マウントハードウェアキット
941000862019-08-21
概略
キット番号
76000278A
適合モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.com内のパーツ&アクセサリーページ(英語版のみ)をご覧ください。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、該当する年式/モデルの車両用のサービスマニュアルが必要です。 マニュアルはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で入手できます。
電気系統の過負荷
ご注意
電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。 複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)
このキットを購入すると、アドバンスドオーディオシステムに使用する、特別に開発されたサウンドイコライザーソフトウェアをご利用いただけます。 この独自のイコライザーはBOOM! オーディオフェアリングロアスピーカーの性能とサウンドレスポンスを最大限に引き出すように設計されたものです。 このキットをハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にて取り付けていない場合でも、この特別イコライザーソフトウェアは、Digital Technician IIによりどの取扱店でも無料でご利用いただけます。 アップグレードの手続きには販売網店のサービス料金が適用される場合があります。
警告
電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。 最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)
このアンプには、電気系統から最大で 8 A の追加電流が必要です。
キット内容:
準備
注記
スマートサイレンを搭載した車両の場合:
  • ハンズフリーキーフォブが作動圏内にあることを確認します。
  • イグニッションをON (オン)にします。
注記
以下の各ステップで手順の概要を示します。 サービスマニュアルの該当セクションの全ての手順に従い、行って下さい。
1. シートを取り外します。
2. フューエルタンクを取り外します。
3. メインヒューズを取り外します。
4. アウターフェアリングを取り外します。
5. エアダクトを取り外す。
6. 図1 配線用ケースカバーを取り外します。
7. 図2 コネクター[184] と [280] のコネクターアンカーをラジオサポートブラケットから外します。
8. 図3 XM/NAV アンテナがある場合は、ラジオサポートブラケットから外しておきます。
9. ブラケット テレマティクスコントロールユニット (TCU) に固定してあるスクリュー2本を外します。 スクリューはあとで使いますので保管しておいてください。
10. 図4 TCUブラケット(2) が装備されている場合は、外します。
a. スクリュー(3) 4本を取り外します。 スクリューはあとで使いますので保管しておいてください。
11. 図5 位置を決めて、スクリュー2本で TCU をブラケットに設置します。 締め付ける。
トルク: 7–8 N·m (62–71 in-lbs)
12. 収納アンテナユニットが装備されている場合は、アンテナをアンプの背面側に配置します。
13. ラジオ背面側のソケットへケーブルを配線します。
14. 図6 スクリュー4つを外して、ラジオサポートブラケットを取り外します。 スクリューはあとで使いますので保管しておいてください。
15. アンプブラケットを配置します。
16. ラジオスクリューに4つのラジオサポートブラケットを取り付けます。 締め付ける。
トルク: 2–3 N·m (18–27 in-lbs)
17. 収納アンテナケーブルが装備されている場合、 ブラケットの左側 (アンプコネクターの端) にケーブルを配線します。(amplifier connector end) of t.
図1。 配線用ケース
1[280]
2[184]
図2。 [280] と [184]
図3。 アンテナの取り外し
図4。 TCU ブラケット
図5。 TCU スクリュー
図6。 ラジオサポートブラケットスクリュー
1アンプエンドブラケット
2アンプ
3アンプエンドブラケット
4アンプエンドブラケットスクリュー(4)
図7。 アンプブラケット
取り付け
1. 図7 アンプブラケットを、アンプに取り付けます。
2. 図8 アンプを設置します。
a. アンプサイドブラケットの穴を、アンプブラケット内側のスタッドにそれぞれ合わせます。
b. スクリュー2本を取り付けます。 締め付ける。
トルク: 10–12 N·m (7–9 ft-lbs)
c. ナット2個を取り付ける。 締め付ける。
トルク: 8–11 N·m (6–8 ft-lbs)
注記
ブラケットに取り付けたアンプを傷つけないようにしてください。
