ヒーテッドハンドグリップキット
J064702017-01-16
概要
キット番号
56100268、56100266、56100264、56100262、56100261、56100259、56100254、56100256
モデル
モデルの備品に関する情報は、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
注記
各キットには、ヒートハンドグリップが1 組と接続部品が入っています(「図22」および「表1」を参照)。
これらのヒーテッドハンドグリップキットは内部配線ハンドルバーには使用できません。
装着に必要となる追加部品
2011年以降のSoftailモデル、2012年以降のDynaモデル、および2014年以降のSportsterモデルには、別売りの電気系統接続ハーネス(H-D部品番号72673-11)が必要です。
必要な工具およびサプライ品
このキットを正しく取り付けるには、ウルトラトーチUT-100 (HD-39969)、ロビネアヒートガン(HD-25070)と熱収縮アタッチメント(HD-41183)、またはその他の適切な放射加熱デバイスが必要です。
このキットの取り付けには、ターミナルクランピングツール、およびその他のパーツとサプライ品が必要です。 バッテリーケーブルを取り外した後は、Electrical Contact Lube (電気系統コンタクトルーブ) (H-D 部品番号99861-02)または同等品が必要です。 これらのアイテムはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にてお買い求めいただけます。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書は、サービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。 このキットを取り付ける際は、お持ちの車両モデルのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で入手できます。
電気的過負荷
ご注意
電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。 複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)
警告
電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。 最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)
このヒーテッドハンドグリップキットは、電気システムから最大で2.8 A の追加電流を必要とします。
交換用パーツ
図22 」および「表1 」を参照してください。
取り外し
準備
注記
スマートサイレンを搭載した車両の場合:
  • ハンズフリーキーフォブが作動圏内にあることを確認します。
  • イグニッションスイッチをON(オン)にします。
VRSCモードのみ: サービスマニュアルの説明に従って、エアボックスアルミカバーを取り外します。
サービスマニュアルを参照し、メインヒューズを取り外します。
VRSC 以外のEFI モデル:
警告
フューエルが飛び散らないよう、サプライホースを外す前に高圧フューエルシステムをパージします。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00275a)
サービスマニュアルに従って、フューエルサプライホースのエアを抜いてから接続を外します。
メインヒューズを搭載した車体の場合:
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
  1. サービスマニュアルを参照し、メインヒューズを取り外します。 シートとすべてのマウントハードウェアを外し、保管します。
メイン回路ブレーカーを搭載した車体の場合:
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡や重傷事故の危険があるため、マイナス(-)バッテリーケーブルを外してから作業を開始してください。 (00048a)
  1. サービスマニュアルを参照してシートを取り外し、マイナス(黒)バッテリーケーブルをマイナスバッテリーターミナルから取り外します。 シートマウントハードウェアをすべて保管します。
キャブレターモデル:
警告
フューエルバルブ固定具を外すことで、ガソリンをキャブレターフューエルラインから排出することが可能です。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 こぼれたフューエルはすぐに拭き取り、拭いた布は適切な方法で処分してください。 (00256a)
  1. フューエルサプライバルブをオフにします。 バルブからフューエルラインを取り外してください。
VRSC以外のすべてのモデルの場合:
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
  1. サービスマニュアルを参照し、フューエルタンクからインスツルメントコンソール(装備車の場合)を外します。
  2. フューエルタンクを取り外す手順については、サービスマニュアルの当該セクション(「Carbureted」(キャブレターエンジン)または「EFI Engine」(EFIエンジン))を参照してください。
  3. FLHRモデルまたは1996年以降のFL Softailモデルのうち、クロームヘッドライトナセルキット(H-D部品番号67907-96)を装着しているモデル: サービスマニュアルを参照してハンドルバーシュラウンドを取り外します。
既存のハンドグリップの取り外し
全モデル:
  1. 右ハンドルバースイッチハウジングアッセンブリーの取り外し方法については、サービスマニュアルを参照してください。 スロットルケーブルを操作する必要があります。
  2. サービスマニュアルを参照しながらスロットルケーブルを外し、既存の右グリップ/スロットルスリーブアッセンブリーを取り外します。 取り外し後、ハンドルバーの端に汚れがなくスムーズであることを確認してください。
  3. 左ハンドルバークランプをクラッチレバーブラケットに固定しているスクリュー2本と平ワッシャーを緩めますが、外さないでください。
  4. 上下のスイッチハウジングスクリューを取り外す。
  5. 左側のハンドルバーグリップを取り外します。 のり付けタイプのグリップの場合、鋭利な刃やナイフを使ってハンドルバーから慎重に切り取ります。
  6. ハンドルバーカバー、ライザーカバー、アウターフェアリングを装着している場合は、サービスマニュアルを参照して必要に応じて取り外し、アッパーフォーククランプに配線を通すことができるようにします。
ヒーテッドハンドグリップの取り付け
  1. 図22 」および「表1 」を参照してください。 この取り付けにワイヤーハーネス延長コード(7)が必要かどうか判断します。
