XLデタッチャブルサドルバッグキット
J070622015-04-01
概要
キット番号
90201328
モデル
モデルの適合に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、www.harley-davidson.com(英語のみ)の「部品とアクセサリー」セクションをご覧ください。
装着に必要となる追加部品
すべてのモデルで、別売りのドッキングハードウェアキット(パーツ番号90201424)が必要です。
すべてのモデルで、他のデタッチャブルアクセサリーの有無にかかわらず、別売りのターンシグナルリロケーションキットを購入する必要があります。このキットは、サドルバックおよび全てのデタッチャブルアクセサリーのための十分な余地を提供します。お持ちのバイクに適したターンシグナルリロケーションキットについては販売店にお問い合わせください。
サイドマウントライセンスプレートのあるモデルでは、別売りのライセンスプレートリロケーションキットを購入する必要があります。ご使用のモデルのバイクに適したライセンスプレートリロケーションキットについては販売店にお問い合わせください。
デタッチャブルアクセサリー装備モデルは、キット90201424に付属のドッキングポイントを使うことになります。
パッセンジャーフットサポートが付いていないモデルでは、別売りのパッセンジャーフットペグキット(モデル2004-2013:パーツ番号50203-04、モデル2014以降:パーツ番号50500270)が必要です。
このキットを正しく取り付けるには、Loctite®243スレッドロッカー及びシーラント(ブルー)(パーツ番号99642-97)が必要です。
これらの品目はハーレーダビッドソン販売店にてお買い求めいただけます。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。このキットを取り付ける際は、お持ちのバイクのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図7および表1を参照してください。
警告
サドルバッグの最大積載量を超えないようにしてください。 それぞれのサドルバッグ内の荷物の重さが均一になるようにしてください。 サドルバッグに過剰な荷重がかかると車両のコントロールを失い、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00383a)
注記
各サドルバッグの最大積載量は4.55 kg(10 lbs)です。
取り付け
メインヒューズ使用モデル:
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
注記
サービスマニュアルを参照し、シートとメインヒューズの外し方の説明に従ってください。シートマウントハードウェアはすべて保管します。
メイン回路ブレーカー使用モデル:
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡や重傷事故の危険があるため、マイナス(-)バッテリーケーブルを外してから作業を開始してください。 (00048a)
警告
マイナス(-)バッテリーケーブルを先に取り外します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00049a)
注記
バッテリーケーブルを抜くには、サービスマニュアルの説明を参照します。
ターンシグナルとライセンスプレートリロケーションキットの取り付け
  1. すべてのモデルで、リアターンシグナルのリロケーションが必要です。ご使用のモデルのバイク用の適切なターンシグナルリロケーションキットに含まれる説明書を参照します。
  2. サイドマウントライセンスプレートのあるモデルでも、ライセンスプレートのリロケーションが必要です。ご使用のモデルのバイク用ライセンスプレートリロケーションキットに含まれる説明書を参照してください。
1パッセンジャーフットペグサポート
2クレビスピン
3固定クリップ
4フットペグ
5ドッキングクレビス
6ボルト、3/8-16 x 1.50
7ナット、ロッキング、3/8-16
図1。 ドッキングクレビスの取付け
ドッキングクレビスをパッセンジャーフットサポートに取り付ける
1. パッセンジャーフットサポートが取り付け済みである場合を除き、このサドルバッグキットのドッキングクレビスとともに、パッセンジャーフットサポートキット(2004 ~ 2013年モデルならば50203-04、2014年以降のモデルならば50500270)を取り付ける。
2. 既に取り付けられている場合、サービスマニュアルの説明に従い、マウントブラケットからフットペグを取り外す。後で取り付けに使用するため、全部品保管する。
