HEATED HAND GRIP KITS (ヒーテッドハンドグリップキット)
J042592021-06-15
概略
キット番号
56047-08A, 56049-08A, 56196-08A, 56512-08A, 56828-08A, 56926-08A, 56100027, 56100047, 56100107, 56100253, 56100255, 56100257, 56100258, 56100260, 56100263, 56100267, 56100362, 56100412
適合モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.com内のパーツ&アクセサリーページ(英語版のみ)をご覧ください。
これらのグリップは左側サイド電源ワイヤが外部についています。 これらのワイヤは内部で接続できません。
取り付け要件
既に取り付けてある場合を除く:
2017年以降のTouringモデルでは、電気接続ハーネス(部品番号69201599A)を別途購入する必要があります。
2014 ~ 2016年のTouringモデルでは、電気系統接続ハーネス(部品番号69200722)を別途購入する必要があります。
2016 ~ 2017年のSoftailモデルでは、電気系統接続ハーネス(H-D部品番号72673-11)を別途購入する必要があります。
2018年以降のSoftailモデルでは、電気接続ハーネス(部品番号69201599A)を別途購入する必要があります。
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付けるには、該当する年式/モデルのサービスマニュアルが必要です。 マニュアルはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で入手できます。
電気系統の過負荷
ご注意
電気アクセサリーを装着し過ぎると、車両の充電システムに過剰な負荷がかかる可能性があります。 複数の電気系統アクセサリーが同時に作動し、それらの消費電流量が車両の充電システムで供給できる電流量の総量を超えた場合、バッテリーが放電し、車両の電気系統に損傷を与えるおそれがあります。 (00211d)
警告
電気系統アクセサリーを取り付ける場合、影響を受ける回路を保護するヒューズまたは回路ブレーカーの最大アンペア数を超えないよう注意してください。 最大アンペア数を超えると、電気的な不具合が生じ、死亡したり重傷を負う場合があります。 (00310a)
このキットは、電気系統から最大で2.8 Aの追加電流が必要です。
キット内容:
各キットには、ヒーテッドハンドグリップが1組と接続部品が入っています。 「図8」および「表1」を参照してください。
準備
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
注記
  • スマートサイレン装備車の場合: セキュリティフォブがある状態で、イグニッションスイッチをON (オン)にします。 セキュリティシステムを作動解除します。 直ちにサービスマニュアルに従ってメインヒューズを取り外します。
  • スマートサイレン非装備車: サービスマニュアルを参照してメインヒューズを取り外します。
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
  1. サービスマニュアルに従ってフューエルタンクを取り外します。
1スクリュー(2)
2ハンドルバークランプ
3クラッチレバーアッセンブリー
4アッパースイッチハウジング
5ロアスイッチハウジング
6左ハンドルバーグリップ
7フランジの大きい方の直径
8
図1。 レフトハンドルバースイッチハウジング(2008 ~ 2013年のTouringおよび2006年以降のSoftail)
取り外し
左側グリップの取り外し
注記
  • 仕上げ面を保護するために塗装パーツをカバーします。
1. 次の一般的なステップに関する詳細情報は、サービスマニュアルを参照してください。
a. 「図1」または「図2」を参照してください。 2本のスクリュー(1)とハンドルバークランプ(2)を緩めます。
b. スイッチハウジングからクラッチレバーアッセンブリー(3)を離します。
c. スイッチハウジングを2つのセクション(4、5)に分けます。
2. グルーレス(非接着式)グリップ: グリップをハンドルバーから取り外します。 グルー(接着式)グリップ: 鋭利な刃物やナイフを使って慎重にハンドルバーからグリップを切り取り、取り外します。
