LCDオイル温度/レベルディップスティック
J046752023-08-26
概略
部品番号
クローム: 63004-09B、63002-09B、62955-09B、62946-09B、62974-09A、62700005A、62700009、62700180A
ブラック: 63030-09B、63055-09B、63131-09B、63065-09B、62700011A、62700194A
ディップスティックサービスキット(交換用電池付き): 91800066A
適合モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.com内のパーツ&アクセサリーページ(英語版のみ)をご覧ください。
キット内容:
警告
ボタン電池またはコインセル電池を含みます。 飲み込むと危険、死亡や重篤な傷害につながるおそれがあります。 (13807a)
LCDアッセンブリーまたはディップスティック用の交換パーツはありません。 交換用のCR 2032電池(部品番号 66373-06)は、全てのオイル温度/レベルディップスティック用に別途購入できます。
Oリング、スクリュー 交換用CR 2032電池を含むディップスティックサービスキット(部品番号 91800066)は、一部モデルに対応しています( 表1 および 図3 参照)。
LCDディップスティックの取付け
  1. 標準装備 (OE)部品のディップスティックをフィラーネックから取り外します。
  2. 非ネジ式ディップスティック: 新しいLCDディップスティックのOリングに軽く油をさします。 ディップスティックを取り付けて、ディスプレイが以下のようになるようにします: ディップスティックをフィラーネックに真っすぐに押し込み、固定させます。
    1. 水平、
    2. 左から右に読取り可能、
    3. バー&シールドロゴは後ろに向かって左側です。
  3. ネジ式ディップスティック: Oリングに軽く油をさします。 OEのディップスティックと同様に、ディップスティックをトランスミッションにねじ込みます。 完全に固定した際に、ディスプレイの向きが適切ではない場合は、この取扱説明書の後半にある ディスプレイ角度の調整 を参照してください。
注記
読取り値の正確性を担保するために、ディップスティックはフランジに対してしっかりと装着させなければいけません。
LCDディップスティックの使用とお手入れ
ディップスティックの取外し
注油したり、内部電池を整備する際は、ディップスティックアッセンブリーをフィラーネックから完全に取り外す必要があります。
オイル温度とレベルの表示
図1 」を参照。 正面側のゴムボタンを押して放すと以下が表示されます:
  • オイルタンク内のオイル温度(華氏表示)。
  • エンジンオイルレベル。
ディスプレイは、約10秒後に自動的にシャットダウンします。
ご注意
オイルタンクにオイルを入れ過ぎないでください。 入れ過ぎるとオイルがエアクリーナーに回ってしまい、各部の損傷や不具合につながるおそれがあります。 (00190b)
注記
以下の場合、オイルレベルを正確に測定することができません:
  • エンジンが冷えている
  • 車両が直立状態
  • エンジンが稼働中
OEディップスティック装備の 2000~2004年式 Softailモデルでは、車両が サイドスタンドを使用せず、直立している状態で オイルレベルを確認します。
LCDオイル温度/レベルディップスティック装備の 2000年式以降のSoftailモデルでは、車両が平らな地面上で サイドスタンドを使用した状態で 、オイルレベルを点検します。
乗車前のオイルレベル点検:
車両が平らな地面で サイドスタンドを使用した状態で
  • 適切なオイルレベルは、 図1 に表示されている通り、、ディスプレイ4~8(オイルレベルを示すバー、オイル温度表示の点滅、次いでエンジンが冷えている場合「COLD OIL」)です。 エンジン冷間時にディップスティックに記載されているFULLマークまでオイルを補充してはいけません。
  • オイルレベルがディスプレイ9のように表示される場合(アニメーション表示のレベルバー、次いで"888 NO SENSOR"コード)、ディップスティック内部のワイヤーが接続不良または破損している恐れがあります。 この取扱説明書の後半にある 電池の交換 を参照にし、ディップスティックアッセンブリーの上部と下部を分解してください。 電池の隣にある小さなプラグがコンセントから外れている場合は、接続し直してください。 目に見えるワイヤーが損傷している場合、修理を試みることが可能です。 損傷が目に見えない場合、ディップスティックの内部が破損しており、交換が必要です。
作動温度においてのオイルレベル検査: エンジンが通常の作動温度になるまで車両を走らせます。
Softailモデル: 車両を直立状態で、1~2分間アイドリングさせます。 エンジンを切ります。 サイドスタンドに立てかけます。
Softail以外のモデル: 車両を平らな地面でサイドスタンドを使用した状態で、1~2分間アイドリングさせます。 エンジンを切ります。
  • オイル中に気泡があると、正確に読み取れない恐れがあります。 オイルが落ち着き、気泡がすべて表面に来るまで2分間待ちます。
  • LCDオイル温度/レベルディップスティックの正面にあるゴムボタンを押して放し、オイルタンクの温度とオイルレベルを表示します。 適切なオイルレベルは、 図1 に表示されている通り、ディスプレイ11~14です。.
