BOOM! AUDIO AMPLIFIER KIT (BOOM!オーディオアンプキット)
J057882019-09-12
概略
キット番号
76000278
適合モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.com内のパーツ&アクセサリーページ(英語版のみ)をご覧ください。
注記
テレマティクスコントロールユニット (TCU) 搭載車両には、この説明書と併せてキット76000278Aを使用してください。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、該当する年式/モデルの車両用のサービスマニュアルが必要です。 マニュアルはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で入手できます。
電気系統の過負荷
ご注意
電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。 複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)
このキットを購入すると、アドバンスドオーディオシステムに使用する、特別に開発されたサウンドイコライザーソフトウェアをご利用いただけます。 この独自のイコライザーはBOOM! オーディオフェアリングロアスピーカーの性能とサウンドレスポンスを最大限に引き出すように設計されたものです。 このキットをハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にて取り付けていない場合でも、この特別イコライザーソフトウェアは、Digital Technician IIによりどの取扱店でも無料でご利用いただけます。 アップグレードの手続きには販売網店のサービス料金が適用される場合があります。
警告
電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。 最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)
このアンプには、電気系統から最大で 8 A の追加電流が必要です。
キット内容:
図11」および「表3」を参照してください。
準備
注記
スマートサイレンを搭載した車両の場合:
  • ハンズフリーキーフォブが作動圏内にあることを確認します。
  • イグニッションをON (オン)にします。
1. サービスマニュアルを参照してください。 手順に従って、シート、フューエルタンク、アウターフェアリングおよびエアダクトを取り外します。
2. 図1 」を参照。 配線用ケースのカバーを取り外します。
注記
電装コネクターは、ここに示すようにサービスマニュアルにおいてブラケット内の数字と文字で区別されています。
図1。 配線用ケース
1[280]
2[184]
図2。 [184] & [280]
3. 図2 」を参照。 コネクター[184]およびコネクター[280]のコネクターアンカーをラジオサポートブラケットから外します。
4. 図3 」を参照。 XM/Navアンテナが装備されている場合は、ラジオサポートブラケットから取り外して横に置きます。
図3。 アンテナの取り外し
図4。 ラジオサポートブラケットスクリュー
5. 図4 」を参照。 ラジオスクリューへの4つのラジオサポートブラケットを取り外して保管しておきます。
6. アンプブラケットを位置決めします。 ラジオスクリューに4つのラジオサポートブラケットを取り付けます。 まで締め付けます。
トルク: 2–3 N·m (18–27 in-lbs)
取り付け
1. 図5 」を参照。 アンプにピンスタッドとアンプブラケットを取り付けます。 まで締め付けます。
トルク: 9–12 N·m (7–9 ft-lbs)
1アンプ
2アンプエンドブラケット
3アンプエンドブラケットスクリュー
4ピンスタッド
図5。 アンプピンスタッドおよびアンプエンドブラケット
1グロメット
2アンプのアッセンブリー
3アンプナット
図6。 アンプの取り付け
2. 図6 」を参照。 アンプを取り付けます。
a. アンプブラケットのグロメット内にピンを挿入します。
b. アンプのサイドブラケットの穴をアンプ内のスタッド上に配置します。
c. 2つのナットを取り付けます。 まで締め付けます。
トルク: 6–11 N·m (4–8 ft-lbs)
注記
スタッドの上に置くときにブラケット上のアンプをひっかかないでください。
3. 図7 」を参照。 コネクター[184]および[280]のコネクターアンカーをアンプブラケットに挿入し、SiriusXM & NAVアンテナが付属している場合はそれらを配置します。