3. 図7および表1を参照してください。キットからドッキングクレビス(16)、スクリュー(17)、およびナット(18)を取り出す。
4. 図1」を参照。サドルバックキット(6と7)にある部品を使用して、ドッキングクレビス(5)を各パッセンジャーフットサポート(1)に取り付ける。ナットを次のトルク値で締め付ける: 13.6–21.7 N·m (10–16 ft-lbs)。
5. ピン(2)と固定クリップ(3)を使用して、パッセンジャーフットサポートキットの説明に従い、パッセンジャーフットペグ(4)をドッキングクレビス(5)に取り付ける。
ドッキングUクリップのサドルバッグサポートアームへの取り付け
  1. 図7および表1を参照してください。サドルバッグサポートアーム(10)とドッキングクリップ(19)を取得する。
  2. 図2」を参照して、U型ドッキングクリップ(1)をサドルバッグサポートアーム(2)のスロットエンドに取り付ける。クリップは、サポートアームスロット内に完全に挿入され、ドッキングクレビスに適合する必要があります。
  3. ドッキングクリップの突起部がサポートアームのノッチ(3)に完全に位置付けられ、ドッキングクリップの両端がサポートアームの指(4)にほぼ均等になるようにします。クリップの位置決めは、何度か試すことが必要になる場合があります。もしクリップが近くても完全に位置付けられていない場合、ノッチを噛み合わせるために、クリップとブラケットの表面を保護しながら、プライヤーを使用することができます。
1ドッキングクリップ
2サドルバッグサポートアーム
3ノッチ
4均等なクリップエンド
図2。 ドッキングクリップの取付け
1スクリュー(4)
2フロントドッキングポイント(2)
3リアドッキングポイント(2)
4ロックナット(2)
5クリップナット(2)
6フェンダーサポートカバー(2)
図3。 ドッキングポイント - リジッド付属品またはサドルバッグのみ
その他デタッチャブルアクセサリーのないモデル
  1. 図3」を参照。キット内の説明を参照して、ドッキングハードウェアキット90201424を取り付ける。
  2. 図7および表1を参照してください。右(1)および左(2)のサドルバッグアッセンブリー、リアドッキングアダプター(14)、スクリュー(13)、およびナット(15)を取得する。
  3. 図4」を参照。リアドッキングアダプター(1)のポストをサドルバッグブラケット後部の穴に挿入し、固定する。
  4. スクリュー(2)およびナット(3)を使用しリアドッキングアダプター(1)を取り付けます。しっかりと締め付けます。
  5. 図7および表1を参照してください。Uクリップつきのサドルバッグサポートアーム(10および19)、平ワッシャー(12)、ロックワッシャー(11)、コンポーネントを、キット90201424から取り出す。
  6. キット90201424の説明書に従い、アーム(10)をサドルバッグに取り付ける。
  7. 「サドルバッグの取付け」に進む。
その他のデタッチャブルアクセサリー(サイドプレート、アップライト、ラゲッジラックなど)のあるモデル
  1. ドッキングハードウェアキット90201424に付属の説明書を参照します。
  2. ドッキングキット90201424の説明書に従い、ドッキングポイントを取り付ける。
  3. ドッキングキット90201424の説明書に従い、サドルバッグサポートアームアッセンブリーを取り付ける。
1ドッキングアダプター(2)
2スクリュー、No.10(2)
3ナット、No.10(2)
図4。 リアドッキングアダプター取付け
サドルバッグの取り付け
  1. 図5」を参照。サドルバッグカバーをロック解除し、クリップを外し、サドルバッグを開く。
  2. サドルバッグの上後方の隅にあるノブ(1)を引く。サドルバッグの後方に向けてノブを回転させる(左側のサドルバッグは時計回り、右側のサドルバッグは反時計回り)。
  3. サドルバッグを軽く前に傾けてバイクに近づく。パッセンジャーフットサポートのドッキングクレビスにサポートアームスロットを揃える。
  4. サドルバッグの本体を下に回転させ、前部および後部のリアサドルバッグブラケットスロットを外部のドッキングポイントに揃える。サドルバッグ後部にあるブラケットのスロットにスライドさせる。
  5. サドルバッグを前方にスライドさせ、サドルバッグが3つのドッキング位置すべてにしっかり装着されていることを確認する。
  6. ノブとラッチアッセンブリーがバネで固定されるまで、ノブをサドルバッグに対して約90°前に回転させる。
  7. 反対側のサドルバッグアッセンブリーに対して繰り返します。
1セットスクリュー付きラッチノブ
2Oリング
3スペーサースリーブ
4ラッチスプリング
5サドルバッグラッチ
6ラッチピン
図5。 サドルバッグラッチアッセンブリー
リフレクターの取り付け(米国のみ)
注記
