FAT APE とFAT MINI-APE ハンドルバーとライザーキット
J033592021-01-22
概略
キット番号
55857-10B、 55859-10B、 56832-04C、 56942-10B、 55801311、 55801313、 55801315、 55801317
適合モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.com内のパーツ&アクセサリーページ(英語版のみ)をご覧ください。
表1。 適合モデル
キット
ハンドルバーの説明
55857-10B、 55801315
Fat Ape、高さ0.4m(16インチ)、サテンブラック
55859-10B、 55801311
Fat Mini-Ape、高さ0.3m (12インチ)、サテンブラック
56832-04C、 55801313
Fat Mini-Ape、高さ0.3m (12インチ)、クローム
56942-10B、 55801317
Fat Ape、高さ0.4m (16インチ)、クローム
このキットは、暖房ハンドグリップ、ハンドルバーマウントゲージ、Softail ナセルキット(H-D 部品番号 67907-96)またはRoad Tech ® Radioが装備されたモデルには適合しません。
必要なその他のパーツまたはアクセサリー
このキットには、ハンドルバーライザーアッセンブリーが付属し、これはこのハンドルバーとともに取り付けなければなりません
このハンドルバーキットを正しく取り付けるには、パーツやアクセサリーを別途購入する必要があります。 このモデルに必要なパーツまたはアクセサリーのリストは、純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
警告
ブレーキラインガスケットの交換。 純正ガスケットを取り替えずに使用すると、ブレーキに不具合が生じて車両が制御できなくなり、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00318a)
各バンジョーフィッティングのブレーキラインガスケット2個は、必ず交換してください。 該当する年式/モデルの車両のパーツカタログを参照するか、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン ® 正規販売網店にお問合せの上、正しい品番を確認してください。
グルー(接着式)左ハンドグリップ装着車両には、別売りの新しいグリップも必要となります。
  • 純正パーツ(OE)ハンドグリップの交換についてはパーツカタログを参照してください。
  • 純正モーターアクセサリーハンドグリップの選択については、最新の純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
必要なツールおよびサプライ品
このキットを正しく取り付けるには、Loctite® 271 Threadlocker and Sealant (Loctite 271スレッドロッカーシーラント) (赤) (H-D部品番号99671-97)が必要です。
新しくきれいな油圧ブレーキフルードも必要です。 オーナーズマニュアルか、この年の車両モデル用のサービスマニュアルを参照して、この車両に合うブレーキフルードを確認してください。
これらのアイテムはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にてお買い求めいただけます。
ABS装備車:
警告
ライダーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 ABSブレーキ装着車両は販売網店での取り付けが必要です。 このキットを正しく取り付けるには、ハーレーダビッドソン販売網店のみで販売されている特殊ツールが必要です。 ブレーキシステムを正しく整備しないとブレーキ性能が低下し、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00578b)
ABS非装備車:
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付ける際は、この年式/モデルの車両のサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容:
図10 」、「 表2 」および「 表3 」を参照してください。
準備
警告
誤って車両が始動すると、死亡事故や重傷事故を引き起こすおそれがあるため、バッテリーケーブル(マイナス(-)ケーブルが先)を外してから作業を開始してください。 (00307a)
警告
マイナス(-)バッテリーケーブルを先に取り外します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00049a)
1. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってシート、バッテリーケーブルをマイナス(-)から先に取り外します。 シート取り付け金具は全て保管します。
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
2. フューエルタンクを緩めるか取り外します。 サービスマニュアルを参照してください。
  • 全てのハーネスとスロットルケーブル接続にアクセスできる場合、フューエルラインまたはクロスオーバーを外さなくてもフューエルタンクを上に上げて後方に下げることが可能な場合があります。
  • これらの接続にアクセスできない場合は、再取り付け時のためにフューエルタンクを完全に取り外して脇に置きます。
注意
DOT 5 brake fluid (DOT 5ブレーキフルード)が直接目に入ると痒みや腫れが生じたり、赤くなったりします。 目に入らないように注意してください。 万が一目に入った場合は大量の水で洗い流し、医師の診察を受けてください。 DOT 5 brake fluid (DOT 5ブレーキフルード)を大量に飲み込むと、消化障害を引き起こすおそれがあります。 飲み込んだ場合は、医師の診察を受けてください。 換気のよい場所で使用してください。 子供の手の届かない場所に保管してください。 (00144b)
警告
DOT 4ブレーキフルードに触れると、健康に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 適切な皮膚の保護用具及びセーフティグラスを着用しないと、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。
  • 吸入した場合: 安静にし、新鮮な空気を取り込み、医師の手当てを受けてください。
  • 皮膚に付着した場合: 汚染された衣服を脱ぐ。 直ちに多量の水で皮膚を15 ~ 20分間洗い流します。 炎症が発生したときは、医師の手当てを受けてください。
