SOFTAILデタッチャブルサドルバッグコンバージョンキット
J055452012-11-02
概要
キット番号
90200641
適合モデル
モデルの適合に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店にお問い合わせください。
装着に必要となる追加部品
  • 純正シシーバー、リジッドマウントアクセサリー、またはサドルバッグのみを装着したモデルは、ドッキングハードウェアキット(90200669)を購入する必要があります。
  • デタッチャブルアクセサリー付きモデル(パッセンジャーアップライト、シシーバー、ラゲッジラック)もまた、ドッキングハードウェアキット(90200670)が必要です。
必要な工具および機器
このキットを正しく取り付けるには、Loctite®243 Threadlocker and Sealant - 青(99642-97)が必要です。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取付要領書はサービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。このキットを取り付ける際は、お持ちのバイクのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店でお求めいただけます。
キット内容
図7」および「表1」を参照してください。
警告
サドルバッグの最大積載量を超えないようにしてください。 それぞれのサドルバッグ内の荷物の重さが均一になるようにしてください。 サドルバッグに過剰な荷重がかかると車両のコントロールを失い、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00383a)
注記
サドルバッグの最大積載量は6.8 kg (15 lb)です。
準備
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
  1. サービスマニュアルを参照し、メインヒューズの外し方の説明に従ってください。
  2. サービスマニュアルの説明に従って、シートを外します。シートマウントハードウェアはすべて保管します。
1ナット(2000~2002 年モデル)(2)
2フェンダーマウントブラケット(2003 年以降のモデル)
3フェンダーサポートおよびカバー
4スタッド
5フランジナットとワッシャー
6サドルバッグ
7エイコーンナット
8ワッシャー
9アイソレーター
10ロアフロントサポート
図1。 サドルバッグ
注記
この手順に従って、バイクの片側からサドルバッグの取り外しを行い、反対側でも繰り返します。
サドルバッグの取り外し
  1. 図1」を参照してください。ロアーサポートからエイコーンナット(7)とワッシャー(8)を取り外します。ロアーサポートからアイソレーターを取り外します。
  2. サドルバッグの内側から、フランジナットとワッシャー(5)を取り外す。
  3. バイクからサドルバッグを取り外します。
  4. スタッド(4)を取り外します。
サドルバッグマウントブラケットの交換
1. サドルバッグを作業台に移動させます。サドルバッグのレザーとバックルに傷がつかないように保護します。
2. サドルバッグ取り付けブラケットのリベットに穴をあけます。取り付けブラケットを捨てます。
3. サドルバッグ内側から警告ラベルをはがします。
4. 次のようにマウントブラケットをサドルバッグに取り付けます:
a. ブラケットの取り付け位置に重なるレザーをカットします。
b. ブラケットを取り付けるサドルバッグの表面に5 cm(2 in.)幅のテープをはります。
c. 取り付けブラケットをサドルバッグに合わせます。ブラケットとサドルバッグ後部の大きい穴を合わせます。
d. 「図2」を参照してください。ドッキングポイントを取り付けブラケットに挿入します。スクリューをドッキングポイント(8)とサドルバッグに挿入し、ブラケットの位置を正しく合わせます。
e. テープに取り付け穴3 つの中心部をマークします。
f. ブラケットの2つの四角の穴の間に穴の中心をマークします。
g. 取り付けブラケットからドッキングポイントを取り外します。
h. マークしたそれぞれの位置で7 mm (9/32インチ)の穴を開けます。
i. サドルバッグからテープをはがします。
j. 「図7」を参照してください。ラッチピン(3)を取り付けブラケットに挿入します。ラッチをブラケットに合わせ、四角の取り付け突起とブラケットの四角の穴を合わせます。スプリングをピンとラッチに取り付けます。
k. 警告ラベルからカバーをはがし、サドルバッグの内側に取り付けます。サドルバッグの穴を合わせます。
l. 取り付けブラケット(5)をサドルバッグに取り付け、スクリュー(1)、ワッシャー(2)、およびナット(4)で固定します。サドルバッグの内側からスクリューを挿入します。8.1–10.8 N·m (72–96 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
m. ノブ(7)をラッチピン(6)に取り付けます。セットスクリューをラッチピンのディテントに合わせます。セットスクリューを締め付けます。
n. プラスチックプラグ(9)をサドルバッグの穴に挿入します。
1ドッキングポイント(2)
2スクリュー(2)
3マウントブラケット
図2。 ドリル位置のマーク
取付
注記
このキットを正しく取り付けるには、片方の作業を完全に終えてから反対側の作業を行う必要があります。
ドッキングハードウェアキットの取り付け(別売り)
デタッチャブルアクセサリーのないモデル:図3」を参照してください。スクリュー(1)をミニドッキングポイント(2)に挿入します。スクリューをフェンダーサポートマウントブラケットに取り付けます(フェンダー内側)。スクリューを28–36 N·m (21–27 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
他のデタッチャブルアクセサリーがある場合:図4」を参照してください。スクリュー(1)をミニドッキングポイント(2)に挿入し、フロントドッキングポイント(3)、およびリアスペーサー(4)に挿入します。スクリューをフェンダーサポートマウントブラケットに取り付けます(フェンダー内側)。スクリューを28–36 N·m (21–27 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
1スクリュー(2)
2ドッキングポイント(2)
図3。 ドッキングポイントの取り付け(他のデタッチャブルアクセサリーなし)
1スクリュー
2ドッキングポイント(2)
3フロントドッキングポイント
4スペーサー
図4。 ドッキングポイントの取り付け(他のデタッチャブルアクセサリーあり)
ロアフロントドッキングポイントの取り付け
