フロントターンシグナルリロケーションキット
J062602015-05-21
概要
キット番号
67800557
モデル
モデルの適合に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
取り付け要件
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取扱要領書は、サービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。取り付け時には、車両の年/モデルのサービスマニュアルが必要です。マニュアルはハーレーダビッドソン正規販売網店で入手できます。
キット内容
図3および表1を参照してください。
準備
警告
フューエルが飛び散らないよう、サプライホースを外す前に高圧フューエルシステムをパージします。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00275a)
フューエルサプライホース内の空気を抜いて接続箇所を外す。
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
注記
  • スマートサイレン装備車:セキュリティーフォブがある状態で、イグニッションスイッチをオンにする。サービスマニュアルを参照してください。セキュリティシステムを解除します。イグニッションスイッチをOFF (オフ)にします。直ちにメインヒューズを取り外します。
  • スマートサイレン非装備車:サービスマニュアルを参照してください。メインヒューズを取り外します。
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
取り外し
1. シートを取り外します。シートマウントハードウェアはすべて保管します。
注記
フューエルタンクを後に動かすときは、フューエルタンク左下のフレームに留められているフューエルゲージワイヤーを傷つけないようにしてください。
2. 該当するサービスマニュアルの指示に従って、フロントとリアのフューエルタンクマウントハードウェアを外します。フレーム上でフューエルタンクを後ろに動かして、ワイヤーハーネスキャディに手が届くようにします。
3. 図1を参照してくださいトルクススクリュー(3)を取り外します。キャディの左部(2)をその右部(4)と車体フレーム(1)とから外します。
注記
電装コネクターは、ここに示すようにサービスマニュアルではブラケット内の数字と文字で区別されています。
1車体フレーム
2ワイヤーハーネスキャディの左部
3トルクススクリュー
4ワイヤーハーネスキャディの右部
図1。 メインハーネスへのアクセス
4. 6極マルチロックターンシグナルコネクター[31] (黒)の接続が外れるよう、キャディの内側からワイヤーハーネスを引っ張ります。フレーム側コネクターの片側[31A]は脇に置いておいてください。
5. サービスマニュアルを参照してください。ソケットターミナルをランプ側コネクターの片側[31B]から外します。コネクターのキャビティーに取り付けられているワイヤーの色をメモします。次のようになっているはずです:
  • キャビティー1の右ターンシグナルワイヤーは黒[BK]
  • キャビティー2の右ターンシグナルワイヤーは茶[BN]
  • キャビティー3の右ターンシグナルワイヤーは青[BE]
  • キャビティー4の左ターンシグナルワイヤーは青[BE]
  • キャビティー5の左ターンシグナルワイヤーは紫[V]
  • キャビティー6の左ターンシグナルワイヤーは黒[BK]
  1. スイッチハウジングに接続されているターンシグナル配線ビニールコンジットの端からグロメットを取り外します。
  2. コンジットの端に長さ約25 mm (1.0 in)の切り込みを入れます。 コンジットの端から約12 mm (0.5 in)の位置で1本の配線を切断します。 コンジットの端から約6 mm (0.2 in)の位置で2本目の配線を切断します。
  3. 図3を参照してください。ターンシグナルハウジングの横にあるコンジットとワイヤーとに、密閉用(二重壁)の収縮チューブ(8)を51 mm (2.0 in)の長さだけ被せます。
警告
UltraTorch UT-100または他の放射加熱装置を使用する際は、メーカーの指示に従ってください。 メーカーの指示に従わないと発火の危険があり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00335a)
  • 熱をフューエルシステムコンポーネントに近づけないこと。熱放射を直接当てると、高熱により燃料に着火/爆発して、死亡事故または重大な人身事故を引き起こす恐れがあります。
  • ヒートシュリンク作業が行われているチューブ以外の電気システムコンポーネントに熱を近づけないでください。
  • ツールチップ部分とヒートシュリンクアタッチメントに手を触れないでください。
  1. ヒートガンまたは適切な放射加熱装置を使って配線とコンジット部分でヒートシュリンクチューブを収縮させます。
  2. サービスマニュアルの説明に従って、スイッチとスイッチハウジングをハンドルバーに組み付け、収縮密閉済み配線の先をスイッチハウジングの中に入れます。
  3. 車体の反対側でも、同じステップを繰り返します。
取り付け
注記
図2を参照してください。ターンシグナルランプから出るハーネスには、平らな交差部があり、これは柄のランプ側近くのスロット(3)にあるものと同様です。