  • 目に入った場合: 最低15分間、目を開けたまま、流水で洗い流してください。 炎症が発生したときは、医師の手当てを受けてください。
  • 飲み込んだ場合: 口を濯ぎ、多量の水を飲んでください。 吐かせてはなりません。 ポイズンコントロールにお知らせください。 緊急手当が必要です。
  • 詳細については、sds.harley-davidson.comにある安全データシート(SDS)を参照してください。
(00240e)
ご注意
DOT 4 brake fluid (DOT 4ブレーキフルード)が塗装面およびボディパネル面に付着すると、表面が損傷します。 ブレーキに関する作業を行うときは、常にブレーキフルードをこぼさないように注意し、塗装面を保護してください。 表面を保護しないと外装に傷が付くおそれがあります。 (00239c)
注記
きれいで乾燥した柔らかい布ですぐにこぼれたブレーキフルードを拭き取ってください。 次に、こぼれた場所を、きれいで湿らせた柔らかい布(漏れが少ない場合)でよく拭くか、または大量の石鹸水(漏れが多い場合)でしっかり洗浄します。
DOT 4 Brake Fluid (DOT 4ブレーキフルード)がこぼれたり飛び散ったりしても被害がないよう、H-Dサービスカバーまたはポリエチレン製の保護シートで車両表面を覆ってください。
  1. サービスマニュアルに従って、フロントブレーキリザーバーとブレーキラインからブレーキフルードを抜きます。
純正ハンドルバーの取り外し
注記
仕上げ面に傷が付かないよう、H-Dサービスカバーまたはきれいなウエスでフロントフェンダーとフューエルタンク前部を覆います。
ウィンドシールドを装備している場合、取り外します。
Dyna およびSoftailモデル
ご注意
ブレーキライン構成部品は慎重に取り外してください。 座面が損傷すると漏れを起こす場合があります。 (00320a)
1. フロントブレーキラインの取り回しとバンジョーフィッティングの向きをメモします。 サービスマニュアルを参照しブレーキラインを取り外します。 バンジョーボルトは残しておき、ブレーキラインガスケットは廃棄します。
2. サービスマニュアルを参照し、クラッチレバーからクラッチケーブルの接続を外します。 サイドカバーからクラッチケーブルを外し、車両からケーブルを取り外します。
注記
ハンドルバーコントロールワイヤーを外す前に、取り回しをメモしてください。
2007-2011年のDynaモデルと2007-2010年のSoftailモデルは、Molext コネクターが使用されています。 2006年以前の車両は、ドイチェコネクタを使用します。 取り外し方法については、サービスマニュアル付録の正しいコネクターセクションを参照してください。
2012年以降のDynaモデルと2011年以降のSoftailモデルは、ハンドルバーを通るためのデピニングが必要ないJAEコネクターを使用しています。
3. ハンドルバーからハーネスジャンクションコネクターにあるハンドルバーコントロールおよびターンシグナルワイヤーを固定しているプラスチックワイヤーリテーナークリップとケーブルストラップを取り外します。 必要な場合は、サービスマニュアルの付属資料にある適切なコネクターセクションを参照して、燃料タンク下の灰色の8ウェイと黒色の6ウェイのメインハーヘスコネクターからハンドルバーコントロール配線を外してください。
注記
ターンシグナルのワイヤーを外す前に、ワイヤーの取り回しをメモしてください。
4. 装備されている場合は、6ウェイ方向指示器コネクターハーフを分離します。
注記
フューエルタンク下のハンドルバースイッチコネクターハウジングからは配線を取り外さないでください。
フューエルタンク下のマルチロックコネクターハウジングからはワイヤーを取り外さないでください。
5. スイッチとターンシグナルから出ているコネクターハウジングの各キャビティーにある配線の色と位置をメモします。 サービスマニュアル付録の正しいコネクターセクションを参照し、ハウジングから配線を取り外します。
6. 各ハーネスのワイヤーターミナルの先にテープを巻き、リーダーを分割します。 グロメット穴を通り、新しいハンドルバーを簡単に通り抜ける程度に各リーダーを十分にきつく巻きます。
7. 装備されている場合、ハンドルバーからフロントブレーキマスターシリンダーとクラッチレバーアセンブリーを、装着されている方向指示器ランプとミラーと一緒に取り外します。
8. ワイヤーシーズと包まれたハーネスをハンドルバーから引き、車両からハンドルバーコントロールとターンシグナルランプを引き離します。 ハンドルバーコントロール/ターンシグナルランプアッセンブリーを保管します。
9. 右側のスイッチハウジングアセンブリーとハーネスの取り外しは、サービスマニュアルを参照してください。 スロットルケーブルを操作する必要があります。
10. サービスマニュアルを参照して、右側グリップ/スロットルスリーブアセンブリーからアイドルおよびスロットルケーブルの接続を外します。 インダクションモジュールからアイドルケーブルとスロットルケーブルを外します。 交換しない場合は、右グリップ/スロットルスリーブを取り外し、新しいハンドルバーに取り付けられるよう保管します。
11. サービスマニュアルを参照して、左側スイッチハウジングアセンブリーとワイヤーハーネスを取り外します。
12. Rocker (FXCW/C)以外のDynaモデルとSoftailモデルすべて:図1 を参照してください。 スクリュー(1)、上部クランプ(2)、ハンドルバー(4)を取り外し、破棄します。 Rocker (FXCW/C) モデル:図2 を参照してください。 ハンドルバーの上部クランプ(2)をライザー(3)に固定している4本の六角ソケットヘッドスクリュー(1)を取り外して、破棄します。 クランプを取り外して廃棄します。 車両からハンドルバー(4と5)を取り外します。
1クランプスクリュー(4)
2クランプ(FXSTDは2、その他は1)
3ハンドルバーライザー(2)
4ハンドルバー
5ライザー装着ボルト(2)
図1。 ハンドルバー クランプとライザー(DynaモデルとSoftailモデル)
1クランプスクリュー(4)
2ハンドルバーアッパークランプ
3ハンドルバーライザー
4右側ハンドルバー
5左側ハンドルバー
6ライザーマウントボルト(2)
7ロックワッシャー(2)
図2。 ハンドルバークランプとライザー(Rockerモデル)
13. 左側のハンドグリップがハンドルバーに接着されていない場合: ハンドグリップを取り外し、新しいハンドルバーへの取り付け用として取っておきます(ハンドグリップを交換しない場合)。
注記
ライザー金具の順序と向きをメモし、後で取り付けられるようにとっておきます。