注記
アンプブラケットには、ガレージドアオープナートランスミッター用のクリップがあります。 車両にそれが装備されている場合は、この場所に付け換えてください。 ブラケット前面のスタッドはCVO使用専用です。
1XM/NAVアンテナ
2[280]
3ガレージドアオープナークリップ
4[184]
図7。 コネクターの再配置
1[149] アンプ
2[35A] LH スピーカー(ラジオからの入力)
3[35B] LH スピーカー(アンプ出力)
4[22] RHCM
5[34A] RH スピーカー(ラジオからの入力)
6[34B] RH スピーカー(アンプ出力)
7[162] リアチャンネル出力(ラジオから) (FLHXを表示)
8[313] リアチャンネル出力(アンプから)
9[299] P&A電源
図8。 ハーネス接続
4. 図8 」を参照。 図のようにハーネスを配置し、コネクターを接続します。 [162]および[313]のための接続は以下の注意書きに詳しく書いてあります。
注記
  • FLHXモデル: 以前に取り付けたスピーカーにこのアンプを追加する場合は、「アップグレード」セクションを参照し、ワイヤーハーネス接続の手順に従ってください。
  • このアンプが6個、あるいは8個のスピーカーを有効にするためのセカンダリアンプと一緒に使用されている場合は、[162]および[313]に関する接続詳細について、「表1」、「表2」、キット76000280を参照してください。 FLHX(S) [162] (F)ラジオからの4ウェイモレックスリアチャンネル出力。 アンプなしのスピーカー出力に使用されます。 「 図8 」を参照。 主要アンプと一緒には使用されず、セカンダリアンプの入力に使用されます。 「図10」を参照してください。 FLHTC/FLHTK/TRIKE[162] (R)ラジオからの16ウェイモレックスリアチャンネル出力。 全てのリアスピーカーポッド配線を含みます。 アンプを使用するために69200714をインストールします(ステップ7を参照)。 フェアリングアンプ[313]主要アンプの4ウェイモレックスリアチャンネル出力は、サドルバッグスピーカー、リアポッドやフェアリングロアに使用が可能です。 6個や8個のスピーカーに使用されている場合のフェアリングロア専用。
表1。 アンプハーネスのコネクター[313]
モデル
スピーカーの数
2
4
6
8
FLHX(S)
該当なし
A
B
B
FLHTCU
該当なし
C
F
F
FLHTK
該当なし
C
F
NO FIT
TRIKE
該当なし
C
NO FIT
NO FIT
A: 69200489ジャンパー(カバーやリア ポッド用)もしくはフェアリングロアハーネス69200612に接続します
B: 69200489ジャンパーに接続します。 ジャンパーの他方の端をスピーカーエクステンションハーネス69200490 [296]へ
C: 69200489ジャンパーに接続します。 ジャンパーの他方の端を後方スピーカーインターコネクト69200714へ(以下を参照)
F: [313]をフェアリングロアにのみ接続します。 69200489ジャンパーは必要ありません。
該当なし: 2スピーカーシステムは [313]を使用する必要がありません。
表2。 ストックフェアリングハーネスおよびアンプのコネクター[162]
モデル
スピーカーの数
2
4
6
8
FLHX(S)
該当なし
D
E
E
ULTRA
該当なし
C
G
G
FLHTK
該当なし
C
G
NO FIT
TRIKE
該当なし
C
NO FIT
NO FIT
D: 接続はせず、ストックウェザーキャップを所定の位置に置いておきます。
E: 69200489ジャンパーに接続します。 ジャンパーの他方の端をスピーカーエクステンションハーネス69200490 [296]へ
G: リアスピーカーインターコネクト69200714をスピーカーエクスパンジョン[296]および[297]に接続し、 69200489ジャンパーは使用しません。
該当なし: 2スピーカーシステムは [162]の使用を必要としません。
5. バッテリーワイヤーを配線用ケースに通してそれぞれのバッテリーターミナルに通します。
6. マイナス(-)およびプラス(+)のバッテリーターミナルを取り外します。
a. 「B+」と記載されたリングターミナルをプラスバッテリーターミナルに置きます。 ボルトを取り付けます。
b. 「B-」と記載されたターミナルをマイナスバッテリーポストに置きます。 ボルトを取り付けます。
c. ボルトを次のトルク値で締め付けます。
トルク: 6.8–7.9 N·m (60–70 in-lbs)
