FXSB FAT MINI-APE HANDLEBAR AND RISER KIT (FXSB FATミニエイプハンドルバーおよびライザーキット)
J056962021-01-22
概略
キット番号
55800252, 55801319
適合モデル
モデルの適合性については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.com内のパーツ&アクセサリーページ(英語版のみ)をご覧ください。
このキットは、ヒートハンドグリップ、ハンドルバー装着ゲージ、油圧クラッチキット、Softailナセルキット(H-D部品番号67907-96)、またはRoad Tech®ラジオ装着モデルには使用できません。
必要なその他のパーツまたはアクセサリー
このキットには、ハンドルバーライザーアッセンブリーが付属し、これはこのハンドルバーとともに取り付けなければなりません
このハンドルバーキットを正しく取り付けるには、パーツやアクセサリーを別途購入する必要があります。 このモデルに必要なパーツまたはアクセサリーのリストは、純正P&Aカタログをご参照ください。または、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
警告
ブレーキラインガスケットの交換。 純正ガスケットを取り替えずに使用すると、ブレーキに不具合が生じて車両が制御できなくなり、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00318a)
各バンジョーフィッティングのブレーキラインガスケット2個は、必ず交換してください。 該当する年式/モデルのパーツカタログを参照するか、最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にて正しい部品番号を確認してください。
グルー(接着式)左ハンドグリップ装着車両には、別売りの新しいグリップも必要となります。
  • 純正パーツ(OE)ハンドグリップの交換についてはパーツカタログを参照してください。
  • 純正モーターアクセサリーハンドグリップの選択については、純正P&Aカタログまたはwww.harley-davidson.comのパーツとアクセサリーに関するセクション(英語版のみ)をご覧ください。
必要なツールおよびサプライ品
このキットを正しく取り付けるには、Loctite® 271 Threadlocker and Sealant (Loctite 271スレッドロッカーシーラント) (赤) (H-D部品番号99671-97)が必要です。
新しくきれいな油圧ブレーキフルードも必要です。 この車両に適切なブレーキフルードについては、該当する年式/モデルのオーナーズマニュアルまたはサービスマニュアルを参照してください。
これらのアイテムはハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にてお買い求めいただけます。
ABS装備車:
警告
ライダーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 ABSブレーキ装着車両は販売網店での取り付けが必要です。 このキットを正しく取り付けるには、ハーレーダビッドソン販売網店のみで販売されている特殊ツールが必要です。 ブレーキシステムを正しく整備しないとブレーキ性能が低下し、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00578b)
ABS非装備車:
警告
ライダーおよびパッセンジャーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 サービスマニュアルを参照しながら、適切な手順に従ってください。 自分で作業を行うことが難しい場合、または適切な工具を持っていない場合は、最寄りのハーレーダビッドソン正規販売網店に取り付けを依頼してください。 本キットを正しく取り付けないと死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00333b)
注記
この取り扱い説明書はサービスマニュアルの記載情報を参照しています。 このキットを取り付ける際は、この年式/モデルの車両のサービスマニュアルが別途必要です。サービスマニュアルは最寄りのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店でお買い求めいただけます。
キット内容:
図4 」および「 表1 」を参照してください。
準備
警告
誤ってエンジンを始動すると、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあるため、メインヒューズを外して作業を開始してください。 (00251b)
1. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってシートを取り外し、メイン車両ヒューズの接続を外します。 シート取り付け金具は全て保管します。