14. Rocker (FXCW/C)以外のDynaモデルとSoftail モデルすべて:図1 を参照してください。 上部フォークブラケットの下から2本のライザーマウントボルト(5)を取り外します。 ハンドルバーライザー(3)を取り外して破棄しますが、残りのライザーアイソレーション金具は、あとで取り付けられるように保管しておきます。 Rocker (FXCW/C) モデル:図2 を参照してください。 2本のライザーマウントボルト(6)とロックワッシャー(7)を上部フォークブラケットの下から取り外し、破棄します。 ハンドルバーライザー(3)を取り外して破棄しますが、残りのライザーアイソレーション金具は、あとで取り付けられるように保管しておきます。 DynaモデルとSoftailモデルすべて:「新品のハンドルバー内部配線」 に進んでください。
2003年以降のRoad Kingモデル、2016年以降のFreewheelerモデル
ご注意
ブレーキライン構成部品は慎重に取り外してください。 座面が損傷すると漏れを起こす場合があります。 (00320a)
1. フォークステムの下側にあるボタンヘッドスクリューとブレーキラインマニホールドのT継手を支えるブラケットアセンブリーを取り外し、保管しておきます。
2. フロントブレーキラインの取り回しとバンジョーフィッティングの向きをメモします。 サービスマニュアルを参照しブレーキラインを取り外します。 バンジョーボルトは残しておき、ブレーキラインガスケットは廃棄します。 ABSブレーキ付きモデル: ブレーキコントローラーユニットまでずっとラインを取り外します。
3. すべてのブレーキシステム: サービスマニュアルを参照してください。 クラッチレバーからクラッチケーブルの接続を外すか、マスターシリンダーからクラッチラインを外します。 サイドカバーからクラッチケーブルまたはラインの接続を外します。
4. フロントブレーキマスターシリンダーとクラッチレバーアッセンブリーをハンドルバーから取り外します。
5. サービスマニュアルを参照し、ヘッドランプアセンブリーをヘッドランプナセルから取り外します。
注記
2007-2013年のモデルはMolexコネクターを使用しています。 2006年以前の車両は、ドイチェコネクタを使用します。 接続を外す手順と接続する手順については、サービスマニュアルの付属資料の適切なコネクターセクションを参照してください。
2014年以降のモデルは、ハンドルバーを通るためのデピニングが必要ないJAEコネクターを使用しています。
6. ハンドルバーへに方向指示器ハーネスを固定しているプラスチックワイヤーリテーナークリップがついている場合は、それを取り外します。
7. 2013年以前のモデルについては、サービスマニュアルの付属資料にある適切なコネクターセクションを参照して、ヘッドランプナセルの内側にある灰色の6ウェイまたは、8ウェイ、黒色の6ウェイメインハーネスコネクターから、ハンドルバーコントロール配線を外します。 2014年以降のモデルは、ステアヘッド(右側の2と左側の1)のどちら側かにあるキャディからJAEコネクターの接続を外します。 ハンドルバーに方向指示器が装備されている車両の場合、 6ウェイの方向指示器コネクターハーフを分離します。
注記
クルーズコントロールが装備されているモデルの、現在の延長ワイヤースイッチキットが、2008-2013年モデルに限り利用可能です。
8. 2008 - 2013年モデルのみ: 装備されている場合、2本の4ウェイコネクターから電子クルーズコントロール配線を外します。
9. サービスマニュアルに従って、次の作業を行います:
a. 右側のスイッチハウジングアッセンブリーおよびハーネスを外します。
b. 2007年以前のモデル: 現在取り付けられている右ハンドグリップ/スロットルスリーブアセンブリーから、スロットルケーブルとアイドルケーブルの接続を外し、取り外します。
c. すべてのモデル: 左サイドスイッチハウジングアセンブリーとワイヤーハーネスを取り外します。
10. ハーネスまたはハンドルバーについているワイヤーリテーニングクリップをすべて取り外し、破棄します。
11. 左側のハンドグリップがハンドルバー に接着されていない 場合: エンドキャップがついている場合、グリップから取り外します。 ハンドクリップを取り外し、必要であれば、新品のハンドルバーに取り付ける時のために取っておきます。
12. エンドキャップがついている場合、右ハンドグリップから取り外し、ハンドルバーからグリップを取り外します。
注記
2008年以降のモデル: ハンドルバーの右側にあるツイストグリップセンサーには防水キャップがついていて、ほこりや湿気から内部の電極を保護し、右側ハンド(スロットル)グリップのリテーナーとしても機能します。
スロットルグリップを取り外す際、防水キャップのレセプタクルからグリップのインデックスピンをリリースするために、わずかに引っ張る必要があります。
スロットルグリップを交換しない場合: グリップ取り外し後、シールキャップがツイストグリップセンサーの先に取り付けられているかを確認します。 そうでなければ、メカニックワイヤーの硬い部分でスロットルグリップの内側のインデックスピンから防水キャップを取り外します。
2013年以前のモデルの場合は、OEツイストグリップセンサーを、ツイストグリップセンサーキット(H-D部品番号32310-08)と交換しなければなりません。 表3を参照してください。
2014年以降のモデルは、標準ツイストグリップセンサーを再利用します。
13. 必要な場合は、サービスマニュアルを参照し、OEツイストグリップセンサーとツイストグリップセンサージャンパーハーネスを取り外し、破棄します。
1ヘッドランプ
2ハンドルバーカバー
3フォークロックプレート
4ナセル(左半分)
5ナセルトリムストリップ
6ウィンドデフレクター(FLHRSのみ)
7ナット
8フラットヘッドスクリュー(2)
9パンヘッドスクリュー
10平ワッシャー
11ワッシャー付きナット
12フランジヘッドスクリュー(3)
図3。 ナセル、ヘッドランプ、ハンドルバーカバー(図示:FLHR)
14. すべてのRoad Kingモデル:図3 を参照してください。 ヘッドランプナセル(4)の内側に手を伸ばし、フランジナット(7)を取り外して、ナセルの上部にあるトリムストリップ (5)をリリースします。
注記
Fat ApeとFat Mini-Apeのハンドルバーは、 FLHRSモデル のOEウィンドデフレクター(6)と互換性がありません。 こうしたモデルのデフレクターとトリムストリップ (5)は破棄することができ、 新品の トリムストリップ(H-D部品番号67868-03、別途購入可)を取り付ける必要があります。
15. 北米モデルと2014年以降の国際モデルの場合: ハンドルバーカバーをフォークロックに固定するラベルプレート下にあるフラットヘッドフィリップススクリュー(8)2本を取り外し、保管しておきます。 2013年以前のオーストラリア、ブラジル、イギリス、ヨーロッパ、日本モデル: フラットヘッドスクリュー(8)はブレイクアウェイヘッドになっており、簡単には取り外しできません。 ブレイクアウェイヘッドのあるスクリューを取り外すには、センターパンチで各スクリューの上部に案内孔をあけ、3 mm(1/8 インチの 左側 ドリルビットでスクリューをバックアウトします。 それでも外せない場合は、長さが5mm (3/16インチ)のシャンクドリルビットを使って、慎重にブレイクアウェイスクリューのヘッドをドリルオフします。 フォークロックからスクリューシャフトを取り外すには、ペンチを使ってください。