1スクリュー(2)
2ハンドルバークランプ
3クラッチレバーアッセンブリー
4フロントスイッチハウジング
5バックスイッチハウジング
6シールド
7トリガーフィンガースイッチキャップ
図2。 左ハンドルバースイッチハウジング(2014年以降のTouring)
右側グリップの取り外し
2008 ~ -2013年Touringモデル:
ご注意
マスターシリンダーアッセンブリーを取り外すとき、あるいは取り付けるときは、その前に必ず、ブレーキレバーとレバーブラケットとの間に厚さ4 mm (5/32インチ)の厚紙を挿入してください。 インサートを使用せずにマスターシリンダーアッセンブリーを取り外し、取り付けをすると、フロントストップライトスイッチのラバーブーツとプランジャーが損傷する場合があります。 (00324a)
注記
厚紙の挿入ができない場合は、ケーブルストラップのアイレットを使用します。 「 図3 」を参照。
全モデル:
  1. 次の一般的なステップに関する詳細情報は、サービスマニュアルを参照してください。
    1. スクリュー2本とハンドルバークランプを緩めます。
    2. ブレーキレバー/マスターシリンダーアッセンブリーをスイッチハウジングから離します。
    3. スイッチハウジングを2つのセクションに分けます。
    4. 2008 ~ 2013年Touringモデル: フリクションシューが取り付けてあったら取り外してください。
  2. 全モデル: ハンドルバーからグリップを外します。
注記
  • ハンドルバー右側のツイストグリップセンサーには、汚れおよび湿気から内部の電極を保護するシールキャップが付いています。 このシールキャップは、スロットルグリップを保持する働きもしています。
  • ハンドグリップを引いて取り外します。
  • グリップを外す際、シールキャップの位置を確認してください。
シールキャップが古いスロットルグリップののインデックスピンに付いたままの場合は、グリップと一緒に捨てて構いません。
シールキャップがツイストグリップセンサーの端に付いたままの場合:
  • 図4 」を参照。 小さいスクリュードライバーか、刃が水平なツールをシールキャップの片方の水平部分に挿入します。
  • キャップの下側の脚部を押して、ツイストグリップセンサーの端のスロットから外します。 キャップの一方の端をテコの力で持ち上げます。
  • キャップのもう片方でも繰り返します。
  • 慎重にキャップを取り外し廃棄します。
14 mm (5/32インチ)厚インサート
2ブレーキレバー
3ブレーキレバーブラケット
図3。 ストップランプスイッチの保護
1ハンドルバー
2スロットルツイストグリップセンサー
3シールキャップ
図4。 シールキャップの取り外し
取り付け
注記
スロットルグリップセンサーにはシースで覆われた配線が2本あり、端から出てハンドルバー内に入っています。 次のいずれかの配線です。
  • 黒のヒートシュリンクチューブで被われている。
  • 2穴電装コネクターで終端されている。
注記
一部の内部配線ハンドルバーでは、Chizeledハンドルバーまたはターンシグナルがハンドルバーに取り付けられているモデルのように、ヒーテッドグリップコネクターのピンを外すことが必要な場合があります。
  • 再組み立てのために、ピンを外す前に全てのコネクターの写真を撮ってください。
  • 配線を引っ張りやすくするために、石鹸水をスプレーするか石鹸水でこすってください。
1. サービスマニュアルの「ツイストグリップセンサー: 取り外し」を参照してください。 モデルごとの手順に従って以下の作業を行います。
a. 車両内にある6極ツイストグリップセンサージャンパーハーネスコネクター[204]にアクセスします。 コネクターを外します。
b. 黒色のヒートシュリンクチューブまたはヒーテッドグリップコネクターに届くまで、ツイストグリップセンサーをハンドルバーからゆっくり引き出します。
2. 図8 」を参照。 左側のヒーテッドグリップ(1)、ロングワイヤーハーネス(15)、およびショートワイヤーハーネス延長コード(8)をキットから取り出します。 この取り付けに延長コードが必要かどうか判断します。 コネクタはハンドルバーの反対端より長いですか? はいの場合: 延長コードは不要です。 廃棄することができます。 左側グリップからワイヤーハーネスを外します。 いいえの場合: 左側グリップからワイヤーハーネスを外します。 延長線をワイヤーハーネスのコネクタに接続します。 左側グリップ、ワイヤーハーネスまたはハーネスアッセンブリーを横に置きます。
