定期点検間隔
警告
「定期点検スケジュール」に定められた時期に、整備とメンテナンスを実施してください。 推奨されるスケジュールに従って定期点検を行わないと、車両の安全な作動に影響を与え、死亡事故や重大なケガにつながるおそれがあります。 (00010a)
警告
車両を厳しい条件下(極寒、酷暑、埃の多い場所、極端な悪路、水たまりの多い場所)で使用する場合は、メンテナンスをより頻繁に実施して安全に走行できるようにしてください。 車両のメンテナンスを怠ると、死亡事故や重大なケガにつながるおそれがあります。 (00094a)
定期点検整備は、あなたのハーレーダビッドソンモーターサイクルが美しい状態に保たれ、性能を十分に発揮され、保証を有効に保つために実施されなければなりません。 ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店は、ハーレーダビッドソン社が定めた方法と設備でモーターサイクルを整備する方法に精通しており、綿密で優秀な技術を備えています。
メンテナンスの工程のうちいくつかの項目は、次の定期点検の時期として指定された距離に達していなくても1年に一度はスケジュールされます。 過酷な条件で使用される場合、車両の安全な走行のため定期点検整備をより短い間隔で実施する必要があります。 表1 を参照。
注記
  • ハーレーダビッドソン社に承認されていないパーツの使用やサービスの手順を行った場合、保証が無効になる場合があります。 また、インテークやエキゾーストシステムといった排気ガスのシステム コンポーネントに関わる改造は法律や条例などに違反するおそれがあります。
  • 保証を有効に保つために、ブラジルなどいくつかの国では、全てのメンテナンスをハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で受けることを必須としています。 詳しくは、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。
  • ブラジルなど、一部の国では、追加で年1回(または半年に1回)の定期メンテナンスを実施しないと車両規制に適合していないと見なされ、限定保証が無効になります。 お近くのハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店にお問い合わせください。また、モーターサイクルの車検制度を確認してください。
  • 最終定期点検を終えた後は、8,000 km (5,000 mi)ごとに整備を行ってください。 表1 を参照。
  • 車両のメンテナンスの際には常に、受付中のリコールおよび製品プログラムがないか確認してください。
  • 車両をメンテナンスに出すときは、最新のキャリブレーションがインストールされていることを必ず確認してください。
表1。 定期点検間隔: ハーレーダビッドソン CVO Street Glide (FLHXSE)
点検アイテム
1,000 mi
1,600 km
5,000 mi
8,000 km
10,000 mi
16,000 km
15,000 mi
24,000 km
20,000 mi
32,000 km
25,000 mi
40,000 km
30,000 mi
48,000 km
35,000 mi
56,000 km
40,000 mi
64,000 km
45,000 mi
72,000 km
50,000 mi
80,000 km
注記
電気機器とスイッチの作動の確認
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フロントタイヤの圧力の確認、溝の点検
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1
フロントブレーキフルードレベルの点検
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4
クラッチフルードシステムでの漏れ、接触、摩耗の点検
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5
DOT4のクラッチフルードとフロントブレーキフルードの水分量の確認
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1、2
ハンドコントロールファスナーのスイッチハウジングのスクリューの締め付けトルク値の点検
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1、2、6
クラッチレバーハンドルバークランプスクリューのトルク値の点検
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1、2、6
フロントブレーキハンドルバークランプスクリューのトルク値の点検
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1、2、6
ステアリングヘッドベアリングの点検、潤滑および調整
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2、7
漏れがないか、ダンパー動作がスムーズか、マウントファスナーのトルクが適切かなど、油圧ステアリングダンパーを点検
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9
エアクリーナーの点検および整備(必要な場合)
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3
エンジンオイルとフィルターの交換
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1、3
オイルパンファスナーのトルクの点検
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エンジンクーラントのレベル、凍結温度の確認、漏れの点検
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クーラント
クーラントを48,000 km (30,000 mi)ごとに交換します
2
ラジエーターもしくはオイルクーラーの清掃
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プライマリーチェーンケース潤滑剤の交換
