Road Zeppelinシート

J060872014-09-05

概要

キット番号

52000201

モデル

モデルの適合に関する情報は、最新の純正P&Aカタログを参照ください。または、ハーレーダビッドソンジャパン正規販売網店にお問い合わせください。

取り付け要件

2014 ～ 2016年のTouringモデル: アクセサリー回路コネクターを接続するために、電装コネクター(部品番号69200722)を別途購入する必要があります。

2017年以降のTouringモデル: アクセサリー回路コネクターを接続するために、電装コネクター(部品番号69201599)を別途購入する必要があります。

注記

Tour-Pak^®およびリアスピーカー装着モデル: シートを取り付けるためにTour-Pakをわずかに後ろに移動する必要がある場合があります。

警告

ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)

注記

この取り扱い説明書は、サービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。取り付け時には、車両の年/モデルのサービスマニュアルが必要です。マニュアルはハーレーダビッドソンジャパン正規販売網店で入手できます。

電気的過負荷

ご注意

電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)

警告

電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)

このRoad Zeppelin^®シートキットは、電気系統から最大で6.0 Aの電流を必要とします。

キット内容

ご注意

このユニット内部の全てのパーツは、お客様ご自身では整備ができません。整備については、認可を受けた整備テクニシャンにお任せ下さい。装置を分解すると、機器に損傷や故障が発生します。 (00172a)

シートを分解するとメーカーの保証対象外となります。

「図7」を参照してください。また表1を参照してください。

取り外し

警告

誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)

1.	メインヒューズを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。注記仕上げ面を保護するために塗装パーツをカバーします。
2.	左右のサドルバッグを取り外します。オーナーズマニュアルを参照してください。
3.	Tour-Pak装着モデル: マウントスクリューを緩めます。 Tour-Pakを最も後方の位置に配置します。マウントスクリューを6.8–8.1 N·m (60–72 in-lbs)のトルク値で締め付けます。 Tour-Pakを開きます。
4.	フェンダートリムストリップ装着モデル: フェンダートリムストリップを取り外します。 a. クロームと塗装面を保護するため、標準的なスクリュードライバーの先端をテープでカバーします。 b. 「図1」を参照してください。クロームベゼルとラバートリムストリップの間にドライバーの先端を挿入します。 c. ベゼルを持てるように引き上げます。ベゼルをラバートリムストリップから引き上げて取り外してください。 d. 各側から、ラバートリムストリップをフェンダーからはがします。 e. イソプロピルアルコールを蒸留水で50%に希釈した溶液で清掃する。	図1。フェンダートリムストリップの取り外し
5.	シートを取り外します。サービスマニュアルを参照してください。
6.	Tour-Pak装着モデル: サービスマニュアルを参照してください。 Tour-Pakを緩めるか取り外します。

取り付け

2017年以降のTouringモデル

電装コネクターハーネス(部品番号69201599)の取り付け手順に従ってください。ハーネスをシートの下に取り回します。シート電装コネクターを右サイドパネル背面にあるアクセサリーコネクター(325B)に接続します。

2014 ～ 2016年Touringモデル

電装コネクターハーネス(部品番号69200722)の取り付け手順に従ってください。ハーネスをシートの下に取り回します。シート電装コネクターを左サイドパネル背面にあるアクセサリーコネクター(4A)に接続します。

2013年以前のモデル

「図2」を参照してください。シート下にあるアクセサリーコネクター(1)からラバープラグを外します。ハーネスをシートの下に取り回します。シート電気コネクターをアクセサリーコネクターに挿入します。コネクターはカチッと音がするまでロックします。

1	アクセサリーコネクター

図2。アクセサリーコネクターの位置(シート下)

全モデル

ケーブルストラップで余分な配線を固定します。

フレームにシートを置きます。電気ハーネスとコネクターがシートとフレームの間に挟まっていないか確認します。

警告

シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)

シートを取り付けます。サービスマニュアルを参照してください。

「図3」を参照してください。図のように穴を使用してグラブストラップを取り付けます。以前の作業で取り外したブラケットおよびスクリューで固定します。

スクリューを20–27 N·m (15–20 ft-lbs)のトルク値で締め付けます。

1	不使用の穴
2	2009年以降のマウントホール
3	2009年以降のマウントホール

図3。グラブストラップマウントホール

ツアーパックを緩めたり取り外した場合は、この時点で締め付けるか取り付けてください。サービスマニュアルの取り付け手順を参照してください。

メインヒューズを取り付けます。サービスマニュアルを参照してください。

動作

シートは、イグニッションをオンまたはアクセサリー(ACCESSORY)の位置で作動します。フェアリング装着タイプの場合、フェアリングのアクセサリースイッチがオンになっていることを確認します。

始動時、コンプレッサーが短時間作動する場合があります。

各ボタンの盛り上がった部分を押して、チャンバーに空気を送ります。ボタンの平らな面は、チャンバーから空気を抜く際に使用します。

ライダー太股部

「図4」を参照してください。シートコントロールパネルの1番目のボタンは、太股チャンバーに空気を送ったり抜いたりします。

図4。ライダー太股コントロール

ライダーの腰部

「図6」を参照してください。シートコントロールパネルの2番目のボタンは、腰チャンバーに空気を送ったり抜いたりします。

図5。ライダーの腰部

パッセンジャーのシート部

「図6」を参照してください。別のシートコントロールパネルの3番目のボタンは、パッセンジャーチャンバーに空気を送ったり抜いたりします。

図6。パッセンジャーのシート部

走行時の推奨事項

警告

走行中は、シートを調整しないでください。走行時にシートを調整すると、ライダーの注意が逸れ、制御が失われて死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00598c)

乗車前に:

すべてのチャンバーから完全に空気を抜きます。
太股チャンバーをしっかり押して、快適な位置に調整します。
腰チャンバーを押して快適な位置に調整します。

市街地での走行: 頻繁に停止を繰り返す走行の場合、太股チャンバーに少しだけ空気を入れるか、空にする方が快適な場合があります。

Touring: 太股チャンバーにしっかりと、しかし快適な圧力を加えます。必要に応じ、脚がツーリングポジションにあるとき腰チャンバーを調整します。長距離走行時では、休憩時に毎回シートを調整する方が望ましい場合があります。この調整により血行を改善することができます。この変更を行うことで、疲労を軽減し、長距離走行を快適に行うことができます。

パッセンジャーの快適性: 着座し、始動しない状態で:

ボタンを探さなくてもスイッチが見つかるように練習します。
すべてのチャンバーから完全に空気を抜きます。
太股チャンバーをしっかり押して、快適な位置に調整します。

トラブルシューティング

膨張ボタンを押していないのにコンプレッサーが作動し続ける場合は、シートの電源をただちに切ります。
膨張ボタンを押してもライダーまたはパッセンジャーシートが膨張しない場合は、すべての電気接続をチェックしてください。

これらのいずれかの状態が続く場合は、シートの電源を切り、販売店に点検を依頼してください。

交換用パーツ

図7。交換用パーツ: Road Zeppelinシート

表1。交換用パーツ

アイテム	詳細(数量)	部品番号
1	シート	単品販売なし
2	グラブストラップ	51051-09