  • ディスプレイ10または15に示すようにオイルレベルが表示されている場合、オーナーズマニュアルの「オイルレベルホットチェック」の正しい注油手順を参照してください。
  • オイルレベルがディスプレイ9のように表示される場合(アニメーション表示のレベルバー、次いで"888 NO SENSOR"コード)、ディップスティックが正常に機能していません。 乗車前点検 手順を参照してください。
ディスプレイモードの変更
読取り値を摂氏(°C)に変更したい場合:
  • ボタンを約5秒間長押しします。
  • ボタンを放す。
それ以降、ボタンを押して放すと、温度が摂氏で表示されます。
華氏表示に戻したい場合も同様です。
温度/レベル表示の延長
ボタンを素早く2回続けて押すと、表示時間が延長されます。 ディスプレイは約2分後に自動的にシャットダウンします。 それより早く手動でディスプレイをシャットダウンするには、ボタンを1回押します。
1ゴムボタン
2適切なオイルレベル範囲、通常の動作温度でのエンジン、サイドスタンドに立てかけた車両、平らな地面上
3オイルレベルが容量を超えている、オイル温度が70℃(160℉)未満の場合に表示。
4オイルレベルがフル、オイル温度が70℃(160℉)未満の場合に表示。
5オイルレベルが0.24 L(0.25 qt) 低、オイル温度が70℃(160℉)未満の場合に表示。
6オイルレベルが0.47 L(0.5 qt) 低、オイル温度が70℃(160℉)未満の場合に表示。
7オイルレベルが0.71 L(0.75 qt) 低、オイル温度が70℃(160℉)未満の場合に表示。
8オイルレベルが0.95 L(1.0 qt) 低、オイル温度が70℃(160℉)未満の場合に表示。
9接続不良または破損しているワイヤがある場合に表示。
10オイルレベルが容量を超えている、オイル温度が70℃(160℉)以上の場合に表示。
11オイルレベルがフル、オイル温度が70℃(160℉)以上の場合に表示。
12オイルレベルが0.24 L(0.25 qt) 低、オイル温度が70℃(160℉)以上の場合に表示。
13オイルレベルが0.47 L(0.5 qt) 低、オイル温度が70℃(160℉)以上の場合に表示。
14オイルレベルが0.71 L(0.75 qt) 低、オイル温度が70℃(160℉)以上の場合に表示。
15オイルレベルが0.95 L(1.0 qt) 低、オイル温度が70℃(160℉)以上の場合に表示。
16オイル温度が138℃(280℉) を超えている場合に表示。
図1。 LCDオイル温度/レベルディップスティック
エラーの表示
「888 NO SENSOR」エラーコードと動画表示のレベルバー( 図1 、ディスプレイ9)は、ワイヤが接続不良または破損していることを示します。
ディップスティックの電池のパワーレベルが2.4V未満になると、LEDバックライトが無効になり、電池マーク( 図2 参照)が点滅を始めます。
注記
内部の電子機器の故障を防ぐため、ディップスティックはオイル 温度 が138 °C (280 °F)を超える場合、オイル レベル を測定しません。 動画表示のレベルバーは、温度( 図1 、ディスプレイ16)とともに、最大読み取り値155°C(310°F)まで表示されます。
高温でもディップスティックは損傷しません。
レベルの測定値の読取りは、オイル温度が138 °C (280 °F)未満になると再開します。
図2。 電池マーク
ディスプレイ角度の調整
LCDオイル温度/レベルディップスティックを最初に取り付け、固定させる際、読みやすくするために、ディスプレイが車両に平行になるようにすることを推奨します。 ネジ式ボディディップスティックの場合、 ディスプレイが読みにくい角度になっている場合、以下の手順に従ってください:
注記
図3 」を参照。 上部ディスプレイ本体(A)と下部ディップスティックアッセンブリー(B)を分解する際は注意してください。
  1. ディスプレイ本体の下部にあるプラススクリュー(2)小4本を取り外します。
  2. 配線が絡まないように注意しながら、下部ディップスティックアッセンブリーを上部ディスプレイ本体から慎重に引き出します。 上部アッセンブリーと下部アッセンブリーを慎重に分解します。
  3. 注記
    ネジ式ボディモデルの場合、下部ディップスティックアッセンブリーは上部ディスプレイ本体に対して回転させて、8個の位置のいずれかに固定できます。 ディスプレイが最も平行になるような位置を選択します。
  4. 下部ディップスティックアセンブリを適切な位置に回転させます。 配線やシリコンシールリングを挟まないように注意して組み立てます。 4本のスクリューを取り付けます。 しっかりと締め付けます。