リフレクターがリフレクターマウントに正常に接着するには、気温が少なくとも16°C(60°F)以上必要です。リフレクターを実際に取り付けるまではシールをはがさないでください。
警告
連邦自動車安全基準(FMVSS) 108は、車両にリアとサイドリフレクターの装着を義務付けています(米国のみ)。 リアとサイドリフレクターを正しく装着してください。 被視認性が低いと、死亡事故や重大な人身事故につながるおそれがあります。 (00336b)
  1. 図6」を参照。サドルバッグの中心にリフレクターマウント(1)を配置する。
  2. ペンまたはその他適切なツールでサドルバッグに穴をマークする。
  3. 50 ~ 70パーセントのイソプロピルアルコールと30 ~ 50パーセントの蒸留水の混合液で、リフレクターマウント(1)の表面をきれいにする。完全に乾燥させる。
  4. リフレクター(2)の粘着カバーからライナーをはがす。リフレクターを慎重にリフレクターマウントに取り付ける。しっかり押しつける。最低1分間リフレクターを押さえ続ける。
  5. 適当なツールを使って、ステップ2でマークした位置でサドルバッグに4.8 mm(3/16 in.)の穴を2個開ける。
  6. プッシュナット(3)2本でサドルバッグにリフレクターマウント(1)を取り付ける。プッシュナットはサドルバッグの内側から取り付けます。
  7. 注記
    リフレクターを付けてから24 時間以内は、強力な洗浄、水噴射、極端な天候に晒さないでください。
    粘着ボンドは、通常の室温で約72時間後に最大の粘着度になります。
1リフレクターマウント(2)
2リフレクター(2)
3プッシュナット(4)
4ロックシリンダー(2)
5ロックフェイスワッシャー(2)
6ロックリテーナー(2)
7ロックナット(2)
8ロックパウル(2)
9スターワッシャー(2)
10パウルナット(2)
11フラットインターフェース面
12ロックオリエンテーション(時計盤で9 と12 の位置)
図6。 リフレクターおよびロックアッセンブリーの取り付け
ロックアッセンブリー取り付け
  1. 図7および表1を参照してください。ロック用の品目3 から7 をキットから取り出します。
  2. クリップを外してサドルバッグの1方のふたを開け、ロック用の開口部への作業を可能にする。
  3. 図6」を参照。ロックフェイスワッシャー(5)をロックシリンダー(4)にかぶせる。
  4. ロックシリンダーを、ロックフェイス(12)のキーノッチが12時の方向と9時の方向に位置するように取り付ける。ロックシリンダーを、サドルバッグのふたにある穴に挿入し、ロックとふたの裏のプラスチック製サポート両方の平らな面を合わせる。
  5. サドルバッグふたの内側からロックシリンダーの上までロックリテーナー(6)を取り付ける。
  6. ロックシリンダーがサドルバッグのふたを通して挿入され、リテーナーワッシャーがふたの内側に取り付けられた状態で、Loctite 243(青)を数滴、ロックシリンダーのネジ山のうちリテーナーワッシャーに近い方から3 ~ 4本に塗布する。
  7. ロックナット(7)をサドルバッグのふたの内側から取り付け、ロックシリンダーにネジ留めする。しっかりと締め付ける。
  8. 取り付けられたロックシリンダー(4)のパウルナット(10)およびスターワッシャー(9)を取り外す。このとき、ロックシリンダーの裏側にあるカムワッシャーを取り外さないでください。カムがロックシリンダーから外れた場合、適切に交換しなければなりません。正しく取り付ければ、ロック位置、非ロック位置とも、キーを取り外して構いません。カムは誤った取り付け方でも取り付けられてしまうので、パウルを取り付ける前に正しい位置であることを確認してください。どちらのロック位置でもキーを取り外せない場合は、カムを裏返して取り付けてください。
  9. ロックパウル(8)をロックシリンダーのネジ穴に取り付け、スターワッシャー(9)およびパウルナット(10)も取り付ける。パウルナットをしっかり締め付けます。
  10. 反対側のサドルバッグにも、ロックの取り付け手順を繰り返します。
最終組立作業
注記
イグニッション/ライトキースイッチが「オフ」になっていることを確認した後にメインヒューズ、バッテリーケーブルを取り付けます。
  1. イグニッションスイッチがオフになっていることを確認します。
  • メインヒューズ使用モデル:サービスマニュアルを参照し、説明に従ってメインヒューズを取り付ける。
  • メイン回路ブレーカー使用モデル:バッテリーターミナルにワセリンまたは腐食防止剤を薄く塗布する。サービスマニュアルを参照し、説明に従ってバッテリーケーブルを取り付けます(プラスから)。
警告
プラス(+)側のバッテリーケーブルを先に接続します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00068a)