a. 一時的にワイヤーハーネスを左側ヒーテッドハンドグリップの端のコネクタに接続します。
b. アッセンブリーがハンドルバーに取り付けられたのと同じ状態になるように、グリップと取り付けたワイヤーハーネスをハンドルバーの外側で保持します。
c. ワイヤーハーネスの端のコネクタはハンドルバーの 右端 より長い必要があります。
注記
ツイストグリップセンサーの緑色のコネクターにつながる配線は絶対に切らないでください。 黒色のヒートシュリンクチューブのみを切ります。
d. ツイストグリップセンサーのパススルーコネクターを見つけます。 これは2極ピン側コネクターで、位置についてはサービスマニュアルを参照してください。
3. ツイストグリップセンサーの中央から出ている黒いハーネスを見つけます。
4. ステップ2で用意したワイヤーハーネスを取ります。
5. センサー配線のソケットハウジングをワイヤーハーネスの端の黒色ピンハウジングに接続します。
注記
ハンドルバーにワイヤーハーネスを完全に装着するために、空気圧または電気用フィッシュテープを使用できます。
6. コネクタとツイストグリップセンサーワイヤーハーネスをハンドルバーの右側まで通します。
a. ハンドルバーに配線を入れながら、慎重にツイストグリップセンサージャンパーハーネスの端のコネクターを引き、ツイストグリップセンサーをハンドルバーに引き入れます。
b. 左側のヒートグリップワイヤーハーネスをハンドルバーの左側まで完全に通します。
c. ツイストグリップセンサーのインデックスタブをハンドルバーのスロットにはめ込みます。 誤った組み立てを防止するため、1 つのインデックスタブと1 つのスロットは他の物よりも小さくなっています。
注記
  • ハンドルバーを完全に清掃し、残っている接着剤をすべて取り除く。
  • 保護リング(「REMOVE PRIOR TO ASSEMBLY(組み立て前に取り外す)」の記載がある)を新しい左側グリップの端から取り外します。
7. 白ソケットハウジングを新しい左側ヒーテッドハンドグリップ(1)に固定します。
2008~2013年のTouring及び2016年以降のSoftail各モデル:
1. 図1 」を参照。 フランジ(7)の大きいほうの直径部が下にくるように、左側ヒーテッドグリップ(6)の位置を合わせます。 ハンドルバーにグリップを完全に押し込みます。
a. 下スイッチハウジングをグリップの下に取り付けます。 スイッチハウジングの外側にある溝(8)は、グリップ末端にあるフランジにフィットしていなければなりません。
b. ハンドルバーとロアスイッチハウジングの上にアッパースイッチハウジングを取り付けます。
c. 上下スイッチハウジングスクリューを仮止めします。 ワイヤーハーネスのコンジットがハンドルバーの底部のくぼみを通過していることを確認してください。
d. クラッチハンドレバーアッセンブリーをスイッチハウジングアッセンブリーの内側に取り付けます。 下側のスイッチハウジングのタブをクラッチレバーブラケットの一番下の溝にはめます。
e. ハンドルバークランプの穴をクラッチレバーブラケットの穴に合わせます。 平ワッシャーと一緒に下側のスクリューを軽く締めます。 スイッチハウジングとクラッチハンドコントロール位置をライダーの好みに合わせて調整します。
f. アッパーから始め、ロアーハンドルバークランプスクリューを締め付けます。
トルク: 6.8–9 N·m (60–80 in-lbs)
g. スイッチハウジングスクリューを、最初はロアのスクリュー、次にアッパーのスクリューの順に締め付けます。
トルク: 4–5.4 N·m (35–48 in-lbs)
2008 ~ -2013年Touringモデル:
1. 図5 」を参照。 シート下のメイン電気ハーネスB+ (バッテリープラス)コネクター(1)を見つけます(未使用の灰色コネクターが付いた赤色配線)。 コネクターからカバー(2)を取り外します。
2. 図8 」を参照。 B+コネクターにキットのアダプタハーネス(11)を挿入します。
3. アダプターハーネス赤色配線の末端に簡単に届く範囲でヒーテッドハンドグリップハーネス赤色配線を切り取ります。 キットのシールドスプライスコネクター(4)を使用し、サービスマニュアルに従って2本の配線をつなぎます。
1B+コネクター
2カバー
図5。 B+コネクター