16. すべてのRoad Kingモデル: サービスマニュアルを参照し、ハンドルバーカバー、ウィンドデフレクター、ハンドルバーを取り外して破棄する適切な手順に従ってください。 Freewheelerモデル: サービスマニュアルを参照し、ハンドルバーカバー、ヘッドランプナセル、ハンドルバーを取り外し、破棄する手順に従ってください。
注記
ライザー金具の順序と向きをメモし、後で取り付けられるようにとっておきます。
ライザーマウントボルトを簡単に取り外せるようにハンドルバーとクランプをゆるめに取り付けます。
17. 上部フォークブラケットの下から2本のライザーマウントボルトを取り外します。 ハンドルバーライザーを取り外して破棄しますが、金具はあとで取り付けられるように保管しておきます。
注記
ナセル内のMolexまたはDeutschハンドルバースイッチコネクターハウジングから配線を取り外さないでください。
18. 2013年以前のモデルのみ。 スイッチから出ているコネクターハウジングの各キャビティにあるワイヤーの色と位置をメモします。 サービスマニュアルの付属資料にある適切なコネクターセクションを参照してください。 ソケットハウジングからワイヤー(ソケットターミナル付き)を取り外します。
新しいハンドルバーの内部配線
1. DynaモデルとSoftailモデル: スイッチハーネスをOEハンドルバーに固定しているケーブルストラップとプラスチックの配線リテーナークリップをすべて取り外します。 2013年以前のRoad Kingモデル: 延長ワイヤーハンドルバースイッチキット(別途購入)を、 その キットに入っている説明に従い、左右のハンドルバー スイッチハウジングに取り付けます。 全モデル:図10 を参照してください。 大きいグロメット(3)1つをそれぞれスイッチワイヤーバンドルにスライドさせ、グロメットをスイッチエンドに配置します。
2. 配線元ごとにワイヤーターミナルの先をテープで巻き、リーダーを分割します。 簡単にグロメット開口部に入り、新しいハンドルバーへ通るよう各リーダーをしっかりと巻きます。
注記
ガイド用の糸(または細い配線)があればハンドルバーへの配線束の取り回しが簡単になります。 配線束をハンドルバーに取り回すため、別の糸をバーにあらかじめ通します。
一度に1つずつ、糸を正しい配線バンドルの先にテープで固定します。 使用するまで、残りのガイド糸の先をハンドルバーに固定し、先に引っ張られないようにします。
バーから糸を引き、配線束を正しい出口に送ります。
各配線バンドル別の説明を以下に記載します。
3. 方向指示器付きのハンドルバーを装備しないモデルの場合:ステップ9 ( 図5 のあと)に進んでください。 方向指示器付きのハンドルバーを装備するモデルの場合: 元の方向指示器ワイヤーがスイッチハウジングを 通過 し、大きい開口部(J)を通ってハンドルバーに届いている場合は、 ステップ4 ( 図4 のあと)に進んでください。 図4を参照。 元の方向指示器ワイヤーが 外部から 配線 されている場合は、方向指示器をハンドルバーから移動させる必要があります。 この時点で、適切な移動キットの指示説明に従って移動してください。
4. 元の方向指示器ワイヤーがスイッチハウジングをの間を通過している場合: フロントブレーキレバーアセンブリー(ミラーストーク)から方向指示器を取り外し、スイッチハウジングからぶら下がるようにします。 カバーする等して後で取り付けるまでターンシグナルを保護します。
注記
図5 」を参照。 ラージグロメット(7)がスイッチとターンシグナル配線バンドルに、スイッチ側の近くにあるか確認します。
1ターンシグナル
2外部から配線されている方向指示器ワイヤー
図4。 移動が必要な方向指示器装備のハンドルバー
5. 液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤を、右ターンシグナルおよびスイッチ配線束に薄く塗布します。
6. ハンドルバーを平らで柔らかい面に置き、グリップエンドを上に向けた状態で、右スイッチ配線バンドルを新品のハンドルバー下側の大型開口部からバーの中央の大型開口部に送ります。
警告
ハンドルバーの穴からワイヤーをゆっくり引き出し、ワイヤーが剥けないようにします。 ワイヤーが剥けると、ショートを起こし車両の電気コンポーネントに損傷が生じる場合があり、車両のコントロールが失われて死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00418b)
7. ワイヤーバンドルのテープが巻いてある端をハンドルバーの中心部にある出口部から引き出し、スイッチハウジングを最終的な位置に適切に持っていきます。 スイッチハウジングはまだハンドルバーに固定しないでください
8. スイッチワイヤーバンドルの左側でも、ステップ4から7までを繰り返します。 ステップ13 に進みます。
注記
方向指示器は、ハンドルバーから移動させる必要があります。 この時点で、適切な移動キットの指示説明に従って移動してください。
1中央の配線穴
2アッパースイッチマウントスクリュー
3ロアスイッチマウントスクリュー
4配線とハンドルバーの穴の上に内側スイッチエッジピンチポイントを配置する
5配線をスクリュー式ポスト近くのピンチポイントから離す
6フロントターンシグナル
7大型グロメット
図5。 スイッチハウジングを通した方向指示器とスイッチワイヤー配線
9. 元の方向指示器配線がすでに移動されているか、ハンドルバーに方向指示器が装備されていない場合: 液体洗剤、窓ガラスクリーナー、汎用潤滑剤を スイッチ ワイヤーバンドルの右側に薄く塗布します。
10. 図6 」を参照。 ハンドルバーを平らで柔らかい面に置き、グリップエンドを上に向けた状態で、右スイッチ配線バンドルを新品のハンドルバー下側の大型開口部からバーの中央の大型開口部に送ります。
警告
ハンドルバーの穴からワイヤーをゆっくり引き出し、ワイヤーが剥けないようにします。 ワイヤーが剥けると、ショートを起こし車両の電気コンポーネントに損傷が生じる場合があり、車両のコントロールが失われて死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00418b)
11. ワイヤーバンドルのテープが巻いてある端をハンドルバーの中心部にある出口部から引き出し、スイッチハウジングを最終的な位置に適切に持っていきます。 スイッチハウジングはまだハンドルバーに固定しないでください
12. 左側のスイッチワイヤーバンドルでも、ステップ9から11までを繰り返します。
1中央の配線穴
2アッパースイッチマウントスクリュー
3ロアスイッチマウントスクリュー
4配線とハンドルバーの穴の上に内側スイッチエッジピンチポイントを配置する