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
2. フューエルタンクを緩めるか取り外します。 サービスマニュアルを参照してください。
  • 全てのハーネスとスロットルケーブル接続にアクセスできる場合、フューエルラインまたはクロスオーバーを外さなくてもフューエルタンクを上に上げて後方に下げることが可能な場合があります。
  • これらの接続にアクセスできない場合は、再取り付け時のためにフューエルタンクを完全に取り外して脇に置きます。
警告
DOT 4ブレーキフルードに触れると、健康に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 適切な皮膚の保護用具及びセーフティグラスを着用しないと、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。
  • 吸入した場合: 安静にし、新鮮な空気を取り込み、医師の手当てを受けてください。
  • 皮膚に付着した場合: 汚染された衣服を脱ぐ。 直ちに多量の水で皮膚を15 ~ 20分間洗い流します。 炎症が発生したときは、医師の手当てを受けてください。
  • 目に入った場合: 最低15分間、目を開けたまま、流水で洗い流してください。 炎症が発生したときは、医師の手当てを受けてください。
  • 飲み込んだ場合: 口を濯ぎ、多量の水を飲んでください。 吐かせてはなりません。 ポイズンコントロールにお知らせください。 緊急手当が必要です。
  • 詳細については、sds.harley-davidson.comにある安全データシート(SDS)を参照してください。
(00240e)
ご注意
DOT 4 brake fluid (DOT 4ブレーキフルード)が塗装面およびボディパネル面に付着すると、表面が損傷します。 ブレーキに関する作業を行うときは、常にブレーキフルードをこぼさないように注意し、塗装面を保護してください。 表面を保護しないと外装に傷が付くおそれがあります。 (00239c)
注記
きれいで乾燥した柔らかい布ですぐにこぼれたブレーキフルードを拭き取ってください。 次に、こぼれた場所を、きれいで湿らせた柔らかい布(漏れが少ない場合)でよく拭くか、または大量の石鹸水(漏れが多い場合)でしっかり洗浄します。
DOT 4 Brake Fluid (DOT 4ブレーキフルード)がこぼれたり飛び散ったりしても被害がないよう、H-Dサービスカバーまたはポリエチレン製の保護シートで車両表面を覆ってください。
  1. フロントブレーキリザーバーとブレーキラインからブレーキフルードを抜きます。 サービスマニュアルを参照してください。
純正ハンドルバーの取り外し
注記
仕上げ面に傷が付かないよう、H-Dサービスカバーまたはきれいなウエスでフロントフェンダーとフューエルタンク前部を覆います。
ご注意
ブレーキライン構成部品は慎重に取り外してください。 座面が損傷すると漏れを起こす場合があります。 (00320a)
  1. フロントブレーキラインの取り回しとバンジョーフィッティングの向きをメモします。 サービスマニュアルを参照しブレーキラインを取り外します。 バンジョーボルトは残しておき、ブレーキラインガスケットは廃棄します。
  2. サービスマニュアルを参照し、クラッチレバーからクラッチケーブルの接続を外します。 サイドカバーからクラッチケーブルを外し、車両からケーブルを取り外します。
  3. 注記
    ハンドルバーコントロールワイヤーを外す前に、取り回しをメモしてください。
  4. ハンドルバーからハーネスジャンクションコネクターにあるハンドルバーコントロールおよびターンシグナルワイヤーを固定しているプラスチックワイヤーリテーナークリップとケーブルストラップを取り外します。
  5. 注記
    • 次のステップを行うには。 サービスマニュアル付録のJAEおよびモレックスコネクターセクションを参照してください。
    • フューエルタンク下のハンドルバースイッチコネクターハウジングからは配線を取り外さないでください。
  6. ハンドルバーコントロールと計器配線を以下から外します。
    1. フューエルタンク下の左メインハーネスコネクターにあるグレーモレックス6ウェイ[20A]およびJAE 4ウェイ[24A]
    2. フューエルタンク下の右メインハーネスコネクターにあるJAE 4ウェイおよびJAE 2ウェイ[22A]
  7. 図1 」を参照。 スピードメーターとインジケーターランプ(16)から出ているコネクターハウジングの各キャビティにある配線の色と位置をメモします。 サービスマニュアル付録の正しいコネクターセクションを参照し、6ウェイモレックスハウジングから配線を取り外します。
注記
スイッチワイヤーハーネスコネクターは、ピンを外さずにハンドルバーから外せるように小さくなっています。