4. キットからオレンジ/白ヒューズブロックアダプターワイヤー(10)を取り出します。 各末端のターミナルを確認します(「図6」を参照)。 スプリングタブのないターミナルのみが、ヒューズのキャビティーに適合します。 慎重に、スプリングタブ付きターミナルを配線から切り取り、廃棄します。
1配線にこのターミナルを残します
2配線からこのターミナルを切ります
3スプリングタブ(2)
図6。 ヒューズブロックアダプター配線
5. 「P&A IGN」「2A MAX」と書かれたヒューズキャビティーを探します。 この回路の一方の側につながるバスバーがありますが、対応する配線またはヒューズはありません。 この列の既存のヒューズ3つを外し、場所をメモします。
6. ゆっくりとオレンジ色のプラスチック製補助ロックをヒューズブロックから取り外します。 オレンジ/白アダプターワイヤーのターミナルを止まるまで挿入します。 その周囲には工場出荷時に取り付け済みのターミナルが何本かありますので、そのうちの1本を基準にして、今挿入したターミナルの向きと深さとを確認してください。 補助ロックを取り付けます。
7. ヒートハンドグリップのオレンジ/白色配線の余分な分を、ステップ8 で取り付けたオレンジ/白アダプター配線に簡単に届く範囲で切り取ります。
警告
UltraTorch UT-100または他の放射加熱装置を使用する際は、メーカーの指示に従ってください。 メーカーの指示に従わないと発火の危険があり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00335a)
8. キットから青色のシール付きスプライスコネクター(4)を取り出します。 サービスマニュアルに従って、ヒーテッドハンドグリップの電源ハーネスから出ているオレンジ/白のワイヤーをオレンジ/白のアダプターワイヤーに接合します。
注記
  • 熱をフューエルシステムコンポーネントに近づけないでください。 熱放射を直接当てると、高熱により燃料に着火/爆発して、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。
  • ヒートシュリンク作業が行われているコネクター以外の電気系統コンポーネントに熱を近づけないでください。
  • ツールチップ部分とヒートシュリンクアタッチメントに手を触れないでください。
9. 図8 」を参照。 キットの2アンペアヒューズ(13)を「P&A IGN」ヒューズキャビティーに挿入し回路を完成させます。 ステップ2で外した3つのヒューズを正しいキャビティーに取り付けます。
10. ダストカバーをヒューズブロックに取り付けます。 ヒューズブロックを取り付けます。 サービスマニュアルに従ってメインヒューズホルダーを取り付けます。
11. ヒーテッドハンドグリップ電源ハーネスのヒューズホルダーカバーを開けます。 キットの残っている5 アンペアヒューズ(14)をヒューズホルダーに接続します。 カバーを閉じる。
12. 擦れ、擦過、または挟まり部分がないか配線全体をチェックします。
13. リングターミナル付き黒色配線をフレームのアーススタッドに固定します。 「完了」に進みます。
2014 年以降のTouringモデル:
左コントロール
1. 図2 」を参照。 2014 ~ 2015年モデル: シールド(6)がスイッチモジュールの外側で正しい位置にあることを確認します。
a. スイッチハウジングセクション(4、5)をスイッチモジュールに取り付けます。 キャプティブスクリュー(1)を密着するまで締めます。
b. クラッチコントロ-ルアッセンブリー(3)を取り付けます。
c. ハンドルバークランプ(2)を先に取り外したスクリュー2本で取り付けますが、締め付けません。
d. スイッチハウジングスクリューを固定します。 締め付ける。
トルク: 4–5 N·m (35–44 in-lbs)
e. トリガーフィンガースイッチキャップ (7)を右にスライドさせて取り付けます。
f. クラッチハンドルバークランプを締め付けます。
トルク: 6.8–9 N·m (60–80 in-lbs)
ご注意
スイッチハウジングの中からハンドグリップメインハーネスを通さないでください。 スイッチハウジングの中から配線を通すと、ショートしたり機器が破損するおそれがあります。 (00369a)
2. ヒーテッドハンドグリップメインワイヤーハーネスをハンドグリップと左スイッチハウジングの間、そしてスイッチハウジングの下に通します。
3. 図8 」を参照。 ハンドルバーの左の下側に穴はありますか?