1アンプスクリュー
2アンプのアッセンブリー
3アンプナット(2)
図8。 アンプの取り付け
3. 図9 コネクター [184] とコネクターアンカー[280] をアンプブラケットに差し込んでください。SiriusXM & NAVアンテナの装備があれば、配置してください。
注記
アンプブラケットには、ガレージドアオープナートランスミッター用のクリップがあります。 車両に装備されている場合は、こちらへ付け直してください。 ブラケットの前面にあるスタッドは、CVO 用です。
1XM/NAVアンテナ
2[280]
3[184]
図9。 コネクターの再配置
1[149] アンプ
2[35A] LH スピーカー(ラジオからの入力)
3[35B] LH スピーカー(アンプ出力)
4[22] RHCM
5[34A] RH スピーカー(ラジオからの入力)
6[34B] RH スピーカー(アンプ出力)
7[162] リアチャンネル出力(ラジオから) (FLHXを表示)
8[313] リアチャンネル出力(アンプから)
9[299] P&A電源
図10。 ハーネス接続
4. 図10 ハーネスを図のように置き、コネクターを連結します。 [162]および[313]のための接続は以下の注意書きに詳しく書いてあります。
注記
  • FLHXモデル: 以前に取り付けたスピーカーにこのアンプを追加する場合は、「アップグレード」セクションを参照し、ワイヤーハーネス接続の手順に従ってください。
  • このアンプが6個、あるいは8個のスピーカーを有効にするためのセカンダリアンプと一緒に使用されている場合は、[162]および[313]に関する接続詳細について、「表1」、「表2」、キット76000280を参照してください。 FLHX(S) [162] (F)ラジオからの4ウェイモレックスリアチャンネル出力。 アンプなしのスピーカー出力に使用されます。 「 図8 」を参照。 主要アンプと一緒には使用されず、セカンダリアンプの入力に使用されます。 「図10」を参照してください。 FLHTC/FLHTK/TRIKE[162] (R)ラジオからの16ウェイモレックスリアチャンネル出力。 全てのリアスピーカーポッド配線を含みます。 アンプを使用するために69200714をインストールします(ステップ7を参照)。 フェアリングアンプ[313]主要アンプの4ウェイモレックスリアチャンネル出力は、サドルバッグスピーカー、リアポッドやフェアリングロアに使用が可能です。 6個や8個のスピーカーに使用されている場合のフェアリングロア専用。
表1。 アンプハーネスのコネクター[313]
モデル
スピーカーの数
2
4
6
8
FLHX(S)
該当なし
A
B
B
FLHTCU
該当なし
C
F
F
FLHTK
該当なし
C
F
NO FIT
TRIKE
該当なし
C
NO FIT
NO FIT
A: 69200489ジャンパー(カバーやリア ポッド用)もしくはフェアリングロアハーネス69200612に接続します
B: 69200489ジャンパーに接続します。 ジャンパーの他方の端をスピーカーエクステンションハーネス69200490 [296]へ
C: 69200489ジャンパーに接続します。 ジャンパーの他方の端を後方スピーカーインターコネクト69200714へ(以下を参照)
F: [313]をフェアリングロアにのみ接続します。 69200489ジャンパーは必要ありません。
該当なし: 2スピーカーシステムは [313]を使用する必要がありません。
表2。 ストックフェアリングハーネスおよびアンプのコネクター[162]
モデル
スピーカーの数
2
4
6
8
FLHX(S)
該当なし
D
E
E
ULTRA
該当なし
C
G
G
FLHTK
該当なし
C
G
NO FIT
TRIKE
該当なし
C
NO FIT
NO FIT
D: 接続はせず、ストックウェザーキャップを所定の位置に置いておきます。
E: 69200489ジャンパーに接続します。 ジャンパーの他方の端をスピーカーエクステンションハーネス69200490 [296]へ
G: リアスピーカーインターコネクト69200714をスピーカーエクスパンジョン[296]および[297]に接続し、 69200489ジャンパーは使用しません。
該当なし: 2スピーカーシステムは [162]の使用を必要としません。
5. バッテリーワイヤーを配線用ケースに通して、各バッテリー端子まで配線します。
6. ( +) ( - )バッテリー端子を外します。
a. リング端子B( + )を バッテリー端子( + )に設置します。
b. ボルトを取り付けます。
c. リング端子B( - )はバッテリー端子( - )へ設置します。
d. ボルトを取り付けます。
e. ボルトを固定します。 締め付ける。
トルク: 6.8–7.9 N·m (60–70 in-lbs)
f. 極力、分解等せずに設置できる位置に雌型ヒューズホルダーを配置して下さい。(配線用ケースの内側に入らないようにしてください。)
7. FLHTCU/KおよびTrikeモデルのみ:表1」および「表2」を参照してください。 リアスピーカーポッドインターコネクトハーネス(69200714)を取り付けます。
