DETACHABLE WINDSHIELD AND DOCKING HARDWARE KIT (デタッチャブルウィンドシールドおよびドッキングハードウェアキット)
J028262017-08-22
概要
キット番号
58865-03、58880-03、58362-03
モデル
このキットは、1984年以降のFXST、FXSTB、FXSTC、および1993年以降のFXDWGモデルで、パッシングランプを装備している場合に適合します。
表1。 モデル
キット
コンテンツ
58865-03
クリア、標準高のウィンドシールド
58880-03
スモーク、標準高のウィンドシールド
キット58362-03には、上記ウィンドシールドキットの装着に必要な、ドッキングハードウェアが含まれています。
装着に必要となる追加パーツ
注記
パッシングランプを同時に装着する場合、Turn Signal Relocation Kit (ターンシグナルリロケーションキット) (ハーレーダビッドソン部品番号68603-01) が必要です。ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めください。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書は、サービスマニュアルの記載情報の参照を必要としています。 このキットを取り付ける際は、お持ちのバイクのサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容
図4」および「表2」、「図5」および「表3」を参照してください。
取り付け
1. 引っかき傷から保護するため、取り付け前に、ガスタンクとフロントフェンダーをカバーします。
図1。 新しいクラッチケーブルの取り回し
2. FXSTBモデル: ステップ3に進む。 FXSTB以外の全モデル: 図1を参照してください。 次のようにクラッチケーブルの位置をハンドルバーの内側に移動します。
a. ケーブルアジャスターを、クラッチケーブルに沿い、フロントフレームダウンチューブおよびスライドオフラバーブーツのそばを通して、途中まで置きます。
b. 1/2 in.レンチでケーブルアジャスターを押さえ、9/16 in.レンチでジャムナットを緩めます。 ケーブルアジャスターからジャムナットを遠ざけます。 アジャスターをジャムナットの方向へ動かし、ハンドレバーに遊びをたくさん作ります。
c. クラッチレバーブラケット下にあるピボットピン溝から小さいスナップリングを外します。 ブラケットからピボットピンおよびクラッチレバーを取り外します。 アンカーピンとクラッチケーブルアイレットをクラッチレバーから外します。
d. 「図1」を参照してください。 クラッチケーブルの位置をハンドルバーの内側に変え、クラッチケーブルをクラッチレバーに繋ぎます。
e. 「図2」を参照してください。 ハンドレバーの余裕がなくなるまでケーブルアジャスターをジャムナットから遠ざけます。 クラッチケーブルのケーブルエンドをクラッチレバーブラケットから引き離し、遊びを点検します。 ケーブルアジャスターを回し、1.6-3.2 mm (1/16-1/8 in.)の遊びをケーブルエンドとクラッチレバーブラケットの間に作ります。
f. 1/2 in. レンチでアジャスターを固定します。 9/16 in. レンチを使用し、ケーブルアジャスターにジャムナットを締め付けます。 ケーブルアジャスター機構にラバーブーツをかぶせる。
図2。 1.6-3.2 mm(1/16-1/8 in.)クラッチケーブルの遊び
3. FXSTBモデルのみ: フォークチューブから既存のターンシグナルクランプを取り外します。 ターンシグナルから元のターンシグナルスタンドオフを取り外します。 元のクランプやスタンドオフを、再組み立て時に使用することはありません。
4. 図4」を参照してください。 ロアウィンドシールドマウント用のマウントハードウェアを組み立てます。 次の手順で組み立て、アッセンブリーは緩めておきます。
a. ドッキングハードウェアキット内のマウントハードウェアを確認します。
b. 平ワッシャー(5)とブッシング(4)をボルト(3)上に置き、クランプ(5)上に取り付けます。
c. クランプアッセンブリーをフォークチューブに、クランプナットを使用してヘッドランプの前方に取り付けます。
5. 図5」を参照してください。 図に示すように、アッパーウィンドシールドマウント用のハードウェアを組み立て、ボタンヘッドスクリューを20 Nm (15 ft-lbs) のトルク値で締め付けます。 スペーサー (1) (図では省略)を、リテーナーの配線ブラケット(6、7)とアッパーフォークトリプルクランプの間に嵌めます。
注記
以下のように、ウィンドシールドを取り付ける前に、アッパーブッシングとフューエルタンクの間に適切な隙間があることを確認します。 「図3」を参照してください。 フロントフォークを左に回転し、フォークがフォークストップの位置に静止できるようにします。 フューエルタンクとアッパーブッシング間の隙間を測定します。 適切なサイズのドリルビットの柄を、フューエルタンクとアッパーブッシングとの間のフィーラーゲージとして使うとよいでしょう。 隙間を確認する前に、フューエルタンクにマスキングテープを貼って、フューエルタンクの塗装に傷がつかないよう保護します。 フロントフォークを右フォークストップの位置まで完全に回し、この手順を繰り返します。 隙間が5/32 インチ (4 mm)未満である場合、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店に問い合わせてください(P&サービスブリテンの40ページを参照)。
図3。 隙間の測定(ドッキングポイントを上から見下ろした様子)
6. ウィンドシールドアッセンブリー上部の2つの「ジョー」を、ブッシング(図4の4)上部の溝にひっかけ、下側のクランプアッセンブリーを、下側のブッシングが下側のウィンドシールドの「ジョー」にしっかりとはまるまで上にスライドします。