  • アッセンブリーがハンドルバーに取り付けられたのと同じ状態になるように、右側ヒーテッドハンドグリップ/スロットルスリーブとワイヤーハーネスをハンドルバーの外側で保持します。 ハンドグリップ/スリーブのワイヤーハーネス端にあるコネクターはハンドルバーの左端から出してください。
  • コネクターがハンドルバーの反対側から出ている場合は、エクステンションは廃棄して構いません。
  • コネクターが反対側から出ていない場合は、右ハンドグリップワイヤーハーネスの先にエクステンションを接続してください。
注記
ハンドルバーにワイヤーハーネスを完全に装着するために、空気圧または電気用フィッシュテープを使用できます。
フィッシュテープを使用する場合は、フィッシュテープの先をコネクターにひっかけ、テープを確実に貼ります。
1. ハンドルバースイッチハーネスをハンドルバーに固定しているワイヤーリテーニングクリップはすべて取り外します。
2. ヒーテッドハンドグリップ/スロットルスリーブのコネクターと配線をハンドルバーの右側に挿入し、ハンドルバーの左側から出します。
3. ヒーテッドハンドグリップ/スロットルスリーブ、スロットルケーブル、スイッチハウジングを、サービスマニュアルの手順に従ってハンドルバーの右側に取り付けます。
4. 左ヒーテッドハンドグリップ(1)の内側の端から黒色のリングを取り外します。 右ハンドグリップから左グリップコネクターにコネクターを挿入します。
5. マスキングテープまたはグリスペンシルを使ってハンドルバーの左の端から120 mm (4¾ in)のところに印を付けます。
注記
ハンドルバーを完全に清掃し、残っている接着剤をすべて取り除く。
ハンドルバーグリップに柄がある場合、スロットルを完全に閉じた状態でグリップ右の柄と左グリップの柄を合わせます。
警告
取り付け前に左ハンドルバーグリップにグリスを塗らないでください。 グリップにグリスを塗ると、運転中にグリップが取れ、操作性が失われ、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00315a)
6. 左ハンドグリップの配線がハンドルバー左端から大量に出ている場合は、片手に丸く柔らかい物(細いゴム製ホース等)を持ち、配線をハンドルバーの中にゆっくり押し込みながら、もう一方の手でグリップをハンドルバー先近くにゆっくりと入れます。
7. ハンドルバー内側から使用した柔らかい物を外し、左グリップをハンドルバーに慎重に差し込み、ハンドルバー内側の配線をつぶしたり、はさんだりして損傷しないよう注意してください。 グリップをステップ6の印までハンドルバーに押し込みます。
8. 図1 」を参照してください。 固定フランジ(1)を下側のスイッチハウジング(2)に確実に取り付けられるように左グリップの位置をハンドルバー上で合わせます。
1固定フランジ
2ハンドグリップメインハーネスをスイッチハウジングの外側から下に送ります。
図1。 ヒーテッドハンドグリップ(左側)
ご注意
スイッチハウジングの中からハンドグリップメインハーネスを通さないでください。 スイッチハウジングの中から配線を通すと、ショートしたり機器が破損するおそれがあります。 (00369a)
9. ヒーテッドハンドグリップメインワイヤーハーネスをスイッチハウジング(2)のに送ります。
10. 図22 」を参照してください。 ハンドルバーの左側の下に穴がある場合は、その穴にキットのワイヤーリテーナークリップ(11)を取り付けます。 ワイヤーハーネスを各クリップに固定します。 穴がない場合は、ケーブルストラップ(8)を使用してハンドルバーにワイヤーハーネスを取り付けます。
11. サービスマニュアルの説明に従って、スイッチハウジングをハンドグリップとハンドルバーに固定します。
12. 既存の配線に従ってヒーテッドハンドグリップメインワイヤーハーネスを通します: 2006年以降のVRSCモデルのみ: 黒色配線をバッテリーのマイナスターミナル付近へ送ります。 VRSCの全モデル: 赤色配線をバッテリーのプラスターミナル付近へ送ります。
a. アッパーフォーククランプを通して、交差させて、または回りに送り、
b. 車両のフレームに沿ってシート下の通常の位置に送ります。
13. 図22 」を参照してください。 キットのケーブルストラップ(8)を使用し、ヒーテッドハンドグリップ配線を車両フレームに沿ってワイヤーハーネスに取り付けます。
ハーネス接続 - 概要
ヒーテッドハンドグリップを車両に取り付けるには、ワイヤーリードの接合が必要です。 手順はモデルによって異なりますので、以下の該当するセクションを参照してください。 適切なワイヤーの接合手順についてはサービスマニュアルの付録を参照してください。
警告
UltraTorch UT-100または他の放射加熱装置を使用する際は、メーカーの指示に従ってください。 メーカーの指示に従わないと発火の危険があり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00335a)
  • 熱をフューエルシステムコンポーネントに近づけないこと。 熱放射を直接当てると、高熱により燃料に着火/爆発して、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがある。
  • ヒートシュリンク作業が行われているコネクター以外の電気システムコンポーネントに熱を近づけないでください。
  • ツールチップ部分とヒートシュリンクアタッチメントへは手を触れないでください。
2011年以降のSoftailモデル: 次のセクションを参照してください。
その他の全モデル: 特定のモデルについては、「黒色リード接続」に進みます。
ハーネス接続: 2011 年以降のソフテイル各モデル、2012 年以降のダイナ各モデルそして2014 年以降のスポーツスター各モデル
注記
電気系統接続ハーネス(H-D部品番号72673-11)を別途購入する必要があります。
1. シート下のDigital Technicianコネクター[91A] (ラバーブーツ付き灰色の6極Deutschピンコネクター)を見つけます。 電気接続ハーネスをコネクター[91A]のところに配置します。まだ接続しないでください。
2. ヒーテッドハンドグリップワイヤーを電気系統接続ハーネスに送ります。 赤色配線のインラインヒューズホルダーを切らずに、ワイヤーを適切な長さに切って、電気系統接続ハーネスのシールドスプライスコネクターへ容易に届く長さにします。
3. 黒色のハンドグリップワイヤーを電気系統接続ハーネスの黒色配線に接合します。
4. オレンジ/白色のハンドグリップワイヤーを電気系統接続ハーネスの赤/黄色配線に接合します。
5. 赤色のハンドグリップワイヤーを電気系統接続ハーネスの赤/青色配線に接合します。
6. ヒートガンまたは適切な加熱装置を使ってコネクターをワイヤーに収縮させます。
7. Digital Technicianのピンコネクター[91A] (灰色)からラバーブーツを引き抜きます。 ワイヤーからブーツを切り離します。
8. 電気接続ハーネスのソケットハウジングをコネクター[91A]に接続します。
9. ラバーブーツを電気接続ハーネスのオープンピンコネクターに挿入します。
