ショックアブソーバーの確認
SuperLow® 1200T (XL1200T)および1200 Roadster (XL1200CX)を除くSportsterモデルは、販売されている市場に応じて、低、中、高のいずれかのショックアブソーバーが装備されています。
  1. 荷物など何も積載しない状態で、車両をサイドスタンドで立てます。
  2. ショックアブソーバーを確認します。
    1. SuperLow 1200T (XL1200T)および1200 Roadster (XL1200CX)を除く全モデル:図1」を参照してください。 ロアショックマウントボルトの中心からアッパーマウントボルトの中心までの長さを測定します。 測定値と識別表を比較して、ショックアブソーバーの長さが低、中、高のどれであるかを確かめます。 「表1」を参照してください。
    2. 1200 Roadster (XL1200CX):図2」を参照してください。 ショックアブソーバーの一番上に付いている、ハーレーダビッドソンのバーアンドシールドのロゴ(1) (オレンジ色)で1200 Roadster (XL1200CX)のショックアブソーバーを確認する。
図1。 ショックアブソーバーの長さ
1オレンジのバー & シールド: 1200 Roadster (XL1200CX)
2ドット 1 (カウントダウン)
3ワッシャー
4プリロードを増加(時計方向)
図2。 プリロードアジャストアロー
表1。 ショックアブソーバーの長さ
測定 *
ショックアブソーバー
in
mm
11.220
285.0
低。 表3
11.712
297.5
中。 表4
13.366
339.5
高。 表5
* 空荷の状態でサイドスタンドを立てて測定する。
プリロードドットの確認
注記
ライダー、パッセンジャー、荷物、アクセサリーを合わせた総重量が最大許容積載重量を超えてはなりません。 「表2」を参照してください。
  1. ライダーの重量とライディングギアの重量とを足し合わせて、それをライダーの重量とします。
  2. 個別に、パッセンジャーの重量、パッセンジャーのライディングギアの重量、搭載予定の荷物の重量、アクセサリーの重量を足し合わせます。
表2。 最大許容積載重量: SuperLow 1200T (XL1200T) 以外の全モデル
モデル
仕様
lb
kg
SuperLow® (XL883L)
431
196
Iron 883 (XL883N)
436
198
1200 Custom (XL1200C)
409
186
1200 Roadster (XL1200CX)
429
195
Iron 1200 (XL1200NS)
438
199
Forty-Eight (XL1200X)
444
202
Forty-Eight Special (XL1200XS)
438
199
  1. お使いの車両のモデルおよびショックアブソーバーの構成に対応する表を確認します。
    1. ショックアブソーバー(低):表3 」を参照してください。
    2. ショックアブソーバー(中):表4 」を参照してください。
    3. ショックアブソーバー(高):表5 」を参照してください。
    4. 1200 Roadster (XL1200CX):表6」を参照してください。
  2. ライダー、パッセンジャー、荷物、アクセサリーの算出に対応する表中のプリロードドット数を見つけます。
    1. 「ライダー重量」の下で、ライダーの総重量に当てはまる行を見つけます。
    2. 「パッセンジャー」、「荷物」、「アクセサリー」の行で、パッセンジャー、荷物、アクセサリーの総重量に当てはまる列を見つけます。
    3. 上の手順で見つけた「ライダー重量」行と「パッセンジャー」、「荷物」、「アクセサリー」列の交点にある数値が、推奨されるプリロードドットです。
表3。 ショックアブソーバー(低)のプリロード値
パッセンジャー、荷物、アクセサリーによる追加重量
lb
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
200
220
240
kg
0
9
18
27
36
45
54
64
73
82
91
100
109
ライダー重量
プリロードドット
lb
kg
100 ~ 129
45 ~ 59
1
2
3
4
5
6
6
7
8
9
9
10
10
130 ~ 159
59 ~ 72
2
3
4
5
6
7
7
8
9
9
10
10
11
160 ~ 189
73 ~ 86
3
4
5
6
7
7
8
9
9
10
10
11
12
190 ~ 219
86 ~ 99
4
5
6
7
7
8
9
9
10
11
11
12
-
表4。 ショックアブソーバー(中)のプリロード値
パッセンジャー、荷物、アクセサリーの重量
lb
0
16
32
48
64
80
96
112
128
144
160
176
192
208
224
240
kg
0
7
15
22
29
36
44
51
58
65
73
80
87
94
102
109
ライダー重量
プリロードドット
lb
kg
100 ~ 123