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3
トランスミッションの潤滑剤の交換
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3
オイルラインとブレーキシステムの漏れ、接触、摩耗の点検
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1、2
フューエルラインとフィッティングの漏れ、接触、摩耗の点検
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1、2
リアブレーキフルードレベルの点検
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4
DOT4リアブレーキフルードの水分量の確認
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1、2
ブレーキシステム、クラッチシステム
ブレーキシステムとクラッチシステムをフラッシングし、水分量が3%以上となった場合、DOT 4油圧ブレーキフルードおよびクラッチフルードを2年またはそれ以下の頻度で交換してください。
2
ブレーキパッドとディスクの摩耗の点検
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ブレーキとクラッチコントロールの確認、調整、潤滑(ハーレールーブを使用)
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2
駐車ブレーキの点検、調整
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2
リアタイヤの圧力の確認、溝の点検
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1
ドライブベルトとスプロケットを点検および調整
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2
リアスプロケットアイソレーターの摩耗の点検
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2
リアラグナットのトルク値の点検
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1、2、6、10
リアフォークピボットシャフトナットのトルクの確認
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1、2、6
エキゾーストシステムの漏れ、ヒビ、緩みの点検、およびファスナーまたはエキゾーストシールドに欠損がないか確認します。
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1、3
バッテリー
バッテリー、ターミナルトルクの確認および接続部の清掃を年に一度実施します。 ターミナルをELECTRICAL CONTACT LUBRICANT (エレクトリカルコンタクトルブリカント)で潤滑
1
スパークプラグ
スパークプラグは、前回の交換から2年が経過した時点か走行距離が48,000 km (30,000 mi)に達した時点のいずれか早い時点で交換します。
フューエルドアのヒンジおよびラッチをHARLEY LUBE (ハーレールーブ)で潤滑
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トランクのロックおよびラッチをHARLEY LUBE (ハーレールーブ)で潤滑
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フロントフォークの再組み立て
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8
フューエルフィルター
フューエルフィルターを161,000 km (100,000 mi)ごとに交換します。
3
定期点検を行う都度、リバース機能を点検
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路上テストによるコンポーネントとシステムの動作の確認
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注記:
1. 年に一度、または指定間隔ごとのいずれか早く到来する日に実施します。
2. 適切な工具および整備データを所有していない場合、また、点検および整備に関する能力がない場合は、ハーレーダビッドソン ジャパン正規販売網店で点検を依頼してください。
3. 過酷な走行条件下(極端な温度、埃の多い環境、山岳、荒れた路面、長期保存時、短距離走行時、渋滞時、粗悪な燃料など)では、より頻繁にメンテナンスを行ってください。
4. ブレーキパッドの摩耗が進むとブレーキフルードの量は減少します。
5. クラッチの摩耗が進むとクラッチフルードのレベルは上昇します。
6. トルクの指示については、サービスマニュアルの「Shop Practices」(工具の使い方)を参照してください。
7. 40,000 km (25000 mi)ごとに分解、潤滑、点検、調整を行います。
8. 80,000 km (50000 mi)ごとに、フォークを分解、点検、再組み付けし、フォークオイルを交換します。
9. 80,000 km (50,000 mi)で交換または修理してください。
10. ホイールの取り付け後、800–1,600 km (500–1,000 mi)の間にラグナットのトルク値を必ず点検してください。
メンテナンス記録
点検記録はすべて保管します。 「表2」を参照。
表2。 オーナーのメンテナンス記録
定期点検時の走行距離
日付
販売店番号
テクニシャン氏名
テクニシャン署名
1,600 km (1,000 mi)
8,000 km (5,000 mi)
16,000 km (10,000 mi)
24,000 km (15,000 mi)
32,000 km (20,000 mi)
40,000 km (25,000 mi)
48,000 km (30,000 mi)
56,000 km (35,000 mi)
64,000 km (40,000 mi)
72,000 km (45,000 mi)
80,000 km (50,000 mi)