10. ECM をマウントブラケットに取り付けている4 本のスクリューを緩めるか取り外します。 ECMコネクター下に電気系統接続ハーネスを取り回します。 4つのスクリューを5.1–6.2 N·m (45–55 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
11. サービスに戻るセクションに進みます。
アースへの黒色リード接続
2011年以前のDynaモデル
  1. フューエルタンク近くのシート下、フレーム上部にあるアーススクリューからナットを取り外します。
  2. キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選択して、アーススクリューに取り付けます。
  3. 図2 」を参照してください。 容易にアースに手が届くように、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス上の黒色配線を切り、サービスマニュアル付録のパッカードクランピングツール手順に従ってリングターミナルをワイヤーの終端にクリンプします。
  4. アース接続箇所にリングターミナルを取り付けます。 サービスマニュアルに従って、指定のトルク値で固定してください。
  5. このセクションの「全モデル」に進みます。
1テールランプハーネス(オレンジ/白色配線)
2アースターミナル(黒色ワイヤー)
図2。 電源とアース接続部(Dynaモデル)
2010年以前のSoftailモデル
  1. フューエルタンク近くのシート下、フレームの上部にあるアーススクリューを取り外します。
  2. キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選択して、アーススクリューに取り付けます。
  3. 容易にアースに手が届くように、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス上の黒色配線を切り、サービスマニュアル付録のパッカードクランピングツール手順に従ってリングターミナルをワイヤーの終端にクリンプします。
  4. 図3 」を参照してください。 リングターミナルをアーススクリューのネジ山に取り付けます。 アーススクリューをフレ-ム(2)に固定します。 サービスマニュアルに従って、指定のトルク値で固定してください。
  5. このセクションの「全モデル」に進みます。
1テールランプハーネス(オレンジ/白色配線)
2アースターミナル(黒色ワイヤー)
3バッテリー
図3。 電源とアース接続部(Softailモデル)
2013年以前のSportsterモデル
  1. バッテリー近くの左側にある電気系統サイドカバーを取り外します。
  2. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスをシート下のフレーム上部を通して、電気系統サイドカバー内部にある回路ブレーカーに送ります。
  3. 図4 」を参照してください。 以下の場所にあるアーススクリュー(1)を取り外します:
  • 1996 ~ 2003 年の特定のモデルではシートの下、または
  • 1995 年以前のモデル、およびシート下にスクリューがない1996 ~ 2003 年のモデルではスイングアームの近く。
  • 2004 年以降のモデルでは、スターター近くのエンジンの上。
  1. キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選択して、アーススクリューに取り付けます。
  2. 容易にアースに手が届くように、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス上の黒色配線を切り、サービスマニュアル付録のパッカードクランピングツール手順に従ってリングターミナルをワイヤーの終端にクリンプします。
  3. リングターミナルをアーススクリューのネジ山に取り付けます。 アーススクリューを元の場所に固定し、サービスマニュアルのトルクの指定に従い締めます。
  4. このセクションの「全モデル」に進みます。
1アーススクリュー(黒色配線)
図4。 アース接続部(スポーツスターモデル)
2003年以前のTouringモデル
警告
マイナス(-)バッテリーケーブルを先に取り外します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00049a)
1. 取り付けの最初にマイナスバッテリーケーブルが外されていない場合、サービスマニュアルを参照してシートを取り外し、マイナス(黒)バッテリーケーブルをマイナスバッテリーターミナルから外します。 シートマウントハードウェアをすべて保管します。
2. サービスマニュアルを参照し、プラスバッテリーケーブルを外します。 バッテリーを取り外す。
注記
黒色配線は、配線を圧迫したり伸ばしたりせずに、バッテリーのくぼみにバッテリーが適切に適合するほど十分に長いままにする必要があります。
3. 図5 」を参照してください。 ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスの黒色配線を切り、シート下のバッテリーのくぼみ内の回路ブレーカー下にあるアーススタッド(2)に容易に手が届くようにします。
4. キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選択して、アーススタッドに取り付けます。
1回路ブレーカーシルバーターミナル(赤色ワイヤー)
2アースターミナル(黒色ワイヤー)
図5。 接続(バッテリーを取り外した状態) - 2003年以前のツーリングモデル(2003年FLHTCUの表示)
5. サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツール手順に従い、リングターミナルをワイヤーの終端にクリンプします。
6. リングターミナルをアーススタッドに取り付けます。 サービスマニュアルに従って、指定のトルク値で固定してください。
7. このセクションの「全モデル」に進みます。
2004 ~ 2007年Touringモデル
  1. メインハーネスシャーシアーススタッドを見つけます(バッテリー前部のシート下に2つあります)。
  2. シャーシアーススタッドの1つからナットを取り外します。
  3. キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選択して、アーススタッドに取り付けます。
  4. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスの黒配線を切断し、アース箇所へ容易に届くようにします。 サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツール手順に従い、リングターミナルをワイヤーの終端にクリンプします。
  5. アース接続箇所にリングターミナルを取り付けます。 サービスマニュアルに従って、指定のトルク値で固定してください。
  6. このセクションの「全モデル」に進みます。
2006年以前のV-Rodモデル
1. 図6 」を参照してください。 イグニッションスイッチ(2)をフレーム右側に固定しているスクリュー(1、シートの下)を取り外します。