5配線をスクリュー式ポスト近くのピンチポイントから離す
6大型グロメット
図6。 スイッチハウジングワイヤーの取り回し
警告
ハンドルバーの各配線用穴のグロメットは、ハンドルバーを通ってワイヤーを取り回した後も同じ位置にする必要があります。 グロメットが同じ位置にないとワイヤーの損傷が起こり、回路が短絡し、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00416d)
13. 全モデル: 「図10」を参照してください。 スイッチワイヤーグロメット(3)をハンドルバーにあるスイッチワイヤー開口部の所定の位置に挿入します。
注記
液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤を薄く塗るとグロメットの取り付けが楽になる場合があります。
14. 2008年以降のRoad KingモデルとFreewheelerモデル以外の全モデル: ワイヤー保護 に進んでください。
注記
2008-2013年のRoad Kingモデル:
新品のハンドルバーにOEツイストグリップセンサーを使用しないでください。 OEセンサーの小さい緑色のコネクターは内部配線のハンドルバーと互換性がありません。 OEセンサーは、ツイストグリップセンサーキット(H-D部品番号 32310-08、別売)と交換する必要があります。 「図11」および「表3」を参照してください。
2014年以降のRoad KingモデルとFreewheelerモデル:
小さい内部ワイヤーバンドルがついた標準ツイストグリップセンサーを再利用してください。
この取り付けは、暖房ハンドグリップに対応していないため、ツイストグリップセンサー配線の短い暖房ハンドグリップ部分(K)をこの取り付けで使用しないものとします。 こうしたワイヤーは取り付けの邪魔にならないように短くカットしてテープで巻くか、束ねたままでハンドルバーの内部に貼り付ることもできます。
  1. ハンドルバーに簡単に通せるぐらいのきつさに、ハーネス束の長い方の端(L)をテープで巻きます。 液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤を ツイストグリップセンサー ワイヤーの束に軽く塗布します。
  2. 図7 」を参照。 ツイストグリップセンサーのインデックスタブをハンドルバーの端にあるスロットに合わせながら、ツイストグリップセンサーワイヤーの束をバーの中心部にある大きな開口部に向けて、ハンドルバーの右端に通します。 タブとスロットのサイズが違うと、不適切なアッセンブリーが避けられます。
注記
ツイストグリップセンサーは、正しく機能するために完全に装着する必要があります。
1中央の配線穴
2アッパースイッチマウントスクリュー
3ロアスイッチマウントスクリュー
4スイッチ端の内側にあるピンチポイントをワイヤーとハンドルバーの穴の上に配置
5ネジ付きポストの近くのピンチポイントのワイヤーを清潔に保つ
6ツイストグリップセンサー
7大型グロメット
図7。 スイッチハウジングとツイストグリップセンサーワイヤーの配線 (2008年以降のTouring)
ワイヤーの保護
警告
ハンドルバー中央下から出るワイヤーを摩耗から保護するため、必ずハンドルバーのワイヤー出口穴部分に熱収縮チューブを使用します。 収縮チューブで保護しないと、ショートしたりワイヤーが損傷したりして車両のコントロールが失われ、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00432c)
注記
ハンドルバー下部の中央から出ているワイヤーバンドルの熱収縮チュービングは、ワイヤーの損傷とハンドルバーのワイヤー出口穴での短絡を防ぐために取り付ける必要があります。
  1. ハンドルバー中央の開口部からハーネスがすべて引き出されていて、両方のハンドルバースイッチハウジング(ターンシグナルとツイストグリップセンサー が装備されている場合は、それも一緒に)正しく配置されている状態で、様々なキットに入っている収縮ラップを取り付け、出口穴の端でワイヤーが擦り切れないように保護します。
    1. ハンドルバースイッチハーネス :図10 を参照してください。 ハンドルバーキットから長さ102mm(4インチ)の 太い 熱収縮チューブ(4)を二等分に切って、ハンドルバーワイヤーの出口穴の位置にあるスイッチワイヤー束にそれぞれチューブを付けます。
    2. ターンシグナルワイヤー: ハンドルバーキットの長さ102mm(4インチ)の 小さい 熱収縮チューブ(5)を二等分に切って、ハンドルバーワイヤーの出口穴の位置にあるターンシグナルワイヤーにそれぞれチューブを付けます。
該当する場合:
警告
UltraTorch UT-100または他の放射加熱装置を使用する際は、メーカーの指示に従ってください。 メーカーの指示に従わないと発火の危険があり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00335a)
  • 熱をフューエルシステムコンポーネントに近づけないでください。 熱放射を直接当てると、高熱により燃料に着火/爆発して、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。
  • ヒートシュリンク作業が行われているコネクター以外の電気系統コンポーネントに熱を近づけないでください。
  • ツールチップ部分とヒートシュリンクアタッチメントに手を触れないでください。
  1. ヒートガンまたは適切な放射加熱装備を使って、熱収縮チューブをワイヤーバンドルに収縮させます。
  2. ツイストグリップセンサー装備のモデルについては、図11 を参照してください。 ビニル被覆コンジットチューブ(11)にツイストグリップセンサーワイヤーを収めます。 ワイヤーがハンドルバーから出るポイントまで十分なチューブをつけて、重なり合うようにします。 センサーターミナルピン(M)が出るぐらいに、余分なコンジットチューブを切ります。
  3. 配線束の先からテープを取ります。
  4. ハンドルバーと配線束の各配線間の電気的導通があるかチェックします。 導通していたらそれは短絡しているということですので、スイッチハウジング内のワイヤーとその取り回しを調べる必要があります。
ライザーとハンドルバーの取り付け
注記
このキットには、ハンドルバーライザーアッセンブリーが付属し、これはこのハンドルバーとともに取り付けなければなりません
FXCW/C モデル は、2個のライザーマウントファスナー(H-D部品番号3471)と2個のロックワッシャー(H-D部品番号7068)の追加購入し、先に取り外し、破棄したアイテム (アイテム6と7、 図2 を参照)を交換する必要となります。