  1. フロントブレーキマスターシリンダーとクラッチレバーアッセンブリーをハンドルバーから取り外し、ターンシグナルランプとミラーも取り外します。
  2. ワイヤーシーズと包まれたハーネスをハンドルバーから引き、車両からハンドルバーコントロールとターンシグナルランプを引き離します。 ハンドルバーコントロール/ターンシグナルランプアッセンブリーを保管します。
  3. 右スイッチハウジングアッセンブリーとハーネス(19)の取り外し方法についてはサービスマニュアルを参照してください。 スロットルケーブルを操作する必要があります。
  4. サービスマニュアルを参照しながら右グリップ/スロットルスリーブアッセンブリーからアイドルケーブルとスロットルケーブルを外します。 インダクションモジュールからアイドルケーブルとスロットルケーブルを外します。 交換しない場合は、右グリップ/スロットルスリーブを取り外し、新しいハンドルバーに取り付けられるよう保管します。
  5. 左スイッチハウジングアッセンブリーとワイヤーハーネス(18)の取り外し方法についてはサービスマニュアルを参照してください。
  6. スクリュー(5)、ライザークランプ(4)、およびハンドルバー(2)を取りします。 スクリューとハンドルバーを廃棄します。
  7. ライザークランプを裏返し、スピードメーターとインジケーターランプファスナーが見えるようにします。
  8. スピードメーターファスナー(8)を取り外し、ライザーカップからスピードメーター(6)をスライドさせます。 コネクター(17)を外し、スピードメーター、ガスケット(7)、金具を後で取り付けられるように残しておきます。
  9. インジケーターランプファスナー(10)を取り外し、配線開口部(24)を通してライザーカップから慎重にインジケーターランプアッセンブリーとハーネス(9)を取り外します。 後で取り付けられるようにとっておきます。 ライザークランプ/カップを廃棄します。
  10. 左側のハンドグリップがハンドルバーに接着されていない場合: ハンドグリップを取り外し、新しいハンドルバーへの取り付け用として取っておきます(ハンドグリップを交換しない場合)。
1アッパーフォークブラケット
2ストックハンドルバー
3ライザー
4ライザークランプ
5ソケットヘッドスクリュー
6スピードメーター
7ガスケット
8スクリュー、スピードメーター
9インジケーターランプアッセンブリー
10スクリュー、インジケーターランプ
11カップワッシャー
12スペーサースリーブ
13ラバーアイソレーター
14ロックワッシャー、スプリット
15ボルト、ライザーマウント
16コネクター、スピードメーター/インジケーターランプを車両へ
17コネクター、スピードメーター
18コネクター、左ハンドコントロール
19コネクター、右ハンドコントロール
20ワイヤー開口部、左ハンドルバーハンドコントロール
21ワイヤー開口部、右ハンドルバーハンドコントロール
22ワイヤー開口部、センターハンドルバー
23ワイヤー開口部、アッパーフォークブラケット
24ワイヤー開口部、ライザー/スピードメーターカップ
図1。 ショックハンドルバーの取り外し
注記
ライザー金具の順序と向きをメモし、後で取り付けられるようにとっておきます。
  1. アッパーフォークブラケット(1)からライザーマウントボルト(15)を取り外します。 ハンドルバーライザー(3)を取り外して廃棄しますが、残りのライザーアイソレーション金具は後で取り付けられるように残しておきます(11から15)。
新しいハンドルバーの内部配線
1. スイッチハーネスを標準装備ハンドルバーに固定しているケーブルストラップとプラスチック配線リテーナークリップを取り外します。 「 図4 」を参照。 ラージグロメット(5) 1つを各スイッチ配線バンドルにスライドさせ、グロメットをスイッチの側に近づけます。
注記
ガイド用の糸(または細い配線)があればハンドルバーへの配線束の取り回しが簡単になります。 配線束をハンドルバーに取り回すため、別の糸をバーにあらかじめ通します。
一度に1つずつ、糸を正しい配線バンドルの先にテープで固定します。 使用するまで、残りのガイド糸の先をハンドルバーに固定し、先に引っ張られないようにします。
バーから糸を引き、配線束を正しい出口に送ります。
各配線バンドル別の説明を以下に記載します。
2. フロントブレーキレバーアッセンブリー(ミラーストーク)からターンシグナルを取り外し、スイッチハウジングからぶら下げます。 カバーする等して後で取り付けるまでターンシグナルを保護します。
注記
図2 」を参照。 ラージグロメット(7)がスイッチとターンシグナル配線バンドルに、スイッチ側の近くにあるか確認します。
3. 液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤を、右ターンシグナルおよびスイッチ配線束に薄く塗布します。
4. ハンドルバーを平らで柔らかい面に置き、グリップエンドを上に向けた状態で、右スイッチ配線バンドルを新品のハンドルバー下側の大型開口部からバーの中央の大型開口部に送ります。