2. スクリューが取り外されたフレームの上部から塗装をこすり落として、強いアース接点をつくります。
3. キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選択して、イグニッションスイッチスクリューに取り付けます。
4. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスの黒配線を切断し、アース箇所へ容易に届くようにします。 サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツール手順に従い、リングターミナルをワイヤーの終端にクリンプします。
5. 黒色配線リングターミナルをイグニションスイッチスクリューのネジ山に取り付けます。 イグニッションスイッチにスクリューを取り付けます。 6–10 N·m (53–88 in-lbs) のトルク値で締め付けます。
6. このセクションの「全モデル」に進みます。
1スクリュー
2イグニッションスイッチ
図6。 アース接続(2006年以前のV-Rodモデル)
2007年以降のV-Rodモデル
ヒーテッドハンドグリップハーネス黒色配線をバッテリーのマイナスターミナルに直接接続します。
1. キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選択し、バッテリーのマイナスターミナルファスナーに取り付けます。
2. バッテリーのマイナスターミナルに容易に届く長さに、ヒーテッドハンドグリップハーネス黒色配線を切ります。 サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツールの説明に従い、リングターミナルを黒色配線の終端にクリンプします。
3. 黒ワイヤーのリングターミナルをバッテリーのマイナスターミナルのマウントポストに固定します。 ターミナルファスナーを7–10 N·m (60–96 in-lbs) のトルク値で締め付けます。
全モデル
黒配線に十分な余裕があり、ハンドルバーの動作が制限されないことを確認します。
特定モデルのオレンジ/白色リード接続セクションに進みます。
スイッチ付き電源へのオレンジ/白リード接続
特定モデルおよび特定年度の車両のサービスマニュアル配線図を使用して、イグニションスイッチにより与えられる電源を見つけます。
2003年以前のDynaモデル
ヒーテッドハンドグリップのスイッチ付き電源は、電気系統サイドカバー内部のオレンジ/白(O/W)メインハーネス電源リードです。
  1. バッテリー近くの左側にある電気系統サイドカバーを取り外します。
  2. 図2 」を参照してください。 アクセス可能ポイントにあるサイドカバー内部のメインハーネスの覆いのエリアを慎重に切り開き、オレンジ/白色のメインハーネス電源リードを切ります。
  3. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスのオレンジ/白色電源リードの余った部分をカットします。サイドカバーの内側でオレンジ/白色配線が簡単に届くようにします。
  4. 図22 」を参照してください。 キットからシールドスプライスコネクター(3)を取り出します。 「図7」の「2-1」スプライス構成を参照してください。 サービスマニュアル付録の説明に従い、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス電源リードをメインハーネスのオレンジ/白色配線に接合します。
  5. このセクションの「全モデル」に進みます。
1「1-1」スプライス構成
2「2-1」スプライス構成
3「3-1」スプライス構成
図7。 スプライスの構成
2004 ~ 2011年のDynaモデル
ヒーテッドハンドグリップスイッチ付き電源は、ヒューズパネルでオープンのヒューズポジションです。 サービスマニュアルの「ヒューズ」セクションとサービスマニュアルの付録にある正しい配線図とを参照してください。
  1. バッテリー近くの左側にある電気系統サイドカバーを取り外します。サイドカバーの両側をしっかりとつかみ、外側に引いてください。
  2. サービスマニュアルの説明に従って、車両から電気系統パネルを外します。
  3. 図22 」を参照してください。 キットからオレンジ/白ヒューズブロックアダプターワイヤー(9)を取り出します。 各末端のターミナルを確認します(「図8 」を参照)。 スプリングタブ付きターミナルのみが、このヒューズブロックに合います。 ワイヤーから慎重に未使用のターミナルを切り取り、廃棄します。
  4. 図9 」を参照してください。 右ヒューズブロック内のヒューズブロックカバーの「オープン」と記されたヒューズキャビティー(1)を見つけます。 この回路の一方の側につながるワイヤーがありますが、対応するワイヤーまたはヒューズはありません。 オレンジ/白アダプターワイヤーのターミナルを止まるまで挿入します。 その周囲には工場出荷時に取り付け済みのターミナルが何本かありますので、そのうちの1本を基準にして、今挿入したターミナルの向きと深さとを確認してください。
  5. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスのオレンジ/白色電源リードの余った部分をカットします。アダプターワイヤーに簡単に届くようにします。
  6. 図22 」を参照してください。 キットからシールドスプライスコネクター(3)を取り出します。 「図7 」の「1-1」スプライス構成を参照してください。 サービスマニュアル付録の説明に従い、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス電源リードをアダプターのワイヤーに接合します。
  7. 図22 」を参照してください。 キットの2 Aヒューズ(12)を「オープン」ヒューズキャビティーに挿入し回路を完成させます。
  8. サービスマニュアルの指示に従って、電気系統パネルを取り付けます。 電気系統パネル内のラバーブッシングでピンを揃え、しっかりと所定の位置に押すことにより、電気系統パネルカバーを取り付けます。
  9. このセクションの「全モデル」に進みます。
1配線からこのターミナルを切ります
2配線にこのターミナルを残します
3スプリングタブ(2)
図8。 ヒューズブロックアダプターワイヤー(DynaとSoftail)
図9。 「オープン」ヒューズブロックキャビティー(2004年以降ダイナ)
2003年以前のSoftailモデル
ヒーテッドハンドグリップスイッチ付き電源は、シート下のテールランプハーネス内のオレンジ/白(O/W)色配線です。
  1. 図3 」を参照してください。 シート下のアクセス可能ポイントにあるテールランプハーネス(1)の覆いのエリアを慎重に切り開き、オレンジ/白色ワイヤーを切ります。
  2. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスのオレンジ/白色電源リードの余った部分をカットします。シート下のオレンジ/白色配線に簡単に届くようにします。