Road King モデル では、ライザーの取り付け前に、 緩めに 所定の位置に設定するハンドルカバーの追加購入が必要となります。 カバーは、クローム(2013年以前のH-D部品番号55879-10、2014年以降のH-D部品番号55800289)とブラック(2013年以前のH-D部品番号55881-10、2014年以降のH-D部品番号55800290)があり、ライザーとハンドルバーとマッチングしたり、コントラストにできます。
  • さらに、 FLHRSモデル は、トリムストリップ (H-D部品番号 67868-03)の購入が必要となります。
  • 2013年以前のオーストラリア、ブラジル、イギリス、ヨーロッパ、日本向けモデル は、10番24 x 1/2インチ タンパー防止フラットヘットファスナー(H-D部品番号2935A)2個の購入が必要となります。
1. 全モデル:図10 」を参照してください。 ライザーキットの指示説明に従って、 新品 のハンドルバーライザーを取り付けます。
a. 先に取り外したのと同じ設定で、ライザーアイソレーション金具を組み立てます。
b. Road Kingモデル:図8 」を参照してください。 図に示す方向で、フォークロック (2)の上にハンドルバーカバー(1)に配置します。
c. ライザーベース(3)の脚を、ハンドルバー カバーの穴に挿入し、ライザーを先に取り外しておいたマウントボルトで締め付けます。 まだ完全には締めないでください。
注記
全モデル: 通常、ハンドルバーの向きは、車両のフロントフォークと並行のハンドルバーライザープレーン(5)になりますが、州や地域の規制によりハンドルバーの高さに制限があることがあります。 リサーチし、適宜に調整してください。
2. ハンドルバー(4)をライザーベースに取り付け、ワイヤー束を下に回し、ライザーベース中央の穴、ハンドルバー カバー(装着されている場合)、上部のフォークブラケット(トリプルツリー)の大きな楕円形の開口部を通します。
3. ライザーベースの中央にある刻み付きの部分(6)にハンドルバー を取り付けます。 ライザーキットの説明に従い、ライザークランプ(7)とクランプファスナー(8、9)を取り付けますが、この時は完全に締め付けないでください。
4. ハンドルバーを中心に置いて向きを整えた状態で、ライザークランプファスナーを締め付けます。
トルク: 20.3–24.4 N·m (15–18 ft-lbs) 六角ソケットヘッドスクリュー
5. ファスナーのフロントペアを最初に、それからリアペアを締め付けます。 ライザークランプの負荷を十分分配するために、2回目も同じ値で締め付けます。
トルク: 20.3–24.4 N·m (15–18 ft-lbs) 六角ソケットヘッドスクリュー
6. 一度に1つずつ ライザー ベース マウントボルトを取り外し、Loctite 271 (赤)を端部近くの4 ~ 6のねじ山に数滴塗って、取り付けます。
7. ライザーベースマウントボルトを次ののトルク値で締め付けます。
トルク: 41–54 N·m (30–40 ft-lbs) 六角ヘッドボルト
1ハンドルバーカバー
2フォークロック
3ライザーベース
4ハンドルバー
5ハンドルバーライザープレーン
6キザミが付いた部分 (2)
7ライザークランプ
8クランプスクリュー(4)
9クランプワッシャー (4)
10エッジプロテクター (2)
11ヘッドランプナセル
12ハンドルバー カバースクリュー (2)
13フォークロックプレート
14ハンドルバー カバーフロントスクリュー
15ナット
16平ワッシャー
17ナセルトリムストリップ
18溶接スタッド(2)
19フランジナット
図8。 FLHR Apeハンドルバーライザーの設定
ハンドコントロールとスイッチ配線ハウジングの取り付け
1. 2008年以降のRoad Kingを除く全モデル: サービスマニュアルを参照し、説明に従ってスロットルコントロールケーブル(別途購入)と新品(別途購入)、または標準装備の右グリップ/スロットルスリーブアッセンブリーを取り付けます。 2008年以降のRoad KingモデルとFreewheelerモデル: サービスマニュアルを参照し、説明に従って、新品(互換性のあるツイスト-グリップ-センサー、別途購入)または標準の右グリップ/スロットルスリーブを取り付けます。
2. 運転しやすいように、スイッチハウジングとハンドルバーのブレーキレバーアッセンブリーの位置を調節します。 ブレーキマスターシリンダーは、車両をサイドスタンドで立てた状態で、だいたい水平になるようにしてください。
3. ブレーキレバークランプスクリューは、 最初に上、そして下 の順に締め付けます。 締め付ける。
トルク: 8.1–12.2 N·m (72–108 in-lbs) トルクスヘッドスクリュー
4. スイッチハウジングスクリューを、 最初は下で、次に上 の順に締め付けます。 こうすることでスイッチハウジング前部に空間ができ見た目がよくなります。
トルク: 4–5.1 N·m (35–45 in-lbs) トルクスヘッドスクリュー
5. 右のグリップ/スロットルスリーブが回転して勝手に元に戻り、ハンドルバーやスイッチハウジングに引っかからないことを確認します。
注記
ハンドルバーグリップに柄がある場合、スロットルを完全に閉じた状態でグリップ右の柄と左グリップの柄を合わせます。
6. ハンドルバーグリップ取り扱い説明書またはサービスマニュアルに従って、新品のハンドルバーの左の先に純正ハンドルバーグリップまたは新品の(別売り)ハンドルバーグリップを取り付けます。
7. 運転しやすくなるように、サービスマニュアルを参照してスイッチハウジングとハンドルバーのクラッチレバーアッセンブリーの位置を調節します。
8. クラッチレバークランプスクリューは、 まず上を、次に下 の順に締め付けます。 締め付ける。
トルク: 8.1–12.2 N·m (72–108 in-lbs) トルクスヘッドスクリュー
9. スイッチハウジングスクリューは、 まず下を、次に上 の順に締め付けます。 締め付ける。
トルク: 4–5.1 N·m (35–45 in-lbs) トルクスヘッドスクリュー
10. サービスマニュアルを参照し、指示に従って、正しい長さのクラッチケーブル(別売り)を取り付けます。
警告
ライダーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 ABSブレーキ装着車両は販売網店での取り付けが必要です。 このキットを正しく取り付けるには、ハーレーダビッドソン販売網店のみで販売されている特殊ツールが必要です。 ブレーキシステムを正しく整備しないとブレーキ性能が低下し、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00578b)
警告
ブレーキラインガスケットの交換。 純正ガスケットを取り替えずに使用すると、ブレーキに不具合が生じて車両が制御できなくなり、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00318a)
ご注意