7. ウィンドシールドを所定の位置に置いた状態で、ロアマウントクランプ(8)ハードウェアを締め付けます。まず、クランプナットを14 Nm (10 ft-lbs)のトルクで締め付けます。 締めるときにクランプが回らないように注意してください。
注記
マウントブッシングがウィンドシールドブラケットに平行になるようにしてください)。
8. ウィンドシールドを取り外します。まず、中央ブレースに平行なウィンドシールドのエッジを摑み、アッパーブッシングの溝からウィンドシールドを強く引いて緩めます。 ロアブッシングからウィンドシールドアッセンブリーを持ち上げます。
9. ブレーキラインクランプをアッパーフォークトリプルクランプに改めて取り付けます。
10. 必要ならば、ターンシグナルリロケーションキットに付属の説明書に従い、ターンシグナルを取り付けます。
警告
アクセサリーの取り付けや荷物の積載を適切に行わないと、車両の安定性やハンドリングに悪影響を及ぼし、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00455b)
警告
ステーショナリーと可動パーツの間に十分な間隔を作らないと、ハンドル操作が奪われ、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00378a)
注記
取り付け後、ウィンドシールドを点検してください。 ウィンドシールドの取り付けによって、フロントフォークアッセンブリー左右の動きが妨害されていないことを確認します。 左右に完全に動かない場合、ハンドル操作性が低下し、死亡や重傷を負う恐れがあります。 完全に動かない場合は、適切な間隔が得られるまでウィンドシールドを調整してください。 この付属品の取り付け後、何か問題がある場合は、運転前にハーレーダビッドソンの経験豊かな整備担当者に修正をご依頼ください。
注記
マウントハードウェアは定期的に点検してください。 部品が緩んだ状態では運転しないでください。 部品が緩んでいると、他の全ての部品、ウィンドシールド自体に過剰な負担がかかり、部品に修復できない不具合が生じる恐れがあります。
手入れと清浄
注記
ウィンドシールド内側の屈曲によって、太陽光がバイクの特定部分に集中して非常に高温になることがあります。 駐車時は注意してください。 太陽に向けて駐車するか、半透明素材を計器にかぶせるか、またはウィンドシールドを反射しないように調整してください。
ご注意
ハーレーダビッドソンの車両にはレキサン製のウィンドシールドが使用されています。 レキサンは、車両のウィンドシールドで使用されるその他の材料よりも耐久性、歪みの耐性に優れていますが、注意を払い、しっかり手入れをする必要があります。 レキサンを正しく手入れしないと、ウィンドシールドが損傷するおそれがあります。 (00230b)
ご注意
ハーレーダビッドソンのウィンドシールドには、必ずハーレーダビッドソンが推奨する製品のみを使用してください。 きつい化学薬品またはシート類を使用しないでください。それらの使用は、曇りやかすみ等のウィンドシールド表面の損傷を引き起こすおそれがあります。 (00231c)
ご注意
ウィンドシールドにベンジン、塗装用シンナー、ガソリン、または他の強力なクリーナーを使用しないでください。 ウィンドシールドの表面が損傷します。 (00232c)
日差しが強い、または温度の高い環境でLexan®ポリカーボネートを掃除しないでください。 粉末、研磨剤入り、またはアルカリ性クレンザーを使用するとウィンドシールドが損傷します。 ウィンドシールドをカミソリ等の鋭利なもので擦らないでください。完全に損傷してしまいます。
注記
ウィンドシールドにあらかじめ濡らしたきれいな布を15 分間程度かぶせておくと、洗浄時にこびり付いた虫を簡単に取り除くことができます。
ハーレーダビッドソンウィンドシールド撥水加工処理部品番号99841-01 は、ハーレーダビッドソンのレキサンウィンドシールド用として承認されています。
交換用パーツ
図4。 交換用パーツ: ドッキングハードウェアキット
表2。 交換用パーツ: ドッキングハードウェアキット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
スペーサー(2) - ブラケットの奥
58349-96
2
5/16-24 x 7/8インチのボタンヘッドスクリュー(2)
94467-94T
3
スクリュー (2)
94468-94T
4
ブッシング (4)
67621-94
5
5/16インチのクロームフラットワッシャー(4)
94066-90T
6
左リテーナー配線ブラケット
58514-96
7
右リテーナー配線ブラケット
58515-96
8
マウントクランプ(2)
58351-96
9
タイラップ(6)
10006
図5。 交換用パーツ: ウィンドシールドキット
表3。 交換用パーツ: ウィンドシールドキット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
ウィンドシールド
10
アウター水平トリムストリップ
58051-78A
キット番号58865-03クリア
58265-03
11
インナー水平トリムストリップ
58050-78A
キット番号58880-03スモーク
58264-03
12
ワイヤーフォーム、左
58329-96
2
パンヘッドスクリュー、TORX (2)
2452
13
ワイヤーフォーム、右
58328-96
3
パンヘッドスクリュー、TORX (5)
2921A
14
横用テープ(2)
58052-78
4
ワッシャー(4)
58152-96
15
縦用テープ(2)
59415-03
5
ナイロンブッシング(4)
58272-95
16
ボタンヘッドスクリュー(2)
94426-95
6
ブラケット、右
58881-03
17
エイコーンナット(7)
7651
7
ブラケット、左
58913-03
18
エイコーンナット、1/4-20 (2)
94004-90T
8
アウタートリムストリップ、右
58979-03
19
平ワッシャー(2)
6703
9
アウタートリムストリップ、左
59073-03