警告
ハンドルバーの穴からワイヤーをゆっくり引き出し、ワイヤーが剥けないようにします。 ワイヤーが剥けると、ショートを起こし車両の電気コンポーネントに損傷が生じる場合があり、車両のコントロールが失われて死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00418b)
5. 配線バンドルのテープが巻かれた先を、ハンドルバー中央の開口部から引き、スイッチハウジングを適切な位置に配置します。 スイッチハウジングはまだハンドルバーに固定しないでください
6. 左スイッチ配線バンドルで、ステップ2から5までを繰り返します。
警告
ハンドルバーの各配線用穴のグロメットは、ハンドルバーを通ってワイヤーを取り回した後も同じ位置にする必要があります。 グロメットが同じ位置にないとワイヤーの損傷が起こり、回路が短絡し、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00416d)
注記
液体洗剤、窓ガラスクリーナーまたは汎用潤滑剤を薄く塗るとグロメットの取り付けが楽になる場合があります。
  1. 図4 」を参照。 スイッチワイヤーグロメット(5)をハンドルバーのスイッチワイヤー開口部に挿入します。
1中央の配線穴
2アッパースイッチマウントスクリュー
3ロアスイッチマウントスクリュー
4配線とハンドルバーの穴の上に内側スイッチエッジピンチポイントを配置する
5配線をスクリュー式ポスト近くのピンチポイントから離す
6フロントターンシグナル
7大型グロメット
図2。 スイッチハウジングワイヤーの取り回し
計器の取り付け
1. 図4 」を参照。 キットからライザーとスピードメーターカップ(2)を用意し、先に取り外したインジケーターランプアッセンブリーとハーネスを用意します。 スピードメーターコネクター(M)をスピードメーターカップの配線開口部に送ります。
2. 先に外したガスケット(C)とスピードメーター(B)を用意します。 ライザースピードメーターカップにガスケットを合わせます。
3. スピードメーターアッセンブリーにスピードメーターコネクターを接続し、スピードメーターの向きを正しく合わせてライザースピードメーターカップに下げます。
4. ファスナー(D)で、スピードメーターをライザーに取り付けます。 締め付ける。
トルク: 1.36–1.92 N·m (12–17 in-lbs) スピードメーターファスナー
注記
次のステップでは、アイテムまたは配線を傷つけないよう注意して行ってください。
5. キットからライザークランプ(3)を用意し、ライザースピードメーターカップと正しく向き合うように向きを合わせます。 また、インジケーターランプアッセンブリーは、インジケーター側から出る配線がスピードメーターカップを向くようにします。 インジケーターをライザークランプのウィンドウに挿入します。
6. インジケーター ランプスクリュー(F)でインジケーターをライザークランプに取り付けます。 締め付ける。
トルク: 2.26–3.39 N·m (20–30 in-lbs) インジケーターランプアッセンブリーファスナー
7. 全てのライザーアッセンブリーをゆっくり束ね、車両に取り付ける準備をします。
ライザーとハンドルバーの取り付け
注記
このキットには、ハンドルバーライザーアッセンブリーが付属し、これはこのハンドルバーとともに取り付けなければなりません
1. 図4 」を参照。 先に取り外した取り付け金具を使って、新品のハンドルバーライザーアッセンブリーを取り付けます。
a. 先に取り外したのと同様な設定で(GからL)、ライザーアイソレーション金具を組み立てます。
b. 先に取り外したマウントボルト(G)でライザーを固定します。 まだ完全には締めないでください。
c. ライザーハーネスをアッパーフォークブラケット(A)の楕円形の開口部に送ります。
注記
ハンドルバーライザーは、通常のハンドルバーの向きでは車両フロントフォークに平行になります。ただし、州や地域の規制によりハンドルバーの高さに制限があることがあります。 リサーチし、適宜に調整してください。
2. ハンドルバー(1)をライザーベースに取り付け、配線バンドルをライザーベースセンター穴に取り回し、アッパーフォークブラケットの大きい楕円形の開口部に通します。
3. ライザーベースの中央の刻み目にハンドルバーを合わせます。 ライザークランプ(3)とクランプファスナー(4)を取り付けますが、この時点では完全に締め付けないでください。
注記
次のステップでは、先にフロントのファスナーを締めてからリアを締めます。 ライザークランプの負荷を十分分配するために、2回目も同じ値で締め付けます。
4. 図3 」を参照。 記載の順序に従って、ハンドルバーを中心にした向きで、ライザークランプファスナーを締め付けます。
トルク: 16.3–21.7 N·m (12–16 ft-lbs) 六角ソケットヘッドスクリュー