漏れがないようにしてください。 ガスケット、バンジョーボルト、ブレーキライン、およびキャリパーボアは組み立て前に汚れや損傷がないことを確認してください。 (00321a)
11. 新品のブレーキライン(別売り)に損傷や欠陥がないかよく点検し、損傷がある場合は交換します。 サービスマニュアルの説明またはブレーキラインに付属する説明書に従ってブレーキラインを取り付けます。
12. サービスマニュアルの指示に従って、ブレーキから空気を抜きます。
警告
ABS装備車で油圧ブレーキコンポーネント、ライン、またはコネクションを緩めるか交換する場合、ブレーキエア抜き作業においてDigital Technician II (デジタルテクニシャンII)を使用し、システムから空気が完全に抜かれていることを確認します。 ブレーキシステムのエア抜きが不完全である場合、制動力に悪影響を及ぼし、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00585c)
電気系統の再接続
  1. ハンドルバーコントロール配線が、メイン車両ハーネススイッチ配線コネクターハウジングに到達するまで、分解ステップでメモした取り回しに従ってください。 DynaモデルとSoftailモデル: 左スイッチワイヤー束は、フューエルタンクの下、フレームバックボーンの左側に沿って。右スイッチワイヤー束バックボーンの右側に沿って。 Road KingモデルとFreewheelerモデル: ヘッドランプナセルの内側に、またはフレームステアヘッドの脇に。 分解時に保管しておいたクリップ、またはワイヤーガイドをすべて取り付けます。
  2. 注記
    2007-2011年のDynaモデル、2007-2010年のSoftailモデル、2007-2013年のRoad Kingモデルは、Molexコネクターを使用しています。 2006年以前の車両は、ドイチェコネクタを使用します。 接続手順については、サービス マニュアル付録の正しいコネクタの項目を参照してください。
  3. 必要に応じて、取り外し手順の時に書いたメモ、サービスマニュアルの補足資料の正しいコネクターセクションと配線図を参照してください。 先に取り外した灰色の8ウェイまたは6ウェイのコネクターハウジングの正しいキャビティに左側のスイッチワイヤー束のターミナルをそれぞれ挿入します。 先に取り外した黒色6ウェイコネクターハウジングの正しいキャビティに右側のスイッチワイヤー束のターミナルをそれぞれ挿入します。
  4. 注記
    スイッチワイヤーハーネスを伸ばして車両メインハーネスに届かせるため、スイッチワイヤーハーネスエクステンション(別売り)が必要となる場合があります。
  5. 左側のハンドルバーコントロールピンとソケットハウジングを接続します。 右側のハンドルバーコントロールピンとソケットハウジングを接続します。
  6. ハンドルバーに方向指示器が装備されているモデル:
    1. 取り外し手順の時に書いたメモと、サービスマニュアルの補足資料の正しいコネクターセクションと配線図を参照してください。 先に取り外した黒色6ウェイマルチロックコネクターハウジングの正しいキャビティに方向指示器のターミナルをそれぞれ挿入します。
    2. 先にメモをした、車両メインハーネス方向指示器コネクターへの配線に従います。 方向指示器ワイヤーハーネスの延長ケーブル(別途購入)が車両メインハーネスにとどくように方向指示器ワイヤーハーネスを延長する必要があるかもしれません。
    3. 6ウェイマルチロックピンとソケットハウジングを接続します。
    4. 保管していたクリップおよび/または配線ガイドを取り付けます。
  7. 2008年以降のRoad King以外の全モデル:最終組み立て に進んでください。 2008-2013年Road King モデル: サービスマニュアルの説明に従って、セル内のウェイクルーズコントロールピンとソケットハウジングを接続します。
  8. 黒色6ウェイMolexピンハウジング(8)をツイストグリップセンサーコンポーネントから用意します。 ツイストグリップセンサーからピンハウジングの適切なキャビティにピンターミナル(M)を挿入します。 黄色 のコンジットから、 黒色 のコンジットから、
    1. 黒の配線をキャビティ1へ
    2. 白の配線をキャビティ2へ
    3. 赤の配線をキャビティ3へ
    1. 黒の配線をキャビティ4へ
    2. 白の配線をキャビティ5へ
    3. 赤の配線をキャビティ6へ
  9. 6ウェイブラックモレックスピンハウジングをツイストグリップセンサーからナセル内側の黒6ウェイソケットハウジングに接続します。 先に取り付けたPVCチュービングをナセル内でツイストグリップセンサーワイヤーと擦れないように配置します。
最終組立作業
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
Dyna およびSoftailモデル
  1. サービスマニュアルの説明に従って、フューエルタンクを取り付けます。 「安全性チェック」 に進みます。
Freewheeler モデル
  1. 緩んでいたり、取り外されている場合、フューエルタンクを取り付けます。 サービスマニュアルを参照してください。
  2. サービスマニュアルを参考にし、ヘッドランプナセルとヘッドランプを取り付けます。
  3. サービスマニュアルを参照して、ナセルにヘッドライトを取り付けます。
  4. 装備車の場合、ウィンドシールドを取り付けます。
Road Kingモデル
1. 緩んでいたり、取り外されている場合はサービスマニュアルの説明に従って、フューエルタンクを取り付けてください。
2. 図8 」を参照。 ブレーキラインの損傷を未然に防ぐために、エッジプロテクター(10)がヘッドランプナセル(11)の内側の端に取り付けられたままになっていることを確認します。 エッジプロテクターがついてない場合や、ひび割れ、破損している場合は交換します。
3. 図9 」を参照。 ナセルの左半分を固定する2本のAcornナットを緩めます(矢印を参照)。 ナセルの右半分でも繰り返してください。
図9。 ヘッドランプナセルファスナー(FLHRモデル)
4. 図8 」を参照。 新品 のハンドルバーカバー(1)をフォークロック(2)機構に締め付けます。 北米向けモデルと2014年以降のインターナショナル向けモデル: 先に取り外しておいた フラットヘッド スクリュー(12)2本を使います。 フラットヘットスクリューを締め付けます。 2013年以前のオーストラリア、ブラジル、イギリス、ヨーロッパ、日本向けモデル:新品 の専用スクリュー(H-D 部品番号2935A、別途購入)2本を使います。 ブレイクアウェイヘッドがパチンと音がするまで、スクリュー(12)を締め付けます。
5. 標準のフォークロック プレート(13)を、ハンドルバー カバーの所定の位置で押します。