a. 「 図11 」を参照。 パッセンジャーブラケットの後ろにある[162]の接続を外します。
b. ハーネス端子 [162A/B] に、適切なコネクターをそれぞれ接続します。
c. 69200714の4ウェイソケットサイドを69200489ジャンパーの4ウェイピンサイドに接続します。
d. キャップ(313から)を使用して、未使用の69200714の4ピンサイドを差し込みます。
e. スピーカー拡張キット76000280を使用する場合は、69200714の4ウェイピンサイドを[296]の対応する4ウェイソケットサイドに接続します。
f. 69200714の4ウェイソケットサイドを対応する4ウェイピンサイド[297]に接続します。
8. 図11 」を参照。 配線用ケースカバーを取り付けます。
9. 692000478 [313]と一緒に、もしくはFLHXモデルのストックフェアリングハーネスコネクター[162]に付属の72632-10で未使用のピンサイドコネクターを覆います。
1バッテリーターミナル-
2バッテリーターミナル+
3ヒューズホルダーの位置
図11。 バッテリー接続
10. ワイヤーハーネスをケーブルストラップで固定します。 ワイヤーがステアリングまたはサスペンションの移動を妨げていないか確認します。
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
11. 図12 」を参照。 SiriusXM装備モデル: ブラケットとそのキットの説明書を用いてSiriusXMアンテナを再配置します。 メインヒューズを取り付けてラジオの動作を点検します。
1[162B]
2[162A]
3スピーカージャンパー62900489
図12。 リアスピーカーポッドインターコネクト
12. ディーラーサービスツール(Digital Technician)のアンプフラッシュセクションを使用して、スピーカーの設定に基づいてアンプEQをロードします。
a. アンプベースキャリブレーションに仕様変更がされている場合がありますので確認してください。
b. 更新が利用可能である場合は、ベースキャリブレーションの最新版をインストールしてください。
c. 次に、ラジオのリフラッシュを行います。
d. スピーカー設定を選びます。
e. 情報セクションに、スピーカー設定のための正しいEQ(イコライザー)を記載しています。
f. スピーカー設定と、ラジオのリフラッシュを行います。
g. [Amplifier reflash (アンプのリフラッシュ)]に進みます。
h. ラジオリフラッシュセクションの記載通りに、スピーカー設定をしたEQ (イコライザー)をアンプに読み込みます。
i. アンプリフラッシュの完了です。
13. エアダクトを取り付けます。 サービスマニュアルを参照してください。
14. アウターフェアリングを取り付けます。 サービスマニュアルを参照してください。
15. メインヒューズを取り付ける。 サービスマニュアルを参照してください。
16. フューエルタンクを取り付けます。 サービスマニュアルを参照してください。
17. シートを取り付けます。 シートを取り付けたら、シートを上に引っ張って、固定されているか確認します。 サービスマニュアルを参照してください。
18. リフラッシュが済んだら、ウィンドシールドベント(アンプの後側)の下にあるマウントにAM/FMアンテナを固定します。
19. 取り付け中に設定されたコードを全て解除するために、EDMの「オドメーター自己診断」を参照してください。
交換用パーツ
図13。 交換用パーツ、Boom!オーディオアンプキット
表3。 交換用パーツ
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
六角ソケットボタンヘッドスクリュー(4)
926
2
スクリュー、トルクスボタンヘッド(2)
10500053
3
ブラケット、アンプ、右側
76000945
4
アンプ
76000277B
5
ブラケット、アンプ、アングル
76000330
6
ジャンパー、リアスピーカー
69200489
7
ハーネス、リアスピーカーインターコネクト
69200714
8
ロックナット(2)
7686
9
ハーネス、アンプ主要アンプ
69200487
10
ケーブルストラップ(10)
10006
11
粘着ベース(4)
69200342
12
ブラケット、アンプフェアリングマウント
76000923
図14。 アンプの設定
表4。 アップグレード
アップグレード
4スピーカーシステムのFLHXモデル: 主要アンプへのアップグレード
ロア
車両ハーネスラジオ出力[162]からロアハーネス(69200612)の接続を外します。 フェアリングアンプハーネスの[313]に再度接続します。
ポッド/カバー
  • 車両ハーネスラジオ出力[162]からジャンパー69200489の接続を外します。 フェアリングアンプの[313]に再度接続します。
  • ウェザーキャップを[313]から[162]に移動します。