1スクリュー
2ドッキングポイント
3ロアフロントサポート
4スペーサー
図5。 ロアーフロントドッキングポイント(他のデタッチャブルアクセサリーあり)
1スクリュー
2ドッキングポイント
3ロアフロントサポート
図6。 ロアーフロントドッキングポイント(他のデタッチャブルアクセサリーなし)
他のデタッチャブルアクセサリーがある場合:
1. 図5」を参照してください。ミニドッキングポイント(2)、スペーサー(4)をスクリュー(1)に取り付けます。
2. Loctite 243 - 青をスクリューのネジ山に塗ります。
3. スクリューをロアーフロントサポート(3)に取り付けます。スクリューを16.3–24.4 N·m (12–18 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
デタッチャブルアクセサリーのないモデル:
1. 図6」を参照してください。ミニドッキングポイント(2)をスクリュー(1)に取り付けます。
2. Loctite 243 - 青をスクリューのネジ山に塗ります。
3. スクリューをロアーフロントサポート(3)の挿入部に取り付けます。スクリューを16.3–24.4 N·m (12–18 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
サドルバッグの取り付け
  1. サドルバッグを開きます。
  2. ノブ(3) (サドルバッグ内部の上後方のコーナーにあります)を引き、それをサドルバッグの後部(左側のサドルバッグの場合時計回り、右側のサドルバッグの場合反時計回り)に回転させます。
  3. 車体のサドルバッグを少しだけ前方に傾けた状態で、ロアフロントミニドッキングポイントの上のロアサポートアーム(8、9)の直径の大きいキーホール側の端を挿入します。
    1. ロアサポートアームの端の厚みはロアフロントドッキングポイントのミニドッキングポイントにある小口径のプラスチックの溝にはまります。
    2. 他のデタッチャブルアクセサリーがある場合:サドルバッグ本体を傾けて、フェンダーサポートカバー(ストラットカバー)上でスタンダードドッキングポイントの上部に重ねてある外側のミニドッキングポイントがスライドしてサドルバック後方にあるブラケットのスロットに入るようにします。
    3. デタッチャブルアクセサリーのないモデル:サドルバッグ本体を傾けて、フェンダーサポートカバー(ストラットカバー)にあるスタンダードドッキングポイントがスライドしてサドルバック後方にあるブラケットのスロットに入るようにします。
  4. サドルバッグをバイクの前方にスライドさせ、サドルバッグが3つのドッキング位置すべてにしっかり装着されていることを確認します。
  5. ノブを外に引き、固定されるまでロック位置に回します。サドルバッグを車体後方に押し、ラッチがはまっているか確認します。
  6. サドルバッグが3 つのすべてのドッキングポイントに固定されているか確認します。ロッキングラッチが固定されているか確認します。サドルバッグを車体後方にゆっくり引き、ラッチがはまっているか確認します。
反対側のドッキングハードウェアとサドルバッグを取り付けます
片方の作業終了後、反対側でも同様にドッキングポイントおよびサドルバッグを取り付けます。
最終組立作業
注記
メインヒューズ、バッテリーケーブルを取り付けます前に、イグニッション/ランプスイッチがオフ(OFF)になっていることを確認してください。
1. イグニッション/キースイッチがオフになっていることを確認します。 サービスマニュアルを参照し、メインヒューズの取り付け方の説明に従ってください。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
2. サービスマニュアルを参照し、シートの取り付け方の説明に従ってください。
メンテナンス
ドッキングポイントスクリュー
ご注意
規定のトルク値で金具を締め付けないと、取り付けアクセサリーが破損するおそれがあります。 (00508b)
サドルバッグを取り付けてから800km(500マイル)走行後、ドッキングポイントマウントスクリューのトルクをチェックする必要があります。適切なトルクが維持されていることを確認し、必要に応じてスクリューを締め付けます。
  • アッパードッキングポイントのスクリューを28.5–36.6 N·m (21–27 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
  • 下のフロントドッキングポイントスクリューを、16.3–24.4 N·m (12–18 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
  • サドルバッグ下方サポートアームスクリューを6.8–10.2 N·m (60–90 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
サドルバッグドッキングポイント
注記
時間が経つと、ドッキングポイントが摩耗し、サドルバッグの接続が緩くなることがあります。次の手順できつく固定することができます。
  1. ドッキング部品(スクリュー)を外します。
  2. ネジ山から付着しているスレッドロッカーを取り除きます。
  3. Loctite 243 - 青をドッキングポイントスクリューの残りの4つのネジ山に塗ります。
  4. ここではスクリューを軽く取り付けます。
  5. ドッキングポイントを前の位置から約45°時計回りに回します。
  6. 以下の手順でドッキングハードウェアを固定します。
  • アッパードッキングポイントでは、28.5–36.6 N·m (21–27 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
  • ロアフロントドッキングポイントでは、16.3–24.4 N·m (12–18 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。
  1. 最高3回まで必要に応じて繰り返します。3 回目の調整が終わったら、新しいドッキングポイントを取り付けてください。
交換用パーツ
図7。 交換用パーツ:ソフテイルデタッチャブルサドルバッグ変換キット
表1。 交換用パーツ表
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
マウントブラケット、右
別売りなし
2
マウントブラケット、左
別売りなし
3
ラッチ、リペアキット(ノブ、ピン、スプリング、ラッチ付属)(2)
90200665
4
ラベル、ロック/アンロック、右
別売りなし
5
ラベル、ロック/アンロック、左
別売りなし
6
スクリュー(6)
4702
7
ワッシャー、フラット(6)
6036
8
ロックナット(6)
7686
9
プラグ、プッシュイン(4)
別売りなし