6. (先に取り外しておいた)スクリュー(14)をハンドルバーカバーの前面とハンドルランプナセル(11)上部の穴を通して挿入します。 ナセルの内部に手を伸ばし、ナット(15)とフラットワッシャー(16)をスクリューのねじ山に取り付けます。 締め付ける。
トルク: 1.1–2.3 N·m (10–20 in-lbs) プラススクリュー
7. トリムストリップ (17)をハンドルバーカバーのスロットに挿入します。 トリムストリップの溶接スタッド(18)をヘッドランプナセル上部の穴に挿入し、ナセル内部に手を伸ばし、フランジナット(19)を取り付けます。 締め付ける。
トルク: 1.7–2.3 N·m (15–20 in-lbs) 六角フランジナット
8. サービスマニュアルを参照して、ナセルにヘッドライトを取り付けます。
9. 装備車の場合、ウィンドシールドを取り付けます。
安全点検
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
  • ハンドルバーを左右のフォークストップに当たるまで完全に回したとき、ワイヤー、クラッチケーブル、スロットル/アイドルケーブル、ブレーキラインがきつく張った状態にならないことを確認してください。
注記
バッテリーケーブルを取り付ける前に、イグニッションキースイッチがOFF (オフ)の位置になっていることを確認してください。
警告
プラス(+)側のバッテリーケーブルを先に接続します。 マイナス(-)ケーブルを接続した状態でプラス(+)ケーブルがアースに接触すると、火花が発生してバッテリーが爆発し、死亡や重傷を負う原因になることがあります。 (00068a)
1. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってバッテリ0ケーブル(プラスケーブルから)を付けます。 ハーレーダビッドソンのElectrical contact lubricant (エレクトリカルコンタクトルブリカント) (H-D部品番号99861-02)、ワセリンジェルまたは腐食防止剤をバッテリーのターミナルに薄く塗ります。
警告
車両を運転する前に、全てのランプやスイッチ類が正常に作動することを確認してください。 被視認性が低いと、死亡事故または重大な人身事故につながるおそれがあります。 (00316a)
2. イグニッションキースイッチをIGNITION (イグニッション)に入れますが、エンジンはかけないでください。 ハンドルバースイッチが全て正常に作動するかテストします。
3. ハンドルを左右のステアリングストップまで切り、ハンドルバーコントロールがそれぞれで機能するか確認します。
4. フロントブレーキレバーを握り、ストップランプが点灯するか確認します。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
5. サービスマニュアルを参照し、シートの取り付け方の説明に従ってください。
警告
エンジンを始動する前に、スロットルコントロールを離したときにアイドル位置に瞬時に戻ることを確認してください。 エンジンがアイドリング状態に自動復帰するのを防ぐスロットルコントロールが制御不能になると、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすことがあります。 (00390a)
警告
ブレーキシステムを修理した後は、低速でブレーキをテストしてください。 ブレーキが正しく作動しない場合、高速でテストを行うと制御不能となり、死亡したり重傷を負ったりするおそれがあります。 (00289a)
交換用パーツ
表2。 交換用パーツ: Fat ApeFatハンドルバー キットと Mini-Apeハンドルバー キット
キット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
キット 55857-10B、55801315
Fat Ape ハンドルバー
(サテンブラック仕上げ)
1
ハンドルバー、Fat Ape、高さ 0.3 m (12 インチ)(サテンブラック)
別売りなし
2
ワンピース Fat ハンドルバーライザーキット(ブラック)
56931-10
キット 55859-10B、55801311
Fat Mini Ape ハンドルバー
(サテンブラック仕上げ)
1
ハンドルバー、Fat Mini Ape、高さ 0.3 m (12 インチ)(サテンブラック)
別売りなし
2
ワンピース Fat ハンドルバーライザーキット(ブラック)
56931-10
キット 56832-04C、55801313
Fat Mini Ape ハンドルバー
(クローム仕上げ)
1
ハンドルバー、Fat Mini Ape、高さ 0.4 m (16 インチ)(クローム)
別売りなし
2
ワンピース Fat ハンドルバー ライザーキット(クローム)
56929-10
キット 56942-10B、55801317
Fat Ape ハンドルバー
(クローム仕上げ)
1
ハンドルバー、Fat Ape、高さ 0.4 m (16 インチ)(クローム)
別売りなし
2
ワンピース Fat ハンドルバー ライザーキット(クローム)
56929-10
全キット共通の
品目
3
ハンドルバーグロメット、大(2)
11386
4
熱収縮チューブ、大
72162-02
5
熱収縮チューブ、小
72165-02
キットには含まれない本文中記載のアイテム:
A
標準装備(OE)カップワッシャー、アッパー(フラット面を上にして取り付け)(2)
B
標準装備のブッシング(4)
C
標準装備のスペーサー(2)
D
OEカップワッシャー、ロア(フラット面を下にして取り付け)(2)
E
OEフラットワッシャー (2)
F
OE スプリットロックワッシャー (2)
G
OE アースワイヤー
H
OE 内歯ロックワッシャー
I
OE ライザーマウントスクリュー (2)
J
大きいワイヤー開口部 (2)
交換用パーツ
図10。 交換用パーツ: Fat ApeハンドルバーキットとFat Mini-Apeハンドルバーキット
図11。 交換用パーツ:ツイストセンサーキット(32310-08)
表3。 交換用パーツ: ツイストグリップセンサーキット (32310-08)
アイテム
詳細(数量)
部品番号
ツイストグリップセンサーのアイテム:
7
センサー、ツイストグリップ(TGS)
別売りなし
8
ピンハウジング、6ウェイ
72188-07BK
9
アンカー、コネクター T-スタッド
73212-07
10
ケーブルストラップ
10006
11
チューブ、PVC
別売りなし
ヒーテッドハンドグリップでのみ使用するアイテム:
12
ソケットハウジング、2極
72112-94BK
13
セカンダリ ロック、2ウェイ
ソケットハウジング
72152-94
14
シールピン(プラグ) (2)
72195-94
15
ピンハウジング、2極
72102-94BK
16
セカンダリ ロック、2ウェイ
ピンハウジング
72142-94
本文中記載アイテム:
K
ヒーテッドハンドグリップワイヤーとソケットターミナル (2)
L
ツイストグリップセンサーピンターミナル (6)