45 ~ 56
1
2
3
4
5
6
7
7
8
9
9
10
11
11
12
13
124 ~ 147
56 ~ 67
2
3
4
5
6
7
7
8
9
9
10
11
11
12
13
13
148 ~ 171
67 ~ 78
3
4
5
6
7
8
8
9
9
10
11
11
12
13
13
-
172 ~ 195
78 ~ 89
4
5
6
7
8
8
9
10
10
11
12
12
13
13
-
-
196 ~ 219
89 ~ 99
5
6
7
8
8
9
10
10
11
12
12
13
13
-
-
-
表5。 ショックアブソーバー(高)のプリロード値
パッセンジャー、荷物、アクセサリーの重量
lb
0
18
36
54
72
90
108
126
144
162
180
198
216
234
kg
0
8
16
25
33
41
49
57
65
73
82
90
98
106
ライダー重量
プリロードドット
lb
kg
116 ~ 141
53 ~ 64
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
11
12
13
142 ~ 167
64 ~ 76
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
11
12
13
-
168 ~ 193
76 ~ 88
3
4
5
6
7
8
9
10
11
11
12
13
-
-
194 ~ 219
88 ~ 99
4
5
6
7
8
9
10
11
11
12
13
-
-
-
表6。 ショックプリロード: 1200 Roadster (XL1200CX)
パッセンジャー、荷物、アクセサリーによる重量
lb
0
25
50
75
100
125
150
175
200
225
kg
0
11
23
34
45
57
68
80
91
102
ライダー重量
プリロードドット
lb
kg
88 ~ 124
40 ~ 56
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
125 ~ 161
57 ~ 73
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
162 ~ 198
74 ~ 90
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
199 ~ 235
91 ~ 107
4
5
6
7
8
9
10
11
12
-
ショック調整
警告
両方のショックアブソーバーを同じ設定に調整します。 正しく調整しないと安定性とハンドリングに悪影響が出て死亡や重傷を負うおそれがあります。 (00036b)
注記
調整リングおよびロックリングを傷めないようにするため、車両付属のレンチ以外は使わないでください。
  1. シートを取り外します。 「「整備手順」の3部構成です。 → シート」を参照してください。
  2. 図3」を参照してください。 ラッチ(2)を持ち上げ、固定ポケットからスパナレンチ(1)を取り出します。
1スパナレンチ
2ラッチ
3ソロシート
42人乗りシート
図3。 スパナレンチ固定ポケット
ご注意
ショックが損傷しないようにしてください。 ショック調整ナットは、緩めるときも締め付けるときも、その前に、ショックのねじ山が汚れていなくて破片なども付着していないことを確かめてください。 (00646b)
  1. 必要に応じて、ショックアブソーバーのねじ山をきれいにしてください。
  2. 図4」を参照してください。 スパナレンチでアッパーロックリングを反時計方向(1)に回してリングのロックを解除します。
  3. 注記
    図2」を参照してください。 プリロードを増やすときはロア調整リング(3)を時計方向に回す。 プリロードを減らすときはロア調整リングを反時計方向に回す。
  4. 図4」を参照してください。 スパナレンチを使って、推奨プリロードドットよりも下に来るまでロア調整リングを回す(2)。
  5. 注記
    図2」を参照してください。 推奨プリロードドットを特定するために、ショックドットスケールの一番上のドット(2)からカウントダウンする。
  6. 推奨プリロードドットの位置に揃うまでアッパーロックリングを回す(3)。
  7. 推奨プリロードドット(4)が半分だけアッパーロックリングで隠れるような位置にする。
  8. スパナレンチを使い、ロックリングに対してロア調整リングを手で締め付ける(5)。
  9. 反対側のショックアブソーバーも、同じプリロードドットに調整する。
  10. シートの下にある固定ポケットにスパナレンチを戻します。
  11. シートを取り付けます。 「「整備手順」の3部構成です。 → シート」を参照してください。
1アッパーロックリングを緩めます
2推奨ドットよりも下に来るまでロア調整リングをします
3ドットの位置に来るまでアッパーロックリングを回します
4アッパーロックリングとドットの位置を揃えます
5ロア調整リングを締め付けます
図4。 プリロード調整