a. はいの場合: その穴にキットのワイヤーリテーナークリップ(12)を取り付けます。 ワイヤーハーネスを各クリップに固定します。
b. いいえの場合: ケーブルストラップ(9)を使用してハンドルバーにワイヤーハーネスを取り付けます。
右コントロール
1. キットから新品の右側ヒートスロットルグリップ(2)を取り出します。 スクリュードライバーか、刃が水平なツールをスロットルグリップのボディとエンドキャップの間に挿入します。 エンドキャップを慎重にこじってグリップから外します。
注記
次のステップでは、配線やターミナルピンを握ってスロットルグリップからプラグを引かないでください。 プラグのラバータブのみをつかんでください。
2. スロットルグリップの外側の端の中に仕込まれたものは、円形のラバープラグで、一方にはオレンジと緑色の配線が、他方にはピンターミナルが2つあります。 ニードルノーズプライヤか同様のツールを使用して、プラグのワイヤー側に付いているゴム製のタブを慎重につかみます。 プラグをグリップから外側の開口部へ引き出します。
3. ハンドルバーと、スロットルグリップの内側を徹底的にきれいにし、汚れをすべて落としてください。
4.
注記
  • ハンドルバーグリップに柄がある場合は、スロットルを完全に閉じた状態で右グリップの柄と左グリップの柄を合わせます。
  • 全ての手順に従って、スロットルグリップが自由に動くことを確認します。 スロットルグリップを動かし、アイドルポジションまで抵抗なく戻るか確認します。
図2 」を参照。 新品のヒートスロットルグリップをハンドルバーの端に沿ってスライドさせます。 グリップを回して、内側のスプラインがツイストグリップセンサーの外側のスプラインにはまっていることを確認します。
5. スイッチハウジングを取り付けます。 しっかり装着されるまでスクリューを締め付けます。
6. ブレーキコントロールアッセンブリーを取り付けますが、締め付けません。
7. スイッチハウジングを締め付けます。
a. ハンドグリップを内側に押して完全にはまっているかどうか確認する。
b. スイッチハウジングアッセンブリーを内側(グリップの反対方向)に動かしてエンドプレイを完全に取り除く。 スイッチハウジングを外側に1–2 mm (0.040–0.08 in)動かして、遊びを作ります。
c. スイッチハウジングを所定の場所に保持しながら、スイッチハウジングスクリューを締め付けます。
トルク: 4–5.1 N·m (35–45 in-lbs)
d. ハンドグリップに僅かな内側・外側の遊びがあることを確認する。
e. ハンドグリップが干渉なく回転し、元の位置に戻ることを確認する。
8. ブレーキ制御クランプスクリューを固定します。 締め付ける。
トルク: 6.8–9.0 N·m (60–80 in-lbs)
9. ハンドグリップが自由に回り、遊びができていることを再度確認する。
10. 図1」および「図2」を参照してください(よく似た左側ハウジングの取り付けについて示してあります)。 同じようにして右ハンドルバーコントロールを取り付けます。
警告
エンジンを始動する前に、スロットルコントロールを離したときにアイドル位置に瞬時に戻ることを確認してください。 エンジンがアイドリング状態に自動復帰するのを防ぐスロットルコントロールが制御不能になると、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすことがあります。 (00390a)
11. 右のグリップ/スロットルスリーブが前後に自由に回ることを確認します。 スリーブがハンドルバーまたはスイッチハウジングに引っかからないようにしてください。
注記
ツイストグリップセンサーのターミナルソケットは、一方の側に寄せられています。 ピンは1方向にしか挿入できません。
12. ニードルノーズプライヤか同様のツールを使用して、慎重にスロットルグリップの外端の円形ラバープラグの配線側にあるタブをつかみます。
a. グリップの開口部を通してプラグを挿入します。 ターミナルピンをツイストグリップセンサー端のソケットに挿入します。
b. ラバープラグをしっかり押しこみ、ピンが完全にソケットに固定されるようにしてください。
13. クロームエンドキャップをスロットルグリップの端の上に取り付けます。
車両配線への接続
注記
  • ヒーテッドグリップが正しく取り付けられていることを確認してください。 不適切な取り付けは異常発熱につながります。
  • モデル年によっては、車両に緑か黒の電源コネクターが付いています。
  • 生産年度によっては、左グリップとジャンパーハーネスに緑か黒のコネクターが付いています。
  1. 以下のように既存の配線に従って左側グリップからヒーテッドハンドグリップメインワイヤーハーネスを取り回します。
    1. フォークブラケットの中を通すか、フォークブラケットと交差させるか、フォークブラケットをよけるようにして
    2. 車両フレームに沿って
    3. シートの下のだいたいの位置まで