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
  1. サービスマニュアルを参照し、シートの取り付け方の説明に従ってください。
メンテナンス
ドッキングポイントスクリュー
ご注意
規定のトルク値で金具を締め付けないと、取り付けアクセサリーが破損するおそれがあります。 (00508b)
  1. サドルバッグを取り付けてから約800 km(500 mi)走行後、ドッキングポイントマウントスクリューのトルクをチェックします。適切なトルクが維持されていることを確認し、必要に応じてスクリューを締め付けます。
  • アッパードッキングポイントスクリューを次のトルク値で締め付ける: 19–21.7 N·m (14–16 ft-lbs)。
  • サドルバッグロアサポートアームスクリューを、次のトルク値で締め付ける: 6.8–10.2 N·m (60–90 in-lbs)。
サドルバッグドッキングポイント
注記
時間が経つと、ドッキングポイントが摩耗し、サドルバッグの接続が緩くなることがあります。次の手順できつく固定することができます。
1. ドッキングポイントの現在の回転の向きを記すか軽く印を付ける。ドッキングハードウェアスクリューを取り外す。
2. ネジ部に残った粘着剤を清掃する。Loctite 243(青)をドッキングポイントスクリューの最初の4つのネジ山に再度塗る。
3. ここではスクリューを軽く取り付けます。
4. ドッキングポイントを前の位置から約90°時計回りに回転させる。
5. ドッキングハードウェアを次のトルク値で締め付ける: 19–21.7 N·m (14–16 ft-lbs)。
注記
この手順は、ドッキングポイントの交換が推奨されるまで1回だけ繰り返すことができます。
もしも共成型されたプラスチックのドッキングポイントの表面にひび割れが発生した場合、またはいずれかの部分が欠けている場合、すぐにドッキングポイントを交換します。プラスチックオーバーモールドのひび割れまたは部分の欠損により、ドッキングポイントの回転で除外される自由な遊びがより大きくなります。
サドルバッグのケア
  1. レザーのケアキットの説明に従って、サドルバッグに含まれるハーレーダビッドソン純正のレザードレッシング(H-Dパーツ番号93600034)を塗ります。
  2. 少量のモーターオイルか汎用家庭用オイルを使用して、サドルバッグのスナップに定期的に注油してください。
交換用パーツ
図7。 交換用パーツ:XLデタッチャブルサドルバッグキット
表1。 交換用パーツ表
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
サドルバッグアッセンブリー、ロックなし、右
88364-10
2
サドルバッグアッセンブリー、ロックなし、左
88365-10
3
ロックシリンダー(2つのキーが付属) (2)
53584-92**
4
ワッシャー、ロック面(2)
53641-02
5
リテーナー、ロック(2)
別売りなし
6
六角ナット、ロック(2)
84850-92
7
パウル、ロック(2)
別売りなし
8
キーブランク(2)
71452-91A**
9
キット、リフレクター(2)
59480-04A
10
アーム、サドルバッグサポート(2)
90201322
11
ロックワッシャー、スプリット、1/4 in 呼び寸(8)
7036
12
ワッシャー、フラット、1/4 in 呼び寸(8)
6235
13
スクリュー、ヘックスボタンヘッド、No.10-24 x 5/8 in(2)
4620
14
アダプター、ドッキングスペーサー(2)
88251-07
15
ナット、ナイロック、No.10(2)
7624
16
クレビス、ドッキング(2)
別売りなし
17
スクリュー、ソケットヘッド、3/8 in-16 x 1.50 in(2)
4350A
18
ナット、ナイロック、3/8 in-16(2)
7778
19
ブッシング、ドッキング U クリップ(2)
52682-09
20
バックル、オスクイック取り外し機能付き、右側(2)
88370-10
21
バックル、オスクイック取り外し機能付き、左側(2)
88369-10
22
ラッチアッセンブリー(品目23から31を含む)(2)
88257-07B
23
  • ラッチピン
別売りなし
24
  • ラッチ
別売りなし
25
  • ラッチスプリング
別売りなし
26
  • ラッチスペーサー
別売りなし
27
  • ラッチノブ
別売りなし
28
  • セットスクリュー、No.10-24 x 1/4
10200139
29
  • Oリング
11900007
30
  • ラベル、ロック/アンロック、左
別売りなし
31
  • ラベル、ロック/アンロック、右
別売りなし
32
レザードレッシング
93600034
**キー番号を指定