ブレーキパッドの摩耗が進むと、パーキングブレーキをかける際に、パーキングブレーキペダルがより深く沈み込みます。 パーキングブレーキの点検、調整は、以下のように行ってください。
注記
定期点検の間に、以下の点検および調整手順に従いパーキングブレーキを調整してください。 定期点検の間隔については、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせいただくか、サービスマニュアルを参照することで、完全な整備方法を知ることができます。
点検
1. (積載量が通常範囲内の)車両を急な傾斜に駐車させます。 イグニッションスイッチをOFFにして、トランスミッションを1速ギアに入れます。
2. フロントブレーキを適用し、右足をリアブレーキにかけます。
3. 運転前 → パーキングブレーキ → パーキングブレーキ」、 「」を参照してください。 左足でパーキングブレーキペダルを最大限に踏み込む。 ブレーキが最大限に押し込んだ位置に達するまでに、ブレーキから何度かカチッという音がします。
4. パーキングブレーキをかけた状態でフロントブレーキを開放し、少しずつクラッチレバーを握ります。
5. パーキングブレーキが適切な場合、リアブレーキはしっかりと固定され、車両は静止した状態のままとなります。 「調整」を参照の上、必要に応じてパーキングブレーキを調整します。
調整
1. 車両を平坦な水平面に置きます。
2. パーキングブレーキを開放します。 手で車両を押した際に車両が簡単に動くことを確認します。
3. 図1」を参照してください。 ブーツを引き戻す。 ジャムナットを緩める。
4. パーキングブレーキペダルを、最初にカチッという音がするまで押します。 車両を動かしてみます。
a. 抵抗が感じられた場合は、次のステップに進む。
b. ホイールが自由に動く場合は、パーキングブレーキを解除し、アジャスターを伸ばします。 抵抗を感じるまで、確認を繰り返す。
5. 2回カチッと音がして、この時点で合計3回音が鳴った状態となるまでパーキングブレーキペダルを押します。 ここで、車両は押しても動かない状態となっている。 ホイールが動く場合は、パーキングブレーキを解除し、アジャスターを伸ばします。 ホイールが動かなくなるまで繰り返し確認します。
6. パーキングブレーキペダルから足を離す。 車両が簡単に動くことを確認する。
注記
次の調整を行い易くするために、アジャスターのねじ部に潤滑剤を塗布します。
7. アジャスターを押さえながら、ジャムナットを締め付けます。
トルク: 12–16 N·m (106–142 in-lbs) パーキングブレーキアジャスタージャムナット
8. アジャスターにブーツを取り付けます。
9. 「点検」を参照の上、調整済みのパーキングブレーキの動作を点検します。
11番目のノッチ
2ジャムナット
3アジャスター
図1。 パーキングブレーキの調整