  2. 図8 」を参照。 キットのケーブルストラップ(9)を使用し、ハンドグリップ配線を車両フレームに沿ってワイヤーハーネスに取り付けます。 2014年以降のモデル: ステップ15以降に進んでください。
2014年以降のTouringモデル:
注記
既に設置されていない場合、電気系統の接続ハーネス (品番: 69200722A (2014~2016年モデル)または 69201599A (2017年以降のモデル)、それぞれ別売り) を キットの指示に従って設置する必要があります。
1. 電気系統接続ハーネスキットの指示に従って以下の作業を行ってください。
a. ハンドグリップキットのオレンジ/白のワイヤーを電気系統接続ハーネスの紫/青のワイヤーに接合します。
b. ハンドグリップキットののワイヤーを電気系統接続ハーネスの赤/青のワイヤーに接合します。
c. ハンドグリップキットののワイヤーを電気系統接続ハーネスののワイヤーに接合します。
d. コネクターの4極ピン側を使わない場合は、そこにキャップを取り付けます。
e. シール付きスプライスを熱収縮します。
f. リングターミナル付き黒色配線をフレームのアーススタッドに固定します。 「完了」に進みます。
2016年以降のSoftailモデル
注記
2016 ~ 2017年のモデルでは、別売りの電気接続ハーネス(H-D部品番号72673-11)が必要です。
18年以降のモデルの中には、ハンドルバーのLH側の内側に取り外しが必要なダンパーウェイトがあるモデルもあります。
18年以降のモデルでは、別売りの電気接続ハーネス(H-D部品番号69201599A)が必要です。
1. シート下のDigital Technicianコネクター[91A] (ラバーブーツ付き灰色の6ウェイドイチェピンコネクター)を見つけます。 コネクター[91A]に電気系統接続ハーネスを置きますが、まだ繋がないでください。
2. ヒーテッドハンドグリップワイヤーを電気系統接続ハーネスに送ります。 赤色配線のインラインヒューズホルダーを切らずに、ワイヤーを適切な長さに切って、電気系統接続ハーネスのシールドスプライスコネクターへ容易に届く長さにします。
3. 黒色のハンドグリップワイヤーを電気系統接続ハーネスの黒色配線に接合します。
4. オレンジ/白色のハンドグリップワイヤーを電気系統接続ハーネスの赤/黄色配線に接合します。
5. 赤色のハンドグリップワイヤーを電気系統接続ハーネスの赤/青色配線に接合します。
6. ヒートガンまたは適切な加熱装置を使ってコネクターをワイヤーに収縮させます。
7. 灰色のDigital Technicianピンコネクター[91A]からラバーブーツを引き抜きます。 ワイヤーからブーツを切り離します。
8. 電気接続ハーネスのソケットハウジングをコネクター[91A]に接続します。
9. ラバーブーツを電気接続ハーネスのオープンピンコネクターに挿入します。
10. ECMをマウントブラケットに取り付けている4本のスクリューを緩めるか取り外します。 ECMコネクター下に電気系統接続ハーネスを取り回します。 スクリュー4本で固定します。 締め付ける。
トルク: 5.1–6.2 N·m (45–55 in-lbs)
11. シール付きスプライスを熱収縮します。
12. リングターミナル付き黒色配線をフレームのアーススタッドに固定します。 「完了」に進みます。
完了
注記
ヒーテッドハンドグリップとすべての関連する配線をこの取付要領書に従って取り付けてから、以下のステップを行ってください。
1. 右のグリップ/スロットルスリーブが前後に自由に回ることを確認します。 スリーブがハンドルバーまたはスイッチハウジングに引っかからないようにしてください。 スロットルが正しく機能するまでエンジンを始動させないでください。
2. ハンドルバーがワイヤーに引っ張られずに左右いっぱいまで自由に回ることを確かめます。
注記
サウンドシステムを損傷させないため、メインヒューズを取り付ける前に、イグニッションスイッチがOFF (オフ)になっているか確認してください。
1. イグニッションスイッチがOFFになっていることを確認します。 サービスマニュアルを参照してメインヒューズを取り付けます。
2. サービスマニュアルに従ってフューエルタンクを取り付けます。 ここまでの作業で外したその他の部品がある場合は、サービスマニュアルまたはキットの指示に従って取り付けてください。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
3. サービスマニュアルを参照し、シートを取り付けます。
注記
  • バッテリーの消耗を防ぐため、これらのヒートハンドグリップはエンジンが始動中時のみ作動するよう設計されています。 ハンドグリップはクルージングスピードでエンジンを稼動しているときに最大の熱量を発生します。
  • ヒーテッドハンドグリップコントロールのダイアル設定は1 (最小)から6 (最大)までです。
4. バイクを始動させる前に、ハンドグリップに熱が発生していないかチェックしてください。