  3. 図22 」を参照してください。 キットからシールドスプライスコネクター(3)を取り出します。 「図7」の「2-1」スプライス構成を参照してください。 サービスマニュアル付録の説明に従い、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス電源リードを切断されたオレンジ/白色配線に接合します。
  4. このセクションの「全モデル」に進みます。
2004 ~ 2010年のSoftailモデル
ヒーテッドハンドグリップスイッチ付き電源は、ヒューズパネルでオープンのヒューズポジションです。 サービスマニュアルの「ヒューズ」セクションとサービスマニュアルの付録にある正しい配線図とを参照してください。
  1. ヒューズブロックカバーを取り外します。 ヒューズブロックブラケットを固定している六角ヘッドスクリュー2本を取り外します。 車両フレームからブラケットとヒューズブロックアッセンブリーとを引き抜きます。
  2. 左ヒューズブロックを保持しているタブを押し、マウントスロットからブロックを引き出します。
  3. 図22 」を参照してください。 キットからオレンジ/白ヒューズブロックアダプターワイヤー(9)を取り出します。 各末端のターミナルを確認します(「図8 」を参照)。 スプリングタブ付きターミナルのみが、このヒューズブロックに合います。 ワイヤーから慎重に未使用のターミナルを切り取り、廃棄します。
  4. 図10 」を参照してください。 右ヒューズブロック内のヒューズブロックカバーの「P&A IGN」と記されたヒューズキャビティー(1)を見つけます。 この回路の一方の側につながるワイヤーがありますが、対応するワイヤーまたはヒューズはありません。 オレンジ/白アダプターワイヤーのターミナルを止まるまで挿入します。 その周囲には工場出荷時に取り付け済みのターミナルが何本かありますので、そのうちの1本を基準にして、今挿入したターミナルの向きと深さとを確認してください。
  5. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスのオレンジ/白色電源リードの余った部分をカットします。アダプターワイヤーに簡単に届くようにします。
  6. 図22 」を参照してください。 キットからシールドスプライスコネクター(3)を取り出します。 「図7 」の「1-1」スプライス構成を参照してください。 サービスマニュアル付録の説明に従い、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス電源リードをアダプターのワイヤーに接合します。
  7. 図22 」を参照してください。 キットの2アンペアヒューズ(12)を「P&A IGN」ヒューズキャビティーに挿入し回路を完成させます。
  8. ヒューズブロックをヒューズブロックブラケット内のマウントスロットにスライドさせ、所定の位置にしっかりと収めます。 ブラケットとヒューズブロックアッセンブリーを所定の位置に配置し、以前取り外した2 本の六角ヘッドスクリューで固定します。 しっかりと締めます。
  9. このセクションの「全モデル」に進みます。
図10。 「P&A IGN」ヒューズブロックキャビティー(2004 ~ 2010年Softail)
2013年以前のSportsterモデル
ヒーテッドハンドグリップのスイッチ付き電源は、電気系統サイドカバー内部またはシート下のオレンジ/白(O/W)メインハーネス電源リードです。
  1. 図11 」を参照してください。 電気系統サイドカバー内部メインハーネス覆いのエリアまたはシート下のアクセス可能ポイントを慎重に切り開き、オレンジ/白のメインハーネス電源リードを切ります。
  2. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスのオレンジ/白色電源リードの余った部分をカットします。サイドカバーの内側またはシート下でオレンジ/白色配線に簡単に届くようにします。
  3. 図22 」を参照してください。 キットからシールドスプライスコネクター(3)を取り出します。 「図7」の「2-1」スプライス構成を参照してください。 サービスマニュアル付録の説明に従い、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス電源リードをメインハーネスのオレンジ/白色配線に接合します。
  4. このセクションの「全モデル」に進みます。
1回路ブレーカーシルバーターミナルを含む左側のカバー(赤色配線)
2ストックワイヤーハーネス(オレンジ/白ワイヤー)
図11。 電源接続(XLモデル)
2003年以前のTouringモデル
ヒーテッドハンドグリップのスイッチ付き電源は、トップ近くの右側カバー内部のオレンジ/白(O/W)メインハーネス電源リードです。
  1. 図12 」を参照してください。 アクセス可能ポイントにある電気系統サイドカバー内部のメインハーネス覆いのエリアを慎重に切り開き、オレンジ/白色のメインハーネス電源リードを切ります。
  2. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスのオレンジ/白色電源リードの余った部分をカットします。サイドカバーの内側でオレンジ/白色配線が簡単に届くようにします。
  3. 図22 」を参照してください。 キットからシールドスプライスコネクター(3)を取り出します。 「図7」の「2-1」スプライス構成を参照してください。 サービスマニュアル付録の説明に従い、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス電源リードをメインハーネスのオレンジ/白色配線に接合します。
  4. このセクションの「全モデル」に進みます。
1ヒューズボックハーネス(オレンジ/白ワイヤー)
図12。 左ハンドサイドカバー後方のヒューズボックスハーネス、2003年以前のTouringモデル(図はFLHTCUI)
2004 ~ 2007年Touringモデル
ヒーテッドハンドグリップスイッチ付き電源は、ヒューズパネルでオープンのヒューズポジションです。 サービスマニュアルの「ヒューズ」セクションとサービスマニュアルの付録にある正しい配線図とを参照してください。
  1. 2004 ~ 2006年モデル: ヒューズボックスにアクセスするために、サービスマニュアルの説明に従って、左側のカバーを取り外します。 2007年モデル: ヒューズボックスにアクセスするために、サービスマニュアルの説明に従って、右側のカバーを取り外します。 全モデル: サービスマニュアルの説明に従って、車両からメインヒューズホルダー、ヒューズブロックおよびダストカバーを取り外します。
  2. キットからオレンジ/白ヒューズブロックアダプターワイヤー(9)を取り出します。 2004 ~ 2006年モデル: それぞれの先端にあるターミナルに注意してください(「図13 」の上の図を参照)。 スプリングタブのないターミナルのみが、ヒューズのキャビティーに合います。 慎重に、スプリングタブ付きターミナルを配線から切り取り、廃棄します。 2007年モデル: それぞれの先端にあるターミナルに注意してください(「図13 」の下の図を参照)。 スプリングタブ付きターミナルのみが、ヒューズのキャビティーに合います。 慎重に、スプリングタグなしターミナルを配線から切り取り、廃棄します。
