必要に応じてステップ17(c) ~ 17(f)を繰り返します。フォークオイルが透明チューブから出ていなければ、オイルレベルは適切です。
注記
フォークスプリングが下部コイルの密集部に取り付けられていることを確認します。
18. コイルの密集部を下にしてフォークチューブ(14)にフォークスプリングを取り付けます。
19. ダンパーロッドの先に延長ツールを挿入します。
注記
フォークスプリング圧縮ツールの調整にエアインパクトレンチは使用しないでください。
1ダンパーロッド延長ツール
2長さ調整スクリュー
3固定ピン(3)
4スプリングコンプレッサーカラー
5ポスト
図5。 フォークスプリング圧縮ツール(HD-45966)
1ロックナット
図6。 フォークスプリングの圧縮
図7。 ダンパーロッド延長ツールのポンプ
警告
スプリングの取り外し、取り付け時はセーフティグラスまたはゴーグルを着用してください。 スプリングの張力により、スプリング、取り付け構成部品、手に持ったツールなどが飛び、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00477c)
20. 図5」を参照してください。フォークスプリング圧縮ツールを取り付けます:
a. 長さ調整スクリュー(2)を上にし縦向きで万力にツールを挟みます。
b. ツールの下で、ポスト(5)でフォークスライダーの下に穴を配置します。
c. ダンパーロッド延長ツールとスプリング上部に平ワッシャー(アイテム5、図8)を取り付けます。くぼんだ面を上にして、平ワッシャーの上にスプリングシート(アイテム4、図8)を取り付けます。小さい方の外径を上にして、スプリングシートとフラットワッシャーの上にスプリングコンプレッサーカラー(アイテム4、図5)を取り付けます。
d. 固定ピン(3) 3本がスプリングコンプレッサーカラー(4)の止まり穴にはまるまでツールを調整します。長さ調整スクリューを反時計回りに回して伸ばすか、時計回りに回して短くします。
e. 必要に応じて固定ピンを回し、スプリングコンプレッサーカラーの位置をロックします。
f. 長さ調節スクリューを時計回りに回し、スプリングを圧縮します。
21. 何回か回した後、延長ツールを引き上げダンパーロッドを持ち上げます。ロッドのねじ部がスプリングから抜けない場合、スプリングをさらに圧縮する。ロッドのねじ部がスプリングから抜けるまで繰り返す。
22. ダンパーロッドを延長位置に固定したまま延長ツールを外します。
23. 図8を参照してください。ダンパーロッドにネジになっていない方から新品のジャムナット(3)を取り付けます。ショルダー部分に出るまでダンパーロッドに挿入します。
24. フォークスプリング圧縮ツールの先の長さ調整スクリューを反時計回りに回し、フォークスプリングのテンションをリリースします。リテーニングピンを緩める。スプリングコンプレッサーを外します。ツールからフォークアッセンブリーを取り外します。万力からツールを外します。
25. 万力にフォークチューブホルダーを取り付けます。フォークチューブホルダーにフォークチューブを取り付けます。
26. 新品のフォークボルト(1)の上に新品のOリング(2)を取り付けます。ダンパーロッドのネジ側にフォークボルトを一番下まで挿入します。フォークボルトと確実に接触するまで、ジャムナットを反時計回りに回します。ジャムナットをトルク値 20 ± 2.5 N·m (15 ± 2 ft-lbs)で締め付けます。
注記
締め過ぎないでください。Oリングの損傷が生じる場合があります。
27. 新品のフォークボルト(1)をフォークチューブ(14)に取り付けます。フォークボルトを次のトルク値で締め付けます: 55 ± 25 N·m (40.5 ± 18.5 ft-lbs)。
フォークの取り付け
1. 該当サービスマニュアルを参照してください。フロントフォークを取り付けます。
警告
ブレーキシステムを修理した後は、低速でブレーキをテストしてください。 ブレーキが正しく作動しない場合、高速でテストを行うと制御不能となり、死亡したり重傷を負ったりするおそれがあります。 (00289a)
警告
ホイール取り付け後に車両を始動させる場合は、必ずブレーキをポンピングしてブレーキシステムに圧力をかけてください。 圧力が不足すると、ブレーキの制動力に悪影響を及ぼし、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00284a)
2. 該当サービスマニュアルを参照してください。フロントフェンダー、ホイール、ブレーキ、その他の外したパーツを取り付けます。
3. ブレーキを押しこんでシステム圧をつくります。
テスト走行
  1. フォークが正しく動きリバウンドするかテスト走行を行います。
交換用パーツ
図8。 交換用パーツ:XLミッドカートリッジフロントフォークキット
表1。 交換用パーツ表
アイテム
詳細(数量)
部品番号
A
キットのカートリッジフォーク(左)
B
既存フォークアッセンブリー、キットのカートリッジなしフォーク(右)
キットに含まれる品目:
1
フォークボルト
45500284
2
Oリング(2)
45984-87
3
ジャムナット
46262-02
4
スプリングシート
45500285
5
ワッシャー、フラット(2)
48738-07
6
フォークスプリング
45500274
7
ダンパーカートリッジ
45500282
8
フォークオイルシール(2)
45378-87
9
オイルロック(22.5 mm ID)
45500286
10
リバウンドスプリング
45500299
11
スクリューおよび銅製ワッシャー(2)
45405-75A
12
フォークスプリング
45500275
13
ピストンリング付きダンパーチューブ
45500278
14
フォークチューブ
45500280
15
ダストシール
45401-87
16
スプリングカラー
48791-09
キットには含まれない本文中記載のアイテム:
C
フォークボルト
D
フォークチューブ
E
ブッシング、フォークチューブ(2)
F
固定クリップ(2)
G
スライダーワッシャー(2)
H
スライダーブッシング(2)
I
オイルロック(18 mm ID)
J
フォークスライダー、右
K
フォークスライダー、左