5. エンジンを始動します。 どの設定でもハンドグリップが正しく温まることを確認します。 オフ設定時にハンドグリップが熱を発しないことを確認してください。
トラブルシューティング
ヒートハンドグリップ回路図については「図7」を参照してください。
ハンドグリップが温かくならない
1. 図1 」を参照。 正しく配線されているかチェックしてください。 ハンドグリップメインハーネスは必ずスイッチハウジングの外側に通してください。 内側から通している場合、左ハンドルバースイッチハウジングを解体し、配線が締め付けられていないか点検します。 配線が締め付けられている場合、左ハンドグリップを付け直し、再度正しい配線経路で取り付け手順を実行します。
2. オレンジ/白、赤色、および黒色のハンドグリップメインワイヤーハーネス配線の接続をチェックします。
a. 接続部に損傷、緩み、弱い部分がある場合は、その接続部を修理します。 ハンドグリップをテストします。
b. 接続がすべて良好であれば、次のステップに進みます。
3. ハンドルバーから左グリップを取り外します。
4. 右グリップワイヤーハーネスから左グリップのコネクターを取り外します。
5. 左グリップの2本のコネクターの導通をチェックします。 テストによって導通が認められる場合、ハンドグリップは機能しています。
6. サービスマニュアルの説明に従ってシートを取り外します。
7. エンジンを始動する。
8. ハンドグリップメインワイヤーハーネスの赤色と黒色の配線に対して12 VDC をチェックします。
a. 全ての配線に12 VDC がない場合、ワイヤーハーネスのヒューズ(14)をチェックし、飛んでいる場合は交換します。
b. 12 VDC がない場合、左グリップとワイヤーハーネスを付け直し、ハンドグリップをテストします。
イグニッション(キー)スイッチをオフにしてもハンドグリップが熱くなる
イグニッションスイッチをオフにしてもハンドグリップが熱くなる場合、ハンドグリップの車両への配線が正しくないか、左側グリップとワイヤーハーネスに不具合がある可能性が考えられます。
慎重に車両全体のヒートハンドグリップ配線の接続をチェックします。 接続に問題がない場合、ヒートハンドグリップメインワイヤーハーネスを付け直し、ハンドグリップをテストします。
1左ハンドグリップ
2ヒートコントロール
3メイン回路ブレーカーまたはバッテリー + コネクターへプラス
4ヒューズ
5アクセサリ電源へプラス
6マイナス接地
7右ハンドグリップ
図7。 ヒーテッドハンドグリップ回路図
交換用パーツ
図8。 交換用パーツ、ヒーテッドハンドグリップキット
交換用パーツ
表1。 交換用パーツ
キット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
キット56047-08A
フレームヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100-04B
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ(アイテム3を含む)
56048-08
3
  • エンドキャップ、右側グリップ
55940-08
キット56049-08A
アイアンサイドヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
非売品
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ(アイテム3を含む)
非売品
3
  • エンドキャップ、右側グリップ
非売品
キット56196-08A
クロームおよびラバー
(小径)
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56617-04B
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ(アイテム3を含む)
56615-08
3
  • エンドキャップ、右側グリップ
55950-08
キット56512-08A
コンツアークロームおよび
ラバーヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56514-04B
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ(アイテム3を含む)
56513-08
3
  • エンドキャップ、右側グリップ
55949-08
キット56828-08A
エルロンヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
非売品
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ(アイテム3を含む)
非売品
3
  • エンドキャップ、右側グリップ
非売品
キット56926-08A
スカルコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56927-05A