  3. 全モデル:図14」を参照してください。 「P&A IGN」「2A MAX」(1)と書かれたヒューズキャビティーを見つけます。 この回路の一方の側につながるバスバーがありますが、対応する配線またはヒューズはありません。 この列に現在取り付けてあるヒューズ(2)を3個取り外し、それぞれの位置をメモします。
  4. ゆっくりとオレンジ色のプラスチック製補助ロックをヒューズブロックから取り外します。 オレンジ/白アダプターワイヤーのターミナルを止まるまで挿入します。 その周囲には工場出荷時に取り付け済みのターミナルが何本かありますので、そのうちの1本を基準にして、今挿入したターミナルの向きと深さとを確認してください。 補助ロックを取り付けます。
  5. 前のステップで外した補助ロックとヒューズ3本を取り付けます。
  6. 図22 」を参照してください。 オレンジ/白色ヒーテッドハンドグリップハーネスワイヤーから余分な長さを切ります。 キットのシールドスプライスコネクター(3)を使用して、ステップ4で取り付けたアダプターワイヤーにワイヤーを接合します。
  7. キットの2 Aヒューズ(12)を「P&A IGN」、「2A MAX」と記されたヒューズキャビティーに取り付け、回路を完成させます。
  8. このセクションの「全モデル」に進みます。
1配線からこのターミナルを切ります
2配線にこのターミナルを残します
3スプリングタブ(2)
図13。 ヒューズブロックアダプター配線(FL Touring)
1P&A IGN ヒューズの場所
2これらのヒューズ(3)を外します。
図14。 P&A IGN ヒューズキャビティー(2004 年から2007 年ツーリングモデル)
V-Rodモデル
ヒーテッドハンドグリップのスイッチ付き電源は、ヒューズブロックからのオレンジ/白(O/W)のメインハーネス電源リードです。
  1. 図15 」を参照してください。 アクセス可能ポイントにあるヒューズブロック(2)近くのメインハーネス覆いのエリアを慎重に切り開き、以下の印のあるヒューズキャビティー(1)に至るオレンジ/白のメインハーネスワイヤーを切ります。
    1. 2002 年から2006 年モデルのアクセサリー、または
    2. 2007年以降のモデルのP&Aイグニッション
  2. ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスのオレンジ/白色電源リードの余った部分をカットします。ヒューズブロックのオレンジ/白色配線に簡単に届くようにします。
  3. 図22 」を参照してください。 キットからシールドスプライスコネクター(3)を取り出します。 「図7」の「2-1」スプライス構成を参照してください。 サービスマニュアル付録の説明に従い、ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス電源リードをメインハーネスのオレンジ/白色配線に接合します。
  4. キットの2 Aヒューズ(12)をヒューズキャビティーに挿入し回路を完成させます。
1アクセサリーヒューズ
2ヒューズブロック
図15。 アクセサリーヒューズの位置(V-Rod モデル)
全モデル
オレンジ/白配線に十分な余裕があり、ハンドルバーの動作が制限されないことを確認します。
特定のモデルの赤色リード接続セクションに進みます。
バッテリー電源への赤色リード接続
特定モデルおよび特定年度のサービスマニュアル配線図を使用して、バッテリーから直接与えられる電源を見つけます。
2003年以前のDynaモデル
ヒーテッドハンドグリップバッテリー電源は、電気系統サイドカバー内側の回路ブレーカーのシルバーターミナルです。
1. 図16 」を参照してください。 ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスの赤色配線をシート下のフレーム上部を通して、電気系統サイドカバー内部にある回路ブレーカーに送ります。
2. 図22 」を参照してください。 キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選び、シルバーターミナルスタッド(赤色配線)を回路ブレーカーに装着します。
3. ヒーテッドハンドグリップハーネス赤色配線から余った部分をカットしますが、インラインヒューズホルダーはカットしないでください。 サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツールの説明に従い、リングターミナルを赤色配線の終端に圧接します。
ご注意
ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスの電源ワイヤー(赤)は、回路ブレーカーのシルバーターミナルに接続してください。 回路ブレーカーのコッパーターミナルに接続すると回路の過負荷が生じ、機器が損傷することがあります。 (00370a)
4. 赤色配線リングターミナルを回路ブレーカーのシルバー端子スタッドのねじ山に取り付けて、2.3–4 N·m (20–35 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
5. このセクションの「全モデル」に進みます。
1回路ブレーカーシルバーターミナル(赤色ワイヤー)
図16。 ダイナモデルの接続(2003 年以前のモデル)、左サイドカバーを外した状態を下から見た図
2003年以前のSoftailモデル
ヒーテッドハンドグリップバッテリー電源はシート下のリアフェンダースプラッシュガードの前部にある回路ブレーカーのシルバーターミナルです。
1. 図17 」を参照してください。 サービスマニュアルの説明に従って、リアフェンダースプラッシュガード(1)を取り外します。
2. 図18 」を参照してください。 フレームの右上、シート下、シート下リアフェンダースプラッシュガード前部にある回路ブレーカーにヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネス赤色配線を送ります。
3. 図22 」を参照してください。 キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選び、シルバーターミナルスタッド(赤色配線)を回路ブレーカーに装着します。
4. ヒーテッドハンドグリップハーネス赤色配線から余った部分をカットしますが、インラインヒューズホルダーはカットしないでください。 サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツールの説明に従い、リングターミナルを赤色配線の終端に圧接します。
ご注意
ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスの電源ワイヤー(赤)は、回路ブレーカーのシルバーターミナルに接続してください。 回路ブレーカーのコッパーターミナルに接続すると回路の過負荷が生じ、機器が損傷することがあります。 (00370a)