5. 図4 」を参照。 一度に一つずつ 、ライザー ベース マウントボルト(G)を取り外し、スレッドロッカーを端部近くの4〜6のねじ山に数滴塗り、取り付けます。 LOCTITE 271 HIGH STRENGTH THREADLOCKER AND SEALANT (LOCTITE 271高強度スレッドロッカーシーラント) (赤) (Loctite 271)
6. ライザーベースマウントボルトを締め付けます。
トルク: 41–54 N·m (30–40 ft-lbs) 六角ヘッドボルト
図3。 ライザークランプの締め付け順序:
ハンドコントロールとスイッチ配線ハウジングの取り付け
1. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってスロットルコントロールケーブル(別売り)と新しい(別売り)または標準装備の右グリップ/スロットルスリーブアッセンブリーを取り付けます。
2. 運転しやすいように、スイッチハウジングとハンドルバーのブレーキレバーアッセンブリーの位置を調節します。 ブレーキマスターシリンダーは、車両をサイドスタンドで立てた状態で水平になるようにしてください。
3. ブレーキレバークランプスクリューは、 最初に上、そして下 の順に締め付けます。
トルク: 8.1–12.2 N·m (72–108 in-lbs) トルクスヘッドスクリュー
4. スイッチハウジングスクリューは、 まず下から、そして上 の順に締め付けます。 こうすることでスイッチハウジング前部に空間ができ見た目がよくなります。
トルク: 4–5.1 N·m (35–45 in-lbs) トルクスヘッドスクリュー
5. 右のグリップ/スロットルスリーブが回転して勝手に元に戻り、ハンドルバーやスイッチハウジングに引っかからないことを確認します。
注記
ハンドルバーグリップに柄がある場合、スロットルを完全に閉じた状態でグリップ右の柄と左グリップの柄を合わせます。
6. ハンドルバーグリップ取り扱い説明書またはサービスマニュアルに従って、新品のハンドルバーの左の先に純正ハンドルバーグリップまたは新品の(別売り)ハンドルバーグリップを取り付けます。
7. 運転しやすいように、サービスマニュアルを参照してスイッチハウジングとハンドルバーのクラッチレバーアッセンブリーの位置を調節します。
8. クラッチレバークランプスクリューは、 まず上から、そして下 の順に締め付けます。
トルク: 8.1–12.2 N·m (72–108 in-lbs) トルクスヘッドスクリュー
9. スイッチハウジングスクリューは、 最初にした、それから上 の順に締め付けます。
トルク: 4–5.1 N·m (35–45 in-lbs) トルクスヘッドスクリュー
10. サービスマニュアルを参照し、指示に従って、正しい長さのクラッチケーブル(別売り)を取り付けます。
警告
ライダーの安全を守るため、キットは正しく装着してください。 ABSブレーキ装着車両は販売網店での取り付けが必要です。 このキットを正しく取り付けるには、ハーレーダビッドソン販売網店のみで販売されている特殊ツールが必要です。 ブレーキシステムを正しく整備しないとブレーキ性能が低下し、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00578b)
警告
ブレーキラインガスケットの交換。 純正ガスケットを取り替えずに使用すると、ブレーキに不具合が生じて車両が制御できなくなり、死亡したり重傷を負う原因となります。 (00318a)
ご注意
漏れがないようにしてください。 ガスケット、バンジョーボルト、ブレーキライン、およびキャリパーボアは組み立て前に汚れや損傷がないことを確認してください。 (00321a)
11. 新品のブレーキライン(別売り)に損傷や欠陥がないかよく点検し、損傷がある場合は交換します。 サービスマニュアルの説明またはブレーキラインに付属する説明書に従ってブレーキラインを取り付けます。
12. ブレーキのエア抜きを行います。 サービスマニュアルを参照してください。
警告
ABS装備車で油圧ブレーキコンポーネント、ライン、またはコネクションを緩めるか交換する場合、ブレーキエア抜き作業においてDigital Technician II (デジタルテクニシャンII)を使用し、システムから空気が完全に抜かれていることを確認します。 ブレーキシステムのエア抜きが不完全である場合、制動力に悪影響を及ぼし、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00585c)
電気系統の再接続
  1. ハンドルバーコントロール配線が、メイン車両ハーネススイッチ配線コネクターハウジングに到達するまで、分解ステップでメモした取り回しに従ってください。 フューエルタンクの下から、左スイッチ配線バンドルと計器ハーネスを、フレームバックボーンの左に通し、右スイッチ配線バンドルをバックボーンの右に通します。
  2. 注記
    スイッチワイヤーハーネスを伸ばして車両メインハーネスに届かせるため、スイッチワイヤーハーネスエクステンション(別売り)が必要となる場合があります。