電池の交換
長持ちする交換可能なCR 2032リチウム電池がLCDオイル温度ディスプレイに給電します。 電池交換が必要な場合は、CR 2032電池のみを使用してください。
  • 交換用のCR 2032電池(部品番号 66373-06)は、ハーレーダビッドソンディーラーにてお買い求めいただけます。 また、お近くの電池取扱店でも広くお買い求めいただけます。
  • 一部モデルでは、ハーレーダビッドソンディーラーにてお買い求めいただける、ディップスティックサービスキット(部品番号 91800066)の別途購入が必要です。 本キットには、Oリング、スクリュー 交換用CR 2032電池が含まれます( 図3 および 表1 参照 )。
ご注意
次の説明を読み、十分に理解してからバッテリーの交換を行ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合、ハーレーダビッドソン販売店にバッテリーの交換を依頼してください。 正しく取り付けないと本製品が破損する場合があります。 (00419b)
注記
図3 」を参照。 組み立て時に、同じ位置に合わせるために、分解前に、上部ディスプレイ本体(A)と下部(B)ディップスティックコンポーネントをマーキングします。 2つのコンポーネントを分解する際は、慎重に行ってください。
  1. ディスプレイ本体の下部にあるプラススクリュー(2)小4本を取り外します。
  2. 配線が絡まないように注意しながら、下部アッセンブリーを上部ディスプレイ本体から慎重に引き出します。 上部アッセンブリーと下部アッセンブリーを慎重に分解します。
  3. 電池の向きを確認しておいてください。 メカニックピックまたは小さなドライバーを、電池(4)の下に慎重に挿入します。 電池をそっと外して、廃棄します。 図のように新品の電池を挿入します。 電池がはまるまで押し下げます。
  4. 注記
    ある場合は、細い赤いOリング(3)を取り外して 交換します
    細いOリングは、アッセンブリーのどちらかに付着することがあります。
    • 新品の Oリングを取り付ける前に、既存のOリングが完全に取り外せていることを確認してください。
    • 両アッセンブリーを再度組み立てる前に、新品の細いOリングを 下部アッセンブリー(B) に慎重に固定させます。
  5. 下部アッセンブリー(B)を上部本体(A)に揃えます。 2つのパーツを分解前と同じ位置関係になるように組み立てます。 配線や細いOリングを挟まないでください。 4本のスクリューを取り付けます。 しっかりと締め付けます。
  6. ある場合は、ディップスティック取付け前に太いOリング(1)を取り外して 交換します 。 ディップスティックをフィラーネックに挿入します。
  7. 正面のゴムボタンを押して、適切に動作しているかを確認します。 LCDディップスティックの使用とお手入れ を参照してください。
ディップスティックサービスキット
表1。 ディップスティックサービスキット
キット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
キット 91800066
ディップスティックサービスキット
1
Oリング、太(Softailまたは2002~2006年式Touringモデルには 不要 )
別売りなし
2
スクリュー、プラス、スペシャル(4)
別売りなし
3
Oリング、細(2004年式以降のXL Sportsterモデルには 不要 )
別売りなし
4
電池(CR2032)
66376-06
本文中記載アイテム。
A
上部ディスプレイ本体
B
下部ディップスティックアッセンブリー
図3。 ディップスティックサービスキット
液晶ディスプレイ(LCD)の性質
LCDの性質上、トランスミッションケースやオイルタンクからの熱伝達による極端な温度にさらされると、オイル温度を適切に表示することができません。
周囲温度(外気温度)が高い上、渋滞のように停止や発信を繰り返したり、パレードのようにゆっくりと走行するような状況では、このような極端な温度状況が発生する可能性があります。 この状況が発生した場合でも、心配しないでください。 LCDが破損しているわけではなく、LCDが正常な作動温度に戻った時に、機能も正常に戻ります。
また、直射日光に長時間さらされると、LCDセグメントの一部または全部が見えるようになり、ゴムボタンを押していないのに不適切に読取りを行っているように 見える ことがあります。 表示がこのようになっても、ディスプレイに対して影を作り、表面温度が適切に読める温度まで下がれば、元に戻ります。