5. 赤色配線リングターミナルを回路ブレーカーのシルバー端子スタッドのねじ山に取り付けて、2.3–4 N·m (20–35 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
6. このセクションの「全モデル」に進みます。
1リアスプラッシュガード
2ヒューズボックス
図17。 スプラッシュガード、2003 年以前のソフテイルモデル(2003 年モデルを表記)
1ヒューズボックス
2回路ブレーカーシルバーターミナル(赤色ワイヤー)
図18。 回路ブレーカー(2003 年以前のソフテイル)
2003年以前のSportsterモデル
ヒーテッドハンドグリップバッテリー電源は、電気系統サイドカバー内側の回路ブレーカーのシルバーターミナルです。 「図19 」および「図11 」を参照してください。
1. 図22 」を参照してください。 キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選び、シルバーターミナルスタッド(赤色配線)を回路ブレーカーに装着します。
2. ヒーテッドハンドグリップハーネス赤色配線から余った部分をカットしますが、インラインヒューズホルダーはカットしないでください。 サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツールの説明に従い、リングターミナルを赤色配線の終端に圧接します。
ご注意
ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスの電源ワイヤー(赤)は、回路ブレーカーのシルバーターミナルに接続してください。 回路ブレーカーのコッパーターミナルに接続すると回路の過負荷が生じ、機器が損傷することがあります。 (00370a)
3. 赤色配線リングターミナルを回路ブレーカーのシルバー端子スタッドのねじ山に取り付けて、2.3–4 N·m (20–35 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
4. このセクションの「全モデル」に進みます。
1回路ブレーカー、シルバーターミナル(赤色配線)
図19。 回路ブレーカー(2003 年以前のスポーツスター)
2003年以前のTouringモデル
ヒーテッドハンドグリップバッテリー電源は、シート下バッテリーのくぼみ内にある回路ブレーカーのシルバーターミナルです。
1. 図5 」を参照してください。 シート下のバッテリーくぼみ内にある回路ブレーカーのシルバーターミナルスタッド(1)にヒーテッドハンドグリップ赤色配線を送ります。
2. 図22 」を参照してください。 キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選び、シルバーターミナルスタッド(赤色配線)を回路ブレーカーに装着します。
3. ヒーテッドハンドグリップハーネス赤色配線から余った部分をカットしますが、インラインヒューズホルダーはカットしないでください。 サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツールの説明に従い、リングターミナルを赤色配線の終端に圧接します。
ご注意
ヒーテッドハンドグリップワイヤーハーネスの電源ワイヤー(赤)は、回路ブレーカーのシルバーターミナルに接続してください。 回路ブレーカーのコッパーターミナルに接続すると回路の過負荷が生じ、機器が損傷することがあります。 (00370a)
4. 赤色配線リングターミナルを回路ブレーカーのシルバー端子スタッドのねじ山に取り付けて、2.3–4 N·m (20–35 in-lbs)のトルク値で締め付けます。
5. 車両にバッテリーを戻しますが、まだバッテリーターミナルを接続しないでください。
6. このセクションの「全モデル」に進みます。
2004 ~ 2010年のSoftailモデル、2004 ~ 2011年のDynaモデル、2004 ~ 2013年のSportsterモデル、2004 ~ 2013年のTouringモデル
ヒーテッドハンドグリップバッテリー電源はメイン電気系統ハーネスのB+(バッテリープラス)コネクターです。
  1. 図20 」を参照してください。 メイン電気系統ハーネスのB+ (バッテリープラス)コネクター(1) (未使用灰色コネクターが付いた赤色配線)を見つけます。コネクターからカバー(2)を取り外します。
    1. DynaモデルおよびSoftailモデル: シートの下にあります。
    2. SportsterモデルおよびTouringモデル: シートの下を通ってECM (電子制御モジュール)の下にあります。
  2. 図22 」を参照してください。 B+コネクターにキットのアダプタハーネス(10)を挿入します。
  3. アダプターハーネス赤色配線の先に簡単に届くようにヒーテッドハンドグリップハーネス赤色配線をカットしますが、インラインヒューズホルダーはカットしないでください。
  4. キットからシールドスプライスコネクター(3)を取り出します。 「図7 」の「1-1」スプライス構成を参照してください。 サービスマニュアル付録の説明に従い、ヒーテッドハンドグリップ赤色配線をアダプターのワイヤーに接合します。
  5. このセクションの「全モデル」に進みます。
1B+コネクター
2カバー
図20。 B+コネクター
V-Rodモデル
ヒーテッドハンドグリップハーネス赤色配線をバッテリーのプラスターミナルに直接接続します。
1. キットから正しいリングターミナル(4、5または6)を選択し、バッテリーのプラスターミナルファスナーに取り付けます。
2. ヒーテッドハンドグリップハーネス赤色配線をバッテリープラスターミナルに簡単に届くようにカットしますが、インラインヒューズホルダーはカットしないでください。 サービスマニュアル付録のパッカードクリンプツールの説明に従い、リングターミナルを赤色配線の終端に圧接します。
3. 赤色配線のリングターミナルをバッテリーのプラスターミナルのマウントポストに固定します。 ターミナルファスナーを7–10 N·m (60–96 in-lbs) のトルク値で締め付けます。
全モデル
ハンドルバーの動作が制限されないように、赤色リードに十分な余裕があることを確認します。
次のセクションに進んでください。
運転可能な状態に戻す
注記
ヒーテッドハンドグリップとすべての関連するワイヤーを、お持ちのモデルのバイクの使用取り扱い説明書に記載される手順で取り付けてから、以下のステップを行ってください。
1. 右のグリップ/スロットルスリーブが回転して勝手に元に戻り、ハンドルバーやスイッチハウジングに引っかからないことを確認します。 スロットルが正しく機能するまでエンジンを始動させないでください。
注記
イグニッションスイッチがオフの位置にあることを確認した後に、メインヒューズまたはバッテリーケーブルを取り付けます。
警告
プラス(+)側のバッテリーケーブルを先に接続します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00068a)
2. 電源を接続します。