  3. 次のステップのターミナルの取り付けを行う際は、以下を参照してください。 計器配線バンドルの各ターミナルを灰色6ウェイモレックスコネクターハウジング(先に取り外したもの)の正しいキャビティに挿入します。 灰色6ウェイモレックス[20A]と左JAEハンドルバーコントロールピンおよびソケットハウジング[24A]を接続します。 右JAEハンドルバーコントロールピンとソケットハウジング[22A]を接続します。
    1. 計器ハーネスコネクターの取り外し中にとったメモ。
    2. 正しいコネクターセクション。
    3. サービスマニュアル付録の配線図。
  4. 保管していたクリップおよび/または配線ガイドを取り付けます。 ハンドルバーが左右フォークストップ間で自由に動くように全ての配線を固定します。
最終組立作業
警告
フューエルシステムを取り扱う際は、喫煙したり、そばで火や火花の元となるものを使用したりしないでください。 ガソリンは可燃性、起爆性が非常に高いため、死亡事故または重傷事故につながるおそれがあります。 (00330a)
  1. サービスマニュアルの説明に従って、フューエルタンクを取り付けます。
安全点検
警告
ステアリングのスムーズな動きを妨げるものがないことを確認します。 ステアリングに干渉があると車両を操作できなくなり、死亡事故や重大な人身事故を引き起こすおそれがあります。 (00371a)
  • ハンドルバーを左右のフォークストップに当たるまで完全に回したとき、ワイヤー、クラッチケーブル、スロットル/アイドルケーブル、ブレーキラインがきつく張った状態にならないことを確認してください。
注記
メインヒューズを取り付ける前に、イグニッションキースイッチがOFF (オフ)の位置になっていることを確認してください。
1. サービスマニュアルを参照し、説明に従ってメインヒューズを取り付けます。
警告
車両を運転する前に、全てのランプやスイッチ類が正常に作動することを確認してください。 被視認性が低いと、死亡事故または重大な人身事故につながるおそれがあります。 (00316a)
2. イグニッションキースイッチをIGNITION (イグニッション)に入れますが、エンジンはかけないでください。 ハンドルバースイッチが全て正常に作動するかテストします。
3. ハンドルを左右のステアリングストップまで切り、ハンドルバーコントロールがそれぞれで機能するか確認します。
4. フロントブレーキレバーを握り、ストップランプが点灯するか確認します。
警告
シートを装着したらシートを上に引っ張り、所定の位置にロックされていることを確認します。 シートが緩んでいると、走行中に動いて制御不能となり、死亡したり重傷を負うおそれがあります。 (00070b)
5. サービスマニュアルを参照し、説明に従って、シートを取り付けてください。
警告
エンジンを始動する前に、スロットルコントロールを離したときにアイドル位置に瞬時に戻ることを確認してください。 エンジンがアイドリング状態に自動復帰するのを防ぐスロットルコントロールが制御不能になると、死亡事故または重大な人身事故を引き起こすことがあります。 (00390a)
警告
ブレーキシステムを修理した後は、低速でブレーキをテストしてください。 ブレーキが正しく作動しない場合、高速でテストを行うと制御不能となり、死亡したり重傷を負ったりするおそれがあります。 (00289a)
交換用パーツ
図4。 交換用パーツ、FXSB FATミニエイプハンドルバー
表1。 交換用パーツ: FXSB FATミニエイプハンドルバーキット
アイテム
詳細(数量)
部品番号
1
ハンドルバー、FATミニエイプ、クローム
56943-10B (キット 55800252)
55801316 (キット 55801319)
2
ライザーおよびスピードメーターカップ
55900026
3
ライザークランプおよびインジケーターウィンドウ
55900027
4
スクリュー、ライザークランプ(4)
3210A
5
グロメット(2)
11386
キットには含まれない本文中記載のアイテム:
A
純正(OE)アッパーフォークブラケット
該当なし
B
OEスピードメーター
該当なし
C
OEガスケット
67121-95A
D
OEスクリュー、スピードメーター、No.8-32 x 3/8長(2)
3656
E
OEインジケーターランプアッセンブリーおよびハーネス
69200530
F
OEスクリュー、インジケーターランプ、No.8-32 x 3/8セルフタッピング(2)
2501A
G
OEライザーマウントボルト、1/2インチ-13 x 2.75インチ長(2)
3471
H
OEカップワッシャー(4)
56159-73
J
OEスペーサースリーブ(2)
56153-73
K
OEラバーアイソレーター(4)
53156-86
L
OEスプリットロックワッシャー(2)
7068
M
スピードメーターへのコネクター
該当なし
N
車両へのコネクター、6ウェイモレックス
該当なし