d. 分解を最小に抑えてアクセスできる場所にインラインヒューズホルダーを位置させ、配線用ケースの内部には入れないでください。
7. FLHTCU/KおよびTrikeモデルのみ:表1」および「表2」を参照してください。 リアスピーカーポッドインターコネクトハーネス(69200714)を取り付けます。
a. 「図10」を参照してください。 パッセンジャーブラケットの後ろにある[162]の接続を外します。
b. 適切なコネクターをインターコネクトハーネス[162A/B]に接続します。
c. 69200714の4ウェイソケットサイドを69200489ジャンパーの4ウェイピンサイドに接続します。 キャップ(313から)を使用して、未使用の69200714の4ピンサイドを差し込みます。
d. スピーカー拡張キット76000280を使用する場合は、69200714の4ウェイピンサイドを[296]の対応する4ウェイソケットサイドに接続します。 69200714の4ウェイソケットサイドを対応する4ウェイピンサイド[297]に接続します。
8. 図9 」を参照。 配線用ケースカバーを取り付けます。 692000478 [313]と一緒に、もしくはFLHXモデルのストックフェアリングハーネスコネクター[162]に付属の72632-10で未使用のピンサイドコネクターを覆います。
1バッテリーターミナル-
2バッテリーターミナル+
3ヒューズホルダーの位置
図9。 バッテリー接続
9. ワイヤーハーネスをケーブルストラップで固定します。 ワイヤーがステアリングまたはサスペンションの移動を妨げていないか確認します。
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
10. 図7 」を参照。 SiriusXM装備モデル: ブラケットとそのキットの説明書を用いてSiriusXMアンテナを再配置します。 メインヒューズを取り付けてラジオの動作を点検します。
1[162B]
2[162A]
3スピーカージャンパー62900489
図10。 リアスピーカーポッドインターコネクト
11. ディーラーサービスツール(Digital Technician)のアンプフラッシュセクションを使用して、スピーカーの設定に基づいてアンプEQをロードします。
a. アンプベースキャリブレーションの更新がないかを確認します。
b. 更新が利用可能である場合は、ベースキャリブレーションの最新版をインストールしてください。
c. ラジオリフラッシュに進み、新しいスピーカーの設定を選択してください。
d. スピーカー設定に基づいた正しいEQは、情報セクションにあります。
e. 新しいスピーカーの設定でラジオのリフラッシュを完了してください。
f. [Amplifier reflash (アンプのリフラッシュ)]に進みます。
g. ラジオリフラッシュのセクションの記載に従い、スピーカー設定に基づいたアンプEQを読み込みます。
h. アンプのリフラッシュを完了します。
12. エアダクト、アウターフェアリング、タンク、シートを取り付けるためにサービスマニュアルに従ってください。
13. 取り付け中に設定されたコードを全て解除するために、EDMの「オドメーター自己診断」を参照してください。
交換用パーツ
図11。 交換用パーツ、Boom!オーディオアンプキット
表3。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
スタッド、ピン1/4-20x3/16 (2)
12600087
2
アンプ
76000277
3
ジャンパー、リアスピーカー
69200489
4
ハーネス、リアスピーカーインターコネクト
69200714
5
ロックナット(2)
7716
6
六角ソケットボタンヘッドスクリュー(2)
926
7
ブラケット、アンプ、アングル
76000330
8
ハーネス、アンプ主要アンプ
69200487
9
粘着ベース(4)
69200342
10
ケーブルストラップ(10)
10006
11
ブラケット、アンプフェアリングマウント
76000349
12
グロメット(2)
12100052
図12。 アンプの設定
表4。 アップグレード
アップグレード
4スピーカーシステムのFLHXモデル: 主要アンプへのアップグレード
ロア
車両ハーネスラジオ出力[162]からロアハーネス(69200612)の接続を外します。 フェアリングアンプハーネスの[313]に再度接続します。
ポッド/カバー
  • 車両ハーネスラジオ出力[162]からジャンパー69200489の接続を外します。 フェアリングアンプの[313]に再度接続します。
  • ウェザーキャップを[313]から[162]に移動します。