a. 2003年以前のTouringモデルのみ: サービスマニュアルを参照して、バッテリーケーブルを接続します(プラスケーブルを最初に取り付けます)。 バッテリーターミナルにワセリンまたは腐食防止剤を薄く塗布する。
b. メインヒューズ使用モデル: サービスマニュアルを参照してメインヒューズを取り付けます。
c. メイン回路ブレーカー装備車(Sportsterを除く): サービスマニュアルを参照し、説明に従ってバッテリーのマイナスケーブルを取り付けます。 バッテリーターミナルにワセリンまたは腐食防止剤を薄く塗布する。
d. メイン回路ブレーカーを装備したSportsterモデル: サービスマニュアルを参照し、説明に従ってエンジンクランクケースのマイナスバッテリーケーブルを接続します。
3. V-Rodモデルのみ: サービスマニュアルの説明に従って、エアボックスアルミカバーを取り付けます。 その他の全モデル: サービスマニュアルの説明に従って、フューエルタンクを取り付けます。
4. サービスマニュアルの説明に従い、ハンドルバーカバー、ライザーカバーまたはアウターフェアリング(装着時)を取り付けます。
注記
バッテリーの消耗を防ぐため、ヒーテッドハンドグリップはイグニッションスイッチがオンのときのみ作動するよう設計されています。 ハンドグリップは、安定した回転数でエンジンが稼動しているときに最大の熱量を発生します。
ヒーテッドハンドグリップコントロールのダイアル設定は1 (最小)から6 (最大)までです。
5. イグニッションスイッチをオフにして、左グリップの数字設定をダイアルします。 ハンドグリップが熱くなっていないか確認します。 ハンドグリップをオフの位置にダイアルします。 イグニッションをオンに入れます。エンジンはかけないでください。 ハンドグリップが熱くなっていないか確認します。
6. エンジンを始動します。 どの設定でもハンドグリップが正しく温まることを確認します。
7. たるんでいるワイヤーは、シート下の保護エリアにたくし込んでください。 ワイヤーは、可動パーツ、熱源、挟み込まれるような場所、こすれるような場所から離れるようにケーブルストラップで固定してください。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
8. サービスマニュアルの手順に従って、シートを閉じるか取り付けます。
トラブルシューティング
ヒートハンドグリップ回路図については「図21」を参照してください。
ハンドグリップが温かくならない
  1. 図1 」を参照してください。 正しく配線されているかチェックしてください。 ハンドグリップメインハーネスは必ずスイッチハウジングの外側に通してください。 内側から通している場合、左側のスイッチハウジングを解体し、配線が締め付けられていないか点検します。 配線が締め付けられている場合、左側のグリップを付け直し、再度正しい配線経路で取り付け手順を実行します。
  2. オレンジ/白、赤色、および黒色のハンドグリップメインワイヤーハーネス配線の接続をチェックします。 接続に断線や弱くなった部分がある場合は、その接続部を修理してください。 ハンドグリップをテストします。 どちらにも該当しない場合はステップ3に進みます。
  3. サービスマニュアルの説明に従って、シートを開けるか取り外します。
  4. エンジンを始動します。
  5. ハンドグリップメインワイヤーハーネスの赤色と黒色の配線に対して12Vdc をチェックします。 全ての配線に12 VDC がない場合、ワイヤーハーネスのヒューズをチェックし、飛んでいる場合は交換します。 そうなっていない場合は、左グリップとワイヤーハーネスを交換し、ハンドグリップをテストします。
  6. ハンドルバーから右側のハンドグリップを外します。
  7. 左グリップワイヤーハーネスから右グリップのコネクターを外します。
  8. 右ハンドグリップの2本のコネクターリードの導通をチェックします。 テストによって導通が認められる場合、ハンドグリップは機能しています。
イグニッションスイッチをオフにしてもハンドグリップが熱くなる
イグニッションスイッチをオフにしてもハンドグリップが熱くなる場合、ハンドグリップの車両への配線が正しくないか、左側グリップとワイヤーハーネスに不具合がある可能性が考えられます。
慎重に車両全体のヒートハンドグリップ配線の接続をチェックします。 接続に問題がない場合、ヒートハンドグリップメインワイヤーハーネスを付け直し、ハンドグリップをテストします。
1左側ハンドグリップ
2ヒートコントロール
3メイン回路ブレーカーまたはバッテリー + コネクターへプラス
4ヒューズ
5アクセサリ電源へプラス
6マイナス接地
7右側ハンドグリップ
図21。 ヒートハンドグリップ回路図
交換用パーツ
図22 」および「表1 」を参照してください。
図22。 交換用パーツ、ヒーテッドハンドグリップキット
表1。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
キット56100262: フレームヒーテッドハンドグリップ
1
ヒーテッドハンドグリップ、左
非売品
2
ヒーテッドハンドグリップ、右
非売品
キット56100264: クローム/ラバー(大径)グリップ
1
ヒーテッドハンドグリップ、左
非売品
2
ヒーテッドハンドグリップ、右
非売品
キット56100266: クローム/ラバー(小径)グリップ
1
ヒーテッドハンドグリップ、左
非売品
2
ヒーテッドハンドグリップ、右
非売品
キット56100268: 輪郭クローム/ラバーヒーテッドグリップ
1
ヒーテッドハンドグリップ、左
非売品
2
ヒーテッドハンドグリップ、右
非売品
キット56100261: ノスタルジックヒーテッドハンドグリップ
1
ヒーテッドハンドグリップ、左
非売品
2
ヒーテッドハンドグリップ、右
非売品
キット56100259: スカルヒーテッドハンドグリップ
1
ヒーテッドハンドグリップ、左
非売品
2
ヒーテッドハンドグリップ、右
非売品
キット56100254: スリップストリームヒーテッドハンドグリップ
1
ヒーテッドハンドグリップ、左
非売品
2
ヒーテッドハンドグリップ、右
非売品
キット56100256: エアフローヒーテッドハンドグリップ
1
ヒーテッドハンドグリップ、左
非売品
2
ヒーテッドハンドグリップ、右
非売品
すべてのヒーテッドハンドグリップキットに共通のパーツ
3
シールドスプライスコネクター(2)
70586-93
4
リングターミナル(2)、#10スタッド用
9857
5
リングターミナル(2)、
6.4 mm (¼ in)スタッド用
9858
6
リングターミナル、
7.9 mm (5/16 in)スタッド用
9859
7
ワイヤーハーネスエクステンション、
長さ26.7 cm (10.5 in)
69201713
8
ケーブルストラップ(黒) (8)、
長さ26.7 cm (10.5 in)
10006
9
配線、ヒューズブロックアダプター
70329-04
10
ワイヤーハーネス、アダプター
70310-04
11
クリップ、配線リテーナー(4)
70345-84
12
ヒューズ、ブレードタイプ、2A (灰)
54305-98
13
ヒューズ、ブレードタイプ、5 A(薄褐色)
(ヒューズホルダー内)
72331-95