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ(アイテム3を含む)
56928-08
3
  • エンドキャップ、右側グリップ
55957-08
キット56100027
スリップストリームコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100038
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56100032
3
  • エンドキャップ、右側グリップ
56100024
キット56100047
ストリームライナーコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100049
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56100050
キット56100107
エアフローコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100109
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56100096
キット56100253
エアフローコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100286
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56100096
キット56100255, 56100412
ストリームライナーコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ(キット56100255)
56100285
左側ヒーテッドグリップ(キット56100412)
56100417
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ(キット56100255)
56100050
右側ヒーテッドスロットルグリップ(キット56100412)
56100418
キット56100257
コンツアークロームおよびラバーコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100288
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56513-08
キット26100258
スリップストリームコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100292
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56100032
キット56100260
スカルコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100293
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56928-08
キット56100263
フレームコレクション
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100296
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56048-08
キット56100267
クロームおよびラバーコレクション(小径)
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100295
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56615-08
キット56100362
Willie G Skullマットブラック
ヒーテッドグリップ
1
左側ヒーテッドグリップ
56100369
2
右側ヒーテッドスロットルグリップ
56100370
全キット共通の
全キットに共通
4
シール付きスプライスコネクター(2)
70586-93
5
リングターミナル、No.10 (2)
9857
6
リングターミナル、1/4インチ(2)
9858
7
リングターミナル、5/16インチ
9859
8
ワイヤーハーネス、エクステンション
69201703
9
ケーブルストラップ、黒色、長さ197 mm (7.75インチ)
10006
10
ワイヤー、ヒューズブロックアダプター
70329-04
11
ワイヤーハーネス、アダプター
70310-04
12
クリップ、ワイヤーリテーナー(4)
70345-84
13
ヒューズ、「ミニ」刃タイプ、2アンペア(グレー) (車両のヒューズブロック用)
54305-98
14
ヒューズ、「ミニ」刃タイプ、5 A (淡褐色) (インラインヒューズホルダー用)
(注記:A4 A ヒューズはこの位置で許容されます)
72331-95
15
ワイヤーハーネス、スロットルセンサー
69201713