外観を整えるために:
  • ハーネスは、その全長にわたって位置を調整してください。ランプが取り付けられた状態で、平らな側が柄の方を向くようにしてください。
  • その向きでスロットにハーネスを挿入し、ランプ部でワイヤーハーネスがねじれないようにします。
1. 図2を参照してください。ターンシグナルランプからワイヤーの端を、ワイヤースロット(3)を通して柄に送ります。
1左ターンシグナル
2右ターンシグナル
3ワイヤースロット(2)
4キャップスクリュー(2)
5ロックワッシャー(2)
6トリプルクランプ
7ピンチボルト(2)
86極コネクター
図2。 マウントブラケットとワイヤーハーネスの取り付け(下から見た図)
2. スクリュー(4)とロックワッシャー(5)を柄とキャビティーに取り付けます。ターンシグナルランプの位置を柄の先端に合わせます。ランプハウジングにスクリューを回して入れますが、まだ締めないでください。
3. トリプルクランプ(6)のにあるロアフォークに取り付けブラケットを置きます。ランプを前向きにし、地面と平行になるようにします。その位置関係を保ったままでアッセンブリーを取り外します。ランプマウントスクリュー(4)を次のトルク値で締め付けます: 8–9 N·m (70–80 in-lbs)。
4. マウントブラケットアッセンブリーをピンチボルト(7)でロアフォークに取り付けます。以下に注意してください。
a. ランプが前を向き地面と平行になっていること。
b. 伸び出ているワイヤーが、柄の基部にあるワイヤーノッチ(3)の中央にあること。
c. 柄とフォークブラケットと間にワイヤーが挟み込まれていないこと。
5. ピンチボルト(7)を次のトルク値で締め付けます: 8–9 N·m (70–80 in-lbs)。
6. ステップ1 ~ 5を反対側でも繰り返します。
注記
ハンドルバーを左右のフォークに当たるまで回したとき配線が引っ張られないよう注意してください。
7. 図2を参照してください。サービスマニュアルに従って、ターンシグナルハーネスのソケットターミナルをランプ側の6極マルチロックコネクター(黒)の片側[31B]に取り付けます。取り外したときのメモと違いがなければ次のようにしてください。
  • キャビティー1の右ターンシグナルワイヤーは黒[BK]
  • キャビティー2の右ターンシグナルワイヤーは茶[BN]
  • キャビティー3の右ターンシグナルワイヤーは青[BE]
  • キャビティー4の左ターンシグナルワイヤーは青[BE]
  • キャビティー5の左ターンシグナルワイヤーは紫[V]
  • キャビティー6の左ターンシグナルワイヤーは黒[BK]
8. 図1を参照してください組み立てられたコネクター[31B]は、ステアリングヘッド背後のフレームの右側にあるワイヤーキャディ(4)へと、外側から送り込みます。
9. このコネクターの片側を、フレームから出ている相手側コネクターの片側に差し込みます。
10. サービスマニュアルに従ってメインヒューズを仮止めします。
11. ターンシグナルが正しく作動するかテストします。
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
12. メインヒューズを取り外します。
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
  • ハンドルバーを左右のフォークに当たるまで回したとき配線が引っ張られないよう注意してください。
13. 必要に応じてケーブルストラップを使い、ステアリング部分と干渉しないように、または絡まったり挟まったりしないように、ハーネスを固定します。ハーネスの長さが余っていたらケーブルストラップで固定します。ステアリングヘッドの内部へたくし込みます。
14. ワイヤーハーネスをステアリングヘッド後ろのフレーム内に押し込みます。タブ(2)が内側にある状態でハーネスシールド(1)がトップバーの下側に来るようにします。フレーム両側の穴(3)にタブが引っかかるまで押し上げます。
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
15. フューエルタンクを取り付けます。サービスマニュアルに従ってフューエルラインを接続します。
16. メインヒューズを取り付けます。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
17. サービスマニュアルを参照してください。シートを取り付けます。
交換用パーツ
図3。 交換用パーツ:フロントターンシグナルリロケーションキット
表1。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
ブラケットアッセンブリー、フロントターンシグナルリロケーション(右、黒)
別売りなし
2
ブラケットアッセンブリー、フロントターンシグナルリロケーション(左、黒)
別売りなし
3
ソケットヘッドキャップスクリュー、5-16-18 x 長さ13 mm (½ in)、ロックパッチ(2)付き
3340
4
ロックワッシャー、スプリット、5/16 in. (2)
7042
5
スクリュー、六角ソケットボタンヘッド、1/4-20 x 長さ16 mm (⅝ in) (2)
926
6
レセスカバー、ターンシグナル、黒(2)
68749-09
7
ケーブルストラップ(8)
10065
8
収縮チューブ(6)
67113-83