TOURING CHROME LOWER FORK SLIDER KIT (TOURINGクロームロアフォークスライダーキット)
J056332012-10-26
概要
キット番号
45500167
モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
これは純正(OE)フォークスライダーと直接交換することができ、同じ方法で取り付けます。
取り付け要件
このキットを正しく取り付けるために次のパーツと供給品も必要となります。
  • 2つのフォークチューブプラグOリング(部品番号45845-77)
  • 銅製ワッシャー付き6 mmダンパーチューブスクリュー(部品番号45405-75A)
  • Loctite® 243 Medium Strength Threadlocker and Sealant (Loctite 243中強度スレッドロッカーおよびシーラント(青) (部品番号99642-97)
  • Permatex®Anti-Seize Lubricant (Permatexアンチシーズ潤滑剤) (部品番号98960-97)またはLoctite SILVER GRADE Anti-Seize lubricant (Loctiteシルバーグレードアンチシーズ潤滑剤) (部品番号11100001)。
  • タイプ「E」油圧フォークオイル(部品番号99884-80)
また、このキットを正しく取り付けるために次の特殊ツールも必要となります。
  • フォークレッグホルダー(部品番号HD-41177)
  • フォークシール/ブッシングドライバー(部品番号HD-34634)
  • フロントフォークオイルレベルゲージ(部品番号HD-59000B)
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、該当する年式/モデルのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図2」および「表1」を参照してください。
準備
注記
スマートサイレンを搭載した車両の場合:
  • 2007年以降のモデル: ハンズフリーキーフォブがあることを確認します。 イグニッションキースイッチをIGNITION (イグニッション)にします。
  • 2006年以前のモデル: スマートサイレンをキーフォブで解除します。
メインヒューズを搭載した車両の場合:
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
  1. 該当するサービスマニュアルを参照し、メインヒューズを取り外します。
メインサーキットブレーカーを搭載した車両の場合:
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡や重傷事故の危険があるため、マイナス(-)バッテリーケーブルを外してから作業を開始してください。 (00048a)
  1. サービスマニュアルを参照してシートを取り外し、マイナス(黒)バッテリーケーブルをマイナス(-)バッテリーターミナルから取り外します。 シート取り付け金具は全て保管します。
  2. 全モデル: イグニッションキースイッチをOFF (オフ)にしていない場合はOFF (オフ)にします。
取り外し
警告
フォークアッセンブリーのサービスの際は、必ずセーフティグラスまたはゴーグルを着用してください。 スプリングの前負荷を解除せずにスライダーチューブキャップを取り外さないでください。そうしないとキャップまたはスプリングが飛び出て死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00297a)
  1. 車両を支えて、フロントエンドが床から離れて、フォークが完全に伸びるようにします。
  2. サービスマニュアルを参照し、フロントフェンダー、フロントブレーキキャリパー、およびフロントホイール取りを外します。
  3. 注記
    モデルの中にはフロントフォークにアクセスするために他のパーツも取り外さなければならないモデルもあります。 サービスマニュアルを参照してください。
  4. エア調整式フロントサスペンション装着モデルでは、サービスマニュアルの説明に従ってシステムから空気を抜きます。
  5. サービスマニュアルの説明に従ってフロントフォークの取り外し、エア抜き、分解を行います。
  6. サービスマニュアルを参照し、未交換の全てのパーツをクリーニングし、摩耗または損傷しているパーツを点検します。 必要に応じてパーツを交換します。
  7. フォークマウントリフレクター装備車の場合: デンタルフロス(または同様の物)を前後に動かし、フォークスライダーからリフレクターの上下を緩めます。 外れるまでリフレクターを回します。 後で組み立てられるようにリフレクターを残しておきます。 残りのリフレクターでも繰り返します。 両方のリフレクターから余分な接着剤をはがします。
取り付け
このキットに含まれるフォークスライダーを標準装備のパーツと同様の方法で取り付けます。 正しい取り付け手順についてはサービスマニュアルを参照してください。
これらのフォークスライダー取り付け時は全ての警告、注意、トルク仕様に注意してください。
注記
このキットの取り付けの前に、新しいクロームスライダーの穴が泥やごみで汚れていないことを確認してください。そうしない場合、新しいスライダーが破損するおそれがあります。
1. サービスマニュアルの説明に従って、フロントフォークチューブを組み立てます。ただし以下を除きます。
a. 純正フォークスライダーとキットのクロームスライダーを交換します(図2を参照、アイテム1および2)。
b. 元のスライダーオイルシールとキットの新品のスライダーオイルシール(5)を交換します。
c. 必要に応じて、他の摩耗したシール、ブッシング、またはアイテムを交換します。
d. 新品の6 mmダンパーチューブスクリューとコッパーワッシャー(品番45405-75A、別売り)を各フォークスライダーの下に取り付けます。
注記
ドレンスクリューを締めるのにインパクトレンチを使用しないでください。 インパクトレンチを使用するとスクリューが破損する場合があります。
2. キットの新品のクロームドレンスクリューとワッシャー(4)を取り付けます。 5.8–8.8 N·m (52–78 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
3. サービスマニュアルの説明に従って、フロントフォークにタイプ「E」油圧フォークオイル(部品番号99884-80)を補充します。
4. 新品のOリング2個(部品番号45845-77、別売り)をフォークチューブプラグの下に取り付けます。
5. サービスマニュアルの説明に従って、フロントフォークチューブの組み立てを完成させます。 フォークトップボルトの下のオイルシールとキットの新品のパッキングオイルシールを交換します。
6. フロントフォークをサービスマニュアルの説明に従って車両に取り付けます。 フロントホイール、フロントブレーキキャリパー、フロントフェンダー、その他の先に取り外していたパーツを取り付けます。
7. エア調整式フロントサスペンション装着モデルでは、サービスマニュアルの説明に従って組み立てた後、エア調整式サスペンションシステムにエアを注入してください。
警告
連邦自動車安全基準(FMVSS) 108は、車両にリアとサイドリフレクターの装着を義務付けています(米国のみ)。 リアとサイドリフレクターを正しく装着してください。 被視認性が低いと、死亡事故や重大な人身事故につながるおそれがあります。 (00336b)
8. フォークマウント型リフレクター装着モデルの場合:
  • リフレクターをフォークスライダーにしっかり接着するには、周囲温度が 16 °C (60 °F)以上でなければなりません。
  • リフレクターを接着後、少なくとも24時間以内は、激しく洗浄する、水で強くスプレーする、極端な天候にさらすことはしないでください。
  • 粘着ボンドは通常の室温で約72時間後に最大の粘着度になります。
  1. フォーム両面テープの片側からライナーをはがします(図2を参照、アイテム7)。 リフレクターの後方にテープを合わせ、しっかり押しつけます。 残りのリフレクターでも繰り返します。
  2. イソプロピルアルコールと蒸留水を50%ずつの割合で混ぜた液体で、フォークスライダーのリフレクター取り付け面の汚れを取り除きます。 完全に乾くまで待ちます。
  3. 注記
    リフレクターは位置が決まっています。 図1に示すように、リフレクターは上下の端が地面に平行になるように取り付けます。
  4. テープから残ったライナーをはがします。 フォークスライダーにリフレクターを取り付けます。 表記のとおりアクスルシャフトの中心から50 mm (2.0 in)上の所にリフレクターの下の端がくるようにし、しっかり押しつけます。 約1分間リフレクターを押さえ続けます。 残りのリフレクターでも繰り返します。
1アクスルの中央から50 mm (2.0インチ)上にリフレクターの底部を取り付けます。
図1。 リフレクターの配置
完了
注記
イグニッションキースイッチがOFF (オフ)であることを確認した後に、メインヒューズまたはマイナスバッテリーケーブルを取り付けます。
1. メインヒューズ使用モデル: サービスマニュアルを参照し、メインヒューズを取り付けます。 メインサーキットブレーカー使用モデル: サービスマニュアルを参照し、マイナスバッテリーケーブルを取り付けます。 Harley-Davidson Electrical Contact Lubricant (ハーレーダビッドソンエレクトリカルコンタクトルブリカント) (部品番号99861-02)、ワセリンジェルまたは腐食防止剤をマイナスバッテリーのターミナルに薄く塗ります。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
2. 全モデル: サービスマニュアルを参照し、シートを取り付けます。
警告
ホイール取り付け後に車両を始動させる場合は、必ずブレーキをポンピングしてブレーキシステムに圧力をかけてください。 圧力が不足すると、ブレーキの制動力に悪影響を及ぼし、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00284a)
警告
ブレーキシステムを修理した後は、低速でブレーキをテストしてください。 ブレーキが正しく作動しない場合、高速でテストを行うと制御不能となり、死亡したり重傷を負ったりするおそれがあります。 (00289a)
3. 車両を試運転する前にブレーキを握ります。
4. フォークが正しく動きリバウンドするかテスト走行を行います。
交換用パーツ
図2。 交換用パーツ、クロームロアフォークスライダーキット
表1。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
フォークスライダー、クローム(左)
45500169
2
フォークスライダー、クローム(右)
45500168
3
アクスルホルダー、クローム(右)
45500170
4
ドレンスクリューキット、クローム
(スクリュー2本、ワッシャー2個付属)
45848-03
5
オイルシール(2)
45875-84A
6
パッキングオイルシール(2)
45733-48
7
フォームテープ、両面(2)
53791-06
キットには含まれない本文中記載のアイテム。
A
ナット(2)
B
ロックワッシャー(2)
C
平ワッシャー(2)
D
OEリフレクター(2)